(短編集)

黒いハンカチ

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評判

黒いハンカチの評価:

4.00/5点 レビュー 15件。 C ランク

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Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1〜20 1/2ページ
No.25
(4pt)

古き良き昭和の中上流家庭の雰囲気

山崎まどかさんが『乙女クラシック探偵小説』として挙げていたのをきっかけに購入。片手間に読めるさらりとした短編小説集。
複雑で意表をつくトリックというよりは、小さな謎を丁寧な観察眼で女学校の先生が解き明かしていくお話なので探偵小説としてはインパクトがそうあるわけではないのですが、アズマ先生がとてもチャーミングなのです。
昭和30年代の日本で生き生きと暮らしていた職業婦人である女学校の先生たち、上品でおっとりした日本の雰囲気。
「盗品が戻ってきたのだからいいでしょう」とトリックだけが解き明かされて犯人はお目溢しされめでたしめでたし、或いは殺人事件の犯人は捕まるものの、「何か事情があったらしいけど、他人の事情なんてそう詮索するものじゃないわね」といった感じで最後まで明かされない動機。

この「観察はするが詮索はしない」という距離感が、まさに日本の中上流らしいのどやかな品のよさを漂わせ、読んでいて心地よい作品でした。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.24
(4pt)

古き良き昭和の中上流家庭の雰囲気

山崎まどかさんが『乙女クラシック探偵小説』として挙げていたのをきっかけに購入。片手間に読めるさらりとした短編小説集。
複雑で意表をつくトリックというよりは、小さな謎を丁寧な観察眼で女学校の先生が解き明かしていくお話なので探偵小説としてはインパクトがそうあるわけではないのですが、アズマ先生がとてもチャーミングなのです。
昭和30年代の日本で生き生きと暮らしていた職業婦人である女学校の先生たち、上品でおっとりした日本の雰囲気。
「盗品が戻ってきたのだからいいでしょう」とトリックだけが解き明かされて犯人はお目溢しされめでたしめでたし、或いは殺人事件の犯人は捕まるものの、「何か事情があったらしいけど、他人の事情なんてそう詮索するものじゃないわね」といった感じで最後まで明かされない動機。

この「観察はするが詮索はしない」という距離感が、まさに日本の中上流らしいのどやかな品のよさを漂わせ、読んでいて心地よい作品でした。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.23
(5pt)

おもしろかった

おもしろかった
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.22
(5pt)

おもしろかった

おもしろかった
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.21
(4pt)

なんとも言えない雰囲気を醸し出します

一編わずか18ページほど ミステリーなんでしょうが、なぜかのんびりした空気に包まれます 日常の謎ではありませんね ただ雰囲気は帯の言葉を書いた北村薫さんに近いような
ニシ・アズマ先生、こんな探偵がいたんですね この一冊だけしか登場していないそうですが、魅力的な女性です
このような埋もれている過去の作品にも素晴らしいものがある事を改めて気づかさせてくれました
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.20
(4pt)

なんとも言えない雰囲気を醸し出します

一編わずか18ページほど ミステリーなんでしょうが、なぜかのんびりした空気に包まれます 日常の謎ではありませんね ただ雰囲気は帯の言葉を書いた北村薫さんに近いような
ニシ・アズマ先生、こんな探偵がいたんですね この一冊だけしか登場していないそうですが、魅力的な女性です
このような埋もれている過去の作品にも素晴らしいものがある事を改めて気づかさせてくれました
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.19
(4pt)

確かにブラウン神父みたいです。

ニシ・アズマ先生は、警察の手も借りず、素人の立場から、ただその赤いセルロイド眼鏡の奥の観察眼を光らせることによって、様々な事件の「誰がやったのか?」を見破ります。

あくまでニシ先生の鮮やかな種明かしに主眼が置かれ、ホワイダニットが語られないお話も多数です。

動機があまりクドクドと語られないので、時代を問わず楽しめる、エバーグリーンな推理小説になっているなと。

とはいえ、一話目の「指輪」のラストの様に、犯罪に関わらざるを得なかった人の哀しさが分かる様な描写も、さり気なく散りばめられ、ほんのりした叙情性も魅力的でした。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.18
(4pt)

確かにブラウン神父みたいです。

ニシ・アズマ先生は、警察の手も借りず、素人の立場から、ただその赤いセルロイド眼鏡の奥の観察眼を光らせることによって、様々な事件の「誰がやったのか?」を見破ります。

あくまでニシ先生の鮮やかな種明かしに主眼が置かれ、ホワイダニットが語られないお話も多数です。

動機があまりクドクドと語られないので、時代を問わず楽しめる、エバーグリーンな推理小説になっているなと。

とはいえ、一話目の「指輪」のラストの様に、犯罪に関わらざるを得なかった人の哀しさが分かる様な描写も、さり気なく散りばめられ、ほんのりした叙情性も魅力的でした。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.17
(4pt)

確かにブラウン神父みたいです。

ニシ・アズマ先生は、警察の手も借りず、素人の立場から、ただその赤いセルロイド眼鏡の奥の観察眼を光らせることによって、様々な事件の「誰がやったのか?」を見破ります。 あくまでニシ先生の鮮やかな種明かしに主眼が置かれ、ホワイダニットが語られないお話も多数です。 動機があまりクドクドと語られないので、時代を問わず楽しめる、エバーグリーンな推理小説になっているなと。 とはいえ、一話目の「指輪」のラストの様に、犯罪に関わらざるを得なかった人の哀しさが分かる様な描写も、さり気なく散りばめられ、ほんのりした叙情性も魅力的でした。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.16
(4pt)

お洒落で上品

文章に品があってよろしなあ。表現が洗練されている。(これだと、翻訳もさぞよいだろう。)
とりわけ「赤い自転車」が好きだ。秀逸。知恵をはたらかせて電話をかけるところがよい。どき
どき。気持ちのいい読後感。ほの見える主人公の背景が、全体に寂しみを彩る。もっと知りたい
けれどこのお話はこれで終わり。きっと手元に残したい1冊になる。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.15
(4pt)

お洒落で上品

文章に品があってよろしなあ。表現が洗練されている。(これだと、翻訳もさぞよいだろう。)
とりわけ「赤い自転車」が好きだ。秀逸。知恵をはたらかせて電話をかけるところがよい。どき
どき。気持ちのいい読後感。ほの見える主人公の背景が、全体に寂しみを彩る。もっと知りたい
けれどこのお話はこれで終わり。きっと手元に残したい1冊になる。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.14
(4pt)

小粋な推理連作短編集

『村のエトランジェ』等の小品で、
何回か芥川賞候補となった作者による
小粋な推理連作短編集。

この作品を発掘した北村薫自身が
その類似性を認めているように
50年以上の前の作品でありながら、
「日常の謎」をやっているのは興味深い。
当然、当時としては渋すぎて
大きな話題にはならなかったのだろう。

推理過程や犯罪そのものについての
掘り下げは決して褒められたものでは無いだろう。
しかし最近のニセモノの「お嬢様の通う女子校」
の安いイメージに比べ、この作品が
あの時代のブルジョア家庭の雰囲気を上品に
極めてうまく伝えている点は高く評価していいだろう。
また表紙絵もマンガチックではなく素晴らしい。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.13
(4pt)

小粋な推理連作短編集

『村のエトランジェ』等の小品で、
何回か芥川賞候補となった作者による
小粋な推理連作短編集。

この作品を発掘した北村薫自身が
その類似性を認めているように
50年以上の前の作品でありながら、
「日常の謎」をやっているのは興味深い。
当然、当時としては渋すぎて
大きな話題にはならなかったのだろう。

推理過程や犯罪そのものについての
掘り下げは決して褒められたものでは無いだろう。
しかし最近のニセモノの「お嬢様の通う女子校」
の安いイメージに比べ、この作品が
あの時代のブルジョア家庭の雰囲気を上品に
極めてうまく伝えている点は高く評価していいだろう。
また表紙絵もマンガチックではなく素晴らしい。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.12
(5pt)

あの明るく希望に満ちた時代

著者については坪内祐三氏の「古くさいぞ私は」の中のミニマリズムの説明で紹介されて初めて知った。この本は昭和32年4月から33年3月まで雑誌「新婦人」に読切連載されたものをまとめたものである。表紙絵は当時のミッションスクールの雰囲気を実に忠実に醸し出していて迷わず購入した。
中身も清新で上品な雰囲気とのんびりした話の展開で、謎解きまではするが犯人の動機や背後関係までは深く追及せず、捕まえることすらせず放免してしまうこともある。反省して改心するだろうという性善説に立った話なのだ。都会の裕福な家庭ではクラシックバレエや刺繍、バラ作りなどが流行った時代であったことを想起して読んでもらうと当時の雰囲気が少し分かるかもしれない。読後感が爽快で後を引かないのもこの作品の特徴である。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.11
(5pt)

あの明るく希望に満ちた時代

著者については坪内祐三氏の「古くさいぞ私は」の中のミニマリズムの説明で紹介されて初めて知った。この本は昭和32年4月から33年3月まで雑誌「新婦人」に読切連載されたものをまとめたものである。表紙絵は当時のミッションスクールの雰囲気を実に忠実に醸し出していて迷わず購入した。
中身も清新で上品な雰囲気とのんびりした話の展開で、謎解きまではするが犯人の動機や背後関係までは深く追及せず、捕まえることすらせず放免してしまうこともある。反省して改心するだろうという性善説に立った話なのだ。都会の裕福な家庭ではクラシックバレエや刺繍、バラ作りなどが流行った時代であったことを想起して読んでもらうと当時の雰囲気が少し分かるかもしれない。読後感が爽快で後を引かないのもこの作品の特徴である。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.10
(4pt)

小気味よい

1958年に三笠書房から出た単行本の復刊・文庫化。

 著者は早稲田の先生で、芥川賞候補にもなるなど小説家としても活躍した人物。本書はニシ・アヅマという女子高の先生を主人公に据えた短編集。北村薫の『謎のギャラリー』に2篇が収められたことで忘却の淵から拾い上げられ、復刊のはこびとなった。

 まあ、トリックとしてはしょうもない。しかし、お話としてのレベルはなかなか。黄金期の英米の短編を読み漁った人が書いたという雰囲気で、古典好きの人にはたまらないだろう。ブラウン神父を思わせる。

 諧謔味というかユーモアが効いていて、それでいて物悲しいトーンもある。

 収穫だったと思う。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.9
(4pt)

小気味よい

1958年に三笠書房から出た単行本の復刊・文庫化。

 著者は早稲田の先生で、芥川賞候補にもなるなど小説家としても活躍した人物。本書はニシ・アヅマという女子高の先生を主人公に据えた短編集。北村薫の『謎のギャラリー』に2篇が収められたことで忘却の淵から拾い上げられ、復刊のはこびとなった。

 まあ、トリックとしてはしょうもない。しかし、お話としてのレベルはなかなか。黄金期の英米の短編を読み漁った人が書いたという雰囲気で、古典好きの人にはたまらないだろう。ブラウン神父を思わせる。

 諧謔味というかユーモアが効いていて、それでいて物悲しいトーンもある。

 収穫だったと思う。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.8
(4pt)

ちょっとひと昔への散歩

主人公のニシ・アズマ女史は女学院の先生で、昼寝を趣味にするごく普通そうな若い女性である。しかしながらどういうわけか、偶然に事件に巻き込まれたり、その場に居合わせて、何かとその事件を解決する糸口を見つけ出してしまう。誠に都合のいい展開には違いないが、その時代の風俗というか、空気のようなものも伝えながら、ユーモアたっぷりに語られる小話を十分に楽しませてくれるのである。
こういう遊びのような作品は、書いている人も楽しんでいるという感じがする。続編の要望もあったようだが、ニシ・アズマ女子に危ないまねをさせ続けることを躊躇したということになっているようだ。そういういい訳も一種のユーモアなのだろうけれど、こういう世界を大切にしたということもいえるのではないか。小品ながら、楽しみながら力を入れて執筆した。この世界を広げるより、作者としてはいとおしい気持ちのまま封印したかったのかもしれない。そういう作品が、作者の死後、時代を超えて一介の読者を獲得する。めぐり合わせと、本という人間の記録の面白さは奥が深いものだと、あらためて思うのである。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.7
(4pt)

ちょっとひと昔への散歩

主人公のニシ・アズマ女史は女学院の先生で、昼寝を趣味にするごく普通そうな若い女性である。しかしながらどういうわけか、偶然に事件に巻き込まれたり、その場に居合わせて、何かとその事件を解決する糸口を見つけ出してしまう。誠に都合のいい展開には違いないが、その時代の風俗というか、空気のようなものも伝えながら、ユーモアたっぷりに語られる小話を十分に楽しませてくれるのである。
こういう遊びのような作品は、書いている人も楽しんでいるという感じがする。続編の要望もあったようだが、ニシ・アズマ女子に危ないまねをさせ続けることを躊躇したということになっているようだ。そういういい訳も一種のユーモアなのだろうけれど、こういう世界を大切にしたということもいえるのではないか。小品ながら、楽しみながら力を入れて執筆した。この世界を広げるより、作者としてはいとおしい気持ちのまま封印したかったのかもしれない。そういう作品が、作者の死後、時代を超えて一介の読者を獲得する。めぐり合わせと、本という人間の記録の面白さは奥が深いものだと、あらためて思うのである。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.6
(4pt)

利発で可憐でお茶目なニシ・アズマ

北村薫さんの作品をはじめて読んだときの、あの新鮮な驚きと読後の清冽な印象が蘇った。なんといっても名偵役ニシ・アズマ(この古風なカタカナ表記がとてもいい感じ)の利発で可憐で、どこか「お茶目」(死語)なキャラクターが魅力。「その女性──小柄で愛敬のある顔をした若い女性、賢明なる読者は、既にお判りかもしれぬ、他ならぬニシ・アズマである」。この登場の仕方、というか燻し銀のようなユーモア漂う小沼丹の筆運びがいい。12の短編それぞれに違った味わいがあってそのどれもがすてがたいものなのだけれども、個人的には「未完成」に終わった青年との恋の回想シーンが出てくる「十二号」と、ニシ・アズマの家族が登場する「スクェア・ダンス」が印象的。──『黒いハンカチ』が刊行された昭和33年は松本清張の『黒い画集』が「週刊朝日」に連載されはじめた年でもある。私はたまたま偶然この二冊の本を同時に読んだ。いかにも対照的な両作品はあいまってあの時代の雰囲気を伝えていたように思った(といっても、あの時代のことを実感として知っているわけではないのですが)。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG