最後の物たちの国で

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最後の物たちの国での評価:

4.21/5点 レビュー 29件。 A ランク

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平均点4.21pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 21〜40 2/3ページ
No.37
(5pt)

別の世界からの便り

次がない。これでおしまい。
「最後のもの」というのは、「最後のものたちの国」とは、つまりはそういうことだと思う。
さっくりと言ってしまえば、絶望である。
主人公アンナ・ブルームが置かれている立場はまさにそれで、四面楚歌、360度矢面という情景描写がぴったり来るような地獄の中にいる。

それでも、訳者が言うように、この作品の根幹に流れているのは「希望」である。
社会の中にあるさまざまな価値観を、削ってけずって、極限までそぎ落としてシンプルにしたからこそ見える人間像が、ここには描き出されている。

物語はえんえんと続く静謐な悪夢のようだが、最後に一気に収束する。
最後の数行がとにかく秀逸。
この本が出版されたということは、つまりは一通目の手紙は届いたということなのだ。
アンナ・ブルームの約束が果たされることを、願ってやまない。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.36
(5pt)

オースターのニュヨーク三部作あたりと続けて読むとなんじゃこりゃ?と思うでしょう。SF? と。

 解説に書いてあるが、一見SFっぽいんだけれど、モチーフは完璧に現代らしいんです。未来の話じゃない、いまどこかの国で確実に起こりえること、としてオースターは書いてある。

 崩壊(しかかっている)国に迷い込んだひとりの女性からの手紙。ですます調の文体と、濃い心理描写と突き詰められた設定。それは現代の寓話にどうしても見えてしまうけれど、だからこそ、「現実」として突き刺さってくる。

 生きるのに油断できない生活。意味がない、身を削ってまで、しかもそれが自己保身にしか繋がらない倒錯的な慈善活動。ひとつひとつ現代に還元していくのもおもしろい読み方かもしれないけれど、そのまま読んでみたらどうだろう? 

 ストーリーテラーとしての才能が怖いくらいに魅せられる傑作。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.35
(5pt)

オースターのニュヨーク三部作あたりと続けて読むとなんじゃこりゃ?と思うでしょう。SF? と。

 解説に書いてあるが、一見SFっぽいんだけれど、モチーフは完璧に現代らしいんです。未来の話じゃない、いまどこかの国で確実に起こりえること、としてオースターは書いてある。

 崩壊(しかかっている)国に迷い込んだひとりの女性からの手紙。ですます調の文体と、濃い心理描写と突き詰められた設定。それは現代の寓話にどうしても見えてしまうけれど、だからこそ、「現実」として突き刺さってくる。

 生きるのに油断できない生活。意味がない、身を削ってまで、しかもそれが自己保身にしか繋がらない倒錯的な慈善活動。ひとつひとつ現代に還元していくのもおもしろい読み方かもしれないけれど、そのまま読んでみたらどうだろう? 

 ストーリーテラーとしての才能が怖いくらいに魅せられる傑作。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.34
(4pt)

何、これ?

ポールオースターの作品だと思って読み始めると、何、これ? と思われることでしょう。SF的にある世界、それも「終末論」的な都市を設定して物語が形作られています。オースターの作品にあるアメリカ的なものは何もなくて、後半出て来る図書館はナチに壊された建物のようで欧州的ですらあります。でも私、この作品嫌いじゃないんですよね。オースターの作品は理屈をこねて見ても分からないものばかりで、個人的に「読後感」をその評価の出発点にしてるんですけど、その読後感的には読んでいる時の違和感からすると驚くほど悪くないのです。真面目な作家さんで、本当に色々なタイプの作品に挑戦していて、これもその中の極端な例の一つなんでしょうけど、一体、これ何なんでしょう? だから、読み始めてちょっとひっかかったとしても、止めないで読み進んで下さい。最終的にはそんなに期待を裏切らない作品ですよ。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.33
(4pt)

何、これ?

ポールオースターの作品だと思って読み始めると、何、これ? と思われることでしょう。SF的にある世界、それも「終末論」的な都市を設定して物語が形作られています。オースターの作品にあるアメリカ的なものは何もなくて、後半出て来る図書館はナチに壊された建物のようで欧州的ですらあります。でも私、この作品嫌いじゃないんですよね。オースターの作品は理屈をこねて見ても分からないものばかりで、個人的に「読後感」をその評価の出発点にしてるんですけど、その読後感的には読んでいる時の違和感からすると驚くほど悪くないのです。真面目な作家さんで、本当に色々なタイプの作品に挑戦していて、これもその中の極端な例の一つなんでしょうけど、一体、これ何なんでしょう? だから、読み始めてちょっとひっかかったとしても、止めないで読み進んで下さい。最終的にはそんなに期待を裏切らない作品ですよ。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.32
(5pt)

素晴らしい作品

オースターの作品の中ではいちばん好きです。なぜならアンナがかわいいから。複雑な生命力に満ちているから。物語世界は明るくはないですが、読後感は奇妙に明るいです。破滅に向かっていくこの物語の中の世界は、明白に、現実の映し絵ですが、そんな中で、生き抜くってどういうことなのかを、アンナからの手紙が語ってくれます。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.31
(5pt)

素晴らしい作品

オースターの作品の中ではいちばん好きです。なぜならアンナがかわいいから。複雑な生命力に満ちているから。物語世界は明るくはないですが、読後感は奇妙に明るいです。破滅に向かっていくこの物語の中の世界は、明白に、現実の映し絵ですが、そんな中で、生き抜くってどういうことなのかを、アンナからの手紙が語ってくれます。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.30
(4pt)

in the country of last things

ポール・オースターはジェイ・マキナニーと同様に80年世代を代表する作家だと思う。ある意味で、サリンジャーのような「作られた」「実験的な」作品を次々と出してきた。この「最後のものの国で」という作品は、少々状況の説明が長ったらしくって、まるでハリウッド映画のパニックもののように辟易するのだが、その長ったらしい状況こそがオースターの語りたかった「もの」であることに、ずーっと後で気が付いた。「生きる」「死ぬ」が自分の手の内にあると錯覚している驕った現代人には必読である。しかし、多分にオースターは賢すぎて、実体験よりも「脳内体験」により作品を生み出している。そこが80年代、90年代の若手の作家の欠点か!サリンジャーもしかり、、、やっぱ作家もこもっていてばかりでは「ほじなし」ですな。書を捨てて町に出よう!!
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.29
(4pt)

in the country of last things

ポール・オースターはジェイ・マキナニーと同様に80年世代を代表する作家だと思う。ある意味で、サリンジャーのような「作られた」「実験的な」作品を次々と出してきた。この「最後のものの国で」という作品は、少々状況の説明が長ったらしくって、まるでハリウッド映画のパニックもののように辟易するのだが、その長ったらしい状況こそがオースターの語りたかった「もの」であることに、ずーっと後で気が付いた。「生きる」「死ぬ」が自分の手の内にあると錯覚している驕った現代人には必読である。しかし、多分にオースターは賢すぎて、実体験よりも「脳内体験」により作品を生み出している。そこが80年代、90年代の若手の作家の欠点か!サリンジャーもしかり、、、やっぱ作家もこもっていてばかりでは「ほじなし」ですな。書を捨てて町に出よう!!
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.28
(5pt)

偉大なる前衛作家のもう1つの顔

アメリカを代表する前衛作家という評価が一般的なオースターの作品中にあって、ちょっと異色な作品です。

オースターの他の作品は、どちらかと言うとストーリーより、登場人物の内面を描くことに重きをおき、ややもすると話しの展開はそれに付随するオマケに過ぎない嫌いがありましたが、この作品に対してはストーリーテラーとしての役割に徹してるように思えます。

例によって明るい話しではないのですが、読んでいると物語にぐいぐい引き込まれていきます。

現代を代表する前衛作家としての顔、優れたストーリテラーとしての顔、二つの顔を同時に持ち、どちらも選ぶことができる点において、やはりオースターは偉大な作家なのでしょうね。

風刺ではないので語弊があるかもしれませんが、私の中ではオーウェルの”動物農場”と並ぶ名著です。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.27
(5pt)

偉大なる前衛作家のもう1つの顔

アメリカを代表する前衛作家という評価が一般的なオースターの作品中にあって、ちょっと異色な作品です。

オースターの他の作品は、どちらかと言うとストーリーより、登場人物の内面を描くことに重きをおき、ややもすると話しの展開はそれに付随するオマケに過ぎない嫌いがありましたが、この作品に対してはストーリーテラーとしての役割に徹してるように思えます。

例によって明るい話しではないのですが、読んでいると物語にぐいぐい引き込まれていきます。

現代を代表する前衛作家としての顔、優れたストーリテラーとしての顔、二つの顔を同時に持ち、どちらも選ぶことができる点において、やはりオースターは偉大な作家なのでしょうね。

風刺ではないので語弊があるかもしれませんが、私の中ではオーウェルの”動物農場”と並ぶ名著です。
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4560071314
No.26
(3pt)

絶望的な状況の中で生きる女性の物語

舞台は未来のアメリカのどこかの都市だ。そこではすべてが崩壊に向かっており、何も生産されていないし、子供も生まれない。人々は資産を切り売りするか、ゴミを漁って使えそうなものを探して売るぐらいしか生きるすべがない。その都市に入ることはできるが出ることは極めて困難だ。

主人公はその都市に行ったきり音信不通になった兄を探すために、自分もその都市へ入った若い女性の物語である。必死で日々の糧を稼いで、絶望的な中でも愛をみつけて、そしてある慈善事業に参加するのだが、常にやすらぎは一時的で否応なしに終末が迫ってくる。

この異常な舞台を描く作者の描写は見事で一気に読ませるが、読後感は余り良いものではなかった。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.25
(5pt)

終わらない脱出

アンナが綴る、届くはずもない、読まれるはずもない手紙に描かれる絶望的な世界、というのはキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を思い出す。かの小説の主人公たちが刑務所の中で出会う悪夢的状況は、アンナが遭遇する悪夢と似通ったものがある。でも決定的に違うことは「刑務所...」のアンディとレッドは「外は違う」ことを知っている点。

アンナの置かれた状況はさらに容赦ない。あまりにアンナにとって不利で、勝負ははじめから分かっている。「刑務所...」のアンディが希望を持ち続け最後に偉大な勝利を収めるのに対し、アンナはどうだろう。アンディは、きっとまだどこかで生きているだろう、と思われるのに対し、アンナは読み終わった直後にもうこの世にはいないだろうと、思われてしまう。でもそんなアンナもささやかながらしぶとく希望を持ち続けている。超人的なアンディより親しみやすいアンナが持ち続ける希望、それは私にとって、より人間の持つ希望の価値を訴えるものであった。

すごい悲しい話なんですが、いい話です。しみじみしたいときにお読みください
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.24
(3pt)

絶望的な状況の中で生きる女性の物語

舞台は未来のアメリカのどこかの都市だ。そこではすべてが崩壊に向かっており、何も生産されていないし、子供も生まれない。人々は資産を切り売りするか、ゴミを漁って使えそうなものを探して売るぐらいしか生きるすべがない。その都市に入ることはできるが出ることは極めて困難だ。

主人公はその都市に行ったきり音信不通になった兄を探すために、自分もその都市へ入った若い女性の物語である。必死で日々の糧を稼いで、絶望的な中でも愛をみつけて、そしてある慈善事業に参加するのだが、常にやすらぎは一時的で否応なしに終末が迫ってくる。

この異常な舞台を描く作者の描写は見事で一気に読ませるが、読後感は余り良いものではなかった。
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4560071314
No.23
(5pt)

終わらない脱出

アンナが綴る、届くはずもない、読まれるはずもない手紙に描かれる絶望的な世界、というのはキングの「刑務所のリタ・ヘイワース」を思い出す。かの小説の主人公たちが刑務所の中で出会う悪夢的状況は、アンナが遭遇する悪夢と似通ったものがある。でも決定的に違うことは「刑務所...」のアンディとレッドは「外は違う」ことを知っている点。

アンナの置かれた状況はさらに容赦ない。あまりにアンナにとって不利で、勝負ははじめから分かっている。「刑務所...」のアンディが希望を持ち続け最後に偉大な勝利を収めるのに対し、アンナはどうだろう。アンディは、きっとまだどこかで生きているだろう、と思われるのに対し、アンナは読み終わった直後にもうこの世にはいないだろうと、思われてしまう。でもそんなアンナもささやかながらしぶとく希望を持ち続けている。超人的なアンディより親しみやすいアンナが持ち続ける希望、それは私にとって、より人間の持つ希望の価値を訴えるものであった。

すごい悲しい話なんですが、いい話です。しみじみしたいときにお読みください
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.22
(5pt)

廃墟

すごく好き。オースターの中で一番好きな作品。時代設定が侍女の物語(これオースターじゃないが)みたいに、いつだか何処だかわかんない近未来って感じ(オースターは現代と言ってるらしい)。
ある状況に立たされた主人公の女性が、届くかさえわからない知り合い(元彼?女友達?)に向けて書いた手紙の数々。最初の書き出しから、共鳴するかの様に、この空間へ引き込まれ、廃墟を彷徨うアンナの目の前に広がる空虚な世界へ。
とても薄い本なのに、厚い本をぎゅっと凝縮したかのような濃ゆさ。他人の書評を読むと、愛は、とか人生は、生と死とは、とか哲学的な側面について視点が置かれてるけど、私は読後ぼんやりと、彼女の次に書いた手紙が旧友の手元に、ある日届くといいな、とだけ思った。
ちなみに邦訳は「最後の物たちの国で」白水 Uブックス刊。この翻訳(柴田元幸)すごい。うまい!そのまま。英語の雰囲気のまんま。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.21
(5pt)

廃墟

すごく好き。オースターの中で一番好きな作品。時代設定が侍女の物語(これオースターじゃないが)みたいに、いつだか何処だかわかんない近未来って感じ(オースターは現代と言ってるらしい)。
ある状況に立たされた主人公の女性が、届くかさえわからない知り合い(元彼?女友達?)に向けて書いた手紙の数々。最初の書き出しから、共鳴するかの様に、この空間へ引き込まれ、廃墟を彷徨うアンナの目の前に広がる空虚な世界へ。
とても薄い本なのに、厚い本をぎゅっと凝縮したかのような濃ゆさ。他人の書評を読むと、愛は、とか人生は、生と死とは、とか哲学的な側面について視点が置かれてるけど、私は読後ぼんやりと、彼女の次に書いた手紙が旧友の手元に、ある日届くといいな、とだけ思った。
ちなみに邦訳は「最後の物たちの国で」白水 Uブックス刊。この翻訳(柴田元幸)すごい。うまい!そのまま。英語の雰囲気のまんま。
最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑) Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国で (白水Uブックス―海外小説の誘惑)より
4560071314
No.20
(4pt)

最後の最後まで

ストーリーは、語り手であり主人公であるアンナが絶望的な状況においていかに生きたか、というもの。
私が思ったのは、たとえ最後の最後と思われる絶望でも、それは最後ではなく通過点なのであり、命が残っている限りは、その人生を味わい尽くすべきなのだ、ということ。
聡明なアンナは、常に思考し、感受し、拒否し、吸収しながらたくましく前へ進んでゆくものの、再び翻弄され、新たな困難の前に投げ出されてしまう。
これは常に繰り返される拷問のような悲劇なのだが、それでもアンナは負けなかった。
そして、これが希望を持つということなのだと思った。ストーリー展開のテンポ、予測不能の事件、時に立ち止まって行う熟考など、オースターらしさも満載です。
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747
No.19
(4pt)

最後の最後まで

ストーリーは、語り手であり主人公であるアンナが絶望的な状況においていかに生きたか、というもの。
私が思ったのは、たとえ最後の最後と思われる絶望でも、それは最後ではなく通過点なのであり、命が残っている限りは、その人生を味わい尽くすべきなのだ、ということ。
聡明なアンナは、常に思考し、感受し、拒否し、吸収しながらたくましく前へ進んでゆくものの、再び翻弄され、新たな困難の前に投げ出されてしまう。
これは常に繰り返される拷問のような悲劇なのだが、それでもアンナは負けなかった。
そして、これが希望を持つということなのだと思った。ストーリー展開のテンポ、予測不能の事件、時に立ち止まって行う熟考など、オースターらしさも満載です。
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4560071314
No.18
(3pt)

ひととの出逢いが、なんとも魅力的な小説

~ポール・オースターの最高傑作である私が考えている"Moon Palace"を読んだ直後にこの本を読み始めましたので、評価がきつくなるのは仕方がないことだとおもっています。"Moon~~ Palace"を読んだ直後でなければ星は四つになったとおもいます。出だしは好調なのですが、本当の物語が始まるまでの導入部が少し長過ぎたと感じています。もう少しコンパクトにすればよかったのにとおもっています。それと、ラストの部分が少し拍子抜けでした。えっこれで終わり、という印象がぬぐえません。とは言っても、この小説はひととの出逢いや~~出逢ったひとたちとの心のふれあいが精密に描かれていて、なんとも言えない素敵な魅力にあふれています。ポール・オースターは、ひととの出逢いを大切にしている小説家なのだとあらためて実感しました。ひととの出逢いにときめきたい方にはお勧めの小説です。~
最後の物たちの国で Amazon書評・レビュー: 最後の物たちの国でより
4560045747