不眠症

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評判

不眠症の評価:

4.36/5点 レビュー 14件。 B ランク

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平均点4.36pt

Amazonレビュー一覧

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全24件 21〜24 2/2ページ
No.4
(5pt)

戦う老人

街を救うのは血気盛んな若者とは限らない。デリー(の一部)を救ったのは眠れない老人たちだった! 眠れないのではなく異様に早起き──「老人は朝が早い」にも限度があるような不眠症患者たちが、超常現象に足を踏み入れながら活躍するのだ。お笑いスレスレのトンデモに見えながらも、最後は泣けることを保証する。
運命の敵(仮称)に対して行った攻撃といい、敵のチビこけた姿といい、生死が関わる問題にしてはあまりにも当事者たちがか弱く卑小なのだ。
単純に見るなら、デリーを舞台に主人公側が味方する善玉VS悪玉の争いにも見えるだろう。だが、どれも善悪でくくれるような性質ではなく「ただ自分の場所を生きているだけ」なのだ。最後に出てくる……ゲームで言うならラストボスにちかい存在は、なるほど悪を感じさせる。だがそれも、「その性質に従って生きている」ようにしか見えないのだ。
キングは善悪を書こうとしたのではなく、本当に文中に出てくる「運命に関する性質」のみで性格を割り振ったようだ。しかしそんなラストボス(仮称)は、もう生き物というより抽象概念が動いているようだった。更に身近な悪玉たちは、弱いし恐れるし、主人公と怒鳴りあって殴りあう。
これは実のところ抽象的な「運命」がどれだけ卑近なものかを扱った作品なのだ。
途中までは、これから何をやらかしてくれるんだこの老人&●●たちは…とワクワクしながら読める。突っ込みどころだって多い。最後にいたっては大笑いしてやるべきなのか迷いながらも泣けた。暗い救いではなく明るい終わりかただし、「みんなよくやった!」といってやりたかった。(悪玉含めて──個人的には、どうしてもあいつらが嫌いになれない)
おまけ。今も続くキング『暗黒の塔』シリーズへの伏線も張ってある。例の世界が●を通して一瞬現れたような遊びだが、『暗黒の塔』シリーズが好きな読者はここで「ははーん」と訳知り顔で頷ける寸法だ。
不眠症 (上) Amazon書評・レビュー: 不眠症 (上)より
416320170X
No.3
(4pt)

デリー市の話が好きなので。

あのデリー市が舞台でホラーもの、というとなんだか興奮 してきます。「IT」の話はたまに触れられる程度ですが 時々顔を出します。 今回は老人、痴呆症、ドメスティックバイオレンス、中絶、ゲイといったような事がベースになっています。 アメリカ東部の伝統的なコミュニティーがこうしたものを どう感じているのかということが何となく分かるんじゃないでしょうか。IT亡き後に(笑)どのようにデリーを 痛めつけるのか、気になります。
不眠症 (上) Amazon書評・レビュー: 不眠症 (上)より
416320170X
No.2
(5pt)

すきです

はやくよみすすめたいです。きんぐさんいつもたのしんでますよ。
不眠症〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 不眠症〈上〉 (文春文庫)より
4167705974
No.1
(5pt)

すれっからしの読者を笑うようなエンターテインメント

いつもながらのステレオタイプの人物、いかにも一般受けしそうな俗っぽいストーリー、アニメ好きには既視感ありありのハイパーリアリティ描写、童話みたいなナイーブすぎる「悪」の姿、ありきたりの涙を誘うラスト--これらすべてが事実であるにもかかわらず、何故こんなに読ませてしまうのか。

娯楽小説を読み慣れているすれっからしの読者をキングがせせら笑っているような気がします。いや、きっとキングは大まじめなのでしょう...かつてみずからをグリーンジャイアントに喩えたエンターテインメントの巨人が、新規性も恐怖もない娯楽としか言いようのない作品を、これでもかというほど丹念に、きっちり細部を詰めて書いたのが本書です。
ダレない、というよりは加速のリスムが狂わない。どうでもいいような描写に伏線がある気がして読み飛ばせない。こんなに分厚い2分冊なのに、少しは刈り込んだら、なんて考える余地はない。

読む娯楽というのはこういうものだというものを、キングは今更ながらにいやというほど見せてくれます。面白さよりはうまさのほうを強く感じるきらいはあるとはいえ、このうまさに舌を巻かずにはいられません。数時間分の楽しみとしては十分すぎる作品だと思います。
不眠症〈上〉 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 不眠症〈上〉 (文春文庫)より
4167705974