ユービック

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評判

ユービックの評価:

4.46/5点 レビュー 50件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全84件 21〜40 2/5ページ
No.64
(5pt)

「アンドロイド〜」は合わなかったけど、これは面白い

有名なSF作家とのことで、最初に「アンドロイド〜」を読んだのですが面白さを見出せず、この著者の作品は私には合わないのかと思っていました。
しかしこちらは本当に同じ著者なのかと疑うくらい面白くてびっくりしました。

最初は期待もせず読みはじめたので、チープでユーモアな世界観を鼻で笑っていました。
そしてそのまま読み進めていくと、どんどん現実が崩壊し陰鬱な状況になっていくので、この世界観は一見アンバランスです。
しかしそのチープさとユーモアが、崩壊する現実の不安定さと不気味さをどんどん際立たせて、何とも言えないこの作品独特の雰囲気に大きく貢献しています。
鼻で笑っていた自分が愚かで恥ずかしい…。

ありそうでなかった展開と、ぶっ飛んだ発想と、秀逸なミステリー要素が絡み合って、エンターテイメント性が非常に高いストーリーも素晴らしかった。
そして普通には終わらせない、あのラストもまた良かったです。

不活性者が無駄に多くて把握しづらいところと、翻訳が古いのか読みづらいところが残念でしたが、新訳が出たら読んでみたいと思わせてくれるくらいの傑作でした。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.63
(5pt)

「アンドロイド〜」は合わなかったけど、これは面白い

有名なSF作家とのことで、最初に「アンドロイド〜」を読んだのですが面白さを見出せず、この著者の作品は私には合わないのかと思っていました。
しかしこちらは本当に同じ著者なのかと疑うくらい面白くてびっくりしました。

最初は期待もせず読みはじめたので、チープでユーモアな世界観を鼻で笑っていました。
そしてそのまま読み進めていくと、どんどん現実が崩壊し陰鬱な状況になっていくので、この世界観は一見アンバランスです。
しかしそのチープさとユーモアが、崩壊する現実の不安定さと不気味さをどんどん際立たせて、何とも言えないこの作品独特の雰囲気に大きく貢献しています。
鼻で笑っていた自分が愚かで恥ずかしい…。

ありそうでなかった展開と、ぶっ飛んだ発想と、秀逸なミステリー要素が絡み合って、エンターテイメント性が非常に高いストーリーも素晴らしかった。
そして普通には終わらせない、あのラストもまた良かったです。

不活性者が無駄に多くて把握しづらいところと、翻訳が古いのか読みづらいところが残念でしたが、新訳が出たら読んでみたいと思わせてくれるくらいの傑作でした。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.62
(4pt)

この現実崩壊感も凄い。

学生で「エルドリッチ~」読んだが、時間逆行もなだらかでなく、技術が象徴するイデアごとデジタルに戻るのはギャグに思えた。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.61
(5pt)

圧倒的に面白い!

"ノブをまわし、リリース・ボルトをひっぱった。ドアは開こうとしない。そしていう。『五セントいただきます』彼はポケットをさぐった。もう硬貨はない。一枚も。『あした払う』彼はドアにそういって。もう一度ノブを回した。"1969年発表の本書は"電気羊"をおさえてPKD総選挙1位に輝いた傑作長編。

私的には最近、著者の『高い城の男』を原作にした海外ドラマにどっぷりハマっていることもあり、未読のまま積ん読になっていた本書を手にとりました。

さて、そんな本書は1992年のニューヨーク、相手の心を読む予知能力者が普通に存在する世界を舞台にして、ある事をキッカケに起きる時間退行現象をサスペンスフルに描いているのですが。

まず印象的なのは、様々な場面で嫌がらせの様にお金を要求されるシーンの描写でしょうか。全てのモノがインターネットに接続する"Internet of Things『IoT家電』の未来を予見していた?と好意的に捉えたとしても【自分だったらストレスフルな生活環境に苦痛を感じるだろうな】と邪推したり。

一方で、物語としては予知能力者集団と、それを中和する不活性化集団(反予知能力者集団)による異能力バトルに終始していくのかと思いきや【前半の3分の一くらいを過ぎた辺りで】予想を軽く裏切る謎めいた展開、そしてラストはどんでん返しと著者特有の"揺らぎ"が魅力たっぷりに感じられる展開に圧倒され【うん。これは面白い!ぜひこれも映像化してほしい!】と読後に思いました。

著者ファンの方はもちろん、あの世と現世、未来と過去、リアルとバーチャルが複雑に組み合わさったミステリー、サスペンス好きな方にもオススメ。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.60
(5pt)

ディック、天才?

電気羊とマイノリティー・リポートしか知らなくて、電気羊=ディック、と思ってたらとんでもなかった!小説として物足りない点というか少々違和感があった点は、あれ?この人が主人公なの?と途中から視点人物がズレた感があるところ。でもそのあたりから俄然おもしろくなるのでもあり。
気持ち悪い!というレビューがあって心惹かれて読み始めましたが、その意味が読んでみたらよく分かった。読んでてめまいがし始めるんです。現実感覚にヒビが入りだすんですね。小説の中の人物同様。読み手の側も。
トム・クルーズの映画のでいいので、プリコグ、という存在をなんとなく分かってから読むのをおすすめします。
いやあ、ディック、見直した!天才!
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.59
(4pt)

この現実崩壊感も凄い。

学生で「エルドリッチ~」読んだが、時間逆行もなだらかでなく、技術が象徴するイデアごとデジタルに戻るのはギャグに思えた。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.58
(5pt)

圧倒的に面白い!

"ノブをまわし、リリース・ボルトをひっぱった。ドアは開こうとしない。そしていう。『五セントいただきます』彼はポケットをさぐった。もう硬貨はない。一枚も。『あした払う』彼はドアにそういって。もう一度ノブを回した。"1969年発表の本書は"電気羊"をおさえてPKD総選挙1位に輝いた傑作長編。

私的には最近、著者の『高い城の男』を原作にした海外ドラマにどっぷりハマっていることもあり、未読のまま積ん読になっていた本書を手にとりました。

さて、そんな本書は1992年のニューヨーク、相手の心を読む予知能力者が普通に存在する世界を舞台にして、ある事をキッカケに起きる時間退行現象をサスペンスフルに描いているのですが。

まず印象的なのは、様々な場面で嫌がらせの様にお金を要求されるシーンの描写でしょうか。全てのモノがインターネットに接続する"Internet of Things『IoT家電』の未来を予見していた?と好意的に捉えたとしても【自分だったらストレスフルな生活環境に苦痛を感じるだろうな】と邪推したり。

一方で、物語としては予知能力者集団と、それを中和する不活性化集団(反予知能力者集団)による異能力バトルに終始していくのかと思いきや【前半の3分の一くらいを過ぎた辺りで】予想を軽く裏切る謎めいた展開、そしてラストはどんでん返しと著者特有の"揺らぎ"が魅力たっぷりに感じられる展開に圧倒され【うん。これは面白い!ぜひこれも映像化してほしい!】と読後に思いました。

著者ファンの方はもちろん、あの世と現世、未来と過去、リアルとバーチャルが複雑に組み合わさったミステリー、サスペンス好きな方にもオススメ。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.57
(5pt)

ディック、天才?

電気羊とマイノリティー・リポートしか知らなくて、電気羊=ディック、と思ってたらとんでもなかった!小説として物足りない点というか少々違和感があった点は、あれ?この人が主人公なの?と途中から視点人物がズレた感があるところ。でもそのあたりから俄然おもしろくなるのでもあり。
気持ち悪い!というレビューがあって心惹かれて読み始めましたが、その意味が読んでみたらよく分かった。読んでてめまいがし始めるんです。現実感覚にヒビが入りだすんですね。小説の中の人物同様。読み手の側も。
トム・クルーズの映画のでいいので、プリコグ、という存在をなんとなく分かってから読むのをおすすめします。
いやあ、ディック、見直した!天才!
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.56
(5pt)

時間退行現象に、有効であるユービックだが。ディックの十八番が炸裂!!

月面に結集した、ジョーたちを、待ちうけていたのは、敵の罠でそれ以降、時間退行現象に悩まされる。さらにディックの十八番、ジョーたちは、すでに半死状態で冷凍保存されているのだ。こうなると、夢と現実が交差して、デッィク特有のパラレルワールドが展開する。ラストでは楽しいどんでん返しが待っている。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.55
(5pt)

時間退行現象に、有効であるユービックだが。ディックの十八番が炸裂!!

月面に結集した、ジョーたちを、待ちうけていたのは、敵の罠でそれ以降、時間退行現象に悩まされる。さらにディックの十八番、ジョーたちは、すでに半死状態で冷凍保存されているのだ。こうなると、夢と現実が交差して、デッィク特有のパラレルワールドが展開する。ラストでは楽しいどんでん返しが待っている。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.54
(5pt)

一人で、じっくり聴きたい!

まだ全部聞いてませんが、後悔しない品質なのは、間違いありません!
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.53
(5pt)

一人で、じっくり聴きたい!

まだ全部聞いてませんが、後悔しない品質なのは、間違いありません!
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.52
(5pt)

映画化しないかな…淡い期待

個人的にはディック作品の、目の前にある現実が崩れていくかのごとく感じられるあたりが大好きです。本作「ユービック」も、読み進めていくなかで虚実が入り混じり、何が真実なのか全く分からない世界に放り込まれたかのような不安定な感覚を味わえるあたりに、たいへん読みごたえがあったと感じています。

一時期、映画「エターナルサンシャイン」を撮った監督ミシェル・ゴンドリーが映画化を計画しているという話がありましたが、続報が聞こえてこないのは寂しい限り。個人的には、デヴィット・フィンチャーが映画化しれくれると嬉しいけど…と、脳内で映像化を想像しながら、また読み返して楽しみたいものです。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.51
(5pt)

映画化しないかな…淡い期待

個人的にはディック作品の、目の前にある現実が崩れていくかのごとく感じられるあたりが大好きです。本作「ユービック」も、読み進めていくなかで虚実が入り混じり、何が真実なのか全く分からない世界に放り込まれたかのような不安定な感覚を味わえるあたりに、たいへん読みごたえがあったと感じています。

一時期、映画「エターナルサンシャイン」を撮った監督ミシェル・ゴンドリーが映画化を計画しているという話がありましたが、続報が聞こえてこないのは寂しい限り。個人的には、デヴィット・フィンチャーが映画化しれくれると嬉しいけど…と、脳内で映像化を想像しながら、また読み返して楽しみたいものです。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.50
(5pt)

凄まじいSF

『マイノリティ・リポート』(映画)が大好きで、その原作者のSF‥ということで手に取りましたが、期待をはるかに上回りました。

中盤からの怒涛の世界崩壊が圧巻で、映画を超える没入度を味あわせてくれます。

誰が死んでいて、誰が生きているのか?「犯人」(がいるとすれば)は何者なのか?

現実と非現実が入り乱れ、説明し難い現象が連続する中で、混乱し、傷付き、立ち向かう主人公の感情が、紙面から流れ込んでくるようです。

しかし、決して不条理のみで終わる話ではなく、一つの「解」が提示され、意表をつく視界が開けます。そして最後の最後で...何はともあれオススメです。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.49
(5pt)

凄まじいSF

『マイノリティ・リポート』(映画)が大好きで、その原作者のSF‥ということで手に取りましたが、期待をはるかに上回りました。

中盤からの怒涛の世界崩壊が圧巻で、映画を超える没入度を味あわせてくれます。

誰が死んでいて、誰が生きているのか?「犯人」(がいるとすれば)は何者なのか?

現実と非現実が入り乱れ、説明し難い現象が連続する中で、混乱し、傷付き、立ち向かう主人公の感情が、紙面から流れ込んでくるようです。

しかし、決して不条理のみで終わる話ではなく、一つの「解」が提示され、意表をつく視界が開けます。そして最後の最後で...何はともあれオススメです。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.48
(5pt)

巨匠ディック屈指の傑作です

一読、いかにもディックらしい現実崩壊と、生と死や現実と仮想、時間と空間等の境界問題(?)を遺憾なく追求した、巨匠屈指の傑作です。

異能プロダクションの総帥ホリス率いる超能力者軍団vsグレン・ランシター率いる反超能力者(不活性者)軍団の戦いに終始するのかと思いきや、100ページ(全体の約3分の1)を過ぎたところから急転直下の展開が始まります。
ランシター&ジョー・チップ率いる反超能力者軍団が、超能力者軍団の集結しているという月に到着早々、超能力者側の仕掛けた爆弾でメンバー11人の約半数が失われる。
瀕死の重傷を負ったボスのランシターを何とか宇宙船内の冷凍保存ケースに入れて、ジョー・チップ以下生き残りのメンバーたちはからくも地球へ帰還。それからあとがディック一流の怒涛の展開です。

このあと、読み進むにつれて、時間はどんどん退行するわ、生き残ったメンバーたちが次々と謎の死をとげるわ、そんな現実崩壊しまくった世界の中で、月での爆発で結局死んだはずのグレン・ランシターが、要所要所で、ジョー・チップらに、この狂った世界から脱出するための貴重なメッセージを送り込んでくる。
別のサイトのレビュアーさんが、いみじくも書かれていた「ジェットコースターさながらの展開」に、読んでいるほうは、「な、何なんだこの世界は?!」と、思わず叫びたくなる。

ここまで荒唐無稽な展開だと、普通だったら、「この作品はストーリーが完全に破たんしている」と思ってしかるべきで、じっさい私も、ディックファンであるにもかかわらず、正直ディックの正気を疑ったんですが、終りのほうまで行くと、ちゃんと整合性が取れている。
最後まで読んで、私は思わず唸ってしまいました。やはりフィリップ・K・ディックって天才なんですね。

「アンドロイドは電気羊の・・」や「火星のタイムスリップ」「流れよわが涙と警察官・・」「高い城の男」「虚空の眼」「偶然世界」「宇宙の操り人形」「死の迷路」「ドクター・ブラッドマネー」「ヴァリス」三部作などを読んで、ディックの斬新なアイデアと哲学、ぶっ飛んだストーリー展開には慣れているつもりだった私ですが、「ユービック」は、ある意味これまで読んだ全ての作品を越えて、神がかり的なディックワールドでした。

最初の方の展開がゆるくて、今まで「ユービック」を敬遠していた私ですが、早川書房さんのディック総選挙で、なんとあの何度も映画化された傑作「アンドロイドは電気羊の・・」を押さえて第1位に輝いたので、初めて最後まで読んだ次第です。
ディックは「アンドロイドは電気羊の・・」を書いた翌年に「ユービック」を書いているようで、この時期の彼は創作の絶頂期だったことが伺われます。
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.47
(5pt)

巨匠ディック屈指の傑作です

一読、いかにもディックらしい現実崩壊と、生と死や現実と仮想、時間と空間等の境界問題(?)を遺憾なく追求した、巨匠屈指の傑作です。

異能プロダクションの総帥ホリス率いる超能力者軍団vsグレン・ランシター率いる反超能力者(不活性者)軍団の戦いに終始するのかと思いきや、100ページ(全体の約3分の1)を過ぎたところから急転直下の展開が始まります。
ランシター&ジョー・チップ率いる反超能力者軍団が、超能力者軍団の集結しているという月に到着早々、超能力者側の仕掛けた爆弾でメンバー11人の約半数が失われる。
瀕死の重傷を負ったボスのランシターを何とか宇宙船内の冷凍保存ケースに入れて、ジョー・チップ以下生き残りのメンバーたちはからくも地球へ帰還。それからあとがディック一流の怒涛の展開です。

このあと、読み進むにつれて、時間はどんどん退行するわ、生き残ったメンバーたちが次々と謎の死をとげるわ、そんな現実崩壊しまくった世界の中で、月での爆発で結局死んだはずのグレン・ランシターが、要所要所で、ジョー・チップらに、この狂った世界から脱出するための貴重なメッセージを送り込んでくる。
別のサイトのレビュアーさんが、いみじくも書かれていた「ジェットコースターさながらの展開」に、読んでいるほうは、「な、何なんだこの世界は?!」と、思わず叫びたくなる。

ここまで荒唐無稽な展開だと、普通だったら、「この作品はストーリーが完全に破たんしている」と思ってしかるべきで、じっさい私も、ディックファンであるにもかかわらず、正直ディックの正気を疑ったんですが、終りのほうまで行くと、ちゃんと整合性が取れている。
最後まで読んで、私は思わず唸ってしまいました。やはりフィリップ・K・ディックって天才なんですね。

「アンドロイドは電気羊の・・」や「火星のタイムスリップ」「流れよわが涙と警察官・・」「高い城の男」「虚空の眼」「偶然世界」「宇宙の操り人形」「死の迷路」「ドクター・ブラッドマネー」「ヴァリス」三部作などを読んで、ディックの斬新なアイデアと哲学、ぶっ飛んだストーリー展開には慣れているつもりだった私ですが、「ユービック」は、ある意味これまで読んだ全ての作品を越えて、神がかり的なディックワールドでした。

最初の方の展開がゆるくて、今まで「ユービック」を敬遠していた私ですが、早川書房さんのディック総選挙で、なんとあの何度も映画化された傑作「アンドロイドは電気羊の・・」を押さえて第1位に輝いたので、初めて最後まで読んだ次第です。
ディックは「アンドロイドは電気羊の・・」を書いた翌年に「ユービック」を書いているようで、この時期の彼は創作の絶頂期だったことが伺われます。
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143
No.46
(4pt)

変な小説

超能力者たちのバトルが始まると思いきや別の方向に行ったまま帰ってこないという変な話です
訳者あとがきでは「山田風太郎の集団忍者小説を連想させたのもつかの間・・・」みたいに書いてありますが
向こうの国でも同じように「超能力チームバトルが始まると思ったのに・・・」みたいなリアクション取るんでしょうか
ちょっと気になります
ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: ユービック (1978年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J8LL0Q
No.45
(4pt)

変な小説

超能力者たちのバトルが始まると思いきや別の方向に行ったまま帰ってこないという変な話です
訳者あとがきでは「山田風太郎の集団忍者小説を連想させたのもつかの間・・・」みたいに書いてありますが
向こうの国でも同じように「超能力チームバトルが始まると思ったのに・・・」みたいなリアクション取るんでしょうか
ちょっと気になります
ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314) Amazon書評・レビュー: ユービック (ハヤカワ文庫 SF 314)より
4150103143