■スポンサードリンク
秘密
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
秘密の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全480件 81~100 5/24ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
目頭があつく成って来るのが判るくらいとても感動しました。切ない気持ちが伝わってくる様でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んだ後、何気なく妻(彼女)を抱きしめたくなる。そして激しくセッ●スしたくなる。とにかく「この女は俺だけのものだ」って変な独り占め願望が止まらなくあふれ出す。 マジでヤキモチを沸いてたまらなかった。男性(特に妻子持ちの人)に本当のオススメ。 男しか分からない、この嫉妬、この痛み、そしてこの快感。 恐らく読んだ後3日間経ってもこの気分(嫉妬+痛み+苦しみ+妙な快感)がまだ残ってます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
こういう設定もあるのかと興味深く読んでいた。終わり方は平凡かもな、と思いながら読んでいたが最後がよかった。読者によって読後感が違うであろう。 この設定では、I would fall apart at the seams. でも、登場人物は強かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私自身も娘を持つ父親ですが、結末が本当に辛かった。事故でそのまま妻を失った方が良かったと思えるほどの喪失感が沸き起こりました。 とても読み返す気になれないと思い数日が立ちましたが、胸のもやもやが消えず。 この話から何か教訓を得ないともやもやが消えないと思い、直子の視点でストーリーを思い返すことにしました。 なぜ直子は最終的にあのような生き方を選んだのか。 平介の何が悪かったのか。 そして最終的に、直子の決断は仕方がなかったのではという思いに至りました。 この先は私の勝手な解釈を述べさせて頂きます。 ネタバレもありますので一度読んだ方のみ見て頂ければと思います。 直子は死ぬ間際まで娘を案じた良き母であったと思います。しかし娘の体を自分が奪ってしまった。 自分がどうするべきかを考えた末、もなみがいつ帰ってきてもいいようにともなみとして生きる決意をする。 そしてそれに賛同してくれる夫がいる。最初の時点では平介も直子もそうした方が周りに変に思われないだろうという無難な道を選んだと思います。 しかしここから直子は将来もなみを取り戻す可能性にかけて医学の道を目指します。ストイックなまでに勉学に励み、その一方で平介の妻として家事もこなしています。妻を抱くことができない夫を気遣ってある提案もするところがかつての夫婦関係を思わせます。(平介はそういう気にはなれませんでしたが) ここまででも夫への愛情ともなみとして生きることを全うしようとする意志が感じられます。それは平介がもなみの父親として生きるという言葉に後押しされていたからだと思います。もなみとして生きることが当初の無難な道から明確な意志に変わっています。 ところが平介はどうでしょうか。妻が前向きに生きることを喜んではいるのでしょうが、妻にしているのは経済的援助と勉強を邪魔しないようにしているだけ。基本的に無関心です。見守るというのも一つの愛情の形だとは思いますが、小学生・中学生をやり直している妻を応援しているようには感じません。 そして共学の高校に直子が進んだことにより状況が変わってしまいました。 直子は医大に進むべく医学部志望の多い共学に進み、体力や集中力を高めるために部活も始めます。それでも平介の妻として家事をこなし、かつ勉強も励んでいます。 直子に落ち度があるとすれば、男子もたくさんいるテニス部を選んだこと。平介との時間をほとんど作らなかったこと。 血気盛んで精神的に未熟な男子高生の中で30後半の人間関係にも長けて男女分け隔てなく付き合えて可愛いときたらモテない筈がありません。直子も楽しんでいた節はあります。 ただ平介にはもう少し大きい器を持ってほしかった。 中身が直子ならそらモテるだろう、男子のあしらいも大変だね、くらいの気持ちでいればよかったのですが直子が楽しそうにしているのが面白くなく態度にも出てしまった。直子も突っかかってくる平介を避けるようになってしまいました。そんな態度を見て平介は段々直子の事が信用できなくなってしまったのでしょう。 平介にとっては妻です。妻がほかの男、しかも高校生の若造に言い寄られてはっきり断りきれない妻が許せなくなってしまった気持ちも理解できます。 直子からしたらどうでしょうか。確かに学校生活を楽しんでいます。しかし日常生活でまったく楽しみがなかったら苦しいでしょう。先輩という立場にある高校生を無下に断ることは難しかったでしょうし、学校のことを夫に話そうとしても不機嫌な態度を取られるのも辛かったと思います。 そんな夫を見たくないし自分も不愉快な思いをしたくないから平介を避けるような行動をとってしまった。 そして事件は起きた。 今までもなみとして生きることを応援し見守っていてくれていると思っていた夫は自分の事を全く信用していなく異常なまでの束縛を求めてきた。 直子は一度死んで自分が死んだことになっている世界を生きています。実家に帰った時に親や親族の言動から自分の居場所はないと悟ってしまう。 しかし平介がいてくれる。共に生きてくれる。そしてもなみが帰ってくるまで頑張ろうと決意したことを応援してくれている。と思っていたことが完全に崩壊してしまいました。 平介の妻として生きるなら進学なんて必要ない。目標を見失いどうすべきか分からなくなってしまった。 娘が生きているときの平介は良き父親であり良き夫であった。しかし直子が自分らしく生きようとすると平介は嫉妬に駆られて良き夫ではなくなってしまう。平介のことは大事だがこんな気持ちのままやっていけるのか。考えても答えは見つからない。でも体を重ねれば何か気持ちが変わるかもしれない。 すがる思いだったと思うが結局未遂に終わった。 ここに来て平介の心情に変化が現れた。自分は直子の幸せを望んでいたのか。 もなみとして生きようと前向きになった直子を苦しめてしまった。そして謝罪。 直子としては、申し訳ない気持ちになったと思います。今、自分を思いやってくれる夫はかつてのやさしい夫のままだった。やさしい夫をおかしくさせてしまったのは自分である。 愛している夫が乱れる姿は辛かったでしょう。そして娘に対してやさしかったことを思い出す。平介にとってはもなみがいた方が幸せなのではないか。 最初は試してみたのだと思います。平介はもなみが現れたと信じてくれるか。 上手くいき三人での生活が始まる。直子も喜んでいる平介を見て嬉しかったと思います。しかし自分の存在を完全に失くせるか葛藤があったでしょう。平介は直子が段々現れなくなることをどう思っているのか、その真意を探る方法の一つがもなみになっている時にもなみがいることが嬉しいか聞いたことだと思います。 平介は娘の問いかけに当然嬉しいと答えるが、直子としては平介の寂しさを押し殺した様子も感じ取ったのではないでしょうか。 自分がいなくなることを平介は望んではいない、だが自分よりももなみがいた方が平介は幸せになれる。 直子ともなみのいる時間が逆転していくのは直子が気持ちの整理を徐々に付けていったのだと思います。 そして決め手は運転手の息子(おいおい、とここに来て思いますが)を見初めて平介を忘れられる予感を感じ、良く言えば直子としての自分と決別し新しい人生を歩むことを決意する。 悪く言えば、平介の事は元夫と割り切り父娘としての関係にする。もちろん父親として大事にします、的な。 そして未練を完全に断つため、思い出の地を直子としていられる最後の場所に選び大好きだった夫の胸の中で泣いた。 以上のような気持ちの流れが直子にはあったのではないかなと思って、自分の中では納得させました。 直子としては平介に幸せになってほしかった。でも自分を押し殺してまで上手くやっていく自信がなかった。 だから直子は二回目の死を自分で迎えたのだと思います。 平介が直子の心情を思いやって応援できていたら。 直子が平介との時間をもう少し持ってあげられたら。 早い段階でお互いが自分の本音を打ち明けて理解し合えていたら。 そう思わずにはいられません。 これがこの本を読んだ私の教訓となりました。 最後に、冒頭に書いたように読み返す気になれなく本を人に貸してしましましたが、返ってきたら直子の気持ちになって読み返してみようと思っています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
妻と娘が事故に遭い娘だけが生き残るが、それは娘の外見をした母親だったという設定は一見SF的ではあるが、母親がタイムマシーンで過去に戻り、青春をもう一度経験しているような不思議なストーリー。この突飛で斬新な設定だけで読む人は引き込まれてしまう。 外見は娘なので娘として振る舞わなければいけないが、それは夫婦の関係に微妙な影響を与えてしまう。秘密を共有すれば夫婦の絆は強まるけれども、その秘密が2人の負担になるような秘密だったときは、お互いが辛くなってしまうということを考えさせられる。 巻末に女優の広末涼子の映画版の体験記が掲載されていて、外見は自分のままで中年の女性を演じる苦労が書かれていて面白い。映画版は結末に別の読みが生じる余地を残すが、小説の方はやはり東野のいつものモチーフで仕上がっていて、違いを味わうのも面白い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東野さんの作品は人間の心の機微について書いていながら、非常に論理的というのが特徴だと思います。本書でも「娘の肉体に母親が宿る」というSFを、実際にその状況に直面した母親の行動を論理的に推理して最適解を出していきます。 しかしそのような論理性を超越して本書の語り部、平介の妻であり、藻奈美の母である直子は非常に魅力的に書かれています。作中で直子が経済的に自立していないことを卑屈に感じる場面がありますが、その実直子ほど自立した女性も稀だと思います。彼女はこの状況にもめげず、親子三人が幸福に暮らしていける道を探り、最終的に非常な決断を下します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たしか、これは広末涼子主演で映画にもなってたのですよね...観たことはないけど、題名は知ってるレベル。 と、うっすらとした記憶とともに読み始めてみると、どうやら娘さんの年齢設定は映画とは異なるようですね。 と、読み進めていくうちにどんどんハマるハマる\(^o^)/ 現在のワタクシがちょうど6年生になったばかりの娘を持つこともあってか、情景を重ねやすいこともあるのですかね? 斬新な設定。 適度でテンポよく、心地のよい展開。 そして、藻奈美になった直子が年を重ねるごとに微妙になっていく平介との距離感と、平介が自分であったならばどうであろうか...と、読み手の心を駆り出して物語に巻き込む深い描写。 そして「秘密」。 ただ、個人的には、最後の「秘密」は秘密のままにしておいてほしかった。 その「秘密」は、そう思わせるほど、この物語を一層も二層も深く輝かせる「秘密」なのでしょう。 ベストセラーのベストセラーたる所以をひしひしと感じさせる力作とお見受けしました。 個人的に印象に残っているのは、最後の「秘密」はもちろんのこと、加害者となった梶川氏のもう一つの家族に対する態度・言動。 いつぞやどこかで、「愛する」とはコミットすること...といったようなのを読んだことがあるように思いますが、自らの意思で決断し、その決断に責任を負うこと。 その重みや意味合いを、歳を重ねるごとに実感する今日この頃。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今まで多くの作品の中でもダントツに切なく後読感が切なすぎる。東野作品は好きだが、これは頂けない。途中読みながら落とし所は、夫婦で親子だが夫婦としては離婚で決着と思っていたが裏切られた。なぜ直子はセックスにこだわったのだろう?男親は娘に手は出せんよ。やはり二人は離れて暮らすのがベストだった。読書で最高の時間をもらえたが、二度と読みたくない。一生、忘れられない作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人は死んだら、天国に行くか、地獄に行くか、浮遊霊になるか。 別れは突然に。 始まりがあれば、終わりがある。 現世に遺された者の想念が、死者の魂を引き留め、他人に乗り移り、頭では理解しても、受け入れたくないという思考が、仮想現実を創り出す(マトリックス)。 新たな立場を受け入れ、演じきる覚悟を決めた時、はじめて変態できる。 強く想い、成りきった時、引き寄せのパワーが発揮される。 人は死なない。 どんな事故にあっても。 寿命があるかぎり。 故人を思い出すことがなくなった時が、本当の死。 秘密は女性を魅惑的に彩る。 人生という名の片道列車、もう一度やり直せるなら、貴方はどう生きますか? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何故か「秘密」と「手紙」を誤解していて、犯罪を犯した身内が収監される話なんだと思い込みながら読み進めていたら全然関係の無いファンタジーでした。 映画を観ていないこともあって先入観もなく読みましたが、運転手の遺族に対する他の遺族の仕打ちなど、突き刺さる所があって色々と考えさせられます。 父親が娘の体の成長について生々しく発言するシーンや、そういう事を致そうとするあたりが苦手だったのと、冷静に考えると容赦の無いラストが結構つらいです。ファンタジー設定なのに、お母さんの選択が現実的過ぎて悲しい。 お母さん、それは狡い……。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いやまあ映像化もされているそうですが 帯や紹介文を読んで正直買って失敗したなーと思いました。 娘の体に妻の意識が宿るとかないわー・・・ でも読み進めるうちに主人公に感情移入してしまい、200ページくらいから最後まで 就寝予定時刻を大幅にオーバーして読みきってしまいました。泣きました。 設定を受け入れられればとてもいいお話だと思います。 既婚男性はキツイですので覚悟して読んで下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
楽しく読ませていただきました。 とても満足できる内容でした。 ありがとうございました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白いが、読んでいて 疲れる本でした。 レビューにもいくつかある、 二度と読みたくない本という言葉は、 ある意味では、褒め言葉として 捉える事が出来ると思います。 それ程、人の心を揺り動かす 物語として、 機能していることだと思います。 それは本の役割としては、 冥利に尽きるんではないかと思います。 それにしても、 東野圭吾さんは心情描写が 上手ですね。 設定自体はシンプルで、 本来なら起こり得ないことなのに、 物語の中にぐいぐいと 引き込まれました。 オチは若干ツッコミたくなりますが、 一度は読む価値ある作品だと思います。 映画 Dancer In The Darkに似た、 ある種の救いのなさが そこにはありますが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
即ち『この結末で良かったのだろうか?』と。 そういった意味では北崎拓氏の『このSをみよ、クピドの悪戯』同様、賛否両論分かれる作品であろう。 まぁ直子が平介の決心を知り藻奈美として生きて行く決意をしたのは良い。 ただ残酷だなと思ったのは、『自分が直子のままである』と分からせる様な事を何故したのか?←この点。 他の方のレビューにもあるが、これからの平介は或る意味で"若返った元妻とその旦那の仲睦まじい様子を人生が終わる瞬間まで見せつけられる"訳である。元夫をこれほど残酷な目に遭わせる位なら指輪はぬいぐるみに秘密は胸にしまい込み完全に藻奈美として生きて行ってくれた方が八方丸く収まったのに(';ω;`) そもそも人間の決意や感情ほど不安定で脆いモノは無いのだから、平介と直子演じる藻奈美がふと二人きりになり 万一"焼けぼっくいに火"が点いたりしないとも限らないではないか(・ัω・ั) 確かに小説の仕掛けとしては面白いが読者(特に男性)が平介の立場に感情移入してしまうと非常に切なく やるせなくなる作品であろう(-_-;) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
心理描写が巧みですっかり感情移入してしまったためラストはかなり引きずりました。 夫婦仲の良い、娘を持つお父さんなんかが読んだらいたたまれないでしょうね。 ぜひ読んで下さい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
秘密 (文春文庫) 映画で見て 本を買い読み 満足している。 購入し 大事に保管しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物凄い傑作で一気に読んだがこれは読者を選ぶだろう。 だから名作なのに評価が最高じゃない。 東野は結末を伏せる事が多いしこれもこんなタイトルだが結論は悲しいくらいハッキリしちゃった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ラストの仕掛けのお陰で読み終わってから何年たってもストーリーを忘れられない小説。 いい意味でも悪い意味でも子供の頃に読むのと大人になって読むのでは全く感じることが違う。 また10年後、20年後に読み直したい作品。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を読んだ方々のレビューを見ていて興味深いのは、やりきれない結末をたまらなく思っていることが共通しているのに関わらず読者の感じ方によって読後の評価が二分する点である。 少なからず小説というものは評価がばらつくものであるし、人々の価値観や立場の違いによって一つの表現をいかようにでも解釈することが可能なので上記したことは当たり前のようにも思えるが、これほどに読者が物語の悲劇性を肯定しながらその上で評価を語りたくなる小説は思っているほどないように感じる。 ものすごく個人的な意見で言えば直子のとった行動に関しては疑問に思う点や不満に思うところは少なくない。それゆえ1人の男としてこの状況を考えたときには言いようのない辛さともどかしさをたまらなく感じた。男と女の関係を考えたときにあまりに酷な状況に主人公が置かれたことは言うまでもないだろう。ただこの辛さは少なくとも私にとって決して不快なものではなく、むしろこの先の展開に意欲を喚起させる中毒性に似た役割を果たしていた。怖いもの見たさとでも言うと適当かもしれない。おそらく私と同じように感じ、読み進めた方は少なくなく、そういった方々は今作の評価を高くしているように感じている(周囲の反応からするに男性が多い傾向があるかもしれない)。 しかし私と同じように今作を読み、辛さを解釈してもそれを不快なものととる方々ももちろんいるわけで、そういった場合は直子の行動自体に不快感を覚えている場合も多い。そしてそういった読者はページがはかどらず、読後感も良くないという評価が目につく。 この快、不快の違いが評価のバラツキをうむ大きな要因だろう。 以上長々と述べたが、私が上記を踏まえて言いたいことは、こういった肯定的、否定的な評価の両方を理解した上で東野圭吾氏は今作の執筆にあたったであろうということである。同作家は犯行のトリックが優れているかという点よりも、登場人物の感情や思考の持ちようが明らかになった時の結末の変容に非凡なこだわりをもつ作家であると個人的に評している。つまり今作は人物の起こした行動の根底にある思考を描き出すことによって、読者に語りかける種の小説であり、故に評価がばらつくことを前提にしたものであったのではないだろうかと私は思っている。おせっかいな考えだろうか。 とはいえ読まないことにはこの作品の妙は理解できないのであり、快も不快も味わえない。ぜひご一読いただきたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても面白いかった。 読み終えた後にこれほど余韻が残るとは思わなかった。 その後の人生が知りたくなる。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!