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壊れる心: 警視庁犯罪被害者支援課
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壊れる心: 警視庁犯罪被害者支援課の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.59pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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ストーリーに起伏があり、意外性もあって最後まで引き込まれる。 | ||||
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月曜日の朝、豊洲の小学校の前の通学児童の列に暴走車が突っこんだ。妊娠7ヶ月の女性が亡くなった。園児なども含めて死者は5人。警視庁犯罪被害者支援課の村野が主人公であり、ラストラインのスピンアウト小説。主人公の村野は、自らも事件の被害者、交通事故に遭って怪我を負い、捜査一課から志願して犯罪被害者支援課に移動した。被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける。正解も終わりもない仕事。警察において、犯罪被害者の心のケアをするという仕事があるのだね。 「100の事件には、100通りの哀しみがある」という表現がいい。 暴走車は、ボルボ。そして、運転手は逃亡する。ひき逃げ犯であり、荒木を割り出した。 ブレーキ痕も、なかった。荒木は、酒酔い運転なのか?それとも故意に暴走したのか?そのことが、次々に暴かれていく。 大住茉奈は妊娠7ヶ月で、母子とも死亡。夫の大住は妻を失うことで、悩み、苦しみ、そして、失踪、さらに復讐をする。支援課の村野の眼差しは、優しい。被害者家族にとことん寄り添う。 この大住という男が、被害者の一つのパターンとなる。 支援課には、大学時代の同級生、松木優里がいる。常に冷静で的確なアドバイスがある。また、村野の元恋人も同級生で、二人が復縁することを期待している。新人の女子支援員を、丁寧に村野は教育する。支援課は、警察の中で、落ちこぼれのような部署だと思っている。 同僚の長住光太郎は、支援課にいながら、支援課の仕事を馬鹿にしている。こういう人物を配置することで、村野の心情が鮮明となる。村野の覚悟が明確に描かれる。 Audibleで聞くと、感想を書く時に、名字がよくわからない。登場人物のプロフィールなどをPDFでつけて欲しいと思う。 | ||||
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警察ものですが、推理だけでなく、人間物語もあって読み応えがあります。 | ||||
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通勤通学時に起きたひき逃げ事故。小学生と妊娠中の女性などが亡くなった。犯人は逃げた挙げ句しばらくして逮捕された。妊娠中の妻が亡くなった夫は傷心するが、なかなか心は癒えない。捜査が進むうちに事故ではなく事件ではないかとの疑いも生じる。それを聞いた被害者は復讐を企てる。被害者の気持ちがなんとも言えない。 | ||||
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豊洲で小学生妊婦を含む5名死亡のひき逃げ事件が発生!犯罪被害者支援課の村野警部補は妊婦死亡の夫のケアに入るが…… 変わった切り口で面白いねえ~( ̄▽ ̄)=3 | ||||
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犯罪被害者(遺族含む)が加害者に転化するという、現実的であり見えないふりをしてしまうところに視点を持っていく、堂場瞬一ならではの作品だと思いました。 激情溢れる内容なのに、書き口が淡々としているところもニクい。 今作もまた、読み終わってからタイトルに納得しました。なるほど、壊れる心、だと。 内容が重い、「支援課」であり派手な捜査活動がない、といったところがレビューの評価を分けているのかと思います。 確かに人を選ぶ作品でしょう。 私は、堂場瞬一の作品の中でかなり好きな方でした。 早くも犯罪被害者支援課の2作目が出ているんですね、楽しみです。 | ||||
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人には濃淡の差はあるけど、何百、何千、もしかしたらもっと、数えきれないくらいの人間がか関わっているかもしれない。 これは、人が決して忘れてはいけないことの一つだと思う。 だけど、それを意識するあまり、さらに多くの人を不幸にしてしまっては本末転倒だ。 悪い例えだけど、例えば、会社の人事で所謂『肩たたき』をしなければいけない時に、相手のことを考えすぎるがあまりそのタイミングが遅れてしまってはより多くの人を不幸にしてしまいということだってある。 だから、このことを常に頭に置いて行動をすることは必要ないし、不可能だ。 大切なのは、そのことを忘れないこと。 それが大事で必要なことだ。 そう、作者と支援課のメンバーは教えてくれているんじゃないだろうか。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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警察にも、こういう人がいて欲しい、と思いました。 自分の事よりも、他の人の事を思い、懸命に、自分が出来る事をしようとする。 きっと、やり過ぎなんだと思います。 ホントは、1人の女性の事だけを考えるべきなのかもしれないと思いました。 だけど… プロ根性を感じました。 | ||||
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このジャンルと言えば、どうしても、あぶない刑事や太陽にほえろ的な展開を希望してしまいがちなのですが、これは全然違います。被害者とどう向き合っていくかに焦点があてられています。被害者は犯罪者を捕まえるだけでは決して救われません。なぜなら事件はそれで終わりではないからです。法的には終わったかもしれませんが、失われた命・生活はもう二度と戻ってこないのです。ゆえに、むしをそれからが本当の闘いといえます。それをどのようにサポートしていくのか、が本書では描かれています。ただしその序章だけですが…。犯人逮捕までの被害者援助ですから。それを援助者視点で描いているのが本書です。これがむしろ被害者側の主観で描かれていたらもっと面白い展開になったのではないのかなあと思います。 | ||||
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