デイヴィッド・コパフィールド

評判

デイヴィッド・コパフィールドの評価:

4.78/5点 レビュー 51件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 41〜57 3/3ページ
No.17
(5pt)

アグニス・ウィックフィールド。

さて、この頃までに、私は、私という人間から言っても、いろいろ他の事情から言っても、当然作家になるよりほかないと信じる根拠もできたので、いわば自信をもって、この職業に励んだ。もしそうした確信がなければ、勿論、そんな仕事は放擲して、もっとほかの仕事に努力を集中していたに違いない。つまり、性格と言い、境遇と言い、天はどういう人間に私をするつもりなのか、そこをよく極めて、ただそれのみに精進すべきだったのだ。

彼女は、別に忠告もしてくれない。義務のようなことも言わない。
ただ言って来たのは、例によって心のこもった調子で、あなたのことはあくまで信じているというだけだった。あなたのような人は、きっと禍を転じて福とするに決まっている。試練と悲しみとが、それを一層高め、強めるだろうことも知っている。受けた悲しみによって、むしろどんな目的にしても、一層強い、一層高い励ましを受けることは間違いない。あなたの名誉を誇りとし、そのまた向上を心から願っている私としては、あなたが決して努力を止めないことを確信している。

あなたの場合は、決して悲しみが弱さになるのでなく、逆に、力になるはずだということも知っている。
子供の時の苦難が、よく今日のあなたを作ったように、今度のより大きな不幸も、きっとあなたを力づけて、今以上の人にするに違いない。そして、それらの経験があなたを教えたように、今度は、あなたが、人を教える人間になるに違いない。
デイヴィッド・コパフィールド〈4〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈4〉 (新潮文庫)より
4102030131
No.16
(5pt)

可愛いデイビット

息も尽かせないストーリー展開、魅力的な登場人物たち、ユーモアと哀愁がバランスよくちりばめられており、この作品の魅力を挙げると尽きません。それでも一番の魅力は?と聞かれたら、主人公デイビットの何があっても変わらない純粋さと可愛いらしさと答えます。 そのデイビットの愛らしい幼少時代、涙なしには読めない子供時代が描かれてるのがこの第一巻です。特に最後のほうの劣悪な労働(子供なのに!)とそこからの逃亡のくだりは、作者の実体験をベースにしてるだけあって、デイビットの悲しみや惨めさが痛いほど伝わってきて胸が張り裂けそうになります。 長編の第一巻ですが、気負わず手にとってみることをオススメします。特に子どもが主人公の小説が好きな方なら、間違いなく楽しめると思います。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.15
(5pt)

飽きない。

長編のため、読み終わるまでに体力がいるなぁと思っていたが、
杞憂に終わった。
とにかく最初から最後まで全然飽きずに読み通せる。

私が好きな部分は、登場人物が喜んでいるシーンだ。
大げさなくらいの喜びよう、滑稽なくらいのはしゃぎようだけれど、
そういう描写を読んでいると無条件で幸せな気分になる。

国も時代も超えてなお読者を物語に引き込む力量。
ディケンズの偉大さを改めて知った。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.14
(5pt)

ディケンズの自伝的作品

「クリスマス・キャロル」や「オリバー・ツイスト」など、
現代の我々にも親しみ深い作品の産みの親として著名なチャールズ・ディケンズ。

本作は、そのディケンズ自身が「一番好き」と述懐している作品であり、
彼の自伝小説としての側面を持っています。
特に少年時代のエピソードは最もその雰囲気が強く、
時に心温まり、時に切迫する心情がよく描かれています。
まるで作者が、少年時代の自分自身を懐かしく見守っているかのようです。

ディケンズ作品は、とかく「戯画的」と評されがちですし、
本作の雰囲気もまた、その評の故なしとしません。
コパフィールドとそれを取り巻く人々のサクセスストーリーは、
いかんせんおとぎ話の感を拭えないし、逆に彼から去ってゆく人たちの挙動も、
ちょっとばかり極端です。

しかし僕は単純にこの作品が好きです。
人物がいかにデフォルメされ、ストーリーが一方的でも、
そこに一本筋の通ったディケンズの自負が垣間見えるからです。

「どんな時でも休まず一心不乱に努力すること。」
すなわち、ディケンズの身上はその一点にあったでしょう。
一時は底辺の生活に身を落としながら、そこから這い上がった彼の自負が、
作中に溢れています。

その自負を力みかえらず、コミカルかつシニカルに描ききって見せた
その楽しげな筆が、僕をこの作品の中に漂わせてくれたのでした。
長大な作品ですが、読み始めればあっという間に時の過ぎる作品です。

(全5巻通読のレビュー)
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.13
(5pt)

一度は読みたい

村上春樹さんの小説によく登場するディッケンズ。
一度読むことを勧めますよ。
デイヴィッド・コパフィールド〈3〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈3〉 (新潮文庫)より
4102030123
No.12
(5pt)

疲れるほどに楽しく美味しい傑作小説!

イギリスの文豪ディケンズの文句なしの最高傑作です。
モームの世界小説十選にも紹介されています。

ストーリーですが、主人公の誕生、継父からの虐待、学校に通う少年時代、母の死
といろんなことが紆余曲折、行き当たりばったりに展開されていきます。
ディケンズは饒舌な作家で、ずっと読んでいると、頭の中がやかましくなってきたり、
また「神経が云々」といった神経云々な心理描写が多いため、無駄に疲れる部分が多々あります。
そのため好き嫌いが分かれるかもしれません。

しかし、そういったことがあっても、この小説はとても楽しい!
負債に追われて絶命に瀕したかと思った次の日には、どんちゃん騒ぎをやらかしている
ウィルキンズ・ミコーバー氏や、「ジャネット、驢馬よ!」の叔母さん、
カリスマ的な魅力を持つスティアフォースや、船の中に住む陽気な一家。
夜、自室でひっそり白熱電灯を灯しながら読むと、当時のイギリスにタイムスリップできます。

また、この小説の魅力のひとつに「食」があると思います。
主人公達は、しょっちゅう宴会騒ぎをやっていて、とてもにぎやかです。
鳩肉のパイや、ポンチ酒、きわめつけは、○○○肉!
これはお腹いっぱいになるくらい、美味しすぎる小説です。
この小説を読んでいる間、私は毎朝、
ハムエッグ・トーストと葡萄酒(ワインともいう)をやっていました。

疲れますが、楽しい小説。ぜひ読んでみてください。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (新潮文庫)より
4102030107
No.11
(5pt)

ディケンズのレビューが少なすぎませんか?

世界3大文豪の一人、ディケンズの作品です。実はバルザックもディケンズも家内が学生の時に研究していましたので、それで読み始めたという経緯があります。

海外は知りませんが、日本では結構好き嫌いがわかれるみたいですね。僕は「オリバー・ツイスト」も好きですが、やっぱりディケンズの円熟期に書かれたこの「デイヴィッド・コパフィールド」がなんと言っても大好きです。作者の自伝的要素が結構入っているようなので(もちろんそのままではないですが)、そのせいか作品の随所に真に迫るリアリティーを感じます。後から思い返すと結構暗いお話のはずなのですが、語り口調や出てくる人物(ミコーバーやベッツィ・トロットウッド)にハチャメチャで滑稽なニュアンスを持たせているので、読んでいる時はどちらかというとドリフのようなお笑いを見ているような感覚になります。そういう意味で不思議な色調を帯びていると言っていいかもしれません。 これを読んでいて声を出して笑っていたら、家内にびっくりされました。

もちろん内容はあらゆる意味で完璧。非常に面白いストーリー展開で、全く飽きずに最後まで読めることは僕が保障します。最近の適当に駄作を書きまくっているような現代作家とは格が違います。

高校生以上なら十分読めるでしょう。
デイヴィッド・コパフィールド〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈2〉 (新潮文庫)より
4102030115
No.10
(5pt)

まさに笑いあり涙ありの超傑作!

世界3大文豪の一人、ディケンズの作品です。実はバルザックもディケンズも家内が学生の時に研究していましたので、それで読み始めたという経緯があります。

海外は知りませんが、日本では結構好き嫌いがわかれるみたいですね。僕は「オリバー・ツイスト」も好きですが、やっぱりディケンズの円熟期に書かれたこの「デイヴィッド・コパフィールド」がなんと言っても大好きです。作者の自伝的要素が結構入っているようなので(もちろんそのままではないですが)、そのせいか作品の随所に真に迫るリアリティーを感じます。後から思い返すと結構暗いお話のはずなのですが、語り口調や出てくる人物(ミコーバーやベッツィ・トロットウッド)にハチャメチャで滑稽なニュアンスを持たせているので、読んでいる時はどちらかというとドリフのようなお笑いを見ているような感覚になります。そういう意味で不思議な色調を帯びていると言っていいかもしれません。 これを読んでいて声を出して笑っていたら、家内にびっくりされました。

もちろん内容はあらゆる意味で完璧。非常に面白いストーリー展開で、全く飽きずに最後まで読めることは僕が保障します。最近の適当に駄作を書きまくっているような現代作家とは格が違います。

高校生以上なら十分読めるでしょう。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (新潮文庫)より
4102030107
No.9
(4pt)

やさしい翻訳ですが・・・

内容はもうご承知の通りなので書きませんが、
翻訳がどうも軽すぎるような気がします。
前者の翻訳版を読んではいないのでわかりませんが、
原書を読む限り、こちらよりも新潮社の中野氏の
翻訳の方がニュアンスが出ているかなと思います。
但し、注釈等はこちらの方が詳しく成されている
ので、初心者には向いているかもしれません。
ディケンズと交友のあったイラストも挿入されていますので、
『ディケンズとは何ぞや?』『デイヴィッド・コパフィールド?』
と思う方にはオススメです。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.8
(5pt)

デイヴィッド・コパフィールド

たくさんキャラクターがでてくると混乱してしまうことが多々あるんですが、設定がしっかりしていて(どちかというとハッキリしているといった方がいいのかも)、最後まで混乱することはありませんでした。

ストロング先生みたいな先生に出会いたいと思うし、
トラトルズみたいな友達がいたらいいなと思うし、
なにより、アグネスみたいな女性に出会いたい…。

そんな気持ちになりました。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.7
(5pt)

ハラハラドキドキ

モームが世界十大小説で強く推薦していたので気になっていて、岩波から出たと知るや即買いました。
しかし次の巻の出るま待てなくて、S社のを購入。
最終的にはもちろん岩波を揃えましたが。
頬っぺたがほんのりピンクでいかにも人の良さそうなディヴィット坊や。
陥れようとする人もいれば、助けてくれる人もまたいる。
次から次へと困難な状況が巡ってきても、素直にがんばって生きていく。
内容は深刻なのに、終始ユーモアにあふれています。
岩波の新版はとても読みやすい訳なので、多くの人に勧めたい本です。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.6
(4pt)

読ませる展開

モームが賞賛していますが、個人的にはモームの自伝小説の方が断然好きです。ディケンズの小説の登場人物は、その性格の特徴がかなり誇張されて描かれているような感じです。それとすぐに感傷的になったりする。それがいいと言う人もいれば、どうも合わないと思う人もいると思う。これは自伝小説なんですが、主人公デイヴィッドが成長して変わっていっている、という印象はあまりもてませんでした。生まれた時から英国紳士のような気が。。ただ、部分部分はやはり面白い。かなり長いですがどんどん先を読みたくなってしまうでしょう。一体いつアグネスとの関係が恋人にかわるのか、かなり待ちぼうけくらわされましたがその分最後は感動的。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.5
(5pt)

家族の姿!

主人公デイヴィッドが、様々な試練にみまわれながらも、強い自立心をもって自分の運命を切り開いて行く姿を描いた作品。笑いあり涙ありで、大変面白く、一気に読んでしまいました。
波乱に富んだ主人公の人生の中でも、一番印象に残ったのは悲惨な少年期でした。美しい母親と優しい乳母に囲まれた平和な暮らしが、母親の再婚により一転してしまいます。いつの時代も、身勝手な大人の犠牲になるのは子供達で、私達の身近にも十分起こりえることなのかもしれません。事実、現代でも児童虐待のニュースは毎日のように報道され、深刻な社会問題となっているからです。
この物語には、その他いくつかの家族が登場し、各家庭ごとに個性豊かですが、特に忘れられないのがデイヴィッドの乳母の兄ペゴティーの家族でした。家族といっても、実は、命を落とした漁師仲間の妻や子供など、全く血の繋がりの無い者同士と暮らしています。それなのに、その信頼関係と絆は実の家族以上に強く、主人公一家とあまりに対照的でした。デイヴィッドの孤独感を最初に和らげてくれたのもペゴティーだったと思います。そして、人生で一番大切なものを教えてくれる人でした。
多感な青年期を迎えると恋の悩みが加わりますが、相変わらずデイヴィッドの境遇は浮き沈みが激しくハラハラドキドキ。登場人物の一人となり、主人公と共に半生を生きたような気分で、長編小説の醍醐味をたっぷり満喫することが出来ました。
デイヴィッド・コパフィールド〈2〉 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈2〉 (新潮文庫)より
4102030115
No.4
(5pt)

人間らしい人間の世界

ディケンズの世界は私の理想です。
意地の悪い人も、優しい人も、頼りになる人も、悪党も登場し、皆が作り
ものでなく、頑張って生きています。ディヴィッド・コッパーフィールド
がそんな人達からなる世界で成長していくのを、一緒に泣いたり、笑ったり、
喜んだりしながら、長々と物語を体験していくのはとても贅沢な気がします。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.3
(5pt)

ディケンズ最高!

この本の表紙を見た途端、なぜか目についてしまい、後日買ってしまった。とにかく面白すぎる!ユニークな登場人物たちに思わず引き込まれてしまいました。文体は簡潔ですが、ストーリーの構成は抜群で、「こんなに読書って楽しいのか!」と、感動したものです。ただ、好き嫌いがはっきり現れる本みたいで、買ってみようかなと思っている人は、とりあえず1巻(全5巻)だけ試しに買ってみては・・
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.2
(5pt)

優しいメロディーのような文章と、魅力ある登場人物

この作品の魅力は、なんといっても物語の中に沢山登場する人物達が生き生きと描かれていること。
 発表当時の挿絵も文庫に収められているが、これらの絵が読者の想像の枠からあまりはみ出さないのも、ディケンズの人物描写の素晴らしさだろう。
 この文庫版は石塚 裕子さんが新たに翻訳された最新のもので、図書館などの蔵書ではまだ読めないかもしれない。
 ディケンズの分身である主人公の一人称が「僕」で訳されているところも親しみやすいし、テンポの良い流れのある文章で、すいすいと読めてしまう。
 これを読むと、文章が書きたくなるかもしれない。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814
No.1
(5pt)

暗く、でもあたたかな長編小説

ディケンズの作品にはいつもどこか寂しさがある。小説を読んでいると、全体として薄暗い雰囲気を思い浮かべてしまう。でもディケンズの作品すべてに人のあたたかさが感じられる。初めは不幸な人生を歩む主人公。その後どうなっていくか・・・読み始めたらいっきに読んでしまいたくなる一冊です。
デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫) Amazon書評・レビュー: デイヴィッド・コパフィールド〈1〉 (岩波文庫)より
4003222814