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死の臓器
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死の臓器の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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本書は、人間の倫理と技術の進歩が交差する点を探り、私たちが直面している道徳的ジレンマに光を当てる。 著者は巧みにプロットを構築し、緊張感を持続させながら、読者の感情を引き出す。 物語の展開は予測不可能で、ページをめくる手が止まらなくなる。 登場人物たちは複雑で魅力的であり、彼らの内面の葛藤はリアルに描かれている。 著者は、言葉を慎重に選び、繊細な感情を表現することで、物語の重要なテーマを際立たせていると感じる。 本書は、ただのエンターテイメントではなく、私たち自身の価値観を問い直すきっかけを提供してくれる。 本書は、心に残るストーリーとしてだけでなく、倫理的な議論を呼び起こす作品としても、非常に優れていると思う。 読後感は深く、物語の余韻に長く浸ることができる。 本書を読むことで得られる洞察は、長い間、読者の心に留まる。 | ||||
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タイトルが重々しく感じていましたが読み進むうちに丁寧な描写、簡潔な説明で思いのほかテンポよく読み切りました。ついつい惹き込まれる作品でした。 | ||||
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マスコミに叩かれるのは別にかまわんが、助けられる患者を死なせるのは医師としては敗北のような気がする〜医者としての矜持を貫くが故の修羅の道〜自分自身を見つめ直させてくれる作品でした。 | ||||
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恐ろしい話しです。前半は展開が重く、読み難い気がします。後半はよく出来ています。 | ||||
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タイトルからグロ描写を想像して読み始めたが、グロ描写はほとんどなく、しっかりとしたミステリーだった。グロ描写を楽しみにしていたはずが、結局面白くて最後まで読んでしまった。 | ||||
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臓器移植。 複雑なんだろうな、と、健康な人間でさえ思うので、当人たちはもっと複雑なんでしょうね。 悪くなっていく腎臓。とはいえ、それも自分の臓器。 健康な腎臓。それは、他人の臓器。 そこはかとなくただよう良心の呵責。 二束三文で売られる臓器。 貧困層のことを考えずにはいられない話でした。 | ||||
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内容自体は面白かったのですが、kindle版のせいか時々出てくる誤字と 熊本出身者からすると違和感のある方言が多すぎて集中できませんでした。 | ||||
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実際に医療事務バイトをしていました。実際の透析患者の事をよく調べて書かれています。 この作者さんの作品は初めてでしたが、テンポ良く進みとても読みやすかったです。 次の作品もあるようなので楽しみにしています。 | ||||
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確かにこういう問題事件ありましたような臓器売買」の実態、「臓器移植」をめぐる医療サスペンスの傑作臓器移植の問題事件ありましたような生きてる人から取り出したとか倫理的な問題とか医学医療の軋轢でビジネスに臓器を金銭的にもうけとかさある医師がやりましたよね脳死の問題もからむし読後考えさせられました | ||||
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【ネタバレあり】 うーん、ストーリーありきで小説を書いたのだろうか。 登場人物全員に魅力がない。 というか薄っぺらい。 主人公はクズTVマンだし、 その元恋人の女性が男っぽいのも???だし、 そもそも二人の関係が唐突すぎるし、 雑魚役の男女の濡れ場なんか要らないし、 悪役はいともあっさり簡単に背景を白状するし、 馬鹿馬鹿しいほど簡単に悪事を働くし、 上海の警察が簡単に協力しているし、 酷い。 | ||||
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テレビドラマのようにどんどんシチュエーションが変わって テンポよく読める! おもしろい!! 「死の臓器」っていうタイトルが重くて、 なんかおじさんくさくてよくないですね。 カタカナでかっこよくしたら もっと売れそう〜 | ||||
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私も介護の仕事で実際に人工透析の方をお世話しています。 透析をおこなっていることでの患者の苦悩や、家族の心情をリアルにとらえ 医者としての正義感、患者に対する一生懸命な思いは大変共感しました。 この本を読み、医療の面でも腎不全をもつ多くの方を臓器移植により救ってほしいと思いました。 | ||||
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タイトルに魅かれ買って読んだ。 臓器移植というテーマを扱いながら、推理小説として物語が進む。 人工透析と臓器移植という医学界の問題点を提示しながら、外国まで広がる スケールの大きなミステリーとして面白く書けている。 短時間で一気に読めた。 久々に手応えのある作品に出合った気がする。 また機会があればこの作家の本を読んでみたいと思った。 | ||||
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「死の臓器」とは、重いタイトルだなと思いつつ、買って読んでみた。 驚いたことに舞台は熊本県北部のA市、まさしく自分が住んでいる所だ。 偶然とはいえ、興味が増した。 臓器売買、移植、人工透析、読みつづけるにつけ、最近にしては珍しいくらい、 重い社会派の作家で真面目に取り組んでいることに感心した。 以前、四国で騒がせた移植のニュース、なにげなく見てたが、この本を読んで 、こんな裏がある事に驚いた。 ミステリーとしても充分に面白いし、今でもこんな作家いるんだなと驚いた。 初めて聞く名前だけど、今後の麻野 涼に期待したい。 | ||||
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久々に、重厚な社会派ミステリーを読んだ。医学会に詳しい作家なのかと思ったが、違っていた。 元々は、ドキュメンタリーの作家らしい。さすが、取材力があり、確固たる情報をもとに書いてあるだけに、机上の空論的でなく重みがある。 会話と人物描写に若干、気になる所があるが、それをも感じさせないミステリーだ。 初めて耳にする、麻野涼という作家だが、世の中才能のある作家いるもんだなと感心した。 次回作出るようだったら、是非、読んでみたいと思わせる作家だ。 | ||||
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何年か前、愛媛県で臓器売買事件が起きて、ガンにおかされた腎臓を透析患者に移植して問題になった事件があった。ガンの腎臓を移植するなんてと思ったけど……。 それはさておき、物語は富士の樹海に女性の遺体が発見されたことから始まる。その女性の片方の腎臓はなぜか、摘出されていた。 同じころ、熊本で臓器売買事件が起きるという設定。二つの事件にかかわる複雑な人間模様。小説の舞台は熊本から上海へ、国際的な広がりをみせる。一つ一つ事実が暴かれていく。ラストまで一気に読ませてくれる。テレビでは味わえない医療ミステリーだった。 | ||||
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久しぶりに良質の社会派ミステリーに接した。 テレビ局の下請け会社でディレクターをしている沼崎恭太は、出版社で週刊誌の記者として働いていたときに、ある事件で手記を無理やり載せた若い女性が、その直後に自殺し、その責任をとる形で退社したという過去をもつ。 沼崎の取材チームが自殺の名所、富士山麓の青木ヶ原を訪れ、偶然に若い女性の死体を発見したところから、全体のストーリーが始まる。死体は左の腎臓を摘出された跡があり、大量のハルシオンを服用し、凍死したものだった。腎臓摘出は2年ほど前のものと鑑識された。 日本初の腎臓売買事件が発覚。それをきっかけに「修復腎移植例」の存在が公表される。場所は熊本県A市にある「聖徳会日野病院」。対立する「慈愛会病院」の院長太田有には分院を建てて、この病院から透析患者をうばい、資金を豊かにして代議士になる野望がある。 ある日、慈恵会病院に躁うつ病の女性患者柳沢裕子が来る。「正徳会病院で、騙されて腎臓を取られた」と担当医に訴える。この話を若い医師から聞いた太田は「私が処理するから、口外するな」と指示する。間もなく、正徳会病院の泌尿器科医日野は警察から事情聴取を受けることになる。その間にも太田の新病院建設計画はすすむ。 やがて慢性腎不全患者の奥村剛とその内妻が、柳沢裕子から腎臓を買ったとして逮捕される。場所は違うが、この事件とその後の展開はほぼ実際に起こったとおりである。狭い町に押しかけるマスコミ、日野医師を犯罪者呼ばわりする日本移植学会理事長、日本透析医学会の理事として調査委員会にもぐり込む太田有。修復腎移植を声高に糾弾する地元選出の代議士上原宗助。 上原の資金的バックには共健製薬が付いている。上原の右腕といわれた営業部の船橋甫が急に退社した。連絡も取れなくなった。上原はかつて身内の腎不全患者について、日野に医の道に反する要望をして、にべもなく断られたことがあった。 一方、修復腎移植についてのマスコミの一方的な報道に憤った沼崎は、青木ヶ原遺体について独自調査を開始する。摘出された腎臓は生体腎移植のためではなかろうか?沼崎には小学校長だった父親が、いじめ問題に対するマスコミの一方的報道により、勤務中に脳梗塞で倒れたという「メディア災害」の経験があった。それが彼を報道の世界に向かわせたのだった。 厚労省の調査で過去2年間に聖徳会日野病院で実施された生体腎移植のドナーのうち、1例だけカルテが不明なものがあった。沼崎は樹海の凍死体とこの不明のドナーを結びつけ、「第二の臓器売買疑惑」というスクープを流してしまう。自分も加害者になったのだ。そこにかつて同じ出版社にいて恋人だった由香里が現れる。由香里は渦中の日野医師の娘だった。その手には行方不明のドナーカルテがあった。父親に頼まれ由香里が厳重に保管していたのだ。由香里は沼崎の誤報をはげしくなじる。 ドナーは暴力団の抗争事件で殺人の罪を犯して服役し出所した男で、妻とともに旧姓に戻った実の娘に腎臓を提供したものだった。そのことを知られたくない父が、極秘にしてくれるように日野医師に頼んだものだった。由香里は沼崎に、上原議員の後援会長が太田医師であること、上原の娘は慢性腎不全で透析を受けていることを告げる。 上原の娘を取材した沼崎は、彼女が腎移植を上海で受けたことを知る。2年前だ。適切な謝礼はしたが、脳死体からの腎臓移植だと口ごもるように弁解する。会社に連絡し、急きょ上海虹橋空港に飛んだ沼崎には、思いもよらぬ局面が待ち構えていた。… 国内における圧倒的な臓器不足、それを食い物にする透析業界、移植ツーリズム。慢性腎不全患者をとりまく社会的問題を背景に、国際的広がりをもつ舞台に、主要人物を配して物語を最後まで引っぱって行く作者の力量は確かである。よく取材もしてある。 | ||||
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