地上最後の刑事
評判
地上最後の刑事の評価:
4.00/5点 レビュー 17件。 E ランク
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全34件 21〜34 2/2ページ
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地上最後の刑事の評価:
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終末モノのSFに、チャンドラー節のミステリを加えたような小説。SFっぽさ、理屈っぽさはあまり前面に出ておらず、ヒューマンドラマとして秀逸なので、どんな読書傾向の人にも読みやすいのではないかと思います。
読みどころは、懐かしい感じがする未来社会の描写。田舎町コンコードに絶望と頽廃ムードが満ち、便利だったはずの社会が綻び、破綻寸前の様相が、一昔前の刑事小説風文体とマッチして、昭和の時代の推理小説みたいな読後感。携帯電話は通じたり通じなかったり。社会のルールは人員不足で穴だらけなので規則にがんじがらめにならなくても良い。実は、古き良きタイプの刑事が活躍するにはもってこいの舞台なのかも。
個人的な感想としては、謎が謎を呼んだり、とんでもないドンデン返しがあったり、といった驚愕は得られませんでしたが、パレス刑事の人物像が魅力的。20代後半とは思えないほど覇気がなく、仕事に対してのみ、やたら頑固。価値観は理系の男性そのもの、純粋なのか嫌なやつなのか、すれすれなキャラクターが終末のアメリカに似つかわしい、ような気が。「なぜパレスは刑事という職務にこうも拘るのか?」と彼の心理状態を想像してみるのも面白いかも。小惑星マイアに関する見解や天文学的、物理学的数字が正しいのかどうかはサッパリな文系読者ですが、一気に読みました。オススメです。
作者の邦訳はこれが初めて、とのこと。本作は三部作の1作目。続編『カウントダウン・シティ』は11月に発売されたばかり。
リアルな災害についての小説は、読むと気分が暗くなりがち、なのですが、どういうわけだか人類絶滅、地球滅亡モノとなると、非常に爽快に感じられるのが人間心理の不思議さよ。訳文も読みやすいのでさくさく読めますよ。年末年始のストレス解消などに、地球にマイアをぶつけてみるのも一興(?)かも。