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白夜行
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白夜行の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.18pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全559件 481~500 25/28ページ
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大阪の建設途中で放置された廃ビルで、一人の質屋の死体が見つかった。容疑者が次々と変わるが、被害者と最後に会っていた容疑者の女はガス中毒死を遂げ、事件は迷宮入りに・・・。冷たく暗い目をした質屋の息子、亮司と、完璧な容姿をした容疑者の娘、雪穂。昭和の時代を背景に、20年という年月の男女の軌跡。二人は決して同じ場面に描かれることはないが、恐ろしい犯罪の背景で繋がっている・・。ミステリというジャンルでくくってしまうには、勿体無い、壮大なスケールの物語だと思います。亮司の献身的な愛、を感じてしまうのは私だけでしょうか。東野圭吾、文句ナシの代表作だと思います。切ないし、やりきれない・・。 | ||||
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私が最初に読んだ東野作品。これを読んで、ムダのない乾いた文章が好きになり、2冊目、3冊目と読み始め、読破に至った。かなりの長編だが、一気に読める。展開が短絡的で、ちょっと無茶に思える部分もあるが、それを差し引きしても十分合格点の代表作の一つ。 | ||||
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いろんな話のどこがいったいどこでつながるの?なんて思ってたら最後はきっちりと収まる。すごいです。途中からは、なんとなく結末がわかったような気がしましたが、それでも 「あれ?」 「あれ?」と裏切られるような気がして気づいたらどんどん読み進めてしまいました。少々厚めの本で読み応え有りでしたが、あっという間に読んでしまいました。気になって、途中でやめられなかった! | ||||
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もう、すごい、の一言です。だってこれ、ただの長篇じゃない。中編小説の2~3冊分はあります。これだけの厚さで、次々と読み進んでしまう。時間にしたら、19年分の小説なんです。それだけ登場人物は多いのですが、これが見事に主人公の二人とつながっていくんです。それにしても、なんて悲しい話。ミステリーなのに「人生の意味」とか「今自分が生きている意味」「何のために生きているのか」なんてことを考えてしまう。それだけ奥の深いミステリー。読んだあとに、タイトルの意味の深さがよく分かります。19年前に起こった殺人事件について、時効が過ぎているのにも関わらず納得ができずに捜査を続ける元刑事。やがて事件の真相らしきものがつかめてきますが、証拠はない。あくまでも推測でしかない。でも、その真相に気付いたとき、元刑事のこころは晴れなかったろうなあと思います。なにが起きたか、ということはもちろん知りたかったのでしょうが、どうしてそんなことが起きたのか、なにが彼らを駆り立てたのかということが知りたかったんでしょう。おそらく、読者もそんな気持ちになるのでは。そして、今後の雪穂はどういう人生を歩んでいくんだろうと、それが心配になりました。亮司も雪穂もこころの平安なんて大人になってからは感じたことがなかったでしょう。彼らのしたことが犯罪でも、なぜか同情してしまうのでした。 | ||||
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読み始めてすぐこの世界にぐいぐい引き込まれていきました。続きがどうなるのか気になって、途中でやめれない。こんなに引き込まれる本は久々だった。途中、小説の中の人々はまだわかってないことが、読者にだけわかるようになっていたりするところでは思わず興奮してしまった。やっぱりあれは他殺だったんだ!あの時不動産屋が聞いた音は雪穂のもつ鍵のスズの音だった。てことは雪穂は鍵をもっていたんだ~!とか。かなりたくさんの登場人物が出てきて、一瞬、あれ、これ誰だっけとか思うこともあったけど、(読み進めればすぐに解決するんだけど、一瞬わからなくなるのよね)見事に全てが絡めあっていて、感嘆した。最後はかなりあっさりしていて、ちょっと拍子抜けという感じはあったけど、読み終わってまたもう一度最初から読み直したくなるような魅力がこの本にはありました。 | ||||
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「秘密」はいま一つの私にとってあまり期待せずに読んだ東野作品。今回は見事にハマリました(笑)読み終えた後、「白夜行」の事が頭から離れませんでした。私が一番、考えた事は昔起こったあの事件の発端。最初から計画的だったのかそれともとっさ的だったのか...。それによって雪穂と亮司の二人の関係が変わってくると思うから。純愛だとすればとても切ない。同士だとすればやり切れない。読む人の心に入り込むとても深い作品に仕上がっています。 | ||||
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まず文庫本でこの厚さに圧倒されそうになるが、まったく読んでいて気にならない。これほど事実しかない小説は私は初めてだ。二人の男女の物語を外から外から描き、決して内面に踏み込まない。もし最後になって主人公がこの物語の回顧をしていたら、この小説はこれだけの評価にはならなかったと思う。最後の1頁までこの筆致は続く。ラストをもの足りないという意見もあるが、淡々としたこの終わり方こそふさわしいと思う。昨年発刊の「幻夜」を読もうとしたら、先に「白夜行」を読まないと分からないとのレビューを見て手にっとたが、まさにご指摘の通り、「幻夜」が楽しみになってきた。 | ||||
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妹から薦められてこの本に出会った。始まりの事件から何か嫌な予感はしていた。これはそこらのミステリー小説とは違うぞ・・・と。様々な事件が起こるがそれを追う登場人物の視点からは何も証拠がない。しかし、読者にはそれらの事件は桐原と雪穂のつながりを連想させる。犯人は堂々としかも巧みに犯罪を犯しているにもかかわらず誰も気づかない、というか気づけない。私は次第にこの二人の行く末が気になり始める。犯した罪の重さ、犯人に対する憎しみはいつのまにか和らいでいく。とにかく最後にこの二人はどうなってしまうのか・・・。それだけを追い読みふけった。終わりは私には劇的だった。そして白夜行も終わることはなかった。最高に夢中になれた本だった。 | ||||
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作者の作品は秘密あたりから読んでいますが、この作品が今のところ一番おもしろかったです。とくに登場人物の設定が主人公(美少女)?を含めて絶妙で感心しました。 | ||||
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白夜行の世界にぐいぐい引き込まれていき、読み終わった後もなかなか抜け出せない、もの凄く吸引力の強い話でした。東野さんの本の中で1番面白かったと思う本です。 | ||||
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この分厚さを2日で読んでしまいました。伏線の張り方もさりげなく上手さを感じさせます。読んで損の無い傑作! | ||||
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読み終えても永遠に作品の中の世界が現実に存在しているような気がして何日も頭の中から離れませんでした。作品の中に引き込むのが本当にうまいですね。なんともいえない心にしみる作品です。 | ||||
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飽きさせず最後まで読めると思います。 | ||||
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個人的には東野圭吾氏の最高傑作と思っています。 とにかく文体の手法が面白く、かつ完成度が高いという事。この小説には本来、主人公と呼べるべき存在が居ません。しかし、中核を成す2人のキャラクターが居り、この2人の成長と、その近辺で起こる不可解な事件がストーリーとなって進んでいくのですが、メインであるはずの2人の心情描写がまったく無いのです。その時代都度、彼等を取り巻く誰かの視点で話は語られ、事件の真相の暗示こそあるものの、それは絶対ではなく、とてつもなく不透明なまま話が進んでいきます。この展開が非常にミステリアスで読むものを引き込むことは間違い有りません。 本書は2段詰500ページとかなりの長編ですが、読み始めたらやめられません。後もう一章と、どんどん読み進み、あっという間に読み上げることが出きると思います。私はそうでしたので。 活字というものの面白さを体験できる数少ない名作です。普段本は読まないという方に特にお勧めしたいです。 ややラストがあっさりしすぎて拍子抜けするのが唯一の難点ですが、間違い無く傑作です!!! 余談ですが、本書には姉妹編のような続編があります。「幻夜」という作品ですが、そちらも傑作ミステリーとしての評価は高いです。彼女らしき女性のその後が描かれています(同一人物かどうかは実際は不明)。 | ||||
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不思議な物語だった。亮司は何もミスをしていない。でも、誰かの行動が事件と亮司を結び付けてしまう。例えば典子が撮った写真のように。雪穂と亮司のつながりも、最後まで分からない。きっとつながっている、そうは想像できても、どこでつながっているかは分からなかった。物語の中では、みんなが1つの事件に興味を持ち、みんなが少しだけ真相に近づく。でも、誰も全貌を見抜く人は出て来ない。読者のみが知っている。しかも、タネ明かしもない。「この一文であなたには分かるでしょ?」と作者が言っているような感じである。真実が正確には書かれていないからだ。あとは読者の予想のみ。章や節が変わるたびに、がらっと場面が変わり登場人物が変わる。今までとどう関係しているのか分からないが、だんだん結び付いて来る。本当にパズルのピースのようである。それも小さなヒントがピースではなく、1つの事件・エピソードがピースとなって出てくる。そして、最後にパズルは完成する。・・・が、それは読者の中でのみである。 | ||||
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まるでボニー&クライドを想起するような……と一瞬思いましたが、然しあのカップルがあくまで「陽」の存在であるのに対して、この物語の主人公2人は、圧倒的な「負」の磁場を形成しています。大阪で起こった質屋殺しに端を発し、その後およそ20年にわたって描かれる、昭和という時代を背景とした2人の男女の軌跡。周囲の人々の視点を通してそれは描かれ、2人の具体的な心情描写は一切排して語られますが、様々な出来事のその概要と2人の行動は、読者はほぼ把握できます。これが凄い。ダーク。特に雪穂の章などは、なまじっかなホラー物より余程怖い。背筋が凍るようです。長い物語ですが、本を置く事が中々出来ませんでした。そして、最終章で明らかにされる「真相」は――愕然とするほど哀しいものでした。緻密な構成、抜群の筆致、読者を捉えて離さないリーダビリティ。傑作です。 | ||||
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日を追うごとに思い出され、あまりの切なさに、何かをしている最中にも涙が出そうになりました。感情が完全にもっていかれるような感覚にさせられる、こんな小説には滅多に出会えないと思います。本当に残酷だと思う。ただ、そう一言で言うのがあまりにも陳腐だと思う位壮大な物語でした。時代は70年代から始まりますが、読んでも人物に関してはレトロな印象は全くなく、まるで今この時代に存在していると思える程生々しい陰(いん)で鋭く冷たい「悪」を感ます。何十人もの全ての登場人物が伏線であるという点、二人が最後の最後にしか同じ場面に出てこないという点。その構成は鳥肌ものでした。桐原亮司と雪穂との関係については、読む度ごとに印象が変わります。特に桐原亮司の心が読めない。「純愛」なのか「償い」なのか。その行為は純粋な愛ゆえの奉仕のようにも見えます。しかし一方で、セックスが出来ない体になっていることを「彼の過去に体験した出来事が起因」と捕らえるならば、やはり身内の「償い」をするための奉仕にも思えます。ただ、個人的にはこれは正に桐原亮司の純愛の物語であると思い、同時に、雪穂の「太陽に変わるものがある」という言葉が亮司の存在を指していると心のどこかで願っています。 | ||||
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十分以上に同情する理由があるにせよ“美貌の○○鬼”ということで、ホラー小説とは違う意味で、背筋が寒くなります。そして、宮部みゆきの「火車」を思い出しました。ただ、カードローン地獄という社会性のあるテーマを浮き上がらせた「火車」と違い、“虐待”についても小道具のひとつくらいの扱いなのは少し物足りないのですが、後半の老刑事の執念の捜査とやがてわかる哀しい真相という流れはラストまでぐいぐい引き込んでミステリーの醍醐味を存分に味あわせてくれます。 | ||||
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常にどこかでつながり続けていた二人。決して会うことのできない二人。その姿に涙を流さずにはいられない。まさに最高傑作としかいいようがない作品です。 | ||||
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前半はあまりに救われない暗さなので、読むのが少し辛いけれど最後のほうにくると、互いの、切ない恋愛の感情が少しづつ身にしみてくる。暗い夜を旅する恋人同士のダークなおとぎ話。悲しくて、イイ。 | ||||
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