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失恋探偵の調査ノート 放課後の探偵と迷える見習い助手
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失恋探偵の調査ノート 放課後の探偵と迷える見習い助手の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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以前電撃文庫で刊行された「失恋探偵ももせ 【電子特別版】 (電撃文庫)」。依頼者の失恋の真相を 明かすというちょっと変わった着眼点の学園ミステリだった作品だったけど、今回その続編らしき 作品がMW文庫で刊行されるという事でどのような変化を遂げているのかという興味から拝読 物語は主人公で宇田路中央高校の学生である逢川零が幼馴染の秋人に告白するものの、 「幼馴染としか見る事が出来ない」と断られる場面から始まる。客観的に見ても完全な玉砕に 終わった告白であったが、零には何故か失恋に付き物の筈の心の痛みが感じられなかった 自分の気持ちの不自然さに悩む零は廊下の掲示板に小さな張り紙をしていた「失恋探偵」の 存在を思い出す。意を決して失恋探偵に相談する事にした零をミステリ研の部室で 待っていたのは一学年上の一之瀬那由他という男子生徒であった。自分の気持ちが本当に 恋であったのか確かめたいという依頼を引き受けた那由他とともに零は秋人と毎日 通い続けた学校への道のりを歩く事になるが… うーん、これは良くも悪くも「失恋探偵ももせ」の正式な続編としか言えないシリーズだなあ… 物語の舞台が前作と同じ宇田路中央高校であり、失恋探偵の相談場所がミステリ研の部室、 なにより前作のヒロインである千代田百瀬が顧問として登場する辺り、完全に前作を 意識した造りとなっている 物語の方は冒頭の話で自分の依頼を那由他に解決してもらった零が自分も失恋探偵として 活動したいと那由他の助手にして貰う形で他の依頼者の相談事に応じ、調査を進めていく という形で進んでいくのだけど、失恋探偵である零自身が意外なほどに精神的に未熟であり、 失恋の真相を明かす過程で依頼者以上に傷付き、悩んだりする辺りも前作に通じる部分がある 解き明かすほどに、依頼者が傷付く結果が待っている事が多い「失恋探偵」という発想 それ自体は前作と同じだけど、やはりかなり独自の着眼点で面白いとは思う ただし、欠点の方も前作そのままなのである。要するにミステリとしてはかなり怪しい トリックというか謎解きの方がかなり強引で「いや、それは無理があるでしょ」という 突っ込み所が満載なのである 彼女のお土産や脚本を担当した劇に込められた意味が分からない →劇の登場人物「浦野薫」はローマ神話の「天の神」ウラヌスに語感が近い →依頼者の名前は乾陽で「乾」は「天」に通じる →劇の脚本を書いた彼女は登場人物「浦野」に依頼者への想いを重ねていた! …この語感だけで気付けと言う方が無理ではなかろうか??? これはまだいい方で、第三話の校舎の構造がトリックになった話は無理過ぎる 現実的にはあり得ない異様な構造の校舎に探偵以外の誰も気付かないまま話が 進む展開に無理があり過ぎる。計算すれば分かるが舞台となっている校舎の間 依頼者が食事をしていたという中庭はとんでもない斜度の急斜面になっているんだが… (もしくは校舎間を結ぶ渡り廊下が異常に長いけど、その場合、別校舎にいた 依頼者の姿を正確に認識できる彼氏の視力も異常に良い事になる) これはもう探偵の頭が良いと言うより依頼者を含めた周りの人間の頭がおかしい 話になっているのではないだろうか??? 正直、この作者がミステリに向いているとは思えない。前作もミステリ部分が 粗いというか強引な所が目立っていたし、いくら「失恋探偵」という発想自体が 素晴らしくても、その発想のレベルに追い付く「ミステリ」が書けないんじゃ どうしようもないんだし…発想そのものを評価して星の数はオマケするけど、 まともなミステリを期待する人にはかなり厳しい代物かと | ||||
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失恋をどう心残りがなく終わらせるか、そのお手伝いをする失恋探偵を描いた作品です。 3つの失恋エピソードからなる連作集です。 著者のデビュー作の失恋探偵ももせの数年後の世界を描いた続編でもあります。 完全に独立しているお話のようですが。 感想としては、すごい軽めの内容だったなという印象。 対象年齢も低めで、女性向きの本だと思います。 少なくとも、自分のようなおっさんが読むものではなかったです。 | ||||
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