(短編集)
お下げ髪の詩人
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「春風コンビお手柄帳」とともに本書を同時出版した幻戯書房の企画手腕に感服です。 前半の中編「青の季節」は、東京から田舎に越してきた中学生の成長譚。仲間との友情あり、病気の母親への思いあり、友人の姉へのほのかな恋ありの、良質な青春小説となっています。木登り、池での石投げ、自転車競争、そして湖でのスケッチなど、昭和31年の作らしくその小説世界も牧歌的。お化け屋敷を探検するという、ちょっとしたミステリー風の章もあり、ジュニア向けの小説として、読者を飽きさせないストーリー仕立てとなっています。 後半の七つの短編は、表題作を含め、ふとした出会いから突然の別れを迎える男女を、主に男の側から(時に数年経ってから)しみじみと追想した物語。高原や湖畔の別荘地で、淡い恋心を抱きながらも別れるという、女性誌に発表するにふさわしい設定です。小沼文学の特徴である軽妙で生き生きとした会話も随所に見られます。 読者を幸せにする小説集です。読み終えた誰もが、懐かしい少年(少女)時代を思い出すことでしょう。 | ||||
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