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(短編集)
黒笑小説
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黒笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 21~40 2/4ページ
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普段はビジネス書が多く、小説はあまり読まないのですが息抜きに買ってみました。短編小説なので電車に乗っている間に読めて、目的通り息抜きになりました。 | ||||
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ご存知、日本有数の売れっ子作家が、「黒い笑い」をテーマにした 短編13作を収録した本で、2005年に刊行された単行本を文庫化した ものである。『毒笑小説』、『怪笑小説』に続く、ブラックユーモア シリーズの第3作品目にあたる位置づけの本である。 この13編の作品のうち、前半4作品の「もうひとつの助走」「線香 花火」「過去の人」「選考会」は文壇を俎上に上げた連続作品であり、 文学賞の受賞を心から欲しているもののそれを表面には出さない作家、 新人文学賞を運よく受賞し、自己への過大評価を高め、この世の春を 謳歌している世間知らずの新人作家、売れる作品をあの手この手で見極 める出版者たち…。それぞれの立場から、それぞれの本音が、ブラック ユーモアたっぷりに語られている。 その他9編の短編は、いずれも独立作品であり、まるでテレビ番組の 「世にも奇妙な物語」を見ているかのように、鮮やかなイメージを頭に 浮かばせながら、不思議な世界に引き込んでくれる。 こういった本書の短編をごくごく簡単にまとめるならば、どの作品も やはり「面白い」のである。短くキレのいい筆致で書かれ、登場人物 の個性が分かる会話や描写がなされ、最後には思わずうなってしまった り、スカッとするオチが待っているわけである。 著者が本書の中で作り出す不思議な世界観にどっぷりひたりながら、 次々とページをめくってしまい、さすがはプロ作家と、著者の力量を 感じられる一冊です。 | ||||
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前半は作家と編集者の悲喜交々をブラックユーモアたっぷりに描いた連作的短編4編です。 出版業界・文学賞レースの内情や登場人物の本音(賞が欲しくて欲しくてたまらない 寒川心五郎の心の叫びは正直笑えました)に妙なリアリティがあるのは、長く売れない 時代を経たのちブレイクを果たし、いまや当代一の人気作家となった著者ならではの描写でしょう。 「選考会」の予測不能なオチには驚かされましたが、寒川先生の行く末を思うと 少し暗澹たる気持ちになりました(笑)。ところで作中に度々登場する『撃鉄のポエム』や 『虚無僧探偵ゾフィー』が気になり是非読んでみたいと思った読者は自分だけではないでしょう。 残りの9編は『世にも奇妙な物語』や星新一作品的で(健気で清楚な仮面の下で実は誰よりもしたたかな シンデレラ像は星の『未来いそっぷ (新潮文庫)』にも登場する)、それほど新鮮味はありませんでした。 ただ、男の性(さが)のどうしようもない馬鹿馬鹿しさを扱った「巨乳妄想症候群」「モテモテ・スプレー」、 玩具メーカーのキャラクターグッズ戦略に抗えず翻弄される消費者を題材にした「臨界家族」、 ややホラー的結末ながら心温まる「奇跡の一枚」などは個人的に気に入りました。 | ||||
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ブラックユーモアたっぷりの短篇集。 前半部分は出版業界にスポットをあてたものが続いている。 歪笑小説の登場人物の前段階の話もあり、歪笑小説を読む前に読むべき本であったと後悔した。 後半は独立した短編が続くが、話の展開が早く、テンポ良く読み進めることができた。 気楽に読むことができる一冊である。 | ||||
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寝る前にリラックスしてベッドの中で読むのにちょうどよかったです。 どの短編も視点がユニークで、文字通り黒い笑いの世界にいざなってくれました。 「もうひとつの助走」「過去の人」「笑わない男」が好きです。 | ||||
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前作『毒笑』に続いて、いっぱい笑わせてもらいました。 同じ集英社ということで言えば、『白夜行』とこれを同じ作家が書いたとは 思えないギャップが、このシリーズの魅力です。 作家の日常をギャグ風に描いた『もうひとつの助走』〜『選考会』は、 連作短編になっていて、すごくおもしろかったです。 おふざけで描かれているものの、「実はリアルな部分も多い?」と感じます。 作家さんならではの着眼点というか、思わず「へぇ〜」と思うことが たくさん出てきます。 新人賞を受賞して、自意識過剰な作家・熱海がお気に入りです(笑) 『撃鉄のポエム』というタイトルが最高! その他は、これまで通り、1話完結のギャグ短編となっています。 個人的に好きなのは、『モテモテスプレー』 「リュックを背負ったままボウリング」という場面がツボです(笑) あとは『笑わない男』 なかなか芽の出ない無名のコンビ芸人の、涙ぐましい努力がウケる。 全く笑わないホテルのボーイを、なんとか笑わせようとする二人。 「実際に、こういう芸人さんがいそうだな」って思いました(笑) 個人的にはシリーズ指折りのお気に入り作品です。 私が今のところ一番ハマったのは『毒笑』ということで、それよりは下という意味で 星4つにしましたが、この『黒笑』も、これまでのシリーズ作品が好きな人なら 十分楽しめる内容だと思います。 (星4.6って感じでしょうか) また、次の『歪笑』を読むなら、この『黒笑』は必読です。 (黒笑に出てきた登場人物が、引き続き出てきます) | ||||
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東野圭吾さんと言えば、『白夜行』や『手紙』のような心にズシンと来る長編作品がパッと思い浮かびますが、実はこういう「世にも奇妙な物語」的なブラックユーモア溢れる短編を書いても一流だということが良くわかる短篇集です。 中でも「もうひとつの助走」「線香花火」「過去の人」「選考会」の4編は、文学賞に関わる作家や編集者の悲喜こもごもが描かれており、小説好きならばより一層楽しめること請け合いです。 登場人物や登場作品もそれぞれリンクしているので、読み進めるほどに満足度もアップ。読んでる間はニヤニヤしっぱなしでした。 ただ、個人的には先の4編が楽しすぎたせいで、後半はやや失速かなーという気が……。できれば、寒川心五郎先生や熱海圭介の活躍をもう少し読みたかったという意味を込めて★4つで。 | ||||
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東野圭吾さんの短編ユーモア小説には、他に「怪笑小説」と「毒笑小説」がありますが この3冊の中で、一番自然に笑えました。他の2冊は関西的な派手な笑いです。 短編集ですが、最初の4編は作家の作品選考をテーマにした連続物です。 | ||||
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売れない小説家とその周辺人物が描かれた小説。 売れない小説家の気持ちがわかりたい方は一度読んでみる価値がある本だと思う。 特におもしろかったのは、選考会と臨界家族で、臨界家族は将来的に自分も経験する可能性が十分ある話で、あまり人ごととは思えなかった。 | ||||
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最初と最後が文学賞の話題。 東野圭吾は,1958年生まれで 1985年に江戸川乱歩賞 1999年に日本推理作家協会賞 2006年に直木賞 を取って、いまや飛ぶ取りを落とす勢い。 名古屋市図書館の予約上位100のうち60以上が東野圭吾。 東野圭吾ですら,文学賞を話題にしたいほど, 文学賞は壁だったのらしい。 壁であるだけでなく,受賞した恩恵にも被っている。 それでも話題にしたいのを見て、 黒笑いに耐えなかった。 なにをして,東野圭吾に文学賞の話題を書かせたのか。 なにが東野圭吾の闇なのだろう。 ある本の解説に,東野圭吾は自伝で闇を書いてないといわれている。 知りたいようであり、知りたくもない。 | ||||
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タイトルの通りの内容です。 黒笑 つまり、 ブラックユーモア。 短編集なので読みやすく、単純に楽しめました。 オススメの1冊です。 | ||||
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日常生活で埋没していく怒り悲しみを開放し、浄化させるカタルシス小説。怪笑小説、毒笑小説に続く嫌味、皮肉たっぷりの傑作短編集。 ―笑いは怒りによって生まれる― ―人が気づくか気づかないところに気づくことによって笑いは生まれる― これらは松本人志の言葉だ。この本は東野圭吾の発想力と文章力によってその言葉を見事に体現している。 この世の矛盾点、批判すべき点を実に巧妙に斜から描き出している。かと思ったら、「イン○グラ」の一篇では冒頭から「立田」という人物が登場するようなストレートな笑いもある。 笑いを愛する全ての人間に読んでもらいたい一作。 | ||||
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著者の作品は長編のものしか読んだことがなかった のですが、短編も上手いというのがわかりました。 「黒笑」の名に恥じない、ブラックユーモアあふれ る作品が詰まっています。 サラリとした読後感が、亡くなられた星新一氏の ショート・ショート作品を読んだ後を髣髴とさせました。 この「黒笑小説」を気に入った方には、星新一氏の 作品もお勧めします。 | ||||
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東野圭吾さんの短編集です。彼の本を今回初めて読みましたが、なかなか笑えました。 彼自身、プロの作家になるまで、なかなか原稿を採用してもらえなかったという苦い経験があるそうです。その経験を生かし、作品に仕上げているところはさすがです。 転んでもただでは起きないというハングリー精神からでしょうか。 私の感想ではこの中で、 「巨乳妄想症候群」「みえすぎ」「臨界家族」 がブラックジョークすぎて、笑ってしまいました。 ちょっと息抜きをしたい時にはお勧めの一冊です。 | ||||
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題名通り、黒い笑いを提供するシリーズ第3弾。 前作までとは打って変わって、黒い黒い。 意地悪くにやりと笑ったり、ひきつつも笑ってしまった。 今回は人の痛さに主眼を置いている気がします。 特に、文壇事情を皮肉たっぷりに描いた前半の4編が秀逸。 これはもはやエッセイと言ってもいいでしょう。 今回も楽しませてもらいました。 | ||||
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東野圭吾さんもこういったの書くんだなぁと意表をつかれました。 ニヒルな感じでユーモアがあって面白かったです。 短編集なのでさくさく読める点も良かったです。 | ||||
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まず、最初の4編でいきなり度肝を抜かれる。 彼が"直木賞"を受賞するに至る経緯、更に受賞した際のコメントをご存知の方なら、 思わず「ここまで書いていいの?東野さん!」と言いたくなるでしょう。 しかも、これを書いたのは受賞する以前。 若干冷や汗が滲み出てきますが、しかし受賞した今だからこそ笑って読める? 中盤、少々おふざけが過ぎるかな?という作品も登場するが、 発想がとてもユーモアで奇抜なのにオチがしっかり的を得ていたりするので、 バカバカしいなぁ・・と思いながら読んでも最後は「あるある・・わかるかも」となぜか妙に納得させられてしまう。 個人的に好きなのは「シンデレラ白夜行」。 かの名作「白夜行」を童話の世界に当てはめた?話で、思いっきり"黒い"のだが、この"してやられた感"が最高に心地良い。 少々「世にも奇妙な物語」チックな雰囲気の「臨界家族」も気に入った。 実際ありそうなのでゾっとするが、いいテーマを取り上げてくれたと思う。 東野さんの作品はミステリーしか読んだことがない!という方に、 待ち合わせ時間の暇つぶしにはぜひこの1冊をお勧めしたい。 | ||||
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人間の内面は、醜くて、しかも面白い!!自分をよく見せようと必死になる人間、そもそも自分のことをまったくわかってない人間。すべての女性が巨乳に見えたり、ストーカーになったり、ちょっとブラックでちょっとエッチでかなり面白い短編集。 | ||||
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筒井康隆の「大いなる助走」をパロったような短編が掲載されているという噂をききつけ、読んでみました。確かに、「大いなる助走」! でも、死人は出ませんが。 文壇裏話をパロディにした作品が、とにかく楽しい。このB級的なノリと、しかしどこか真剣な批判精神が行間から滲んでいて、まさに怪作。 冒頭で登場した万年候補止まりのベテラン作家が、最後に新人賞の「選考委員」に選ばれるというくだりとその落ちは、暗澹とした気分になりました。しゃれにならない。 ブラックですね…。文壇楢山節考として読んでしまいました。 | ||||
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東野圭吾の短編集大好きです。ミステリーを書く東野圭吾とユーモアを書く東野圭吾が世の中には二人いるのか?と思ってしまうくらいギャップがある。 特に『臨界家族』がおススメです。 | ||||
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