(短編集)

雷の季節の終わりに

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評判

雷の季節の終わりにの評価:

4.25/5点 レビュー 95件。 B ランク

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平均点4.25pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(3pt)

一気に読ませてくれます

隠(おん)という、現世とは繋がってはいるが微妙にずれた異世界の町に住む少年の物語。
四季のほかに、神季または雷季という特別な季節の存在する世界。
行方不明の姉、風霊鳥、古くからの因習、殺人事件、墓町。
謎は、闇の向こうからの答えを待っている。

『夜市』第12回日本ホラー小説大賞を受賞した作者、恒川光太郎の長編第2弾です。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.5
(3pt)

常野物語の二番煎じ?

この作者の作品は初めてですが、非常に面白く読めました。

ただ、3分の2くらいを読み終わってもようやく主人公が旅立つ場面にたどり着いたくらいで、

起承転結の「承」がずっと続いたような印象があります。

そして最終章のあたりの数ページでいきなり転・結という流れだったので「あれ?」と肩透かしをくらったような…

(もちろん物語はリンクしているので転・結が最後だけ、ということはないのですが

盛り上がるべき敵との対峙シーンがあれだけって…)

主人公の姉に関しての伏線は非常に上手く、後半で彼女と主人公の関わりが明らかになる部分は

あまりの意外さに唸ってしまいました。

そして大渡さんが主人公を送るシーンで泣いた…

ただ、非常に設定が似ている恩田陸さんの「常野物語」シリーズを先に読んでいたために

二番煎じのような印象を受けたのも事実。

さらに常野物語ほどキャラクターや設定に深みがないので、読み応えとしてはかなり物足りなかった。

でもデビュー二作目にしてこの力量なので、個人的に今後が楽しみな作家さんです。

デビュー作「夜市」も読んでみようと思います。
雷の季節の終わりに Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりにより
4048737414
No.4
(2pt)

村上春樹×ジョジョ

中盤まで読みすすんだまでの印象として、これは村上春樹の手法だな、影響受けてるな(悪い言い方すれば模倣だな)と感じた。作者の年代からして、学生時代に読んでいるだろうし。
世界の終わりとハードボイルドワンダーランド、ねじまき鳥、海辺のカフカ

特に、ハードボイルドワンダを思い出させる現実の世界と異世界の融合の話。
別に模倣が悪いとは言わないが、この年代の作家からもこういう手法を使う人が出てきたのだなという印象。

話は、中盤までは面白く展開する。
しかし、これが後半、失速し、読者をがっかりさせる。

以下、欠点
後半、話を進めるのが早い。
都合のいいようなキャラが唐突に出てきたりストーリーが展開したり。

穏出身の偵察の女性と茜が偶然に出会っていたり、
幼少のケンヤが唐突に出てきたりと。話をうまくまとめるための帳尻あわせがきれい過ぎる印象。

長編小説を書くなら(ましてやプロ作家なんだから)、
偶然は極力排除して、読者に「御都合主義だな」と感じさせないようにしないといけない。

トバムネキを倒すということでストーリーはクライマックスを迎え終了するが、
トバムネキは後半登場するし、ストーリーの展開上、読者にとっての「敵方」という印象はあまりないので
クライマックスがさほど盛り上がってるとは思えない。
トバが茜の義母の親戚というものどこかしら都合がいい。

村上の手法を利用するなら、トバムネキ的な登場人物は前半から登場させてもっと読者の憎悪をあおらなくてはいけない。村上はきっちり憎悪を読者に持たせる工夫をしています。

冒頭時点では、描写がいまひとつで、穏の風景が全く想像できないのも欠点だ。
ハカマチあたりから非常に分かりやすくなるが、もっと穏の人々に焦点を当てたストーリー展開のほうが興味が持てるような気がした。

一言で言えば尻切れトンボなのである。

穏を舞台に壮大な話が展開されるかと期待したが、話を進めるうちに、
「落としどころ」が小さくなっていく印象である。

さらに付け加えると、波紋?鳥が肩に乗っている?
なんだこりゃ、ジョジョの第3部の影響も受てるな!

村上春樹よりもいいとすれば、死に筋を作らずに、全部ハッピーエンドでしっかりまとめているところ。

描写力、ストーリー展開、どれももうひとつですが、創造性はあると思います。
可能性のある作家だと思うので、今後の成長に期待したい。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.3
(3pt)

ホラー、そして、少年の成長物語

雷の季節に失踪した姉。姉の失踪と同時に「風わいわい」に取り憑かれた賢也は、その事実を
隠し、不思議な空間「穏(おん)」で生きていこうとする。だが、その暮らしは長くは続かなかった。
あるできごとがきっかけで、賢也は穏から逃亡した。彼を待ち受けていた運命は?

失踪した姉は生きているのか?死んでしまったのか?なぜ姉が失踪しなければならなかったのか?
なぜ姉の失踪と同時に賢也に「風わいわい」が取り憑いたのか?逃亡する賢也の物語とそれらの
謎を解き明かす物語が交錯する。一見何の関係もないように思えるふたつの出来事が結びついたとき、
姉と賢也の悲惨ともいえる過去が浮かび上がってくる・・・。
ホラー的な部分もあるが、ひとりの少年の成長物語的なところもあり、読み応えがあった。不思議な
雰囲気を漂わせる、独特の世界観を持った作品だと思う。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.2
(3pt)

一気に読ませてくれます

隠(おん)という、現世とは繋がってはいるが微妙にずれた異世界の町に住む少年の物語。
四季のほかに、神季または雷季という特別な季節の存在する世界。
行方不明の姉、風霊鳥、古くからの因習、殺人事件、墓町。
謎は、闇の向こうからの答えを待っている。

『夜市』第12回日本ホラー小説大賞を受賞した作者、恒川光太郎の長編第2弾です。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020
No.1
(3pt)

常野物語の二番煎じ?

この作者の作品は初めてですが、非常に面白く読めました。

ただ、3分の2くらいを読み終わってもようやく主人公が旅立つ場面にたどり着いたくらいで、

起承転結の「承」がずっと続いたような印象があります。

そして最終章のあたりの数ページでいきなり転・結という流れだったので「あれ?」と肩透かしをくらったような…

(もちろん物語はリンクしているので転・結が最後だけ、ということはないのですが

盛り上がるべき敵との対峙シーンがあれだけって…)

主人公の姉に関しての伏線は非常に上手く、後半で彼女と主人公の関わりが明らかになる部分は

あまりの意外さに唸ってしまいました。

そして大渡さんが主人公を送るシーンで泣いた…

ただ、非常に設定が似ている恩田陸さんの「常野物語」シリーズを先に読んでいたために

二番煎じのような印象を受けたのも事実。

さらに常野物語ほどキャラクターや設定に深みがないので、読み応えとしてはかなり物足りなかった。

でもデビュー二作目にしてこの力量なので、個人的に今後が楽しみな作家さんです。

デビュー作「夜市」も読んでみようと思います。
雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫) Amazon書評・レビュー: 雷の季節の終わりに (角川ホラー文庫)より
4043892020