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晩夏: 東京湾臨海署安積班



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【この小説が収録されている参考書籍】
晩夏 東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫 こ 3-40)

晩夏: 東京湾臨海署安積班の評価: 4.18/5点 レビュー 11件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.18pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

今回は、安積&速水もの

今野敏の人気刑事小説シリーズ、安積班シリーズの新作長編。安積班といっても、今回は、安積&速水ものである。
安積の担当とは別の、相楽班が担当する殺人事件で、安積の親友の交通機動隊小隊長・速水が重要参考人とされてしまう。
しかし、彼の潔白を信じる安積とともに、自らの疑いを晴らすべく、速水も捜査に乗り出す、というストーリー。
安積班の刑事の面々は、今回はほぼ脇役という感じになっている。

本書一番の読み所は、捜査本部で安積とコンビを組む警視庁捜査一課の生意気な若手刑事を、
安積&速水がどう扱いどう教育していくかという所。
ああ言えばこう言う扱いにくい若い刑事を相手に、悩みまくりながらもあくまでまじめに慎重に指導しようする安積。
その一方で、もう小気味良く遠慮なく一刀両断、ビシビシとダメ出し、教育してゆく速水小隊長。
ふたりの対照的な態度と、この教育課程が面白いのだ。

ストーリー全体は、ちょっと物足りない感じだ。
せっかく“行動の男”速水をメインにするなら、(ちょっとやり過ぎでも)『夕爆雨』くらいな活躍を期待してしまう。
安積をライバル視する相楽もなんか今回は大人しい。あの面倒な絡みっぷりがなくて案外まともなのも、物足りなさの一因かも。
今野さんの文章は平易でテンポも良いので、最後まで読まされてしまうのは相変わらず。
だが、今回はぐいぐい読まされるというより、さらっと読めるという感じだ。もうちょっと濃いものを、次回に期待したい。
次は短編集が良いな。安積班メンバーそれぞれにスポットを当てた話が読めたりするから。
晩夏 東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫 こ 3-40)Amazon書評・レビュー:晩夏 東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫 こ 3-40)より
4758438676

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