最後の物たちの国で

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最後の物たちの国での評価:

4.21/5点 レビュー 29件。 A ランク

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平均点4.21pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全44件 21〜40 2/3ページ
No.24
(4pt)

in the country of last things

ポール・オースターはジェイ・マキナニーと同様に80年世代を代表する作家だと思う。ある意味で、サリンジャーのような「作られた」「実験的な」作品を次々と出してきた。この「最後のものの国で」という作品は、少々状況の説明が長ったらしくって、まるでハリウッド映画のパニックもののように辟易するのだが、その長ったらしい状況こそがオースターの語りたかった「もの」であることに、ずーっと後で気が付いた。「生きる」「死ぬ」が自分の手の内にあると錯覚している驕った現代人には必読である。しかし、多分にオースターは賢すぎて、実体験よりも「脳内体験」により作品を生み出している。そこが80年代、90年代の若手の作家の欠点か!サリンジャーもしかり、、、やっぱ作家もこもっていてばかりでは「ほじなし」ですな。書を捨てて町に出よう!!
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.23
(4pt)

in the country of last things

ポール・オースターはジェイ・マキナニーと同様に80年世代を代表する作家だと思う。ある意味で、サリンジャーのような「作られた」「実験的な」作品を次々と出してきた。この「最後のものの国で」という作品は、少々状況の説明が長ったらしくって、まるでハリウッド映画のパニックもののように辟易するのだが、その長ったらしい状況こそがオースターの語りたかった「もの」であることに、ずーっと後で気が付いた。「生きる」「死ぬ」が自分の手の内にあると錯覚している驕った現代人には必読である。しかし、多分にオースターは賢すぎて、実体験よりも「脳内体験」により作品を生み出している。そこが80年代、90年代の若手の作家の欠点か!サリンジャーもしかり、、、やっぱ作家もこもっていてばかりでは「ほじなし」ですな。書を捨てて町に出よう!!
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.22
(5pt)

偉大なる前衛作家のもう1つの顔

アメリカを代表する前衛作家という評価が一般的なオースターの作品中にあって、ちょっと異色な作品です。

オースターの他の作品は、どちらかと言うとストーリーより、登場人物の内面を描くことに重きをおき、ややもすると話しの展開はそれに付随するオマケに過ぎない嫌いがありましたが、この作品に対してはストーリーテラーとしての役割に徹してるように思えます。

例によって明るい話しではないのですが、読んでいると物語にぐいぐい引き込まれていきます。

現代を代表する前衛作家としての顔、優れたストーリテラーとしての顔、二つの顔を同時に持ち、どちらも選ぶことができる点において、やはりオースターは偉大な作家なのでしょうね。

風刺ではないので語弊があるかもしれませんが、私の中ではオーウェルの”動物農場”と並ぶ名著です。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.21
(5pt)

偉大なる前衛作家のもう1つの顔

アメリカを代表する前衛作家という評価が一般的なオースターの作品中にあって、ちょっと異色な作品です。

オースターの他の作品は、どちらかと言うとストーリーより、登場人物の内面を描くことに重きをおき、ややもすると話しの展開はそれに付随するオマケに過ぎない嫌いがありましたが、この作品に対してはストーリーテラーとしての役割に徹してるように思えます。

例によって明るい話しではないのですが、読んでいると物語にぐいぐい引き込まれていきます。

現代を代表する前衛作家としての顔、優れたストーリテラーとしての顔、二つの顔を同時に持ち、どちらも選ぶことができる点において、やはりオースターは偉大な作家なのでしょうね。

風刺ではないので語弊があるかもしれませんが、私の中ではオーウェルの”動物農場”と並ぶ名著です。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.20
(5pt)

終わらない脱出

アンナが綴る、届くはずもない、読まれるはずもない手紙に描かれる絶望的な世界、というのはキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を思い出す。かの小説の主人公たちが刑務所の中で出会う悪夢的状況は、アンナが遭遇する悪夢と似通ったものがある。でも決定的に違うことは「刑務所...」のアンディとレッドは「外は違う」ことを知っている点。

アンナの置かれた状況はさらに容赦ない。あまりにアンナにとって不利で、勝負ははじめから分かっている。「刑務所...」のアンディが希望を持ち続け最後に偉大な勝利を収めるのに対し、アンナはどうだろう。アンディは、きっとまだどこかで生きているだろう、と思われるのに対し、アンナは読み終わった直後にもうこの世にはいないだろうと、思われてしまう。でもそんなアンナもささやかながらしぶとく希望を持ち続けている。超人的なアンディより親しみやすいアンナが持ち続ける希望、それは私にとって、より人間の持つ希望の価値を訴えるものであった。

すごい悲しい話なんですが、いい話です。しみじみしたいときにお読みください
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.19
(5pt)

終わらない脱出

アンナが綴る、届くはずもない、読まれるはずもない手紙に描かれる絶望的な世界、というのはキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を思い出す。かの小説の主人公たちが刑務所の中で出会う悪夢的状況は、アンナが遭遇する悪夢と似通ったものがある。でも決定的に違うことは「刑務所...」のアンディとレッドは「外は違う」ことを知っている点。

アンナの置かれた状況はさらに容赦ない。あまりにアンナにとって不利で、勝負ははじめから分かっている。「刑務所...」のアンディが希望を持ち続け最後に偉大な勝利を収めるのに対し、アンナはどうだろう。アンディは、きっとまだどこかで生きているだろう、と思われるのに対し、アンナは読み終わった直後にもうこの世にはいないだろうと、思われてしまう。でもそんなアンナもささやかながらしぶとく希望を持ち続けている。超人的なアンディより親しみやすいアンナが持ち続ける希望、それは私にとって、より人間の持つ希望の価値を訴えるものであった。

すごい悲しい話なんですが、いい話です。しみじみしたいときにお読みください
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.18
(5pt)

廃墟

すごく好き。オースターの中で一番好きな作品。時代設定が侍女の物語(これオースターじゃないが)みたいに、いつだか何処だかわかんない近未来って感じ(オースターは現代と言ってるらしい)。
ある状況に立たされた主人公の女性が、届くかさえわからない知り合い(元彼?女友達?)に向けて書いた手紙の数々。最初の書き出しから、共鳴するかの様に、この空間へ引き込まれ、廃墟を彷徨うアンナの目の前に広がる空虚な世界へ。
とても薄い本なのに、厚い本をぎゅっと凝縮したかのような濃ゆさ。他人の書評を読むと、愛は、とか人生は、生と死とは、とか哲学的な側面について視点が置かれてるけど、私は読後ぼんやりと、彼女の次に書いた手紙が旧友の手元に、ある日届くといいな、とだけ思った。
ちなみに邦訳は「最後の物たちの国で」白水 Uブックス刊。この翻訳(柴田元幸)すごい。うまい!そのまま。英語の雰囲気のまんま。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.17
(5pt)

廃墟

すごく好き。オースターの中で一番好きな作品。時代設定が侍女の物語(これオースターじゃないが)みたいに、いつだか何処だかわかんない近未来って感じ(オースターは現代と言ってるらしい)。
ある状況に立たされた主人公の女性が、届くかさえわからない知り合い(元彼?女友達?)に向けて書いた手紙の数々。最初の書き出しから、共鳴するかの様に、この空間へ引き込まれ、廃墟を彷徨うアンナの目の前に広がる空虚な世界へ。
とても薄い本なのに、厚い本をぎゅっと凝縮したかのような濃ゆさ。他人の書評を読むと、愛は、とか人生は、生と死とは、とか哲学的な側面について視点が置かれてるけど、私は読後ぼんやりと、彼女の次に書いた手紙が旧友の手元に、ある日届くといいな、とだけ思った。
ちなみに邦訳は「最後の物たちの国で」白水 Uブックス刊。この翻訳(柴田元幸)すごい。うまい!そのまま。英語の雰囲気のまんま。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.16
(4pt)

最後の最後まで

ストーリーは、語り手であり主人公であるアンナが絶望的な状況においていかに生きたか、というもの。
私が思ったのは、たとえ最後の最後と思われる絶望でも、それは最後ではなく通過点なのであり、命が残っている限りは、その人生を味わい尽くすべきなのだ、ということ。
聡明なアンナは、常に思考し、感受し、拒否し、吸収しながらたくましく前へ進んでゆくものの、再び翻弄され、新たな困難の前に投げ出されてしまう。
これは常に繰り返される拷問のような悲劇なのだが、それでもアンナは負けなかった。
そして、これが希望を持つということなのだと思った。ストーリー展開のテンポ、予測不能の事件、時に立ち止まって行う熟考など、オースターらしさも満載です。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.15
(4pt)

最後の最後まで

ストーリーは、語り手であり主人公であるアンナが絶望的な状況においていかに生きたか、というもの。
私が思ったのは、たとえ最後の最後と思われる絶望でも、それは最後ではなく通過点なのであり、命が残っている限りは、その人生を味わい尽くすべきなのだ、ということ。
聡明なアンナは、常に思考し、感受し、拒否し、吸収しながらたくましく前へ進んでゆくものの、再び翻弄され、新たな困難の前に投げ出されてしまう。
これは常に繰り返される拷問のような悲劇なのだが、それでもアンナは負けなかった。
そして、これが希望を持つということなのだと思った。ストーリー展開のテンポ、予測不能の事件、時に立ち止まって行う熟考など、オースターらしさも満載です。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.14
(5pt)

なんと不思議に味わい深い

途中でやめることができなくなる。
読んでいるときは、ふーんとか思って読んでいるのだけど、
読み終わった後、いい映画を見た後のように、
どうしても、この「最後の物たちの」世界から、
離れられなくなってしまう。染み付いて離れなくなってしまう。
一度経験することをお勧めします。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.13
(5pt)

なんと不思議に味わい深い

途中でやめることができなくなる。
読んでいるときは、ふーんとか思って読んでいるのだけど、
読み終わった後、いい映画を見た後のように、
どうしても、この「最後の物たちの」世界から、
離れられなくなってしまう。染み付いて離れなくなってしまう。
一度経験することをお勧めします。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.12
(5pt)

リアルに幻想的

淡々としたアンナ・ブルームの語りで全編が流れていく。
とても面白い話だった。
そして非常にリアルに幻想的である。これは近未来だなんてわたしは全然思わない、これは今であり、もうなくなってしまった国の話…今まさになくなろうとしている国の話。そしてなくなろうとしたそばからぎりぎりのところでつぎはぎだらけでまだそこに居る。
安楽死クリニックに暗殺クラブ。どれもが突拍子も無いように思えるけれど、とても生々しい。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.11
(5pt)

リアルに幻想的

淡々としたアンナ・ブルームの語りで全編が流れていく。
とても面白い話だった。
そして非常にリアルに幻想的である。これは近未来だなんてわたしは全然思わない、これは今であり、もうなくなってしまった国の話…今まさになくなろうとしている国の話。そしてなくなろうとしたそばからぎりぎりのところでつぎはぎだらけでまだそこに居る。
安楽死クリニックに暗殺クラブ。どれもが突拍子も無いように思えるけれど、とても生々しい。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.10
(5pt)

何が一番大切か

物が溢れる社会に生き、充分すぎる程物を持ちながら、まだ物を欲しがる。そういう社会に生きていると、何が一番大切か見失ってしまうような気がする。この作品は、今の私たちに何が一番大切か気づかせてくれる。また、様々な困難を乗り越え、小さな希望を信じ懸命に生きていこうとする主人公アンナと作品の中で触れ合うことで、物事に対して投げやりにならず前向きに頑張ることを教えられた。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.9
(5pt)

何が一番大切か

物が溢れる社会に生き、充分すぎる程物を持ちながら、まだ物を欲しがる。そういう社会に生きていると、何が一番大切か見失ってしまうような気がする。この作品は、今の私たちに何が一番大切か気づかせてくれる。また、様々な困難を乗り越え、小さな希望を信じ懸命に生きていこうとする主人公アンナと作品の中で触れ合うことで、物事に対して投げやりにならず前向きに頑張ることを教えられた。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.8
(4pt)

リアルな寓話

アンナブルームという若い女性が自分の兄を探しに絶望にまみれた国に行く。そこの国民は飢えと、疑心暗鬼と、犯罪を、つねに隣においている。このような生活を、届くか届かないかわからない旧友のもとに書簡の形式でつづられている一冊だ。明らかに寓話であっても、そこの国の登場人物は確かに息をして、瞬きをしているくらい、リアルに描かれている。書簡は力強く、絶望のふちに立てばたつほど希望に燃えている。フランクルの「夜と霧」を髣髴とさせるような、人間の本性に一歩近づいたような話である。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.7
(4pt)

リアルな寓話

アンナブルームという若い女性が自分の兄を探しに絶望にまみれた国に行く。そこの国民は飢えと、疑心暗鬼と、犯罪を、つねに隣においている。このような生活を、届くか届かないかわからない旧友のもとに書簡の形式でつづられている一冊だ。明らかに寓話であっても、そこの国の登場人物は確かに息をして、瞬きをしているくらい、リアルに描かれている。書簡は力強く、絶望のふちに立てばたつほど希望に燃えている。フランクルの「夜と霧」を髣髴とさせるような、人間の本性に一歩近づいたような話である。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.6
(5pt)

極限のなかで

この物語りは行方不明の兄を捜してある国へ渡った若い女性のお話です。
極限の世界でも人間は慈愛の心を持てるかもしれない,,,。そんな,かすかな希望を感じさせてくれます。もし,私だったら,,,,と考えてしまう本です。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.5
(5pt)

極限のなかで

この物語りは行方不明の兄を捜してある国へ渡った若い女性のお話です。
極限の世界でも人間は慈愛の心を持てるかもしれない,,,。そんな,かすかな希望を感じさせてくれます。もし,私だったら,,,,と考えてしまう本です。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314