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西尾維新
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西尾維新の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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西尾維新の対談集。西尾維新自身というより、対談相手のうち荒川弘、羽海野チカ、辻村深月の3名が好きなので買ってみた。(もう2人の小林賢太郎さんと堀江敏幸さんは知らなかった…) 印象的だったこと。 「僕はいつか書いてみたいと思っているんです、『長編の最終回だけ』が集まっているという短編集を」(荒川弘との対談)→すっごく読んでみたい! 「漫画家さんでも、ご本人がすごくうまい先生とかは、すごくつらそうに仕事されていますね。(中略)それで、『もう、いいからぜんぶ自分でやろう』となって、だんだん寡作になっていって…」(羽海野チカ) 「実は、私には十代の経験を抜けた今を『余生』みたいに感じている部分があって。(辻村深月) 「漫画やゲームも含めて、自分が夢中になっている『物語』を馬鹿にされるのが、ほんとうにイヤでたまらなかった。(中略)今、自分がこうして小説を書いている原動力のひとつは、その時周囲に対して感じた怒りだと思います。」(辻村深月) 自分は西尾維新の作品は小説よりもむしろ漫画(原作)の方が好きで、だから荒川弘さんや羽海野チカさんとの対談では漫画のことについて話してほしいという気はしましたが。 西尾維新の小説の書き方(全体を予め俯瞰せずに書く、とか)が分かったので、それを念頭に置きながら読めば、小説もまた楽しめるでしょうか。 | ||||
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小林賢太郎:物語の「ルール」と「作り方」 作中に「ルール」や「枷」といった『制限』を設けることで、作品に新たな「驚き」や「発見」、「動き」が生まれる、という話が興味深かった。あと二人とも、《言葉》に対する熱意がすごかった。 荒川弘:物語をどう終わらせるのか 現実でのコミュニケーションが苦手な人も、作中の登場人物同士のコミュニケーションを疎かにすると、物語は薄っぺらいものになるという話は参考にしたくなった。また、最終回を終着駅に、起承転結を停車駅に、そこに至るまでの過程を線路に例えた話は面白かった。本線から思いもしない支線が延びたり、私鉄や地下鉄ができて別れたり合流したり。 羽海野チカ:やすりで肌を削るように「創る」 これは正直、読んでいて心が痛くて息苦しかった。多くの人に「良い」と思われる作品を創るには、時にやすりで肌を削るような、心を削るような思いをする必要もある、という話が。千里の道も一歩から。楽な道はないぞ、と。 辻村深月:「今」しか書けない物語 登場人物が成長し変化しするように、作家自身も成長し変化する。「今」しか書けない。「次」はないかもしれない。あってもそれは、間違いなく「今ではない自分」が創った物語だ。「今だからこそ書けることのタイミングを逃さないように」書き続ける。そのモチベーションは驚嘆に値するが、恐怖にも値する、と思う。それから『続・終物語』の裏話でもあった。 堀江敏幸:空っぽになるまで出し尽くす ここでは対等の対談というよりは、西尾氏が堀江氏にこれまでの著作全体の作風を分析・考察される内容になっている。生徒が先生に教授されているような感じだった。 | ||||
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13-14年に行われた五人の方との対談集.全てが本書のための録り下ろしとなっており, 西尾さんがそれぞれの方に対し,対談の希望と質問を添えた手紙を送る形で始まります. 相手によっては話の広がりに幅があり,いささか一方通行に感じる部分もありますが, みなさん創作者ということもあってか,作品を生み出すことや,それを終わらせること, さらには言葉や伝え方など,作品に対するお互いの思い入れや考えが興味深く語られます. また,西尾さんが語ることは,ある程度のファンなら知っていることも多いのですが, あちらから語られる,西尾作品はもとより,氏自身への評価や見方というのが印象的で, 建前もあるとは思いますが,思わぬ発見など,インタビュとはまた違う面白さがあります. 語られるテーマはありがちかもしれませんが,どのような思いや意図が作品にあるのか, こちらはそれらをどれだけ汲み取れているのか,少し考えてみるのもいいかもしれません. ただ,注釈が各対談の最後にあるため,そちらとの行ったり来たりがちょっと面倒なこと, あとは,『あとがき』でもいいので,対談後の西尾さんのコメントがほしかったところです. | ||||
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