女王はかえらない

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評判

女王はかえらないの評価:

3.03/5点 レビュー 60件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.03pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全92件 41〜60 3/5ページ
No.52
(4pt)

ミステリー導入編と思えば良作!

手厳しい意見をチラホラ見かけますが…
確かにあれこれ読んだミステリー好きさんが読んだら…と思うと『なんだかなぁ…』となると思います。大賞もとったと聞けば期待ハズレ感は否めないです。

が内容は面白く無いか?といえばそんな事も無く私は面白く読みました!
スクールカーストの話は万人に共感を与えるハズですし、田舎の小さな町の学校の1クラス内でわちゃわちゃしてる子供達1人1人思い描ける位描写も丁寧だし、
文章も凄く読みやすく、わかり易い小説だと思います。
トリック…というかネタばらしにもって行き方も変に捻られ過ぎず、凄くわかりやすい。
これからミステリー小説とっかかる。
という人にはうってつけの作品じゃないですかね?

大賞もこの作品は偏り無く
『平均点以上』でかっさらったみたいなので…なんとなく納得です。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.51
(3pt)

派閥争い部分は面白く読めた

スクールカースト系は、共感しやすい。故にその部分は面白く読んだ。
2部で違和感。
誘拐?拉致監禁?行方不明事件には随分とおっとり構えてるのに、タバコと盗み(個人的には「家のモノを持ち出した」を「盗み」というのもなんか違うんだけど)を物凄い大事件として反応してるのが、これまたなんか違う。
好奇心でタバコ吸ってみる話と、2ヶ月監禁(→こういうのは何事が起こってたのかは容易に推測できる故に、「見つかってよかったねえ」だけを手放しで言える系の精神構造は分からないタチだから)の話の、捉え具合が余りにも「なんか違う」。
で、終盤の事件描写のトコで「蠅の王」だ、と。こういう描写はやっぱり2番煎じや焼き直しに思えちゃうなあ…で、途端に醒めたw
まあ普通に楽しめました。
…表紙絵見た時「双子の争いの話か?それとも経験によりタイプを変えた少女の話か?」と思ってしまったw
キャラは記号だから、厳密な事いう気はないが、「この二人は別の人」位は明確に分かる様に描いて欲しかったりして。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.50
(2pt)

微妙……

おもしろくないとはいいません。
これが最近流行りの文庫で出ていたんなら、がっくりもしないと思うんですが。

ともかくも、過去によく見たネタを組み合わせただけにしか思えない。上手なパッチワークという感じです。
高校生スクールカーストを小学生に持ってきとか、工夫はされているんですがそれだけ。ミステリを読み慣れていない人が読めば、「おおー」となりそうな内容かもしれません。文章は読みやすいですよ。

トリックについては、一章の時点で、またあれかなぁと思いきや、やっぱりそれでした。この手のネタでもっと上手い作品はありますし、ちょっとがっかり。
トリックに片目を瞑っても、細かいところでイマイチな点も多すぎる気がします。
・事件がどうしてばれなかったのとか
・偶然に頼りすぎだと感じてしまうストーリーとか
・教師として失格過ぎる先生とか(見逃して、自分でいうことを期待するとか、ありえない。せめてなんらかのフォローはしろよ)

そもそも、小学生があんな大きな秘密抱えて、(見た目だけなんかもしれませんが)普通の大人になれるのだろうかと。そっちのほうが気になりました。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.49
(2pt)

英訳したら、ミステリーとして不成立

本作がなぜ受賞したかは、文章がこなれていて、ていねいに書きこまれており、しかも、ミステリーとしてもきれいに伏線を回収している点だと思う。筆力としては、さきの「新潮ミステリー新人賞」に比べると格段の差がある。さすが「プロ」としてすでに仕事をされている方々(女性二人)だと思う。
 ただ、本作は、ネタがどうしても、「小さい」。日本の田舎の小学校はいいが、そんなところの「権力争い」は、教育家でもなければ、普通のおとなは興味を持たない。しかも、ミステリーとしての、ネタ、伏線などが、小学生の「あだ名」(カタカナ)や本名(漢字)、語り手の、「私」「ぼく」の自称の使い分けがポイントとなっているので、これを英訳でもしたら、まったくミステリーとしては意味をなさなくなる恐れがある。
 選考委員は、売らねばならないので、大げさに褒めているのでしょう。ごくろうさまです(笑)。

 こうした「犯人」の設定は、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」を、なんとなく思い起こすが、クリスティには、流れ、動機の自然さがあったが、本作は、まあ、「むりやり」ですね(笑)。しかし、この終点から、物語の始めるなら、結構おもしろいかなと思います。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.48
(5pt)

店頭になかった…

近くの本屋3軒になかったので、こちらで購入しました。
小4の娘が面白いと読んでいます。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.47
(3pt)

スクールカーストとミステリーを結び付けようとしたのは良かった

『このミス』大賞受賞作。やられた感を味わえることも出来ますが、多くの方が語られているように新鮮さはありません。第二部あたりで何となく気づく方も多いのではと思います。『このミス』らしい作品といえば、そうだと思います。

この核の仕掛けを、小学生のクラスの権力闘争の結末とどう上手く絡めて仕込んだのか、が評価の分かれ目かと思います。重点を事件の結末・真相に置くのか、そうだったのかという読後感におくのかで変わってきます。

但し、伏線は張り巡らされ、読者を驚かせようという意気込みは伝わってきます。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.46
(4pt)

ミステリー導入編と思えば良作!

手厳しい意見をチラホラ見かけますが
確かにあれこれ読んだミステリー好きさんが読んだらと思うと『なんだかなぁ』となると思います。大賞もとったと聞けば期待ハズレ感は否めないです。

が内容は面白く無いか?といえばそんな事も無く私は面白く読みました!
スクールカーストの話は万人に共感を与えるハズですし、田舎の小さな町の学校の1クラス内でわちゃわちゃしてる子供達1人1人思い描ける位描写も丁寧だし、
文章も凄く読みやすく、わかり易い小説だと思います。
トリックというかネタばらしにもって行き方も変に捻られ過ぎず、凄くわかりやすい。
これからミステリー小説とっかかる。
という人にはうってつけの作品じゃないですかね?

大賞もこの作品は偏り無く
『平均点以上』でかっさらったみたいなのでなんとなく納得です。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.45
(3pt)

派閥争い部分は面白く読めた

スクールカースト系は、共感しやすい。故にその部分は面白く読んだ。
2部で違和感。
誘拐?拉致監禁?行方不明事件には随分とおっとり構えてるのに、タバコと盗み(個人的には「家のモノを持ち出した」を「盗み」というのもなんか違うんだけど)を物凄い大事件として反応してるのが、これまたなんか違う。
好奇心でタバコ吸ってみる話と、2ヶ月監禁(→こういうのは何事が起こってたのかは容易に推測できる故に、「見つかってよかったねえ」だけを手放しで言える系の精神構造は分からないタチだから)の話の、捉え具合が余りにも「なんか違う」。
で、終盤の事件描写のトコで「蠅の王」だ、と。こういう描写はやっぱり2番煎じや焼き直しに思えちゃうなあで、途端に醒めたw
まあ普通に楽しめました。
表紙絵見た時「双子の争いの話か?それとも経験によりタイプを変えた少女の話か?」と思ってしまったw
キャラは記号だから、厳密な事いう気はないが、「この二人は別の人」位は明確に分かる様に描いて欲しかったりして。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.44
(2pt)

微妙……

おもしろくないとはいいません。
これが最近流行りの文庫で出ていたんなら、がっくりもしないと思うんですが。

ともかくも、過去によく見たネタを組み合わせただけにしか思えない。上手なパッチワークという感じです。
高校生スクールカーストを小学生に持ってきとか、工夫はされているんですがそれだけ。ミステリを読み慣れていない人が読めば、「おおー」となりそうな内容かもしれません。文章は読みやすいですよ。

トリックについては、一章の時点で、またあれかなぁと思いきや、やっぱりそれでした。この手のネタでもっと上手い作品はありますし、ちょっとがっかり。
トリックに片目を瞑っても、細かいところでイマイチな点も多すぎる気がします。
・事件がどうしてばれなかったのとか
・偶然に頼りすぎだと感じてしまうストーリーとか
・教師として失格過ぎる先生とか(見逃して、自分でいうことを期待するとか、ありえない。せめてなんらかのフォローはしろよ)

そもそも、小学生があんな大きな秘密抱えて、(見た目だけなんかもしれませんが)普通の大人になれるのだろうかと。そっちのほうが気になりました。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.43
(2pt)

英訳したら、ミステリーとして不成立

本作がなぜ受賞したかは、文章がこなれていて、ていねいに書きこまれており、しかも、ミステリーとしてもきれいに伏線を回収している点だと思う。筆力としては、さきの「新潮ミステリー新人賞」に比べると格段の差がある。さすが「プロ」としてすでに仕事をされている方々(女性二人)だと思う。
 ただ、本作は、ネタがどうしても、「小さい」。日本の田舎の小学校はいいが、そんなところの「権力争い」は、教育家でもなければ、普通のおとなは興味を持たない。しかも、ミステリーとしての、ネタ、伏線などが、小学生の「あだ名」(カタカナ)や本名(漢字)、語り手の、「私」「ぼく」の自称の使い分けがポイントとなっているので、これを英訳でもしたら、まったくミステリーとしては意味をなさなくなる恐れがある。
 選考委員は、売らねばならないので、大げさに褒めているのでしょう。ごくろうさまです(笑)。

 こうした「犯人」の設定は、アガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」を、なんとなく思い起こすが、クリスティには、流れ、動機の自然さがあったが、本作は、まあ、「むりやり」ですね(笑)。しかし、この終点から、物語の始めるなら、結構おもしろいかなと思います。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.42
(5pt)

店頭になかった…

近くの本屋3軒になかったので、こちらで購入しました。 小4の娘が面白いと読んでいます。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.41
(3pt)

スクールカーストとミステリーを結び付けようとしたのは良かった

『このミス』大賞受賞作。 やられた感を味わえることも出来ますが、多くの方が語られているように新鮮さはありません。 第二部あたりで何となく気づく方も多いのではと思います。 『このミス』らしい作品といえば、そうだと思います。 この核の仕掛けを、小学生のクラスの権力闘争の結末とどう上手く絡めて仕込んだのか、が評価の分かれ目かと思います。 重点を事件の結末・真相に置くのか、そうだったのかという読後感におくのかで変わってきます。 但し、伏線は張り巡らされ、読者を驚かせようという意気込みは伝わってきます。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.40
(3pt)

展開しだいでどう転ぶかわからない?

(第二部 教師)は第一部が派手なのでかすんでますが、読み応えがありました。

幼い口調ながら残忍な方向にエスカレートしていくいじめが読んでいて胃が痛くなりました。

狙いすぎな設定が、ちょっと話を軽くしている印象がありますが文章が上手なので楽しかったです。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.39
(2pt)

文庫だったら良かったかも

スクールカーストものとして、気持ち悪さはあるけれど
他にもこういった作品がないかな?と言われるとそうでもないきがするし
衝撃のラストどころか、予想通りの結末だったし
中盤はもう、面白くなさすぎて流し読みになってしまいました
文庫で買ってたら、まだ我慢出来たかもしれないけれど
なんとなく損した気分
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.38
(3pt)

言われるほど悪くないかも

直接的なネタバレはありませんが、未読の人はご注意下さい。
 全体は三部構成になっていて、約半分を占める第一部「子どもたち」は、小学校4年1組で
繰り広げられる人気争い(スクールカースト)が主体で、最後に大きな事件が起きる。
 第二部「教師」は、クラスの担任の立場から描かれる。そして第三部が「真相」。
 正直、第一部だけを読んだ段階では、ライトノベルとかスクールカーストものが好きな人で
ないと評価できないだろう。「なにこれ、このミスってラノベ路線に堕落した?」と思えてし
まうかもしれない。ただ、それはそれで多少なりとも楽しめるものではある。
 第二部以降、今度は教師という大人の目線で描かれるため、グッと文章も引き締まる。描写
や表現も大人向けのものになっている。その「担任教師」の目線で描かれる中に、第一部とは
わずかに異なる矛盾(ヒント)がちりばめられている。それにいち早く気付くと、「ははあ、
そういうことか」と、大体の結末が読めてしまう。本格好きの読者の大半はそうだろう。
 結末は、一部違った部分もあったが、概ね予想通りだった。ただ、すごく大きな謎があり、
それが論理的に解き明かされる、というタイプのミステリーではない。あくまでも叙述ミステ
リーなので、だまされた人だけが、「ああ、そうだったのか」と溜飲を下げることになる。本
格好きの読者なら、矛盾点には目をつぶり、敢えてだまされてみるのも良いかも知れない。ま
た最後には、少し(心理的に)ホラーめいた部分もある。
 無論、欠点も多い。・死体が発見されない理由が都合良すぎる。・あだ名や人称がややこじ
つけっぽい。・叙述トリックのやり方が徹底していないため早期に真相が分かる等々……。
 表紙がいかにも子どもっぽいし、ここアマゾンのレビューもけっして良くはない。なので期
待せずに読んだのだが、意外と良く出来ていて楽しめた。星の数は3としたが、3.5くらい
はあげても良いかと思う。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.37
(3pt)

第1部の描写には迫るものがあるが、そもそも仕掛けが好みでない。

3部仕立てのミステリーで、子どもたちによる事件→大人たちによる解決→そして真相……の順に披露されます。

第1部が描写としても一番の見どころであり、あとは2部・3部としりすぼみな展開になっていきます。と言いますのも、 この1部で大胆なトリックを講じているため、徐々に整合性の問題が生じてしまためです。展開として取りうる可能性が限定されてくるがため、騙すにせよ、あるいは麻耶雄嵩的な打ち壊しを図るにせよ、どっちつかずな結果となってしまい、読後の爽快なカタルシスには結びつきません。

そしてこれは個人的な好みですが、そもそも第1部でのトリックにちょっと受け入れがたい所があります。ここを受容できるかできないかでも評価は変わるところでしょうが、なんにせよ気持ちよい納得は訪れないのではないかと思います。とりあえず「嫌なミステリー」で言えばまずまず、推理小説としてはもう一歩、そんな感想を持ちました。
女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (「このミス」大賞シリーズ)より
4800235472
No.36
(3pt)

展開しだいでどう転ぶかわからない?

(第二部 教師)は第一部が派手なのでかすんでますが、読み応えがありました。 幼い口調ながら残忍な方向にエスカレートしていくいじめが読んでいて胃が痛くなりました。 狙いすぎな設定が、ちょっと話を軽くしている印象がありますが文章が上手なので楽しかったです。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.35
(2pt)

文庫だったら良かったかも

スクールカーストものとして、気持ち悪さはあるけれど 他にもこういった作品がないかな?と言われるとそうでもないきがするし 衝撃のラストどころか、予想通りの結末だったし 中盤はもう、面白くなさすぎて流し読みになってしまいました 文庫で買ってたら、まだ我慢出来たかもしれないけれど なんとなく損した気分
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.34
(3pt)

言われるほど悪くないかも

直接的なネタバレはありませんが、未読の人はご注意下さい。
 全体は三部構成になっていて、約半分を占める第一部「子どもたち」は、小学校4年1組で
繰り広げられる人気争い(スクールカースト)が主体で、最後に大きな事件が起きる。
 第二部「教師」は、クラスの担任の立場から描かれる。そして第三部が「真相」。
 正直、第一部だけを読んだ段階では、ライトノベルとかスクールカーストものが好きな人で
ないと評価できないだろう。「なにこれ、このミスってラノベ路線に堕落した?」と思えてし
まうかもしれない。ただ、それはそれで多少なりとも楽しめるものではある。
 第二部以降、今度は教師という大人の目線で描かれるため、グッと文章も引き締まる。描写
や表現も大人向けのものになっている。その「担任教師」の目線で描かれる中に、第一部とは
わずかに異なる矛盾(ヒント)がちりばめられている。それにいち早く気付くと、「ははあ、
そういうことか」と、大体の結末が読めてしまう。本格好きの読者の大半はそうだろう。
 結末は、一部違った部分もあったが、概ね予想通りだった。ただ、すごく大きな謎があり、
それが論理的に解き明かされる、というタイプのミステリーではない。あくまでも叙述ミステ
リーなので、だまされた人だけが、「ああ、そうだったのか」と溜飲を下げることになる。本
格好きの読者なら、矛盾点には目をつぶり、敢えてだまされてみるのも良いかも知れない。ま
た最後には、少し(心理的に)ホラーめいた部分もある。
 無論、欠点も多い。・死体が発見されない理由が都合良すぎる。・あだ名や人称がややこじ
つけっぽい。・叙述トリックのやり方が徹底していないため早期に真相が分かる等々。
 表紙がいかにも子どもっぽいし、ここアマゾンのレビューもけっして良くはない。なので期
待せずに読んだのだが、意外と良く出来ていて楽しめた。星の数は3としたが、3.5くらい
はあげても良いかと思う。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996
No.33
(3pt)

第1部の描写には迫るものがあるが、そもそも仕掛けが好みでない。

3部仕立てのミステリーで、子どもたちによる事件→大人たちによる解決→そして真相の順に披露されます。

第1部が描写としても一番の見どころであり、あとは2部・3部としりすぼみな展開になっていきます。と言いますのも、 この1部で大胆なトリックを講じているため、徐々に整合性の問題が生じてしまためです。展開として取りうる可能性が限定されてくるがため、騙すにせよ、あるいは麻耶雄嵩的な打ち壊しを図るにせよ、どっちつかずな結果となってしまい、読後の爽快なカタルシスには結びつきません。

そしてこれは個人的な好みですが、そもそも第1部でのトリックにちょっと受け入れがたい所があります。ここを受容できるかできないかでも評価は変わるところでしょうが、なんにせよ気持ちよい納得は訪れないのではないかと思います。とりあえず「嫌なミステリー」で言えばまずまず、推理小説としてはもう一歩、そんな感想を持ちました。
女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) Amazon書評・レビュー: 女王はかえらない (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)より
4800249996