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(短編集)
毒笑小説
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毒笑小説の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.02pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全116件 81~100 5/6ページ
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おもわず、うふふ。。とほくそえんでしまう短編小説集です。 巨人の星のパロディー版のような一徹おやじがおもしろかった。最後のオチが最高です。 (これを読んで思い出したことは、私の友人のこと。彼女は巨人の星のテーマソングの中で、”思い込んだら、試練の道を。。。”のところで、アニメ映像で飛馬がテニスコートとか整備するときにつかう鉄の丸いやつ(リヤカーみたいに引くものがついているあれです)を、一徹おやじに叱咤激励されて引っ張っているのをみて、あー、この鉄のまるいものは”コンダラ”(重いコンダラ?)っていうんだと20年間疑わなかったそうです。) あと、ちょっと切ないのはアルジャーノンに花束を張りの、”あるじいさんに線香を”。おかしいながらもちょっと泣けるお話です。 最初の”鬱積電車”はオチは別にして、本当に電車の中って、あんなふうに心の中で各自が考えていそうで興味深かった。 | ||||
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巻末の京極夏彦氏との対談で、著者が「主人公に悪意を持って書いた部分が、みんなに面白がられているような気がします」と話していて「なるほど」と思いました。 特に本書は、『怪笑小説』以上に、そんな著者の主人公(もしくは主要人物)に対する「悪意」が感じられます。 そんな「悪意」を「ブラックユーモア」の域に持っていくのは、簡単なようで実は結構難しいかと思われ、著者の力量は絶賛に値します。 中でも「マニュアル警察」は、話の進め方に最初から最後まで笑いっぱなしであり、「うまい!」とも感じました。 そして「ホームアローンじいさん」は、『怪笑小説』の「鬱憤電車」同様、「その後」を想像したら肩がブルブル震えるような笑いがこみ上げてきました。 「手作りマダム」も、オチがかなり気に入りましたね。 (2009年4月19日加筆) 本書に収録の「本格推理関連グッズ鑑定ショー」は、同じく東野氏の著書である『名探偵の掟』の「第一章:密室宣言」の外伝(それもブラックユーモアの要素満載の)であることを知りました。 「本格推理関連グッズ鑑定ショー」だけでも十分楽しめることは楽しめます。 ただ私は「本格推理関連グッズ鑑定ショー」→「密室宣言」の順で読んでしまったのですが、これですと、 1)「本格推理関連グッズ鑑定ショー」に、「密室宣言」のネタばれが含まれている。 2)「密室宣言」を読んでおくと、「本格推理関連グッズ鑑定ショー」の背景がわかり面白さがより深くわかる。 そのため、「密室宣言」(『名探偵の掟』)→「本格推理関連グッズ鑑定ショー」(『毒笑小説』)の順で読むことをお勧めします。 | ||||
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『怪笑小説』に続き出版された、ブラックユーモア短篇集。十二篇全部が違うテイストになっているのが素晴らしい。ヒヒヒとお腹で笑ってしまう。面白いんだけど、その当事者にはなりたくないと思う。そこが毒たる所以かもしれない。毒笑のなかに唯一異色の「つぐない」という物語が素敵だ。最後は笑うというよりせつないのだ。「殺意取扱説明書」はマニュアルが読めない女性の生態がえがかれていて、最後も納得する終わり方になっている。面白い。最後に京極さんとの対談が載っているが、笑いについての問答をしている。一読の価値はあると思う。 | ||||
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面白かった。 『毒笑小説』の方がインパクトがあるが、これも面白い。 「鬱積電車」なんか、よく想像したなーと言うか、いかにもあり得そうで面白い。 まあ、自白ガスなんてないだろうけど。 「逆転同窓会」も、実際教師の立場からすると偉くなった生徒ってこんな感じなのかなーと思った。 | ||||
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タイトルから「怪笑」と付けているのだが 本当にそこまで面白いものだろうか。 東野圭吾、とくれば或る一定以上のレベルの作品はもちろん期待出来るのだが・・・。 書評を見るに「ブラック」「ブラック」とあるので もしかしたら後味の悪い、 読了感の余りよろしくない本の可能性もあり、と思いながら購入したのだが。 ああ、面白かった。 読了感良し。 なるほど確かに「ブラック」ではあるが テンポ良く「落ち」に持って行く流れが心地良い。 楽しい読書タイムが過ごせます。 お勧めです。 「アルジャーノン・・」のもじり、と分かっていながら読んでいるのに 展開に引き込まれる「あるじーさん・・」は秀逸の一本です。 | ||||
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星新一の現代バージョンていう印象やた。 てか星新一を上回るんじゃないかなぁとも。 東野は、どの作品もやけど、つくづく賢い人なんやろなぁ と、作品読むと思わされる。 ところでこれは、うちがはじめて読んだ東野ワールドです。 アウトローでごめんなさい。 | ||||
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東野圭吾の作品を読んでみたいなら・・・・でもなんとなく躊躇しているのであれば、こういうとこ ろから始めるのはどうでしょうか? 東野圭吾の短編は、まず、そのタイトルに興味を惹かれる。 本書の中で私が気に入ったのは、「つぐない」「誘拐電話網」 全体的にはどの作品もあっさりした内容。 そして、読み進むうちに「きっとこうくるだろう」というこちらの予想を快く裏切る。 しかし、想定外の納得のいく結末を用意している。 本書に含まれる京極夏彦との対談の中で、「笑いは難しい。一気に書き上げるために原稿枚数が増え ない。」と本人も言うように、比較的短めの作品が多いのもオススメの理由。 「毒笑」とあるが、大爆笑を期待して読むのは間違い。行儀の良い少々ブラックな笑いという感じ。 | ||||
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どの物語もそれぞれ面白かったけれど、『あるジーサンに線香を』には、やられた。 馬鹿なタイトルをと思い、とっつきにくいジーサン口調に戸惑いながら読み始め、アルジャーノンと気が付き、そのまま読み進めていくと、内容はいたってまともで、短編のせいもあり話が急展開で、ハゲしく心が揺さぶられた。 同作者の『変身』を思わせる内容で、長編でじっくり読みたい、書いてもらいたい物語だった。あとがきにあるが、作者も長編化を考えたようだった。 作者の身上がこの短編(ジーサン)には詰まっていると思う。 | ||||
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怪笑小説に比べると少し、ブラック的なユーモアが多かったように感じます。 それでも『誘拐天国』、『手作りマダム』、『マニュアル警察』はかなりおもしろかったですよ。 | ||||
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筆者によるあとがきもついていて、とてもお買い得です。次々と、おもしろくてちょっと変わった話が出てきて、東野先生の宝箱のような頭はどうなっているんでしょう。特に好きなのは、鬱積電車、おっかけバアさん、一徹おやじ、動物家族です。解説は真保裕一先生です。 | ||||
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「ブラックユーモア」と言う言葉があるが果たしてこの短編集に当てはまるのだろうか。当てはまるものもあるだろう。「鬱積電車」、「しかばね台分譲住宅」なんかはそうだろう。が、最後の「動物家族」に代表されるような「ブラック」はどうか。「ユーモア」と言えるのだろうか。くさしているのでなく、何か本当に底なしの悪意、呪い、憎悪のようなモノを感じるのである。こういう「ブラック」は、「動物家族」だけでなく、この短編集の小説全ての根底にある。救いがないのだ。小説として出来が悪いとかお笑いじゃないと言っているのでなく、ここまで深い人間心理を書ききることが出来るとは、本当に凄い作家だと思うし、とんでもない小説集だと思うのだ。 半端なミステリーより凄いものがある。 | ||||
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一題目の誘拐天国を数ページ読んだだけで、胸が躍った。すべての作品にほどよく毒がまわっており、読み終えるころには毒は私を衰えさせるどころか、輝きに満ちた力を与えてくれた。知的でいて、下俗。絶妙である。そんな作品たちの中に、唯一切なさを抱え込んでいた「つぐない」が紛れ込んでいたのもまたいい。大変気持ちのよい時間をすごせた。 | ||||
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とにかく面白い! 「誘拐天国」の主人公はおじいちゃん。孫と遊びたいばっかりに誘拐をしちゃいます。 とにかく怖いもの知らずで言動が笑えます。 「マニュアル警察」はファーストフード店顔負けの徹底振り。お役所ロボットって感じで融通がきかないっぷりが笑えます。 「ホームアローンじいさん」これまた主役はおじいちゃん。エロいおじやんです。w ドリフ的なおとぼけっぷりに、機械音痴っぷりで笑わせてくれます。 「誘拐電話網」不幸の手紙を想像する笑いです。 以上4つが私のお勧めです。 | ||||
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はっきりいって笑かしてくれる作品である。どれも面白いのだが私は野球をやっていたので「一徹おやじ」が特にお気に入りだ。あと「超たぬき理論」も捨てがたい。 それにしてもこれが「白夜行」「秘密」「手紙」と同じ書いた人とは思えないのは…私だけだろうか? | ||||
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この本の中で、一番お気に入りの作品は「エンジェル」。架空の生き物だけど、東野さんの描写が分かりやすく、容易に想像できました。実際いたら我が家にも欲しい〜!!最後のオチも、笑えました。「手作りマダム」も、実際こんな人いそう!どれも笑えました! | ||||
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「あの頃ぼくらはアホでした」を除くとシリアスな作品ばかり書いている作者が、関西人らしく「笑い」に正面から挑んだ短編集。しかも、他の作品同様ソフィストケイトされた文体で書いてあるので、余計おかしさが増す。巻末に作者自身の解説が付いているのも嬉しい。 現在、通勤のため、小田急線、南部線、武蔵野線、中央線と乗り継いでいる私にとって「鬱積電車」の登場人物の心情は良く分かる。最後のオチも、その先を想像すると楽しい。「おっかけバアさん」は読んだ時は設定がありふれていると思ったが、昨今の韓流スターやハンカチ王子騒ぎを見ていると、作者は預言者か ? と感心する。「一徹おやじ」は正直言って作品自体はさほどとは思わなかったが、巻末の解説にある"魔送球"に関する疑問など、小さい頃私が思っていた事とあまりにも似ているので驚いてしまった。私もあれだけの変化球を持ちながら「自分には直球しかない」と思い込む飛雄馬の考え方が理解できなかったのだ。「超たぬき理論」は著者が理系だけに、その超能力理論に拘る男が余計おかしみを増す。「無人島大相撲中継」は昔聞いた旧型ラジオの野球中継を思い出させて懐かしさを覚える。「しかばね台分譲住宅」は筒井康隆氏が書きそうな題材。「あるジーサンに線香を」は勿論題名は「アルジャーノンに花束を」のもじりだが、内容はかなりブラック。 冒頭でも述べたように、シリアス一辺倒と思われている作者がイメージを広げ「笑い」に挑戦して、読者にリラックス・タイムを与えてくれる「怪作小説」。 | ||||
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基本的な味付けは『怪笑小説』と同様だが、あらゆるジャンルを持ってくるあたり、こちらのほうが読み応えがある。「誘拐天国」は60Pある割に凡作の印象が拭えなかったが、それ以降は面白さが加速。「つぐない」という短編では笑いよりもむしろ泣きを挟んでくる。京極夏彦との対談で落とすのも、更なる読み応えを付加させているような…。一つ残念だったのは「怪笑」のような短編ごとの作者あとがきが無いこと。 | ||||
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東野圭吾がこんなに笑える小説を書くとは知りませんでした。 「誘拐天国」「マニュアル警察」「ホームアローンじいさん」にいたっては声を立てて笑ってしまいました。 ミステリー的要素の強い作品もあり、社会派的作品もあり東野圭吾の緻密な計算に舌を巻きます。 最後の京極氏との対談も、彼らの手口を垣間見ることが出来て得した気分になれます。 | ||||
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東野氏のミステリー・ファンとしては、この阿刀田高のようなブラック・ユーモアの短篇集は、かなり微妙である。 まあ、そこそこ面白いのもあるが、続きが気になって睡眠時間を減らしてでも読むほどのものでもない。 まあ、東野氏の別な一面を見たいファンには、一読の価値があるかもしれません。 | ||||
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自分には合わなく、読み終わるのに結構日数をかけてしまった。 多分一つ一つの話でこういうので笑わそうっていうの設定とかテーマ見たいのをを決めていると思うんですが、自分の中ではこれでもちょっと長すぎた。途中でその設定とか人物に飽きてしまっていたのかも。話がほとんど延長線上に続いていき、オチもそれにほどんどがのっかていて変化がないように思えた。 その中でエンジェルという話にはなぜか惹かれたけど。 | ||||
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