■スポンサードリンク


一分ノ一



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

一分ノ一の評価: 4.25/5点 レビュー 8件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

サービス満点の冒険小説だが、盛り過ぎ

すべて合わせてのレビューです。

ハードカバーで上下合わせて900ページ弱の分量で、おまけに未完である。
この人、未完の絶筆が何冊あるんだよ。物語の舞台は、1980年代の日本だ。
ただし、この日本は米英中ソに分割されている。これは絵空事ではなく、実際に存在したプランだ。
本作では四大国だけでなく、群小連合国が東京を分割している。南米諸国はビルの一室が占領地だ。
『東京ブルーローズ』は敗戦後の日本語廃止論がテーマだった。
これも実在した計画で、志賀直哉などの文人が賛同していたらしい。
作者ほど「戦後の日本」にこだわった作家はいない。ある意味で真の愛国者だったのだろう。

主人公はソ連統治下の北日本に住む地理学者サブーシャ(日本名は三郎)だ。
サブーシャは日本統一を目指して、各地から集まった同志たちと合流する。
各国は日本各地を占領地から海外領土に「格上げ」するプランを持っていた。
実現すると、日本は分割されたまま固定化してしまう。タイムリミットが迫る。

上巻はアクションが多彩で、目が離せない。本筋に無関係な饒舌が多いのだが、それも楽しみのうちだ。
星4個から5個に値する。下巻に入ると失速する。
面白いことは面白いのだが、ワンパターンのご都合主義が繰り返されるので読み飽きる。
おまけに完結していないので、せいぜい星2個かな。全体の評価は、中を取って3個にしておく。
しかしこの散らかった話をどう決着させるつもりだったのかな。
一分ノ一(上)Amazon書評・レビュー:一分ノ一(上)より
4062173077
No.1:
(3pt)

テクニックの暴走

井上ひさしの長編にはお馴染みのストーリー展開。
危機があとからあとから迫るが、事態はいつも奇想天外な形で切り抜けられる。
でも、それが1000ページ近くも続くとあきてしまう。
帯に「テクニック総動員の奇想!」とある。それに嘘はない。
だけど、サービス精神のなせる業だろうが、結局作者自身コントロールできない程に「テクニック」「奇想」が暴走してしまった。
暴走したら未完となるのは必然だろう。
一分ノ一(上)Amazon書評・レビュー:一分ノ一(上)より
4062173077

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!