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11文字の殺人



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11文字の殺人の評価: 3.42/5点 レビュー 48件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.42pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(3pt)

1980年代の若い女性ってこういう言葉づかいでしたっけ?

東野圭吾の初期のサスペンス系ミステリ長編。

書かれたのが1987年ということで30年余り前である。当たり前だが、現在だれもが持っているあのガジェットは登場しないし、「ワープロ」なんていう古語も登場するが、テクノロジー系のネタや小道具はあまり盛り込んでいないストーリーなので古典として違和感なく読める。

表題の11文字とは、「無人島より殺意をこめて」という11文字。以前に無人島でおきたとある事件が発端となって、語り手である「あたし」の周りで事件が次々に起きるのだ。女流推理作家でもある「あたし」は、自分の担当編集者でもある旧友の冬子と謎の解明に乗り出すのだが・・・という話。

読み終えて、ちょっと凝ったトリック(90年代以降は定番になってしまった感もありますが)が施されていたりして、おぉーと思ったラストの謎解き。
で、そこは良い感じなのですが、どうも登場人物の動きというか雰囲気がすごく作り物めいていて、舞台で上演されている推理劇を観客席から鑑賞しているような気分になったのが残念なところ。なんとなく、女性の登場人物のせりふのテキストが、わざとらしい女性言葉になっているのがひっかかったようにも思える。地の文で「あたし」と呼称するのは、なにかの仕掛けかなあなどと受け止めたけれど、女性同士の会話で「~だわ」とか「~のよ」「~わよ」「そうよ」などなどの連発。以前に二階堂黎人の~マジックシリーズでも同様のことを思ったのだが、1980年代の若い女性ってこういう言葉づかいでしたっけ?(もう忘却の彼方です。)

解説では宮部みゆきが絶賛しているのだが、時代を経たせいなのか、ちょっと共感できず。伏線とかトリックはいろいろ工夫はある感じなのですが、本質的にいわゆる本格ではなくサスペンスだから、だったのかもしれません。「新本格」より前ですし、いわゆる時代の話なんでしょう。
11文字の殺人 (カッパ・ノベルス)Amazon書評・レビュー:11文字の殺人 (カッパ・ノベルス)より
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No.20:
(3pt)

ちょっと共感できない

(ネタバレあり)
東野圭吾の作品は読みやすくて面白いですが、続けて何作か読んだせいもあるのか新鮮さはなく、普通の推理モノという感じでした。
今作は真相が色々強引でモヤリ。

過去のクルーザーの事件で溺れかけた人間を事件関係者みんなが助けに行かなかった、その後ろめたさがあり真相を隠していたという話でしたが、水難事故で「救助しない」ことはそんなに世間に非難されるようなことか?と。よほど泳ぎに自信がなければ行っても被害者を増やすだけだし大人数も要らない。さらにライフジャケットを着ていたというなら素人が行くよりちゃんとした救助を待つ方が安全だと思う。
冬子の犯行もあの状況でそこまで怨みを募らせるほどのものか?と思うし毒やら凶器やらの入手経路で全く足がつかなかったというのはうーん…
色々ご都合主義すぎるかなぁと感じました。
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No.19:
(3pt)

淡白だなぁ…

人物像も全員あっさりしている感じで、切っ掛けとなる事件の発生にもリアリティが無い。読んでて途中、「そんなタイムリーに人が意識を失ったり、命を落とすかよ〜」と突っ込みたくなりました。もっと緻密でドロドロとしたスリルを求めていただけに…。
まあ平成が始まったばかりの頃に発表された初期作品ですから、いまのクオリティは未だ見えてないですね。
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No.18:
(3pt)

悪魔と天使の同居。

恋人を想う気持ちが、過剰防衛に走り、面倒に関わることを恐れ、みんなで隠蔽に。 嘘が嘘を呼ぶ。 所詮は、自分が可愛く、身内以外は信じられない。 権力に物言わせ、口裏を合わさせる。

真実を知りたいという欲求により、相手が傷付くことさえ正当化し。 真相究明とばかりに、盲目の天使をも利用する。 誤魔化して。

ボタンの掛け違いから、悲劇は始まる。
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No.17:
(3pt)

ミステリーの根底にある「線」。本作の「線」はなかなか読みづらい...

なかなかコメントしづらい作品のように感じます。

事件に関わる様々な事実関係が断片的に描写され、最後の謎解きでそれぞれの事実関係が何らかの線で結ばれていくというのが基本構造だと思うのですが、その「何らかの線」を、どのような線で、どのくらいの太さで、どんなドラマや説得力を持たせて結んでいくか…
その線を読み込んでいくことが、ミステリー作品を味わう上での一つのポイントなのかもしれませんね。
今のワタクシでは、本作のその「線」を読み込むことが難しかったようです...

ただ、すべてを読み終わった後、あらためて4編に分かれている「モノローグ」を読んでみましたが、その重量感と迫力はすさまじいものでした。
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No.16:
(3pt)

んー少し物足りないかな…

面白くないわけがない。 だって圭吾だもの。 「11文字」がキーワードだろうと思って読み進めていっても、序盤ではどれがどれだか分からない。 いつのまにかミステリーの渦中に巻き込まれ、 作品を楽しんでしまっている自分がいました。 トントンと話は進んでいき、遂には孤島にまで行き着いた時にはビックリしました。 そっちの類いの作品かと。 しかし、トリックは転々とし思わぬ方向へ。 途中論理が少し破綻していた部分があったけど、 この程度では大筋の面白さは崩れない。 あー面白かった。
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No.15:
(3pt)

バブルの香りの大味さ

殺された恋人の事件を追ううちに1年前の海難事故に突き当たった女性作家.
そのときに何が起こったか?そして連続殺人の犯人は?

真相や犯人の意外性という点では物足りないが,
そこに至るプロセスの見せ方がうまく一気に読ませるクオリティではある.
最後にメモを見せる下りはいかにも東野氏らしい,かっこいい演出である.

ただ,今の感覚で読むと,スポーツジムやクルーザー,
女性作家の主人公が友人と酒を飲むシーンの多さ,
生命がけのミッションの代償に女性の身体を要求したりと
端々にバブル臭さを感じずにはいられない.
そのためかなんとかなく大味に感じてしまう.
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No.14:
(3pt)

盛り上がりに欠けるか

登場人物がつかみにくいのと、感情的にも出来事的にも
なんか盛り上がらないのよね。
途中で出てくる モノローグとかの部分がそうさせているのか
登場人物の描き方がそうさせているのか
わからないけど、他の作品と比べると
どうしても点数が低くなります。
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No.13:
(3pt)

不思議と印象に残らない作品

東野氏の初期のカッパノベルズで出版された2時間サスペンスみたいな通俗路線の推理もの(他はウィンクに乾杯とか・・・)のなかの一冊。ダイイングメッセージものだが、凝ったトリックがある訳もないので、初期の東野作品としてはインパクトがなく印象の薄い作品だ。著者自身も失敗作と書いておられるので、まああまり過度の期待をせずに読めばそこそこ楽しめるだろう。
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No.12:
(3pt)

火サスっぽい!

普通におもしろかったけど、すごくベタな小説で、「火サスかよ!」と突っ込んでしまいました(笑)。

でも一気に読んでしまった。

最初から怪しいと思っていた人が犯人だったけど、途中で「あれ?違ったんだ」と思った。
そんなひねりもまた火サスっぽい。
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No.11:
(3pt)

肝心なところで無理が・・・

全体的にはよくできていると思うのですが、1つ気になったのは、無人島で竹本が殺されるに至るまでの竹本の言動です。生死に拘わるあの状況下に直面している人間が、しかも、留守中にも甲斐甲斐しく世話をやいて気遣ってくれる恋人までいる男が、助けてやるかわりに一晩つきあってほしいという条件を、出すものなんでしょうか? 仮に、恋人がいなくて昔からずっと好きだった(横恋慕していた)というならば、まだ理解しようと努力する気にもなれますが、恋人がいて、しかもその恋人が復讐の為に殺人まで犯してしまう程想っていてくれるということを考えると、ちょっとあり得ないし理解し難いし、納得しかねますね。。

そこが物凄く残念だし、もうちょっと何とかならなかったのかな?と思ってしまいます。

同様に、冬子の行動に関しても、ちょっと何かが可笑しいというか、女心を理解してる?っていう気になりました。自分という恋人がいるのに、他の女と一夜を共にすることを条件に人助けするような男の為に、殺人を犯してまで復讐する気にはなれないんじゃないかな? どんなに良い男だったとしても、自分を裏切った男のことなど、瞬時に切り捨てられる程度には、女というのは強かで現実的な生き物だと思うんですよね。。


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No.10:
(3pt)

悪くはない

個人的には予想しなかった結末でしたが、かといって意外性や驚きがあったわけではありませんでした。
なんか、すごい淡々とお話が進んでいる感じがして、いまいち作品にのめり込む事ができなかったからですかね。
悪くはないんですが、良くもなく。
今、進行している犯行の描写も、過去の事件の描写もそうだし。なんか読み終えて、すっきりしませんでした。
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No.9:
(3pt)

2時間ドラマにはぴったりか。【ネタバレあり】

【ネタバレあり】


今度フジテレビでドラマ化されるというので、読んでみた。

最後に無人島で、しかもその島には崖がある…という場所で全てが
見通せるところ
アリバイ・トリックなんだが、それほど難解でもない
など、2時間ドラマにはぴったりか。

犯人は、実は被害者に一番近いところにいた…わけで、何となく
半分ぐらいのところで犯人は分かってくる。

初期の作品だから、まーこんなモンだろってことで3点です。
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No.8:
(3pt)

11文字の殺人

多少現実味がないところに迫力に欠ける。犯人と一番遠い所にいる人物がやがて犯人として浮かびあがる点などは昔からあるミステリー作品構成に近い。一般文学305作品目の感想。2010/12/09

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No.7:
(3pt)

ネタばれに感じられましたら消してください。

【ひとこと抜き出すなら】
「女性問題では困らされることも多いけれど、いざという時に命賭けの仕事をできるバイタリティをあたしは愛したのだ」
【感想】
なにより、私が唸ったのは、抜き出した一言です。
これは、犯人の動機に繋がる大事な一言なのですが、事件の内容とか動機とかはどうでもよく、この科白そのものにすごく力があるな、と。
だってこんな科白、女性の方が自分の仕事に自信とプライドを持って、相手の男性のことを、一人の人間とか異性とかだけではなく、「一人のビジネスマン」として対等に見ていないと言えない。
寧ろ、女性問題で困らされるなんて、「異性」とか「彼氏」として付き合うには完全にアウトであるはずなのに、その大きな問題をカバーできるくらい「愛すべきビジネスマン的バイタリティ」があるなんて。
…自分に、こんな恋愛ができる気はさらさらありませんし、おそらく社会的にもマイノリティだとは思いますが。でも小説の中では、どんな嗜好だって描けます。
ストーリーそのものは好みでなくても、やはり東野さんは数をこなす職業小説家で、手持ちの世界の幅が広いんだな、と痛感し納得した次第です。
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No.6:
(3pt)

標準のミステリー

標準的に面白いレベルだと感じました。
主人公に感情移入しにくかったかなというのはありました。
ここまで真相を追い求める必然性が感じられないというか。
犯人も途中で分かりました。これは分かりやすいと思います。
そこから真相というか、本質に繋げていくところが東野氏らしいですね。
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No.5:
(3pt)

主人公に感情移入できず

途中でなんとなく犯人はこの人じゃないかなぁ、ってのは予想がついてた。
や、理由も根拠もなく、ただ東野作品ならこうじゃないかな、とか
それだけのものなんだけどもw
途中にちりばめられているモノローグが一種の殺人予告になるのかな?
ま、最後はいつものごとく予想を裏切られた(?)わけだけどw
作品自体に不満はないんだけども、読後感にいつものすっきり感がなかったのが残念なところ。
あと主人公にいまいち魅力が感じられなかった。
たいていは感情移入してしまったりしてたんだけどなぁ…。
よって星3つ。
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No.4:
(3pt)

それなりには楽しめる

「無人島より殺意をこめて」
その11文字に込められた思いは何なのか?恋人の川津は
なぜ殺されたのか?手がかりをつかむことはなかなかできない。
やっとの思いであるできごとにたどりつくが・・・。ラストに
明かされる犯人の動機にはちょっと納得できないものがあった。
また、きっかけとなったあるできごとについても、現実味に
欠けるのではないかと思う。ネタバレになるのであまり詳しくは
書けないが、いくらリスクがあるからといって、本当にそんな
ことを要求するだろうか?とても疑問に感じる。読後感もあまり
いいとは言えないが、まあそれなりに楽しめる作品だと思う。
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No.3:
(3pt)

勇気ある女流作家の行動

恋人を殺人事件で殺された推理小説の女流作家が、友人と共に事件を推理するというストーリーです。当然、危険な目に遭ったりするのだが、ちょいと無謀とも思える行動力で、事件の真相に迫ります。
最近の東野氏の作品に比べると、まだまだ荒さが目立つが、犯人の動機付けなどは、きちんと説明されています。
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No.2:
(3pt)

愛のダブルリベンジ

 恋人から命を狙われていると聞いた翌日、それが真実だったことに気付かされた女流作家。そして恋人の手帳から不自然な書き込みを発見。さらに彼の遺品を執拗に追い回すかつての仕事仲間。それら不振な点から彼女は犯人探しを決意して調査を進める。すると、ある水難事故が浮かび上がってきた。そして、水難事故の生存者が次々と殺されていく…。水難事故の裏に隠された真実とは!?  タイトルから、ダイイングメッセージか暗号解読ものだと想像したが、違った。本書は「未必の故意」を問う愛の復讐劇である。
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