(短編集)

トオリヌケ キンシ

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評判

トオリヌケ キンシの評価:

4.20/5点 レビュー 20件。 B ランク

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平均点4.20pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(3pt)

表題作が一番良かったです。

後は不思議ちゃん系のお話のような感じがして、個人的には感情移入が難しかったかな?
トオリヌケ キンシ Amazon書評・レビュー: トオリヌケ キンシより
4163901450
No.3
(5pt)

生きていてくれて良かった

加納朋子はデビュー当時から好きな作家である。
新刊が出ると必ず読んでいる夫君の貫井徳郎も好きだが、もしかすると貫井より好きかもしれない。
大病からの生還後、さすがに刊行ペースは落ちた感じはするがそれでも年一作は新作を読めるのは大変嬉しい。
全体的にイイ話を揃えたアンソロジーで、最後ホロリとする話もあり、前作に続き大変満足できる出来である。

そういえば、少し前に気づいたのだが、この作家、なぜか直木賞の候補に一回も上がっていない。
というかこれだけのキャリアがある割に受賞歴・候補歴とも極端に少ない気がする。
だからどう、というわけでもないし、あと3年以内に貫井は直木賞を取るだろうとはなんとなく思うが、
ちょっと不思議な感じがする。
トオリヌケ キンシ Amazon書評・レビュー: トオリヌケ キンシより
4163901450
No.2
(4pt)

さらっと読んでしまった割に

後からじっくり来る感覚。「じっとり」ではないので、読後感は悪くないです。
何等かの障害・病を負った人の短編連作。
正直、「場面緘黙症」や「醜形恐怖症」などは、余り広く知られない方が良い病名だと個人的には思ってます。「新型うつ病」みたいに自主的に「病」に突入したがる人が増えるから。が、「相貌失認」みたいな症状ははっきりと名が分かる事で本人が安心できるし、対処の仕方も周囲の理解も求められるし…。周知された方が良い症状・病と周知されない方が良い症状・病が入り混じってるなあ…と思いました。
「空蝉」にひと言。タクミが卓也の言葉を受け入れたのが「自分と同じような目に遭っていた」からで、そうでなければ「あんたには分からない」で終了やん。卓也の明るさで爽快にまとまった話なのに、この部分には引っ掛かりが否めない。
文句ばかり付けましたけど、面白く読んだ事は間違いないです。
トオリヌケ キンシ Amazon書評・レビュー: トオリヌケ キンシより
4163901450
No.1
(4pt)

心に染みる作品

他人には理解して貰えない困難を抱えた主人公が
最後に報われる六つの物語。

「フー・アー・ユー?」の主人公は人の顔が識別出来ない。
相貌失認という脳の障害によるもので表情すらも読み取れない。
そのせいで「空気が読めないヤツ」と思われ
人を不愉快にさせてしまうダメな人間だと自分を卑下してしまう。

高校入学を機にカミングアウトした主人公に
ある日、隣のクラスの女子が告白をする。
彼女を知っていく中で主人公は気づく。
顔が分からないことなんか大したことじゃない。
もっと大切なものがあることに。

「この出口の無い、閉ざされた部屋で」
大学入試の前日に体調不良で搬送された病院で余命宣告を受けた少年。
無菌病棟で出会った少女との淡い物語なのですが
これは、泣けました。
何て、この世は不平等で不合理なのだろうと。
閉ざされた部屋の中で意識して見る夢だけが自分を闇の中から
救い出してくれると思っていた。
でも、そこに出口など無いことを少女が教えてくれたのです。
諦めて逃げてばかりだった少年に「精一杯生きて」という呪いをかけて。

この二作品は、とても心に残りました。
この作家さんの作品を読んだのは初めてですが
心の奥底にまで伝わってくるのです。
主人公の思いが。これでもか、というくらいに。
残念なのは結末に少し無理があるように思える作品もありました。

補足
「トオリヌケキンシ」は野性時代
他五作品は別冊文藝春秋に過去、掲載されたものです。
トオリヌケ キンシ Amazon書評・レビュー: トオリヌケ キンシより
4163901450