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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全427件 81~100 5/22ページ
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初めて読んだ彼の作品が「手紙」です。 ミステリー小説を読んだのも「手紙」が初めてです。 兄が犯した罪のせいで兄から縁を切ろうとした弟の気持ちが何となく理解できます。 最後の方で、弟が兄のいる場所へ行ったときに、兄が合掌していた。 その場面にすごく泣けました。 兄弟や家族の大切さ、とかそういう綺麗事ではないけど身近なものについて考えさせられました。 そしてハッピーエンドではないのに、バッドエンドでもないのが読み終わった時にほうっと一息吐きたくたります。 こかか東野圭吾の作品の魅力ではないでしょうか。 | ||||
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重いテーマですが、引き込まれ一気に読む事ができました。 読んだ後、悲しくて切なくて涙が出てしまいました。 物語の中であったように殺人は人との繋がりを断つ事であり、被害者とその家族の繋がりを断った加害者の罪は重い。 主人公の直貴と加害者である兄は絶縁し、繋がりを断たれた被害者家族と同じ苦しみを感じて生きていくのだと思いました。 | ||||
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東野圭吾ファンなので。 ドキドキワクワクの1冊でした。 オススメ! | ||||
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東野圭吾先生の作品を読むのは、この「手紙」が第2作目です。 東野先生フアンのかたから、強く薦められてこの本を読むことになりました。 この作品を読んでまず感じたのは、登場人物の人格や人間味溢れる「営み」が、しっかりと造形され、描き出されていること。 むろん、冒頭から中葉そして結末までに至る緊張感ある場面展開も、著者一流の筆さばきを感じさせるものでしたけど。 主役から、ほんの端役に過ぎない人たちまで、「彼ら・彼女らが、実際に世に存在したら、こういう人物であったろう」と読者を納得させるような、リアリズムに裏打ちされ、かつ著者の深い人間洞察を感じさせるような人物描写に、唸らされました。 それから、刑務所の兄から俗世の弟宛に送られてくる手紙文も、つい読み入ってしまうほど惹きつけられました。 文字通り社会生活から隔絶された刑務所に棲む人間なら、このように著したであろうと感じさせるような、せつせつとした内容ながらも、その一方で俗世での弟の筆舌尽くしがたい世間の壁との戦いにはまるで無頓着な便りも、そのひとつひとつが物語に強いアクセントを効かせているように思います。 理屈っぽいレビューになって恐縮ですが、この本を手に取り、通読して、心地よい疲労感と満足感を覚えました。 兄も、弟も、読者にカタルシスを感じさせるほどには「しあわせ」にならず、かといって救いの無い結末でもなく、東野先生の小説巧者ぶりをじゅうぶん味あわせてくれた、好著であると思います。 | ||||
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東野はかなり読んでいるが、同氏が描く人間心理の中で、この作品は群を抜いている。 ミステリーというより純文学に近い作品だと思う。 読んでみる価値のある1冊だと思う。 | ||||
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今まで考えたことのないことを深く考えさせられる本でした。私が読み終わった時に残ったものは数々の疑問でした。何回も読んでその疑問とぶつかっていくべきなのかもしれませんが、私には重くて出来ません。最後には涙が止まらなかったです。本当に読んでよかったです。 | ||||
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どうにもならない事情があって、道を間違えてしまって、守りたかった人を不幸にしてしまう。長い年月、一生と言ってもいいくらいの月日を、誰のせいにもできないところでたくさんのものを失って生きる。救いとか、許しとか、あるいは不運とか不幸とか、一言で言えないものが流れていたように思います。その場所でただ実直に歩き続けるしかないのは、本当はみんな同じかもしれない。驕るなかれ、私。と、気を引き締めてみます。 | ||||
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何度も泣いてしまった。 由美子さんが最後までいてくれてよかった。 人とのつながりの深さや怖さを考えさせられた。 兄が人を殺めてしまったからって、弟やその子供が差別されるのはあんまりだ。 世間も「仕方ない、当然だ」ではなく、「間違っている」とわかっているはずなのに、それでも差別はなくならない。 せちがらい。 | ||||
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前々から気になっていたので読んでみました。 この本を手にとってわかったこと感じたことは強盗殺人犯の弟というレッテルを貼られていて、世間周りの人々からどう思われているのか、本人はどういう生涯を送ることになるのかといったものでした。 弟の心情や気持ちがものすごく理解でき思わず感情移入してしまいます。 強盗殺人犯の弟ということで音楽活動をやめ、恋人とは結ばれず、会社も異動、やっとつかめた幸せも崩れていく。 壮絶な人生ですね。 そんな中で支えになってくれる人がいるというのはすごく良いものです。 読み終えてタイトルの「手紙」というのがこんなにも大きなものなんだと感心しました。 「強盗殺人犯の弟という事実からは逃れられない」このことは非常に考えさせられます。 本当に素晴らしい作品でした。 昨今でも殺人という事件は多く起こっています。 殺人に限った話ではありませんがくニュースで取り上げられた犯罪者の親族の方々も大変なんだろうと思います。 しかしだからといって擁護しようにもできない。本書の解説にもある通り悪いのは犯罪を犯したものであり、その家族や友人には非がないことは分かる、だが何もしてあげられない。 本当にこのとおりだと思います。 この本を読み終え世間に向ける目が少し変わった気がします。 考え方は人それぞれあるかと思いますがそれをどのように捉えるか、これも決まった答えなんてないんでしょうね。 | ||||
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東野さんは、誰でも一冊くらいは読んだことのある作家さんではないでしょうか。 読みやすい文体で、ストーリーも非常に面白く、かといって題材が重すぎず、 注文通りに作品を仕上げる熟練の職人さんのような作家さんです。 当世随一のミステリー作家、大衆作家、娯楽小説家、超売れっ子……。 出世作の『秘密』、ファンが多い『白夜行』、直木賞受賞の『容疑者Xの献身』、たくさんの代表作があります。 でも、『手紙』を読んでない人は、まだ、東野圭吾さんを評価しきれていないと思います。 まだ読んでない方は、ぜひ読んでください。 東野圭吾をまだ知らなかった、と思うでしょう。 世間で十分に評価の高い方ですが、まだまだ評価が足らないと思えてくるはずです。 | ||||
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所謂「差別」を扱いつつも、 それが犯罪者の家族であることによる「差別」であるということについて・・・ 犯罪を犯すということは、 被害者のみならず、犯罪者自身の家族も巻き込まれるということ。 そんな当たり前のことを ここまで感動的に書いてくれてありがとうございます←棒読み まあ、私の父親が結構お元気な方だったため、 この年(56歳)なっても「どういうところの娘か知って・・・」言われますから(笑) 戦後70年たっても、 責任取れと戦後生まれの私どもが言われるのも仕方ないのですね←これも棒読み これ以上書くとしゃれにならんのでやめます。 | ||||
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非常に悲しいストーリーで、 ラストもハッピーエンドとは言いがたいところが、面白い。 切り上げ方が秀逸過ぎる。 東野の題材選びや、引き込み方はうますぎ。 1ページ目から夢中になり、最後までイッキ読み。読書でこれだけやめどきを失う、ってのはそうはないし東野の特性なんだろうな。 私はこの小説、弟が主人公なのだけれど、なぜか塀の中の兄が主人公だと思って読んでたのよね。 兄は第二の主人公。これは間違いないね。 | ||||
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強盗殺人というテーマで、いかに将来にわたり影響を及ぼすか、難しいテーマで途中で読んでて「もう許してあげたら」という気持ちになるから不思議だ。社長さんが強盗殺人を身内にもったことで、世の人たちがあなたを差別してもそれはしょうがないこと、世の中を恨むな、と諭すところと、殺人を犯すことは未来永劫その罪を背負い、身内に影響を与えることを含めて考えるべきだということを、学んだような気がする。息子と嫁にも是非一読させようと思っている。 | ||||
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映画は結構有名だったらしいが、見ていないので。 東野作品の印象は、「救いのない結末が多い」という感じだが、これはそうでもない。 しかし、何とも切ない。 | ||||
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問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし問題なし | ||||
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感想 小説にはいろんなやり方があり、プロットだったり、心情風景だったり、さまざまだが 本作についてはたぶん最後のほうで、あるセリフのためだけに 全編が構成されていると言っていいだろう。 レビューにもあったが、それほど複雑な伏線もなく、どちらかというと 予定調和で進行されるし、 主人公が器量もよく、歌も上手く、頭も悪くなくと、 ある種つまらなさすらあったが、ようは 頭が悪くてみてくれも悪いと 物事がうまくいかない原因が本人の資質によるものか、兄が原因かわからなくなるから、 普通にいけば手に入れられた全てが犯罪者の家族ゆえ 手に入れられないとわかりやすくしたのだろう。 犯罪者の家族の差別か仕方ないのかどうかを倫理観として、読者に丸投げせず 一つの考え方として、著者の言いたかったこととして、 先の平野社長のセリフとして言わせたのだ。 選ぶということは、もう一つの可能性も人生も誰かの生すら捨てるということ。 兄にとって弟のためにやった犯罪の結果、弟に見捨てられるのは 間接的な死を意味する。 弟は、それまでたぶん、被害者意識しかなかったのだろう。 兄を捨て(死)、選んだことの 罪と罰を初めて受け入れ覚悟をして生きはじめた。 印象的だったのが、被害者の息子が ”もう、やめましょう”と弟に語ったシーン。 加害者家族の苦悩を思い、そう語ったんじゃなく、 被害者が被害者自身、自分を赦したんだろう。 憎み苦しみ続ける自分を。 人は自分以外は赦せないもんだ。 小説を読んで 秋葉原連続殺傷事件の犯人と弟を思い出した。 まるで、そのまんま。 しかし、現実のほうがシビアだ。 兄(加害者)は、手紙どころか面会も差し入れも拒否し、 弟は全てを失い、 たぶん、この小説を読んだんじゃないかなぁ、、 加害者家族が許されないことも知的に認識し、 兄に手紙を出せたら、読んで返事を 貰えたら、 彼はちゃんと兄を捨てられたのに、 兄の犯罪の歪を全て引き受けて 自ら逝ってしまった。 | ||||
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映画を見てあまりに面白かったので読んだ小説。 映画より格段に、各登場人物のセリフや状況にリアリティーがあり、映画を見た後でも堪能できる。そして名言が多い。 やはり、最後のシーンでは泣いてしまう。 | ||||
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「手紙」 私にとって人生の指針となった本。宝物の本。 本書の主人公が置かれた境遇とは全く次元は異なるものの、私も生きていく上での負い目がある。十字架を背負っている。 許されないこと、望ましくないこと。それらの出来事は、自分には関係のないことだと、別世界の話なのだと。誰しもがそう信じて疑わずに生活を送っている。私もそうだった。 しかし、実際にそれは起こってしまったのだ。受け入れ、生きていくしかない。受け入れるには、「この世から差別はなくならない」ことを肝に命じなければならない。 「逆差別」されることも辛く、居心地が悪い。他者から心理的にも物理的にも距離を置かれてしまうのだ。それが「そっとしておいてあげよう…」という、優しさから生まれた行為であったとしても。やはり、違和感は拭いきれない。その違和感は、一生私に付きまとうのだろう。 私が詫びたい相手は、もうこの世には存在しない。だから、差別や逆差別と向き合い、時には折り合いを付けながら、前を向いて生きていくしかない。本書は私にそう決意させてくれる。 そして…井上夢人の解説には、平伏したくなるほどの説得力がある。本書のテーマの重みを後押ししているのだ。 | ||||
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一人勝手に、【東野圭吾ウィーク開催中】にて、今まで人気過ぎて読まずにいた東野圭吾さんの本を何冊か読んでみています。本作は3作目になります。 話しはとても興味深く、一気に読めました。映画になった時に少しだけ内容を知っていたため、最後いったいどんな凄いからくりが隠されているのか期待を高くしすぎたせいで、結末はほんの少し、物足りないかなぁ?こんなに人気の作家さんが書いたものでなければ、☆は5つだったかもしれません。ハードルを高く掲げたせいの☆4です。 犯罪者、特に強盗殺人の犯人の家族の人達は、こんな辛い人生を歩むのでしょうか?無論そんな経験はないし、身近にそのような人もいなかったので、同じような立場の人に会った時、実際自分はどんな態度をとるのだろうかと、色々考えさせられました。あと、刑務所にいるお兄さんの暢気さ加減に時々腹が立ちました。刑期に服してるのになんか気楽。これでは、その行為で被害を受けた人、被害者の家族、本人の家族、みんな浮かばれない。 兄はさておき、主人公、直貴の人としての強さ、真っ直ぐさに自分もがんばろうと励まされました。不遇な環境に生まれてしまったけれど、親から貰った容姿、声、に救われた部分もたくさんあるので、恨めしい事ばかりではなかったのでは?切なさも多かったけれども、足を踏み外さずに前進する姿勢に元気を貰えたので、読んで良かったと思います。 ただ、読み終わって冷静に考えてみたら、直貴は結局、大学も卒業し、新卒で就職をし、歌手と言う甘い夢を見る事もできたし、お金持ちの美人の彼女もできた。それに、バイト先ではモテモテで、最後には最愛の妻に出会い、子供にも恵まれる。欲しい物、ほとんど手に入れてますよね。これがもし、兄が刑務所に入る事も無く、平凡な人生を送っていたらどうなっただろう?と考えました。もしかしたら、大学すらも行ってなかった可能性もあるような気がします。 改めて、人生とは不思議なものだと実感しました。作者の意図するところとは、違うかもしれませんが、逆境に立たされたからこそ、ここまで頑張れた、という見方もありかな、と思います。 次は同氏の『変身』を読む予定です。 | ||||
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犯罪を犯した兄が大切な弟をどれだけ苦しめるのか。家族に罪はないということは通用しない。 「弟は悪くない。しかし、弟が差別されるのは、真っ当な行為なんだ。」 犯罪者になってからでは、家族を守れないという真実。 | ||||
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