地上最後の刑事

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地上最後の刑事の評価:

4.00/5点 レビュー 17件。 E ランク

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平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(5pt)

設定の無駄遣いのない秀作

あらすじは他の方も書いておられるし、それ以上はネタバレっぽくなるので触れません。

文体は現在完了形を多用するハードボイルド調で、硬派な警察小説の王道を行きます。簡潔でとても読みやすい。
それより何が凄いって、半年後に小惑星が衝突して地球が滅びるかもしれないというSF的状況を、SFっぽさを捨象したうえで使い切っていることです。
設定が単なる小道具でなく、作品の隅々にまで緻密に及んでいる。この状況でなければこの作品は生まれない、というすべてが必然。

警察小説ですから、ストーリーの進行は捜査の進行と並行します。
しかし、終盤、これまでの捜査がひっくりかえってしまう位に話が急転直下。
そして真相を迎えることになりますが、そこでこれまでのすべてが無駄のない伏線に彩られていることに気づきます。
フーダニットとしても素晴らしいし、構成は見事の一言。

久しぶりのポケミスですが、大当たりでした。三部作の第一部とのことですが、心配しなくても続編は翻訳されるでしょう。されなければハヤカワの知見を疑うくらい。
地上最後の刑事 Amazon書評・レビュー: 地上最後の刑事より
4151819517
No.5
(5pt)

設定の無駄遣いのない秀作

あらすじは他の方も書いておられるし、それ以上はネタバレっぽくなるので触れません。

文体は現在完了形を多用するハードボイルド調で、硬派な警察小説の王道を行きます。簡潔でとても読みやすい。
それより何が凄いって、半年後に小惑星が衝突して地球が滅びるかもしれないというSF的状況を、SFっぽさを捨象したうえで使い切っていることです。
設定が単なる小道具でなく、作品の隅々にまで緻密に及んでいる。この状況でなければこの作品は生まれない、というすべてが必然。

警察小説ですから、ストーリーの進行は捜査の進行と並行します。
しかし、終盤、これまでの捜査がひっくりかえってしまう位に話が急転直下。
そして真相を迎えることになりますが、そこでこれまでのすべてが無駄のない伏線に彩られていることに気づきます。
フーダニットとしても素晴らしいし、構成は見事の一言。

久しぶりのポケミスですが、大当たりでした。三部作の第一部とのことですが、心配しなくても続編は翻訳されるでしょう。されなければハヤカワの知見を疑うくらい。
地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018782
No.4
(4pt)

これが、私がずっとやりたいと思ってたこと。

小惑星が地球と衝突して人類とその文明が崩壊しようとしている中ある店のトイレで自殺した男性の死体が発見される。
世界が凄いスピードで崩壊するなか主人公は、男性の死の真相に迫るべく捜査を始める。
正直言って主人公は地味だし、捜査も特別派手に進むわけでもない、でも世界がもうすぐなくなるという理不尽な状態での主人公の
職責を全うするといった信念には好感が持てるし(これには主人公の過去が大きく関係している)世界が崩壊する中、自分の生活を守ろうとする人々の描き方も中々いい、まあすったもんだのなか、犯人は逮捕されるのだが。状況が状況なので、
全然ハッピーエンドにならない。でも世界の終わりとその中をかけまわる刑事の物語としては、凄くおもしろかった。
お願いだから続編は必ず出してちょうだい。
地上最後の刑事 Amazon書評・レビュー: 地上最後の刑事より
4151819517
No.3
(4pt)

これが、私がずっとやりたいと思ってたこと。

小惑星が地球と衝突して人類とその文明が崩壊しようとしている中ある店のトイレで自殺した男性の死体が発見される。
世界が凄いスピードで崩壊するなか主人公は、男性の死の真相に迫るべく捜査を始める。
正直言って主人公は地味だし、捜査も特別派手に進むわけでもない、でも世界がもうすぐなくなるという理不尽な状態での主人公の
職責を全うするといった信念には好感が持てるし(これには主人公の過去が大きく関係している)世界が崩壊する中、自分の生活を守ろうとする人々の描き方も中々いい、まあすったもんだのなか、犯人は逮捕されるのだが。状況が状況なので、
全然ハッピーエンドにならない。でも世界の終わりとその中をかけまわる刑事の物語としては、凄くおもしろかった。
お願いだから続編は必ず出してちょうだい。
地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018782
No.2
(4pt)

小惑星と刑事。

これは好きな物語。続編が楽しみだ。

半年後に小惑星が地球に激突し、大半の人類は死滅するという状況の近未来。
人生や歴史がつづいてゆくという「前提」がなくなった時、社会は崩壊しはじめ、人間たちも崩壊してゆく。
自殺者が急増し、警察官はつぎつぎに辞めてゆく。
そこで繰り上げで刑事になった新人が、ある首吊り死体の捜査をはじめる。自殺としか見えないのに。

「ザ・ロード」に代表される「人類絶滅文学」は、小説や映画に多数のバリエーションを生んでいて、70年代にディストピアSFが流行したのにも似ているけど、今回の方がもっと切実だ。
「地上最後の刑事」がユニークなのは、瞑想型のファンタジーかと思わせて、実はとてもオーソドックスな探偵小説、それもフーダニットになっていること。
主人公のどこか頼りなげな若い刑事が、やがて「空からなにか落ちてくるからといって、私は容赦しない」という強い意志をみせるに至る成長小説にもなっていて、それが爽やかな読後感を与えてくれる。

3部作となり、小惑星の接近が進んでいくとのこと。
楽しみです。
地上最後の刑事 Amazon書評・レビュー: 地上最後の刑事より
4151819517
No.1
(4pt)

小惑星と刑事。

これは好きな物語。続編が楽しみだ。

半年後に小惑星が地球に激突し、大半の人類は死滅するという状況の近未来。
人生や歴史がつづいてゆくという「前提」がなくなった時、社会は崩壊しはじめ、人間たちも崩壊してゆく。
自殺者が急増し、警察官はつぎつぎに辞めてゆく。
そこで繰り上げで刑事になった新人が、ある首吊り死体の捜査をはじめる。自殺としか見えないのに。

「ザ・ロード」に代表される「人類絶滅文学」は、小説や映画に多数のバリエーションを生んでいて、70年代にディストピアSFが流行したのにも似ているけど、今回の方がもっと切実だ。
「地上最後の刑事」がユニークなのは、瞑想型のファンタジーかと思わせて、実はとてもオーソドックスな探偵小説、それもフーダニットになっていること。
主人公のどこか頼りなげな若い刑事が、やがて「空からなにか落ちてくるからといって、私は容赦しない」という強い意志をみせるに至る成長小説にもなっていて、それが爽やかな読後感を与えてくれる。

3部作となり、小惑星の接近が進んでいくとのこと。
楽しみです。
地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) Amazon書評・レビュー: 地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)より
4150018782