(短編集)

草祭

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評判

草祭の評価:

4.00/5点 レビュー 35件。 B ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全46件 21〜40 2/3ページ
No.26
(5pt)

むきゃあっ

(前略)それ以後、私は影絵の瓦屋根を、獅子舞が音も無く舞っている夢を見るようになりました。/ひらり、ひらり。/獅子舞は音も無く足を踏み、首をかしげて、ひらり。/夢の獅子舞はふわりと飛び上がり、月が照らす白銀の雲の峰へと昇っていくのでした。

 今引用したのは、本書二篇目に収録されている「屋根猩猩」の一節だ。どうだろう? 続きを読んでみたいと思わないだろうか?
 本書は〈美奥〉という共通の舞台で展開される五篇の短篇小説からなる。はじめに収められた「けものはら」、二篇目「屋根猩猩」で提示された謎は、三篇目「くさのゆめがたり」で明かされている。四篇目「天化の宿」では、線路が新たに別の世界への通路として登場し、おわりの「朝の朧町」は明かされた謎と線路とを二つながら引き継いでいる。〈美奥〉を舞台とした物語の集大成、と言ったところだろうか。
 私には、「朝の朧町」の〈かげろう蜥蜴〉がおかしかった。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.25
(5pt)

むきゃあっ

(前略)それ以後、私は影絵の瓦屋根を、獅子舞が音も無く舞っている夢を見るようになりました。/ひらり、ひらり。/獅子舞は音も無く足を踏み、首をかしげて、ひらり。/夢の獅子舞はふわりと飛び上がり、月が照らす白銀の雲の峰へと昇っていくのでした。

 今引用したのは、本書二篇目に収録されている「屋根猩猩」の一節だ。どうだろう? 続きを読んでみたいと思わないだろうか?
 本書は〈美奥〉という共通の舞台で展開される五篇の短篇小説からなる。はじめに収められた「けものはら」、二篇目「屋根猩猩」で提示された謎は、三篇目「くさのゆめがたり」で明かされている。四篇目「天化の宿」では、線路が新たに別の世界への通路として登場し、おわりの「朝の朧町」は明かされた謎と線路とを二つながら引き継いでいる。〈美奥〉を舞台とした物語の集大成、と言ったところだろうか。
 私には、「朝の朧町」の〈かげろう蜥蜴〉がおかしかった。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.24
(4pt)

架空の町を舞台にした連作中篇。整合性を超える語り部の力にやられました

恒川光太郎4冊目の単行本。
「美奥」という架空の町を舞台にした5編の小説からなる構成。

「くさのゆめがたり」と「天化の宿」がすばらしい。
ちなみに封建時代を舞台にした「くさゆめがたり」では
初めて(第一作から順に読んできたのだが多分)
性的なこと、暴力についてのある程度の具体的描写がある。

とはいっても相当に控えめなものだが。
そして「天化の宿」。傑作ではないだろうか。
そこで描かれるゲーム「天化」の描写は目がくらむようにまばゆく鮮やかな表現である。
恒川の文章世界に酔いしれた。ラストもいい。

と思っていたのだが最後の「朝の朧町」を読んでさらにやられた。
整合性、感情の動きの説明という点では足りないものもあるように私には思われたが、
それを補ってあまりある文章の力、
物語が伸びていく勢いという点ではさらに新しい領域に達した感が。
最後の10章などはもうこれは詩である。
すばらしい。

しかし整合性が欠けてきている感が気になる。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.23
(4pt)

架空の町を舞台にした連作中篇。整合性を超える語り部の力にやられました

恒川光太郎4冊目の単行本。
「美奥」という架空の町を舞台にした5編の小説からなる構成。

「くさのゆめがたり」と「天化の宿」がすばらしい。
ちなみに封建時代を舞台にした「くさゆめがたり」では
初めて(第一作から順に読んできたのだが多分)
性的なこと、暴力についてのある程度の具体的描写がある。

とはいっても相当に控えめなものだが。
そして「天化の宿」。傑作ではないだろうか。
そこで描かれるゲーム「天化」の描写は目がくらむようにまばゆく鮮やかな表現である。
恒川の文章世界に酔いしれた。ラストもいい。

と思っていたのだが最後の「朝の朧町」を読んでさらにやられた。
整合性、感情の動きの説明という点では足りないものもあるように私には思われたが、
それを補ってあまりある文章の力、
物語が伸びていく勢いという点ではさらに新しい領域に達した感が。
最後の10章などはもうこれは詩である。
すばらしい。

しかし整合性が欠けてきている感が気になる。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.22
(5pt)

おもしろかった

この人の和風幻想がすごくすごく好きだ。
日常から地続きの非日常。
完全異世界物よりもこういうファンタジーが好き。
ついでにいうと、これや「光の帝国」みたいな繋がりのある短編連作もかなり好き。
というわけで、ツボにはまる1冊だった。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.21
(5pt)

おもしろかった

この人の和風幻想がすごくすごく好きだ。
日常から地続きの非日常。
完全異世界物よりもこういうファンタジーが好き。
ついでにいうと、これや「光の帝国」みたいな繋がりのある短編連作もかなり好き。
というわけで、ツボにはまる1冊だった。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.20
(5pt)

自分の町の身近に異界があったなら

美奥と呼ばれる土地の過去と現在に纏わるお話です。
どの話も不思議で一筋縄ではいきません。
『草祭』はどんな本かと言われると、まずは読んでみて欲しいとしか言えません。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.19
(5pt)

自分の町の身近に異界があったなら

美奥と呼ばれる土地の過去と現在に纏わるお話です。
どの話も不思議で一筋縄ではいきません。
『草祭』はどんな本かと言われると、まずは読んでみて欲しいとしか言えません。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.18
(5pt)

懐かしくて不思議な街、美奥

デビュー以来、一貫して幻想的で懐かしく、民話のような美しい物語を紡ぎだしてきた作者。
この1冊は、その作風が完結した一つの象徴的作品となるでしょう。

「美奥」というどこか懐かしい街を舞台に不思議で残酷な物語が語られます。
その中には、けものに変化する少年や、守り神になる少女や、不可思議なゲームにのめりこむ少女が描かれていきます。
5つの短編はみな、どこかで「美奥」に繋がっていきます。
昔、日本のどこかにあったような懐かしい街。ほの暗い水路が流れ、丘の上には洋館が立ち、猥雑な界隈は旅人が彷徨う迷路のような建物がひしめく。
異界へと続く裂け目が、ふっと人を飲み込んでしまう不思議の街。

読んでいて、美奥の野原を吹き渡る風や、夜の街、屋根を飛び移る猩猩の影がリアルに浮かびます。さらに扉絵を描いた影山徹さんの作品が素晴しい。「美奥」に迷い込んだ気持ちにさせられる素敵表紙です。
ところで、ここまで3冊恒川作品を読んできて、この雰囲気はどこかで読んだような気がするな、と咽喉まで出てきて出てこない、という感覚に悩まされてきたのですが。
やっとわかりました。
アイルランドの民話です。
民話自体は、ちゃんと読んだことがないので、なんとも言えないのですが、ケルト神話を元にした幻想小説といえばアーサー・マッケン「夢の丘」やピーター・トレメインの「アイルランド幻想」などがあります。
恒川ファンであれば、こちらもかなり楽しめると思います。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.17
(5pt)

懐かしくて不思議な街、美奥

デビュー以来、一貫して幻想的で懐かしく、民話のような美しい物語を紡ぎだしてきた作者。
この1冊は、その作風が完結した一つの象徴的作品となるでしょう。

「美奥」というどこか懐かしい街を舞台に不思議で残酷な物語が語られます。
その中には、けものに変化する少年や、守り神になる少女や、不可思議なゲームにのめりこむ少女が描かれていきます。
5つの短編はみな、どこかで「美奥」に繋がっていきます。
昔、日本のどこかにあったような懐かしい街。ほの暗い水路が流れ、丘の上には洋館が立ち、猥雑な界隈は旅人が彷徨う迷路のような建物がひしめく。
異界へと続く裂け目が、ふっと人を飲み込んでしまう不思議の街。

読んでいて、美奥の野原を吹き渡る風や、夜の街、屋根を飛び移る猩猩の影がリアルに浮かびます。さらに扉絵を描いた影山徹さんの作品が素晴しい。「美奥」に迷い込んだ気持ちにさせられる素敵表紙です。
ところで、ここまで3冊恒川作品を読んできて、この雰囲気はどこかで読んだような気がするな、と咽喉まで出てきて出てこない、という感覚に悩まされてきたのですが。
やっとわかりました。
アイルランドの民話です。
民話自体は、ちゃんと読んだことがないので、なんとも言えないのですが、ケルト神話を元にした幻想小説といえばアーサー・マッケン「夢の丘」やピーター・トレメインの「アイルランド幻想」などがあります。
恒川ファンであれば、こちらもかなり楽しめると思います。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.16
(4pt)

油断ならない町。美奥

「けものはら」「屋根猩猩」「くさのゆめがたり」「天化の宿」「朝の朧町」5編を収録した『草祭』という連作集。初出は「小説新潮」2007年6,9,12月号2008年3,6月号。
作品の舞台、美奥町には秘密がいっぱい。不思議な世界と入り交じっている。
変化して戻ってこない人、残される人、戻ってくる人、残る人。
隣の人が不思議な場所から帰ってきたばかりでも、気がつかない。
でもいつかは自分が当事者に。
そんな体験を個々にした人がパラパラ住む町。
ある地区では住民とおかしなモノが普通に共存しているし。
別にそれを吹聴するわけでも、特に秘密にするわけでもなく、おのおの消化し生活している。
起承転結とか因果応報とかなく、教訓が含まれる訳でもなく説教臭くない。
ただそんな話があったよ、こんな世界があるよ、というスタンスが好きです。

1話目と2話目が、かなり繋がった話なので、3話目で「おや?」と思う。
そしてこのお話、どこまで続くのかな?いつ美奥に繋がるのかな?と気にしながら読むと結構長い。オチが読めないのは私が鈍いのだろうか。
この3作目が一番面白かった。でもそれも他の4作があってこそ。
オレンジの花。幅の狭い線路。いつも登場するおじさん。
連作って独特の楽しみと、ノイズがあるな、といつも思う。

恒川光太郎の作る世界は、いつも自分の予測を裏切る。
大筋でも些細な事でも。
変な空間の老婆は将来永劫そこに居るものだ、と思うんだけれど、あっさり居なくなって空き家になっていたり。
地域の守り神が、そんなことしますか?とか。
デビュー作「夜市」の度肝を抜く展開は、本当に凄かった。
ただ私としてはなんとなく描写がスカスカしていて、その点は読み応えに欠けるかな、と(これが余韻というもの、なのかもしれないですが)。
今回『草祭』この点は、気になりませんでした。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.15
(4pt)

油断ならない町。美奥

「けものはら」「屋根猩猩」「くさのゆめがたり」「天化の宿」「朝の朧町」5編を収録した『草祭』という連作集。初出は「小説新潮」2007年6,9,12月号2008年3,6月号。
作品の舞台、美奥町には秘密がいっぱい。不思議な世界と入り交じっている。
変化して戻ってこない人、残される人、戻ってくる人、残る人。
隣の人が不思議な場所から帰ってきたばかりでも、気がつかない。
でもいつかは自分が当事者に。
そんな体験を個々にした人がパラパラ住む町。
ある地区では住民とおかしなモノが普通に共存しているし。
別にそれを吹聴するわけでも、特に秘密にするわけでもなく、おのおの消化し生活している。
起承転結とか因果応報とかなく、教訓が含まれる訳でもなく説教臭くない。
ただそんな話があったよ、こんな世界があるよ、というスタンスが好きです。

1話目と2話目が、かなり繋がった話なので、3話目で「おや?」と思う。
そしてこのお話、どこまで続くのかな?いつ美奥に繋がるのかな?と気にしながら読むと結構長い。オチが読めないのは私が鈍いのだろうか。
この3作目が一番面白かった。でもそれも他の4作があってこそ。
オレンジの花。幅の狭い線路。いつも登場するおじさん。
連作って独特の楽しみと、ノイズがあるな、といつも思う。

恒川光太郎の作る世界は、いつも自分の予測を裏切る。
大筋でも些細な事でも。
変な空間の老婆は将来永劫そこに居るものだ、と思うんだけれど、あっさり居なくなって空き家になっていたり。
地域の守り神が、そんなことしますか?とか。
デビュー作「夜市」の度肝を抜く展開は、本当に凄かった。
ただ私としてはなんとなく描写がスカスカしていて、その点は読み応えに欠けるかな、と(これが余韻というもの、なのかもしれないですが)。
今回『草祭』この点は、気になりませんでした。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.14
(4pt)

抗い難い。禁断の町の誘惑。

時々、自らの視えている世界を読み手にまで見せてしまうことの出来る書き手がいる。彼もまた、そんな物書きだと思う。その世界は、読み手の記憶に根ざしている。誰もが見たことのある景色。にもかかわらず、完全にオリジナル。
 『朝の朧町』。自らの町を創り出す人物。作者もまた、そんな町を持っているのだと思う。かげろう蜥蜴の挿話は印象的だった。
 相変わらず、簡潔にして美しい文章。短編集。長編至上主義的なところのある出版界。彼のスタンスは、貴重だ。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.13
(4pt)

抗い難い。禁断の町の誘惑。

時々、自らの視えている世界を読み手にまで見せてしまうことの出来る書き手がいる。彼もまた、そんな物書きだと思う。その世界は、読み手の記憶に根ざしている。誰もが見たことのある景色。にもかかわらず、完全にオリジナル。
 『朝の朧町』。自らの町を創り出す人物。作者もまた、そんな町を持っているのだと思う。かげろう蜥蜴の挿話は印象的だった。
 相変わらず、簡潔にして美しい文章。短編集。長編至上主義的なところのある出版界。彼のスタンスは、貴重だ。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.12
(4pt)

見えない世界があることの安心感

はじめて触れた恒川ワールド
私は、ふと、村上春樹さんの
ハードボイルドワンダーランドを
思い出しました
ハードボイルドワンダーランドは自分の中の世界
草祭で語られる美奥の世界とは全く違います
ふつうの人には見えない世界があるということと
なにやら不思議な世界観に同じような
ゾクゾク感(先にモヤがかかっているような不透明感)
を感じました
苦労や不安、プレッシャーみたいなものにさらされている
現実世界の私は、こんな、見えない世界が日常的に
となりあわせになっているんだと思うと
ありえないと、わかってはいても
なんだか解放された安心感が得られます
私だけかな?
というわけで、はじめての恒川ワールドに触れた感動で
満点をつけたいけれど、エピソードが足りなかった
不満を差し引いて星4つです
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.11
(4pt)

見えない世界があることの安心感

はじめて触れた恒川ワールド
私は、ふと、村上春樹さんの
ハードボイルドワンダーランドを
思い出しました
ハードボイルドワンダーランドは自分の中の世界
草祭で語られる美奥の世界とは全く違います
ふつうの人には見えない世界があるということと
なにやら不思議な世界観に同じような
ゾクゾク感(先にモヤがかかっているような不透明感)
を感じました
苦労や不安、プレッシャーみたいなものにさらされている
現実世界の私は、こんな、見えない世界が日常的に
となりあわせになっているんだと思うと
ありえないと、わかってはいても
なんだか解放された安心感が得られます
私だけかな?
というわけで、はじめての恒川ワールドに触れた感動で
満点をつけたいけれど、エピソードが足りなかった
不満を差し引いて星4つです
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.10
(5pt)

懐かしい景色

美奥という町を舞台にした5つの短編集.ホラーというよりも民話に近いかもしれません.読んでいて美しい情景が浮かんできたり,どこか懐かしい町を旅しているような気になったり.決してあり得ない話なのに,どこかにこの町が存在するのではないかと思えてくるような不思議なお話です.人と人とのつながり,自然との調和なども優しく,暖かく描かれています.
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.9
(5pt)

懐かしい景色

美奥という町を舞台にした5つの短編集.ホラーというよりも民話に近いかもしれません.読んでいて美しい情景が浮かんできたり,どこか懐かしい町を旅しているような気になったり.決してあり得ない話なのに,どこかにこの町が存在するのではないかと思えてくるような不思議なお話です.人と人とのつながり,自然との調和なども優しく,暖かく描かれています.
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317
No.8
(5pt)

ノスタルジーの世界

なんとも言えない余韻の残る本でした。
圧倒的な世界観に言葉を失ったほどです。

美奥という町を軸に展開する5つの短編ですが、
時代も現在だったり過去だったり、はたまた架空の時代だったり。
でもどの話も、読んでいるうちにリアルな形ができあがってきて、
これがお話なのか、ノンフィクションなのか
なんだか分からなくなってくるのでした。
それが何とも心地よく、どっぷりこの世界に浸った感じです。

はっきり言ってどれも救いがあるとは言い難いのですが、
主人公達が生きている時を「現実」とすれば、
それを逃避するストーリーなので、ある意味、ハッピーエンドなのかも。
ひとことで言うと、「切ないホラー」です。
草祭 Amazon書評・レビュー: 草祭より
4103130415
No.7
(5pt)

ノスタルジーの世界

なんとも言えない余韻の残る本でした。
圧倒的な世界観に言葉を失ったほどです。

美奥という町を軸に展開する5つの短編ですが、
時代も現在だったり過去だったり、はたまた架空の時代だったり。
でもどの話も、読んでいるうちにリアルな形ができあがってきて、
これがお話なのか、ノンフィクションなのか
なんだか分からなくなってくるのでした。
それが何とも心地よく、どっぷりこの世界に浸った感じです。

はっきり言ってどれも救いがあるとは言い難いのですが、
主人公達が生きている時を「現実」とすれば、
それを逃避するストーリーなので、ある意味、ハッピーエンドなのかも。
ひとことで言うと、「切ないホラー」です。
草祭 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 草祭 (新潮文庫)より
4101351317