太宰治の辞書

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太宰治の辞書の評価:

3.43/5点 レビュー 40件。 D ランク

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平均点3.43pt

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全41件 41〜41 3/3ページ
No.1
(5pt)

文学の秘密、人の心の謎

『空飛ぶ馬』を最初に読んだ時の静かな衝撃は忘れられない。ハリイ・ケメルマンや都筑道夫といった先達の傑作を踏まえた秀逸な論理展開のミステリとしての魅力の上に、人生の深淵や残酷なまでの不条理を語る筆致の繊細さに大袈裟でなく自分の小説観が変わる程の感動を受けた。
今や中学生の息子を持つ年齢になった編集者である《私》が人生の師匠である《円紫さん》に導かれ解き明かす芥川や太宰の創作の秘密。もはやミステリの枠を超え、殺人や犯罪を扱わなくても、その謎解きの道程には心躍り、人の心の謎に光を当てる鮮やかさがある。
読後に心が浄化されるような清々しさ、そして物事の見方がさり気なく変わるような驚き、まさに北村薫の作品を読む醍醐味を堪能した。一気に読了してしまい勿体ない気がするが、再読すればまた新たな発見があるに違いない。楽しみだ。
太宰治の辞書 Amazon書評・レビュー: 太宰治の辞書より
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