(短編集)

黒いハンカチ

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評判

黒いハンカチの評価:

4.00/5点 レビュー 15件。 C ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

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全25件 21〜25 2/2ページ
No.5
(4pt)

利発で可憐でお茶目なニシ・アズマ

北村薫さんの作品をはじめて読んだときの、あの新鮮な驚きと読後の清冽な印象が蘇った。なんといっても名偵役ニシ・アズマ(この古風なカタカナ表記がとてもいい感じ)の利発で可憐で、どこか「お茶目」(死語)なキャラクターが魅力。「その女性──小柄で愛敬のある顔をした若い女性、賢明なる読者は、既にお判りかもしれぬ、他ならぬニシ・アズマである」。この登場の仕方、というか燻し銀のようなユーモア漂う小沼丹の筆運びがいい。12の短編それぞれに違った味わいがあってそのどれもがすてがたいものなのだけれども、個人的には「未完成」に終わった青年との恋の回想シーンが出てくる「十二号」と、ニシ・アズマの家族が登場する「スクェア・ダンス」が印象的。──『黒いハンカチ』が刊行された昭和33年は松本清張の『黒い画集』が「週刊朝日」に連載されはじめた年でもある。私はたまたま偶然この二冊の本を同時に読んだ。いかにも対照的な両作品はあいまってあの時代の雰囲気を伝えていたように思った(といっても、あの時代のことを実感として知っているわけではないのですが)。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.4
(5pt)

いい時代ですねえ

高台に建つA女学院の屋根裏部屋は、ニシ・アズマ先生のお気に入りの場所。暇があるとそこで昼寝をしたり絵を描いたり。かといってこのニシ先生、決して怠け者やボンクラなどではありません。鋭い観察眼の持ち主で元気になることを見つけたり知人から謎が持ち込まれたりすると、たちまち太い赤縁の眼鏡をかけて名探偵に早がわり、快刀乱麻を断つごとくみごとに解き明かしてみせる。ニシ・アズマ女史の探偵譚12編が収録されています。
ミステリとしては、ニシ先生が犯人や犯行方法を説明、動機についてはあまり深く追求されていないのでちょっと物足りなさも覚えますが、それを補って余りあるほどの文章の力、読み終わった後は不満よりも爽快さが残ります。
作者の小沼丹、聞いたことのない作者なので新人さんかと思ったら、さにあらず、数々の文芸賞を受賞していた人で、このニシ先生のシリーズも昭和三十二年四月から一年間雑誌に連載されていたものだろう。なるほど、漢字の使い方や文字遣いなど改められてはいるようですが、それでも当時の雰囲気や作風が伝わってき、いま読んでみるとかえって新鮮さを感じます。
本書のような、埋もれた名作忘れられた傑作ミステリが次々と陽の目を見るようになった昨今、まったくいい時代に居合わせたものだと実感させてくれる一冊です。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.3
(5pt)

いい時代ですねえ

高台に建つA女学院の屋根裏部屋は、ニシ・アズマ先生のお気に入りの場所。暇があるとそこで昼寝をしたり絵を描いたり。かといってこのニシ先生、決して怠け者やボンクラなどではありません。鋭い観察眼の持ち主で元気になることを見つけたり知人から謎が持ち込まれたりすると、たちまち太い赤縁の眼鏡をかけて名探偵に早がわり、快刀乱麻を断つごとくみごとに解き明かしてみせる。ニシ・アズマ女史の探偵譚12編が収録されています。
ミステリとしては、ニシ先生が犯人や犯行方法を説明、動機についてはあまり深く追求されていないのでちょっと物足りなさも覚えますが、それを補って余りあるほどの文章の力、読み終わった後は不満よりも爽快さが残ります。
作者の小沼丹、聞いたことのない作者なので新人さんかと思ったら、さにあらず、数々の文芸賞を受賞していた人で、このニシ先生のシリーズも昭和三十二年四月から一年間雑誌に連載されていたものだろう。なるほど、漢字の使い方や文字遣いなど改められてはいるようですが、それでも当時の雰囲気や作風が伝わってき、いま読んでみるとかえって新鮮さを感じます。
本書のような、埋もれた名作忘れられた傑作ミステリが次々と陽の目を見るようになった昨今、まったくいい時代に居合わせたものだと実感させてくれる一冊です。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016
No.2
(4pt)

あら、古い作品がこうやって日の目を浴びるなんて、素敵じゃなくて?

A女学院の女教師、ニシ・アズマは
「ちょっと変だな」と思った事を見逃さない。
愛嬌のある顔に似合わない赤縁の大きな眼鏡をかけて、
盗難や詐欺、はたまた殺人の謎をさらりと解いてしまう。
戦後時代に書かれた少し古い作品ですが、
当時の漢字使いやお嬢様階級の描写が逆に新鮮です。
「上品」「日常ミステリー」「男性なのに女性を巧みに描写」
というと、もちろん北村薫を思わせますが、
小沼丹の作品を発掘して「謎のギャラリー 謎の部屋」(新潮文庫)に含めたのは
他ならぬ北村薫です。
黒いハンカチ (1958年) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (1958年)より
B000JAUAZG
No.1
(4pt)

あら、古い作品がこうやって日の目を浴びるなんて、素敵じゃなくて?

A女学院の女教師、ニシ・アズマは
「ちょっと変だな」と思った事を見逃さない。
愛嬌のある顔に似合わない赤縁の大きな眼鏡をかけて、
盗難や詐欺、はたまた殺人の謎をさらりと解いてしまう。
戦後時代に書かれた少し古い作品ですが、
当時の漢字使いやお嬢様階級の描写が逆に新鮮です。
「上品」「日常ミステリー」「男性なのに女性を巧みに描写」
というと、もちろん北村薫を思わせますが、
小沼丹の作品を発掘して「謎のギャラリー 謎の部屋」(新潮文庫)に含めたのは
他ならぬ北村薫です。
黒いハンカチ (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 黒いハンカチ (創元推理文庫)より
4488444016