火星のタイム・スリップ

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評判

火星のタイム・スリップの評価:

4.31/5点 レビュー 13件。 C ランク

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平均点4.31pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(5pt)

ディックらしい作品

巻き込まれ型の主人公は、困難な中でも最良の道を見つけようと努力します。救われる人もあり救われない人もあり、混沌はすっきりとは解決しません。
自閉症、起死回生、異星人・・・ディックの好む自らを投影したようなそんなガジェットが散りばめられた本作品は、いかにもディックらしい作品です。
再読に耐えることは間違いなく、破たんの少ないところも作品の完成度を高めています。
火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)より
4150103968
No.9
(5pt)

人間はいつも選ぶことの出来る場所が二つある。我が家と,他人のいる他の世界と

「ディック自作を語る」によると,質の面でも複雑さの面でも文学的価値の面でも,
評判の良かった「高い城の男」の次のレベルをめざした作品で,とても重要な本だと思っていたのに
まともな扱いを受けなかった,という。
 個人的には,B級SFっぽいタイトルで損をしているのではないかと思います。
本作品が例えば「パーマーエルドリッチの三つの聖痕」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
「流れよ我が涙,と警官は言った」のようなクールなタイトルであったならば,また違った評価を受けたかも知れません。
 しかし,間違いなく,本作品はPKディックの最高傑作です。
 この作品執筆当時,ディックは異常な精神状態に興味をひかれ,精神病に関する本を山ほど読んでいたという。
 そして,精神病の生存的価値,実用的有用性について検討し,精神病患者の現実,時間感覚が我々とは違うのではないか,
という考えのもとに,10歳の自閉症児マンフレッドの内的宇宙が描かれています。
 多数の魅力ある登場人物の心理描写と作品のプロットが見事に融合し,
ラストまで緊張感が途切れないディック作品の頂点を極めている本作品は,もっと広く読まれるべき作品だと思います。
 
火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J87BN2
No.8
(5pt)

人間はいつも選ぶことの出来る場所が二つある。我が家と,他人のいる他の世界と

「ディック自作を語る」によると,質の面でも複雑さの面でも文学的価値の面でも,
評判の良かった「高い城の男」の次のレベルをめざした作品で,とても重要な本だと思っていたのに
まともな扱いを受けなかった,という。
 個人的には,B級SFっぽいタイトルで損をしているのではないかと思います。
本作品が例えば「パーマーエルドリッチの三つの聖痕」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
「流れよ我が涙,と警官は言った」のようなクールなタイトルであったならば,また違った評価を受けたかも知れません。
 しかし,間違いなく,本作品はPKディックの最高傑作です。
 この作品執筆当時,ディックは異常な精神状態に興味をひかれ,精神病に関する本を山ほど読んでいたという。
 そして,精神病の生存的価値,実用的有用性について検討し,精神病患者の現実,時間感覚が我々とは違うのではないか,
という考えのもとに,10歳の自閉症児マンフレッドの内的宇宙が描かれています。
 多数の魅力ある登場人物の心理描写と作品のプロットが見事に融合し,
ラストまで緊張感が途切れないディック作品の頂点を極めている本作品は,もっと広く読まれるべき作品だと思います。
 
火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JA9KMU
No.7
(5pt)

人間はいつも選ぶことの出来る場所が二つある。我が家と,他人のいる他の世界と

「ディック自作を語る」によると,質の面でも複雑さの面でも文学的価値の面でも,
評判の良かった「高い城の男」の次のレベルをめざした作品で,とても重要な本だと思っていたのに
まともな扱いを受けなかった,という。
 個人的には,B級SFっぽいタイトルで損をしているのではないかと思います。
本作品が例えば「パーマーエルドリッチの三つの聖痕」「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
「流れよ我が涙,と警官は言った」のようなクールなタイトルであったならば,また違った評価を受けたかも知れません。
 しかし,間違いなく,本作品はPKディックの最高傑作です。
 この作品執筆当時,ディックは異常な精神状態に興味をひかれ,精神病に関する本を山ほど読んでいたという。
 そして,精神病の生存的価値,実用的有用性について検討し,精神病患者の現実,時間感覚が我々とは違うのではないか,
という考えのもとに,10歳の自閉症児マンフレッドの内的宇宙が描かれています。
 多数の魅力ある登場人物の心理描写と作品のプロットが見事に融合し,
ラストまで緊張感が途切れないディック作品の頂点を極めている本作品は,もっと広く読まれるべき作品だと思います。
 
火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)より
4150103968
No.6
(5pt)

シュールな火星だ

私にとってディックのベストです。
火星殖民の話ですが、この火星って、アメリカ開拓の延長線上にある、ウェストコーストのちょっと先っていう感じですよね。これ凄いシュール、もう以降の人には書けないよ。技術には完全に無頓着、舞台はLA郊外の住宅地としか思えない(この植民地は砂漠に作られたLAと似ている)。登場人物たちは、火星のテラフォーミングなどにはまったく関心がなく、彼らが心配しているのは、障害児の問題、仕事のこと(火星で食料品の家庭訪問販売員って凄いよこれ)、浮気のこと、だものね。本の主題は例の如く、自閉症の子供が感じる世界が現実世界を侵食していく話ですが、そんなのディックのお決まりのストーリーで全然驚かない、むしろこの火星植民地で展開されるソープオペラという舞台設定の方が衝撃が大きい。いやー、このシュールさ、ディックの中でもピカイチです。
火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J87BN2
No.5
(5pt)

シュールな火星だ

私にとってディックのベストです。
火星殖民の話ですが、この火星って、アメリカ開拓の延長線上にある、ウェストコーストのちょっと先っていう感じですよね。これ凄いシュール、もう以降の人には書けないよ。技術には完全に無頓着、舞台はLA郊外の住宅地としか思えない(この植民地は砂漠に作られたLAと似ている)。登場人物たちは、火星のテラフォーミングなどにはまったく関心がなく、彼らが心配しているのは、障害児の問題、仕事のこと(火星で食料品の家庭訪問販売員って凄いよこれ)、浮気のこと、だものね。本の主題は例の如く、自閉症の子供が感じる世界が現実世界を侵食していく話ですが、そんなのディックのお決まりのストーリーで全然驚かない、むしろこの火星植民地で展開されるソープオペラという舞台設定の方が衝撃が大きい。いやー、このシュールさ、ディックの中でもピカイチです。
火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JA9KMU
No.4
(5pt)

シュールな火星だ

私にとってディックのベストです。
火星殖民の話ですが、この火星って、アメリカ開拓の延長線上にある、ウェストコーストのちょっと先っていう感じですよね。これ凄いシュール、もう以降の人には書けないよ。技術には完全に無頓着、舞台はLA郊外の住宅地としか思えない(この植民地は砂漠に作られたLAと似ている)。登場人物たちは、火星のテラフォーミングなどにはまったく関心がなく、彼らが心配しているのは、障害児の問題、仕事のこと(火星で食料品の家庭訪問販売員って凄いよこれ)、浮気のこと、だものね。本の主題は例の如く、自閉症の子供が感じる世界が現実世界を侵食していく話ですが、そんなのディックのお決まりのストーリーで全然驚かない、むしろこの火星植民地で展開されるソープオペラという舞台設定の方が衝撃が大きい。いやー、このシュールさ、ディックの中でもピカイチです。
火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)より
4150103968
No.3
(5pt)

やっぱフィリップ・K・ディックでしょ。

未来の火星植民地では、水不足にかこつけて水利労働組合が実権を握って居た。組合長のアーニイ・コットは権力者として君臨していたが、国連の火星再開発の投機の情報を入手するのが遅かったために、地位を失いかけない事態に陥った。そこで、偶然発見した時間を操れるマンフレッドという少年を使って、過去を取り戻そうと画策する。。。。。内容だけ書けば、ありふれたSFみたいだが、悪夢SFというものがあるとすれば、まさしくこれは悪夢そのもの。人間の現実認識と虚構のはざまを描き出したSFを超えたSFです。ぜひ読んでみて下さい。
火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1980年) (ハヤカワ文庫―SF)より
B000J87BN2
No.2
(5pt)

やっぱフィリップ・K・ディックでしょ。

未来の火星植民地では、水不足にかこつけて水利労働組合が実権を握って居た。組合長のアーニイ・コットは権力者として君臨していたが、国連の火星再開発の投機の情報を入手するのが遅かったために、地位を失いかけない事態に陥った。そこで、偶然発見した時間を操れるマンフレッドという少年を使って、過去を取り戻そうと画策する。。。。。内容だけ書けば、ありふれたSFみたいだが、悪夢SFというものがあるとすれば、まさしくこれは悪夢そのもの。人間の現実認識と虚構のはざまを描き出したSFを超えたSFです。ぜひ読んでみて下さい。
火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (1966年) (ハヤカワ・SF・シリーズ)より
B000JA9KMU
No.1
(5pt)

やっぱフィリップ・K・ディックでしょ。

未来の火星植民地では、水不足にかこつけて水利労働組合が実権を握って居た。組合長のアーニイ・コットは権力者として君臨していたが、国連の火星再開発の投機の情報を入手するのが遅かったために、地位を失いかけない事態に陥った。そこで、偶然発見した時間を操れるマンフレッドという少年を使って、過去を取り戻そうと画策する。。。。。内容だけ書けば、ありふれたSFみたいだが、悪夢SFというものがあるとすれば、まさしくこれは悪夢そのもの。人間の現実認識と虚構のはざまを描き出したSFを超えたSFです。ぜひ読んでみて下さい。
火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396) Amazon書評・レビュー: 火星のタイム・スリップ (ハヤカワ文庫 SF 396)より
4150103968