楽園

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楽園の評価:

3.76/5点 レビュー 232件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全278件 101〜120 6/14ページ
No.178
(3pt)

面白い、が、超能力ネタの展開に少々残念

純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。

しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。

いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.177
(4pt)

面白い、が、超能力ネタの展開に少々残念

純粋にエンターテイメントとして小説を読みたいとき、最近宮部みゆきの小説を手に取る。そして、期待を裏切られない面白さに、一定の満足を得る。本書『楽園』も十分面白かった。『模倣犯』の場面やあらすじが頻出するものの、本作品は関係なく楽しめる(私自身は『模倣犯』は読まずに本書を手に取った)。

しかし、『龍は眠る』に続く超能力ネタの展開には少々残念だった。超能力の保有を疑われる少年の絵が謎を提示する設定は良いと思うが、終盤の超能力で突破と言えるような展開は、いかがなものかと思ってしまう。

いつも著者の描写には感心させらるが、本作品では特に登場人物の心の揺れ動き、葛藤がとても良く伝わってきた。本を閉じてふっとわが身にあわせて考えさせられる場面が幾度かあった。読み手の心の扉をノックする、そんなただのミステリーに終わらない魅力は本書もしっかり持ち合わせている。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.176
(5pt)

面白い!

模倣犯のルポライター、前畑滋子の事件解決後の日常に突然舞い込んできた
ひとつの依頼話からストーリーが始まります。

模倣犯はそれぞれ登場人物からの目線としてのストーリー展開がありましたが
今回はほぼシゲちゃん目線なので、読みやすいです。

後半は背筋がゾッとするような、偶然が・・・

模倣犯を読まれた方には是非読んでいただきたいい作品。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.175
(3pt)

面白いことに違いはないけれど

「火車」にて宮部みゆきファンになった私にとって、今回の作品は正直もの足りないものがありました。
まず主人公、前畑滋子があまり好きでないと言うせいもあると思いますが。
私は単なるライターです、と言う割にはあまりにも的を得すぎてご都合主義に思えます。もしかして滋子も「異能者」なんじゃないの?ってくらいに。彼女が推測したとおりにコトが運んで行くのはちょっと子供だまし的でした。
初めは単なるおばちゃんであった敏子さんは、最後の最後に大活躍(?)しますが、どうもこの人もセリフの言い回し(表現)がまどろっこしくて、なんかイライラしたんですよね。
ヒロインの誠子にはなにか胡散臭いものを感じ、実は彼女が16年前の事件に重要な関わりが?!と言うミステリー的期待はあっさり外れました(笑)誠子の元ダンナ、井上氏は「なんかこの人どこかで・・・」と思っていたら「火車」に出てくるしいちゃんの幼なじみ、保っちゃんと被ってました。これは宮部ワールドではよくあることなので、気にはなりませんでしたが。
作者の人柄が出てしまうのか、それがどんなに陰惨な事件を題材にしても人の優しさや温かさを感じさせ、それはそれはラストでとても感動するのです。が、今回はもう少し人間の黒い部分があっても良かったと思うのです。明夫と茜を悪者として描いてはいるのですが、例えば息子を亡くし、過去に祖母の託宣で幸せもつかめなかった敏子が、あんなに全編「いい人」でいいのか??
姉はずっと家出をしたままと信じていた純真無垢のような誠子だって、実は何か黒い感情があって然るべきだと思うんですよ、人間ですから。これは宮部ワールドすべてに言えることなんですが、登場人物が「きれいすぎる」んです、心が。現実社会で生きていると自分にも黒い感情ってあるし、だからこそ人間だし、もっとそう言う部分を描けたら「火車」以上の作品が生まれるかも知れません。

楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.174
(5pt)

模倣犯より面白い

わたしは宮部さんの小説はまだ六冊ほどしか読んだことがありませんが、楽園が一番気に入っています。模倣犯はあまり読後感がよくなかったのですが、楽園はいいですね。読んでいて、本当に物語に引き込まれました。宮部さんの文章力もすごいと思います。ただ、わたしは最近、新人の作家である神崎和幸のデシートを読んだため、この楽園もデシートほど面白いとは思いませんでした。新人の作家でもデシートぐらいのものを書けるのだから、宮部さんにはもっと上を目指してほしいです。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.173
(5pt)

面白かった・・さすが宮部みゆき!

2008.6涙が出てきました。面白かった・・さすが宮部みゆき!上下巻あり 読めるかな?という不安はすぐに一掃され、読み進めるにつれ【もう少ししかない】という不安に変わっていきました。オススメの本です。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.172
(5pt)

そして最後の一片は・・・

宮部みゆきの著書は2冊読んでいましたが、今回改めて、人物が丁寧に描写されているのに驚きました。一人一人きっちり描かれているので、少しずつ感情移入してしまうのですよね。

ストーリーはよく計算されていて、下巻の中盤位には結論が見えてきます。それこそ、一つ一つのパズルのピースが嵌っていくような感覚です。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.171
(5pt)

読み応え十分です。

宮部みゆき作品はかなり読み込んでいますが、毎回構成のすごさには感動します。
「模倣犯」も読みましたが、こちらはそれを読んでなくても十分です。
(ただ、前畑さんの回想に前回の事件で・・と出てくるので、読んでいないと
気になるかもしれません。)
レビューを下だけにしたのは、上を読んだら当然下も読んでしまうだろうと思ったからです。
それぐらい、先が気になって、没頭してしまいます。いろんなところで、いろんな人たちが出てきて
一見関係ないような話がそこここで展開されていくのですが、しっかり最後にはつながっていきます。
しかし、宮部作品には超能力がよくでてくるなあ。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.170
(4pt)

ミステリーらしさはないが面白い。そして泣ける。

久々に宮部みゆきさんの長編を読みました。
好きな作家さんは割りとちゃんと押さえている方なのですが、何故かこの作品は読んでなかったんです。
やっぱり、この人は上手いなぁと改めて感じました。
会話がとても活き活きとしています。キャラクター毎にしっかりと口調を変えていて、そのどれもがリアリティがあります。例えば、よく「〜したのです。」なんて会話を書く作家がいますが、実際にそんな物言いをすることなど滅多にないはずで、宮部さんは「〜したんです。」とか「〜したんですよ。」と書きます。こういうちょっとしたところで読み手にストレスを感じさせないというのは、作家としての素養なんだろうなと思います。

本作は、名著「模倣犯」の9年後の世界です。主人公は同じくジャーナリスト前畑滋子、9年間のブランクを置いての復活です。本作においては、「模倣犯」で闘い、燃え尽きた前畑が再度「調査」という仕事に戻る過程で、9年前の事件を消化していくという、本筋ではないストーリーが織り込まれています。ですので、できれば、未読の方は「模倣犯」を読了されてから、既読の方もざっと読み返してからお読みになることをお勧めします。私の場合は、もう何年も前に読んで忘れている部分が多かったので、この複線を上手に楽しめず、ちょっと残念でした。

本作のテーマは、ずばり、家族愛です。
二組の家族の切なく哀しい物語です。
宮部節が炸裂して、涙をこらえる場面、うんうんとうなずく場面の連続でした。

とても面白かったのですが、期待していた複数の謎解きが片隅に追いやられ、驚天動地のどんでん返しとかもなかったので、ミステリーとしての魅力は「模倣犯」のようには強くありません。が、純粋に小説としての魅力は存分にあります。私の場合は、登場する家族と自分(我が家)を重ね合わせてしまうことで、一段と惹きこまれました。

楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.169
(4pt)

ミステリーらしさはないが面白い。そして泣ける。

久々に宮部みゆきさんの長編を読みました。好きな作家さんは割りとちゃんと押さえている方なのですが、何故かこの作品は読んでなかったんです。やっぱり、この人は上手いなぁと改めて感じました。会話がとても活き活きとしています。キャラクター毎にしっかりと口調を変えていて、そのどれもがリアリティがあります。例えば、よく「〜したのです。」なんて会話を書く作家がいますが、実際にそんな物言いをすることなど滅多にないはずで、宮部さんは「〜したんです。」とか「〜したんですよ。」と書きます。こういうちょっとしたところで読み手にストレスを感じさせないというのは、作家としての素養なんだろうなと思います。本作は、名著「模倣犯」の9年後の世界です。主人公は同じくジャーナリスト前畑滋子、9年間のブランクを置いての復活です。本作においては、「模倣犯」で闘い、燃え尽きた前畑が再度「調査」という仕事に戻る過程で、9年前の事件を消化していくという、本筋ではないストーリーが織り込まれています。ですので、できれば、未読の方は「模倣犯」を読了されてから、既読の方もざっと読み返してからお読みになることをお勧めします。私の場合は、もう何年も前に読んで忘れている部分が多かったので、この複線を上手に楽しめず、ちょっと残念でした。本作のテーマは、ずばり、家族愛です。二組の家族の切なく哀しい物語です。宮部節が炸裂して、涙をこらえる場面、うんうんとうなずく場面の連続でした。とても面白かったのですが、期待していた複数の謎解きが片隅に追いやられ、驚天動地のどんでん返しとかもなかったので、ミステリーとしての魅力は「模倣犯」のようには強くありません。が、純粋に小説としての魅力は存分にあります。私の場合は、登場する家族と自分(我が家)を重ね合わせてしまうことで、一段と惹きこまれました。模倣犯〈上〉
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.168
(4pt)

模倣犯後の作者と主人公についての物語

この作品は模倣犯の主人公・滋子が事件の9年後に
事件の後遺症をかかえつつも、新しい事件に立ち向かっていくことを描いた作品。

でも、読んでいるうちに、
これは作者自身の気持ちを代弁しているのではなかろうかと感じます。
(後書きにも似たような書かれていたので、やはり皆感じるのかと妙に納得しました。)

模倣犯はとてつもない大作で、
作者自身も疲れ果ててしまったのでしょう。
数年経ってようやく、模倣犯を書いたことを思い出し、
書いたことを精算することがようやく出来たのかなあと勝手に考えてしまいました。

作品は面白いですが、上下巻という長編の割には展開が少ないような・・・。
滋子の旦那の昭二が個人的にはいい感じだなと思います。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.167
(4pt)

模倣犯後の作者と主人公についての物語

この作品は模倣犯の主人公・滋子が事件の9年後に事件の後遺症をかかえつつも、新しい事件に立ち向かっていくことを描いた作品。でも、読んでいるうちに、これは作者自身の気持ちを代弁しているのではなかろうかと感じます。(後書きにも似たような書かれていたので、やはり皆感じるのかと妙に納得しました。)模倣犯はとてつもない大作で、作者自身も疲れ果ててしまったのでしょう。数年経ってようやく、模倣犯を書いたことを思い出し、書いたことを精算することがようやく出来たのかなあと勝手に考えてしまいました。作品は面白いですが、上下巻という長編の割には展開が少ないような・・・。滋子の旦那の昭二が個人的にはいい感じだなと思います。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.166
(5pt)

おもしろかったー

久しぶりに宮部さんを読みました。やっぱりうまいですねー。
全体の構成がいい。この本は、模倣犯からの続編になりますが、
模倣犯を読んでいなくても、問題ないと思います。
宮部さんの独特の世界に引き込まれる作品です。
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.165
(5pt)

おもしろかったー

久しぶりに宮部さんを読みました。やっぱりうまいですねー。全体の構成がいい。この本は、模倣犯からの続編になりますが、模倣犯を読んでいなくても、問題ないと思います。宮部さんの独特の世界に引き込まれる作品です。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.164
(4pt)

上巻を読み終えたら、一気に読んでほしい

上巻では★3つにしておきましたが、
下巻は1つ上げて4になりました

というのも、上巻の内容をきちんとおさえ、
それが理解できれば下巻の物語は
早く、重く、そして濃厚な感動を
含んでいるといえるからです

なぜ?
どうして?
その理由が少しずつ明らかにされていく

そして普通はつながることの無い物語が
1つずつ細い糸でつながっていく
その快感にはまってしまいそうになります

模倣犯・理由はとても重厚な物語でしたが、
これはどこか救いがあるような、
そして最後はほっとできる内容です
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085
No.163
(3pt)

不思議な力と、スピンオフ

楽園は上・下と2分割されている本であるが、
それぞれが全く異なったストーリーと言って差し支えないだろう

上はある意味ファンタジー小説と伝えていいのではないだろうか
不思議な力をもっている少年とその母親を中心に語ることで
物語は進んでいく

その力は本当にあるのか
あるのであれば、それはなぜなのか
全てを含んだまま、この上巻の物語は終結する

上だけでなく、下も買ってから読んでいただきたい内容です
楽園 上 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 上 (文春文庫)より
4167549077
No.162
(3pt)

不思議な力と、スピンオフ

楽園は上・下と2分割されている本であるが、それぞれが全く異なったストーリーと言って差し支えないだろう上はある意味ファンタジー小説と伝えていいのではないだろうか不思議な力をもっている少年とその母親を中心に語ることで物語は進んでいくその力は本当にあるのかあるのであれば、それはなぜなのか全てを含んだまま、この上巻の物語は終結する上だけでなく、下も買ってから読んでいただきたい内容です
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.161
(2pt)

イマイチ・・・

・模倣犯を関連付ける必要性が感じられなかった。
書店でキャッチコピーが目に留まり「お?続編??」と思い、すぐに購入。
しかし、読み終わってみると、模倣犯との関連性はあまり無い様に見受けられた。そうでもしないと売れないんですかね?騙された。
・前畑滋子が兎に角鬱陶しい
仕事でもないのに会社に迷惑をかけ、調査と言いつつ他人のプライバシーには土足で踏み込みまくり。
あれじゃあ、単なる詮索好きなおばちゃんでしょ・・・。
・山荘の絵が投げっぱなしジャーマン。
模倣犯と関連付けるのなら、ここは放置しちゃ駄目だと思いますよ。
上巻の最初の方では熱心に書かれていましたが、それ以降は何処へ行ったのやら。
何回も読み直して、必死に等君と山荘の絵の関連性を見出そうとしましたが、徒労に終わりました。
・サイドストーリーが上手く活きていない
上巻では非常に気味悪く、これから何が起こるのかと期待しましたが、最後はあっさり片付けられていました。
のっけからグイグイのめり込まされる辺りは流石だと思いますが、今回はちゃんと練って作品全体を吟味してからしっかり作ったのかな?という疑問が残りました。
そして、模倣犯同様、無駄に長いです。
模倣犯ネタ(前畑滋子)抜きで作っていたら、もっと面白かったかなぁ・・・というのが、正直な感想でした。
楽園 下 Amazon書評・レビュー: 楽園 下より
4163263608
No.160
(3pt)

●楽園●

この作品は模倣犯の9年後とありますが、模倣犯のような勢いや衝撃はありません。
模倣犯で登場した前畑滋子が主人公として登場しますが、
別に模倣犯の9年後としなくても、楽園という作品で独立させても
良かったような気がします。
同じく宮部みゆきさんの作品で「誰か」という本があるのですが、
雰囲気的には、模倣犯よりもそちらの雰囲気に似ているのかな。
題材としては、そちらの作品の続編として使った方が
読んでみたい気がしました。
とはいっても、やはり宮部さんらしく
登場人物の心情や細かい描写には驚かされますし、続きが気になって
寝る間も惜しんで読み通してしまったので、おもしろいことには変わりありません。
ただ、宮部みゆきさんの他作品にはもっと魅力的なものがありますので、
普通評価の☆3つとしておきたいと思います。
楽園〈上〉 Amazon書評・レビュー: 楽園〈上〉より
4163262407
No.159
(3pt)

久しぶりの読書

久しく読書をしていなかったが、知人にすすめられ宮部美由紀の最新作「楽園」を購入。
読み始めると、スラスラ進むといったことでもないが、結末が気になり下巻も購入。
特に「模倣犯」を読んでいない人でも、「楽園」はこれだけで完結するストーリーなので十分理解ができる。
超能力の話が話題になっているが、特に、小説に超能力を取り入れても取り入れなくても読み応えがあるならどちらでもかまわない。
他の方が書かれているように、読み進むうちに、作者自身が「模倣犯」の執筆以降、「模倣犯」の評価によりそれ以降本を書くことに悩み、困難を感じているとくことが主人公を通じ伝わってきた。
これは作者自身に限らず何か大きなトラウマを持った人特有の症状かもしれない。
自分の中での目標などをクリアしたり、予想以上の評価を得たりしたならば、それ以降、プレッシャーとなりより良いものができなかったり、またその反対に無気力となるのも当然かも。
しかし「模倣犯」の話もところどころ出てくるのだが、読んでいなくてもその不気味さが十分伝わってくる。
いずれしっかりこちらも全部読んでみたいという気持ちにされられるから不思議だ。
久しぶりの読書をして新しい手法だと思ったことは、本編の合間、合間で”断章”といった形で現れるもうひとつの読み物。
このストーリーは、上巻ではまったく別物だと思っていたが、下巻を読み進めるうちにだんだんと最後には、1つのストーリーとしてつながるのだということが分かり、印象に残った。
また、手紙形式でかかれる数ページは、文字体も手書き調の文字に変換され見た目にも印象に残る。新しい手法なのか?
最後に読後感は、可もなく不可もなく。
主人公含め女性が主体となっているため、女性や家族の視点で読めたのが楽しかった。
バツイチ子持ちの母親の気持ちや結婚後長く子供のいない夫婦の生活感や子供に恵まれたものの非行に走る手に負えないわが子に悩むまじめな夫婦などが登場する。「もし自分だったらどうするのか?」「自分の娘が非行に走り取り返しのつかないことをしたら?」現代日本においてどの家庭にも起こるかもしれない出来事。それぞれの立場を考える良いきっかけとなった。
楽園 下 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 楽園 下 (文春文庫)より
4167549085