明日の記憶

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評判

明日の記憶の評価:

4.55/5点 レビュー 175件。 A ランク

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平均点4.55pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全254件 201〜220 11/13ページ
No.54
(5pt)

物語に入りこみ一体化する

きっかけは書店の店頭にあったので、なにげになく手にした本でした。
近年、テレビや雑誌などでも取り上げられている「若年性アルツハイマー」について描かれています。単なる物忘れと思えるような極日常的な会話の中で人の名前を思い出せないという冒頭からこの物語は始まります。
鬼気迫るといった迫力で読ませるのではなく、ごく自然に主人公佐伯さんの日常に溶け込んでいくような文章で、一気に読んでしまいました。先入観を持たずに読まれることをお薦めします。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.53
(5pt)

時間という概念がなくなることを“呆け”というのかも

直近の記憶がなくなっていく。
それを医学的には、呆け(アルツハイマー)というのだろう。
しかし、呆けというのは、普通の人の数倍のスピードで生きているため、過ぎていく時間が早くなっていることかもしれない。
呆けている人は、ドッグイヤーやマウスイヤー以上のスピードで生きているので、過去の記憶がなくなってしまうのかも?
読みやすい文体だが、じっくり考えさせられる内容でした。
呆けは、呆けている本人も辛いが、本当に辛いのは、その呆けに付き合わなければならない伴侶なのだろう。
私が読んだ後、妻が読んでいます。(こんなことは初めてです。)
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.52
(4pt)

迫りくる恐怖

これを読むまでは、
「惚けて死ぬのも本人は幸せなのかもしれない」
などと言っていたが、とんでもないことだと考えさせられた。
まともな自分とそうでない自分が交互に幻覚のなかにあらわれては消え、
やがてその境目が見分けられなくなる。
そうなっていくことがわかる事の恐怖。
これは中途半端な怖さではない。
誰でも「物忘れ」の経験はあり、その頻度が激しくなってくれば
人ごとではない。
間近にある恐怖と愛情を味わった深い作品だ。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.51
(5pt)

自己を失っていくことの恐怖

アルツハイマー。
その病を患った患者と家族との生活は壮絶なものだと聞きます。
自分というものを形づくっているのは
それまでの経験や記憶の蓄積だと思います。
それを喪失してしまったら、自分はどんどん崩れ落ちていく。
アルツハイマーとはなんて悲しい病気なんでしょうか。
緩やかに自己を喪失していく、
その経過を自分でもはっきりと自覚できてしまうなんて・・・。
本のラストはキレイにしめられていますが、
「完治」という未来は絶対に訪れない病気です。
日々深刻になってくるであろう病気との闘い。
その地獄とどうやって向き合っていくかが重要になってくるのですね。
このような病気で苦しむ人を利用したり、
踏みにじる人がいるというのも恐ろしい話です。
どこまで人は残酷に醜くなれるのか。悲しい限りです。
荻原さんの描くテーマは本当に幅広く、
改めて器用な作家であると痛感しました。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.50
(4pt)

記憶

自分とは何か。記憶とは何か。そんなことを深く考えさせられた。
日常を普通に生きてきた中で記憶の大切さを実感したことはあまりない。なぜなら何も意識しなくても記憶は蓄積されていくもので、それが失われるということなど考えたこともないからだ。
この本を読んでアルツハイマーとは自分との戦いであり、孤独との戦いなのだと思った。まだ解明されていない病気だからこそ希望を見つけ出そうとするし、信じられない思いが強くなる。「自分が自分でなくなる」この本にたくさん出てくる台詞だが、個人は記憶でできているといっても過言ではないのかもしれないと痛感した。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.49
(5pt)

ゆっくりとした死

静かに主人公の症状が進んでいく様子に、わたしは恐怖より哀しさを感じました。
人生そのものである記憶が少しずつ蝕まれてゆく。
わたしなら発狂しそうです。
主人公は病気に恐怖し苦しんでも前向きに残りの人生を生きようとします。
最後に病気と向き合って行動を起こす勇気はとても見習えそうにありません。
実際はこんなに穏やかではなくもっとドロドロしたものがあるのでは?と思わなくもないですが、
読みやすい文章と主人公に引き込まれて気になりません。
病気になって気づく知人たちの本当の人柄も興味深いです。
温かいもの。そうではないもの。
普段は気づかない人の優しさに涙が出てきます。
読み終わったあとは目を閉じて余韻にひたってしまいます。
手にとって損はない本です。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.48
(5pt)

明日の記憶

これほど怖かった本は今までありませんでした。
自分のいる場所が分からない、何をしているか分からない・・・
人間が壊れていく、余りにもリアリティがあり本当に読んでいて怖くなりました。
私も一時的に意識を失い、記憶が無い経験をした事があり、
その時の事を思い出し、身震いしたほどです。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.47
(5pt)

当たり前の幸せを再発見できます。

弱年性アルツアイマーになってしまった50代の人の話。
とても文章の運び方がうまい作家さんで
凄くいい本でした。
当たり前のことが当たり前でなくなった時
何を取捨選択してどう生きていくのか、
自分のことを大切にしてくれる人との関わり方を
どうしていくのか、凄く当たり前の幸せを
再認識させられました。
嬉しかったこと、悲しかったこと、頭にきたこと、何気なく日々感じる感情は、
記憶に残っているからこそ生きている証となる、
「自分」でいられることの意味を痛いくらい感じました。
何気なく通り過ぎた出来事も、ちょっとした人との関わりも全てを、もっときちんと大切にしていかなくてはならないと感じさせられた「当たり前の幸せ」の意味を感じました。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.46
(4pt)

リアル

主人公が感じる怖さ。けれどそれさえもいずれ忘れてしまう。自分のプライド、家族への思い。題材自体はとても切ない。しかしちょっと淡々と進みすぎている気がして、もう少し重さや葛藤が欲しかった。でも最後が好きなので星4つ。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.45
(5pt)

この本が気になるなら是非読んでみて下さい。

若年性アルツハイマーに侵された主人公の心の葛藤と身体の葛藤。
この人が置かれた状況を誰もが他人事とは思えないんじゃないかと思う。
主人公がだんだんと病気に侵されていく過程が、すごく怖い。
それは詳しく過程が説明されている訳ではなく、一見正常に見える
主人公の日記や言動や行動などが辻褄があわなくなっていたりして、ひやりとする。
仕事の仲間や血縁、更には家族まで忘れてしまい、
自分という人格がなくなってしまうという事を正気で
受け入れられるだろうか?と考え込まされた。
いくら頑張ってもどうにもならない事って本当にやりきれないし、本当に辛い。
これは誰にでもおこりうる物語だからハッピーエンドはない。
最後は涙が止まらなかった。いろんな気持ちを考えてしまって。
でもいろいろ考えるきっかけになると思うから是非たくさんの人に
手にとってもらいたい本。
今の時間(自分?)は永遠ではないってこと。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.44
(5pt)

ぜひ読んで下さい!

「本屋さんのすすめる本」という帯ひ惹かれて読みました。読みながら、涙が止まりませんでした。
若い人にもぜひ読んで欲しい作品です。他人事ではないなぁ・・・と読みながら思いました。徐々に進行していく自分の病気を止められない歯がゆさに、主人公が苛立ち、なげくところは印象的かつ現実感があり、すべての年代の人が読むべき本ではないでしょうか?
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.43
(5pt)

忍び寄る恐怖感が…

他人事ではない、明日にでも誰にでも、もしかしたら降りかかるかも知れない… そんな恐怖を主人公・佐伯の心理描写によりひしひしと伝わる作品でした。医療関係に従事している自分でも、ここまで他人の苦悩の心理過程を得る事は出来ないなと、著者の力量に感心する他ありません。大変参考になりました。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.42
(5pt)

どんな最期が幸せか?

40歳を過ぎ、人生後半になると、誰しも思う自分の「死」のありかた。肉体が蝕まれ、痛みにのたうちながら迎える「死」も恐怖だが、この小説の主人公、佐伯のような精神が蝕まれていく「死」はさらに恐怖だと思った。
よく「病気と闘う」というが、彼の場合はたくさんのメモ、日記、それらを抜け目なく駆使していくことが「闘う」ことなのだ。その努力の様を読んでいくとき、読者はきっと「自分ももしかしたら?」という思いにいたり、佐伯と一緒になって頭のなかをパンパンに膨らませていく。
努力の甲斐もむなしく、「ぷつり」「ぷつり」と音を立てて抜け落ちていく記憶。しかし、その苦悩にも終わりが来る。そのラストシーンは賛否両論のようだが、私には美しく、心に響いた。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.41
(5pt)

あまりにも切なくて、悲しい。

「第2回本屋大賞」で302点を獲得して、大賞の『夜のピクニック』(374点)に次いで2位になった作品。
また「第18回山本周五郎賞」受賞作でもある。
「若年性アルツハイマー」がテーマの物語。
50歳の主人公佐伯の視点での一人称で語られ、本人の煩悶や、家族など周りの介護者の苦悩といった心理描写はあまり中心におかれず、本人の自覚が無いまま静かに淡々と、しかし着実に病気が進行してゆく様子が切々と綴られてゆく。
それが、かえってなんとも言えず切なくて、「自分の頭の中身をほじくり返すようにして書いた」という著者の筆力に感動を覚える。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.40
(5pt)

ひょっとしたら自分も・・・

自分ももうなり始めているかも・・・と読みながら何度も思いました。
若い頃から人の顔と名前を覚えるのが苦手だったので、今に始まったことではないのですが。
主人公の年齢まであと4年。まるで自分のことのような気がして
一気に読んでしまいました。
でも、ただの恐怖心ではなく、家族愛などの感動を覚えました。
ラストシーンは衝撃的ではありますが、よい終わり方だったと思います。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.39
(5pt)

恐ろしくて そして 美しい

~彼が段々と記憶を失っていく様子がとてもリアルに描かれていて、読んでいて本当に目眩と焦り、恐怖が伝わってくるほど。また、記憶を落ちていく砂のように失いながらも、生きていくことの意味を考え、自分に残された時間になすべきことを考える彼の姿は、痛々しくもあり、頼もしくもありました。そして、彼と妻とのやりとりにも。闘病の混乱に巻き込みたくな~~い(夫)、病気の混乱に一人で立ち向かわせたくない(妻)。そんな二人の愛しているが故の葛藤。物語は主人公の視点から描かれていますが、妻の視点からも考えたくなる作品です。~
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.38
(5pt)

知り合いに勧めたくなるような素晴らしい作品

2005年本屋大賞2位知り合いに勧めたくなるような素晴らしい作品である。若年性アルツハイマーにかかった主人公が徐々に記憶を失っていく様子を描いた作品。作品は一人称と三人称をうまく書き分け、たとえば主人公がつける日記の感じを徐々に減らす、誤字を書くなど、記憶が失われていく「時間軸」をうまく表現している。日常の些細なことや仕事上のことなど、「記憶を失う恐怖」を実感することができた。一方で、単なる病気の怖さを取り上げるだけではなく、本人を含め周囲の人間がとまどいながらも病気と向き合っていく姿が感動的であった。特にラストシーンは、美しい情景が目の前に浮かぶようで、久しぶりに素晴らしい小説を読んだと実感することができた。個人的には本屋大賞1位の「夜のピクニック」より面白かった。余談であるが、この作品を読んだ渡辺謙が感銘をうけ、みずから映画化の企画を映画会社に持ち込んだそうである。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.37
(4pt)

他人事?気付かぬ内にわが身にも~

感じ方は様々かもしれませんが、私はラストシーンを読み終えて本を閉じ、涙しました。声を出さないように顔をおさえて。来るべき状況を読者に想像させ、その入り口で終える切ない余韻が心を揺さぶりました。是非読んで見て欲しい作品です。自分にも多々ある物忘れ?買物帰り、行きなれた道を運転しつつ曲がるべき所を直進してしまった。自分にも、主人公と同じ症状が迫っているとしたら・・・恐い!その時、私の傍らにいる人間はどのような態度をとるのだろうか?
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.36
(4pt)

それはよくある度忘れから始まる

こんなに恐ろしい話はありません。広告代理店50歳の部長は若年性アルツハイマーと診断されます。外国の映画スターの名前を度忘れするところから始まります。そして徐々に物忘れは激しくなり、取引先との大切な約束も忘れてしまいます。忘れまいと必死にメモを取り、何度も読み返す。自分は大丈夫だと繰り返し言い聞かせる。だんだんと壊れていく自分を死に物狂いでとりもどそうと努力するが記憶はどんどん抜け落ち、大切な家族のことや思い出も消えていってしまう。一人称で語られるこの物語は、読者を同じ立場に引きずりこみ病気の恐ろしさを心に深く刻み付けていきます。自分にも起こるかもしれない、もう起きているかもしれないこの病気のひたひたとした足音が後ろに聞こえてきそうな小説です。こんな辛く恐ろしい小説ですが、この上なく幸せで希望に溢れたラストが用意されています。それは同時に救われることのない深い悲しみを意味しています。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468
No.35
(5pt)

本当に身につまされるも、勇気付けられる傑作。

 本当に、読み続ける毎に、身につまされる傑作だ。主人公は、50歳の中堅広告会社の営業部長。学生時代から交際していた最愛の妻と、結婚を間近に控えた年頃の娘がひとり。典型的な中流家庭で、ハタから見ても、平凡ながら、幸せな毎日を送っていたこの男に、突然、“若年性アルツハイマー症”という忌まわしい病魔が襲う、、、。日々、記憶が喪失していく事への不安、そして、自分が自分でなくなってしまう事への恐怖は、当事者でなければ実感出来ない感覚であるが、荻原浩渾身の文章力で、じっくりと読ませる。40歳半ばを迎え、最近記憶力が明らかに低下している私にとっても、決して、他人事とは思えぬ切実な展開だ。と、同時に、主人公が、病魔に対し、文字通り、しどろもどろになりながらも、全力を振り絞って立ち向かっていくその姿は、感動的で、胸を打つ。健康時には仕事優先で、殆ど顧みる事がなかった家族の事や、今迄当たり前の如く過ごしてきた自らの人生を振り返っていくのも泣ける。厳しい現実が待っているラストは、辛く、悲しいが、その直前、奥多摩の山桜溢れる中、黄昏の淡い光を浴びながら、“病気”に対して、恐れる事をやめ、「生」がある限り、生き続けていく事を決心出来た主人公にとって、救いがあると信じたい。
明日の記憶 Amazon書評・レビュー: 明日の記憶より
4334924468