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悪の断面
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悪の断面の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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著名な物理学者の極秘の研究内容を狙って、ソ連のスパイが学者の娘を誘拐して人質にとる。 いかにして研究内容を相手に明かさずに、娘を救出するか。 そして、物理学者の周辺にも内通者がいるらしい、それは誰か?というストーリー。 名探偵:ナイジェル・ストレンジウェイズも登場するが、お得意の粘り強い推理は本作では控えめ。 それを補っているというべきか、捜査側と犯人側が並行して描かれるストーリー展開はサスペンスフルである。 特に脱出を試みる娘の奮闘ぶりはよく描けていて、そのけなげさに思わず応援したくなる。 そういったサスペンス性は抜群だが、肝心のミステリ要素についてはなかなかよく出来ているものの、クライマックスの直前に決着を迎えてしまうのは、ストーリーの構成上やむを得ないとしても、いささか残念。 従って、ナイジェルの存在感が薄く、しかもキャラ変?というか、普段の人情味がなく、クールというか酷薄な感じがして少し戸惑った。 とはいえ、前述のとおり、本格推理というよりはサスペンス・ミステリーとして、まあまあ楽しめました。 | ||||
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物理学者ラグビー教授の娘が誘拐される。そのすぐれた頭脳と研究成果を共産国家から狙われ、危険を察した警察から護衛の任をまかされていたナイジェル・ストレンジウェイズの目の前で・・・。少女は果たして無事なのか?教授と研究成果の流失を防ぎ、少女を連れ戻すことができるのか? 犯人側と探偵側の動きを交互に書いていく構成(なので、少女は無事なのか?と書きましたが、実はすぐにわかってしまいます)で、この犯人の親玉が頭の切れるヤツ、名探偵ナイジェルには珍しく、打つ手の全てが後手後手に回って苦しむ様も読みどころ。著者の他の作品でもそうですが、良くいえば余裕をもってジックリと、悪くいえばもどかしさを感じるくらいゆったりと話は進んでいきますが、その分クライマックスでは一転、手に汗握るスピード感が味わえます。 共産国家のスパイに著名な物理学者とその研究成果と、ありきたりで今となっては時代にそぐわない感もありますが、よくできた誘拐ものミステリです。 | ||||
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