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手紙
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手紙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.16pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全56件 41~56 3/3ページ
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殺人者の兄を持つ直貴が様々な困難にぶち当たっていくが それでも立ち向かっていく姿に勇気付けられる。 許すか許さないか、そういう葛藤が生々しかった。 最後の終わり方に度肝を抜かれた。 しかしこれが現実なのであろうか。 考えさせられる一冊には違いない。 | ||||
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確かに物語としては感動的です。 一つ一つの人間関係の大切さや美しさを感じることができ、その意味では魅力的な作品だと思います。 ただ、この本はあまりに設定が現実離れしており、少なくともこれを犯罪加害者の問題を考える題材とすることは非常に危険なのではないでしょうか。 まず問題なのは、主人公の兄の犯罪の性質です。 反抗の動機に同情すべき点があるために、読者は主人公の兄弟を「(犯罪加害者という)重大な社会的責任を負う家族」というよりは「一つの過ちで人生を狂わせてしまった無念の兄弟」という感情移入のもとにこの本を読み進めてしまい、最終的に一定の幸せを得た主人公に共感してしまうことでしょう。 したがって、犯罪加害者の家族が受ける社会的制裁に対してどうしても反感を持ってしまい、「犯罪は悪い」という基本認識が抜け落ちてしまいがちです。 この社会的制裁に関しては、終盤現れる人物によって「当然のもの」と一応フォローが入りますが、付け焼刃の感が否めない上、言っていることがあまりに立派な正論であるため、逆に現実的な説得力がありません。 また、弟は犯罪加害者の家族としてはあまりに恵まれすぎています。 幸せをつかみかけたところでいつも逃げていく、という設定ですが、そもそも(たとえ一般人でも)こんなに多くのチャンスが訪れるものでしょうか。 犯罪加害者の問題をとりあげるにあたり、作者はなぜ加害者に同情の余地を残したのか。なぜ主人公をこんなにも恵まれた境遇においたのか。そしてなぜ被害遺族はこんなにも物分りがいいのか。 たとえばオウム・麻原死刑囚の子供の入学拒否や信者の居住拒否ならびに被害者の未だ峻烈な処罰感情をみてもわかる通り、現実は加害者・被害者双方ともにもっと絶望的かつ悲惨です。 この作品を題材にこの種の問題を考えるのは無理があるし、そこで得られた思考はおそらくかなり現実離れした思考となってしまうでしょう。 せっかく重要な社会問題を取り上げているにもかかわらず、結局物語の中のきれいごと、感動ありきのフィクションといわざるを得ない点が、非常に残念です。 | ||||
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弟・直貴の学費のため、衝動的に強盗殺人を犯してしまう兄・剛志は獄中。 直貴は兄からの手紙にはことごとく返信をせず、しかしある時期に思い直して手紙を書くも、 犯罪者の兄を持つゆえの不幸から逃れるため、絶縁を決める。 もし典型的なハッピーエンドストーリーを書くならば、兄を最終的には受け入れ、 被害者家族とも和解し、という物語になるのだろうが、 小説でなく現実の世界の典型的なハッピーエンドとは、この小説と同じく、 犯罪者と縁を切ることでもたらされる結末なのかもしれない。 小説の典型と現実の典型がなぜか噛み合っていないテーマを取り上げて、 現実を小説で書くことに成功している。 犯罪者の身内に感情移入することで初めてその立場に立てるので、 「考えさせられる」小説になっている。 普段は社会派小説(なんだそれ)などつまらんと思っている私のような人でも 考えさせられてしまいました。 しかしまあ、主人公に思いがけず歌の才能がカラオケで発見されて、 デビュー直前まで話が進むなんてのは、子供だましじゃないんだからやめてくれーと思った。 あと、女の子の描写にリアリティがあまりないかも。由美子。 東野圭吾の恋愛なしミステリーを読んでみたいと思った。 | ||||
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我欲ではなく、弟のためにどうしようもなく選んでしまった、資産家老女宅への強盗。そこではずみから犯してしまった殺人。兄・剛志は服役し、心から悔恨する。しかし、強盗殺人犯の家族という肩書きは、弟・直貴にどこまでもどこまでもついてまわる・・・。 兄・剛志は思慮浅薄ではあるが、決して悪い人間ではない。そんな「根は朴訥で真人間なんだけど、境遇に恵まれず、不運が重なって起こしてしまった事件」であるから、読者は同情し、弟・直貴が受ける差別を、より理不尽なものと感じる。 だが、それは本当に理不尽なものなのか? どんな事情を抱えていようと、彼には人殺しと同じ血が流れているのに?もし、自分が彼の隣人だったら?もし、自分が、被害者の家族だったら? 「差別は当然なんだ」と、社長・平野は言う。だけど、もし、自分が直貴の立場に立ってしまったら?その言葉を甘受できるのか?自分は何もしていないのに? アンビヴァレントな感情は、どこまでいっても収束せず、人間のあいまいさと複雑さを浮き彫りにする。 ひとつの犯罪は、被害者関係者はもちろん、加害者の関係者までもを苦しめ、広く強く影響を及ぼす。どんなに後悔しても、つぐなっても、何をしても、取り返しのきかないものがあるということを、剛志の、直貴の、そして緒方の苦しみは訴える。 | ||||
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途中涙も流しました。確かに感動はしました。…しかし、全体的にインパクトが少し薄いというか…面白いと聞いていたので、初めて東野圭吾さんの本を買って読んでみましたが、私には少し物足りなかったです。 | ||||
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ふとしたことで、犯罪者になってしまった兄。 ふとしたことで、犯罪者の家族になってしまった弟。 誰の身にも起こりうるそんな背景。 ただ。。 誰の身にも起こりうるけれど、実際にその兄弟に感情移入するには、私が住む現実とかけ離れている気がして、どうしても話の世界に入り込めなかった。 犯罪者となってしまった兄との関係に悩む弟。でも、弟が出した結論は。。 私は、弟が出した結論は、どういう意味を持っていたのだろう?と思う。 もう金輪際連絡を取らないという手紙を最後に兄に出した弟。 なのに、弟は兄にこっそり自分の姿を見せようとする。 そこで、弟に向かって頭を垂れ、合掌をする兄を見つけた弟。 この兄弟はこれで最後なのか。。それともやっぱり血を分けたたった二人の兄弟はこれからも兄弟の関係を続けていくのか。。 実際に犯罪者を身内に持っていない私は、やっぱり最後に兄を助けてあげられるのは弟だけだときれいごとを並べたくなる。でもきっと現実として、身内が犯罪者になってしまったとき、自分の家族を守るために、身内を切り捨ててしまうのだろうか。。それはとても怖い。人が生活をしていく上で、きれいごとだけでは済まされないことは、十分にわかっているつもり。でも実際にその体験をしていない私が考えることは、きっとただのきれいごとなのだろう。。 私という人間が小さいのか。。 それとも。。 人はみんなそうなのか。。 感情移入できぬまま、最後を迎えてしまったため、泣くポイントがわからず、逆に私はそういう感情がないのか。。と思ったりもした。 | ||||
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東野圭吾さんの作品を読むのは初めてなんですが、わりと読みやすく2日ほどで読みきってしまいました。 読んでいる当初はあまり違和感を持たなかったのですが、終盤になるといろいろと考えさせられることが多かったです。 その中でも一番思ったのが、「被害者の老人は殺され損じゃないか?」ということです。普通、交通事故であれば、多額の賠償金を払い、加害者は一生かけて償うものだと思うのですが、この主人公兄弟は(少なくとも弟は)弾みとはいえ、全く罪のない人をあやめたのに、終始、被害者の苦しみから目をそむけ、一般人と同じレベルの生活を追い求めています。いくら未成年で直接の加害者じゃないとはいえ、兄の犯罪の動機のひとつが自分であるはずなのに。自分が被害者の側にまわったときはしっかり賠償のことを口にしているのに。 世の中、そんなものかもしれませんが、自分の価値観からするとなんか生ぬるいというか・・・。 人一人の命ってそんなに軽いのかぁって疑問に思いました。 娯楽として読むにはまずまず面白かったです。 | ||||
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受刑者の家族の人生をリアルに描いている。 幸せになるチャンスをつかんでも、「強盗殺人犯の弟」いうラベルがいつも邪魔をする。 現実世界にも、同じような立場で苦しんでいる人はたくさんいるのだろうと考えさせられた。 家族の罪は本人の罪なのか。 家族が受刑者であれば、その家族も、差別を受けるという形でともに罪を償わなければならないのか。 「手紙」は受刑者家族の視点から描かれているが、これを受刑者本人の視点から描けば「嫌われ松子の一生」になるのだろう。 | ||||
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読んでみた。 正直、かなり絶賛されているがそこそこという気がした。 東野圭吾の著作の中では中の中ではないのか。。。 買うべきか?と聞かれたら、「微妙。。。」と答えるでしょう。 | ||||
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犯罪者の弟だということで差別を受ける直貴をめぐる話。家族は関係ないがついつい自分も同じ思考回路になってしまう。それは、会社の面接や社会生活でよく現れると思う。自分の過去を話すということは、正直苦しいだろう。だが結局はそういう状況はあらゆる人間に出てくるのだ。 私は自分の妻が弟に代わって服役中の兄に手紙を書いた場面に感動した。人間のあたりまえの生活、家族生活や仕事を続けることが、普通の人でさえ大変である。直貴は通信教育で大学に働きながら入るくらいの苦労人だ(スクーリングの作者の取材は大したものだ)。犯罪者の親族はこれほどまでに大変なのかということは正直わからないが、きっと同じような状況だろう。なぜなら、犯罪的な出来事について無難な応答でしかできない自分が居るからだ。 | ||||
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僕は犯罪ニュースを見たり読んだりすると、何故この人はこの人に対してこんなひどいことをしたんだろうと思う。それと共に、被害者と被害者の家族のプライバシーが本当に守られていないことに憤ることしばしばである。しかし、大きな悲しみに包まれた人たちが他にもいた。加害者の家族だ。 犯罪を犯した人は刑に服したり被害者に謝罪することでは決して許されない。被害者の家族や自分自身の家族が自分が行ったことによって被る何年、何十年の悲しみを引き受けて初めて、許されるかもしれない状況になるのだ(それでも許されない場合がほとんどだと思う)。 そんな極めて重いテーマを描いた小説だ。 そのような深刻な状況の中で由美子という強く優しい女性に惹かれた。沢尻エリカさんがどのように演じているのかとても興味がある。 | ||||
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貧しさが罪を生んでしまった。これ以上の悲劇はないだろう。お金がないということが、大切な人の人生を閉ざしてしまうとしたら、やはり罪を犯してでもその人を救おうとするものなのか?追い詰められた兄の心境を弟はどこまで理解できるのか?弟には、兄の罪のために自分の人生までもがめちゃめちゃになってしまったという事実しか、見えていない。だから兄の存在を消してしまいたいとさえ思う。そんな弟の気持ちも知らずに、兄はせっせと弟に手紙を送り続ける。この気持ちのすれ違いがなんとも切ない。やがて、お互いがお互いの気持ちを理解しあったとき、そこには新たな悲しみが待っていた。この二人に、笑いあえる日はもう来ないのだろうか?だとしたら、あまりに悲しすぎる。 | ||||
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いい話といっては語弊があるが、直貴の葛藤や根底にある兄弟愛には素直に感動を覚える。誰もが何かの弾みで犯罪者にもその家族にもなりうる。平野の曰く全てが罪に対する罰であり贖罪であると。「秘密」での外傷体験から警戒しながら、話の展開には冷静に、多少穿った読み方をしたが最初に書いた通りいい話だと思う、のだが・・・。二作品を読んで、共通する作風の特徴は、最後の最後に出てくるトリッキーな隠し球(本書では被害者家族が捨てずにとってある手紙)である。野球では隠し球に引っ掛かる方がまぬけではあるが、多用するのはあまりほめらるものでない。テーマがすばらしく由実子のような出来たオンナに支えられ(男の願望?)もして十分に暖かい話だけに、不自然な隠し球などに頼らずにすべてフェアプレイで終えてもらいたかった。 | ||||
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甘栗を取ろうとして結果的に殺人を犯してしまうもちろん最初の強盗と言う時点ですごく間違っているのだけど自分にこんな兄がいたらどうだっただろう・・・犯罪者の家族ってこういう目に遭うのか・・・結婚してそれぞれが家庭を持つと兄弟の絆は薄れていきます普通の兄弟ならこれほど係わり合いにならず生きていくのに社会にそむく行為をした報いがこれなんですね | ||||
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兄が強盗殺人を犯した。それにより運命が狂わされていく弟。その苦悩はよく描かれている。ラストも感動的だが、ミステリーを期待すると拍子抜けかも。 | ||||
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