ゼンデギ
評判
ゼンデギの評価:
3.10/5点 レビュー 10件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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ゼンデギの評価:
3.10/5点 レビュー 10件。 D ランク
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イランの政治・社会情勢に関する部分、ゼンデギ(ペルシア語でlifeの意)内部での中世ヨーロッパ時代の冒険の部分などは、本作の科学技術である意識の近似的なデジタルコピーとはほとんど関係が無いといっても過言ではなく、作品全体に渡って科学技術と関係性の低い記述が多く、作中の言葉を借りれば、まさに音や映像の圧縮技術のように、この作品も冗長な文章を削ぎ落し、数分の1のサイズに圧縮してもなお読み手に与える印象は結果的に変わらないのではないかと思える程でした。
あくまでも想像ですが、元々短編用だったストーリーを長編用に肉付けしたのではないか、しかも作業的肉付けに終始したために、まるで550ページにも及ぶ乱数表を読まされているような気分になる作品が完成したのではないかと思いました。
しかしながら、その”肉付け”においては、与えられた一本のマッチ棒を巨大な特製火炎放射器に作り変えてしまうように、与えられた僅かな種を多角的・俯瞰的に解釈し、次々にイメージを展開・関連させていくというイーガンの力押し技を垣間見ることができるので、イーガン節が好きな人にはオススメできる作品であると言えます。
そのほか、企業の現場のリアルな描写や、産業サスペンスの要素などが含まれていたり、第26節においてデジタルコピーのマーティンが初めてテストランするシーンでは感動と涙を誘うものがありました。
気力がある方は是非一読されてはいかかでしょうか。