深紅の碑文

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評判

深紅の碑文の評価:

4.53/5点 レビュー 19件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全31件 1〜20 1/2ページ
No.31
(5pt)

せつない

このシリーズは面白いけど、読み進めると切ないな
深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312176
No.30
(5pt)

せつない

このシリーズは面白いけど、読み進めると切ないな
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094230
No.29
(5pt)

深紅の血が描き出す人間ドラマ

人類は対立しないと自分のアイデンティティを確立できないようだ。そのために血みどろの戦いを求めているかのようにも思える。“深紅”にはこれまで人類が流してきた血という意味もあろう。その流れた血の上に現在があり、さらに未来を見ることになる。人類滅亡の可能性がある〈大異変〉の到来前に、海上民のザフィール(ラブカのリーダー)、青澄(救援団体理事長)、星川ユイ(宇宙船建造関係者)を中心とした活躍が下巻で動く。長めのスパンの活躍を描き、それぞれの生き方など人間ドラマも面白い。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.28
(5pt)

深紅の血が描き出す人間ドラマ

人類は対立しないと自分のアイデンティティを確立できないようだ。そのために血みどろの戦いを求めているかのようにも思える。“深紅”にはこれまで人類が流してきた血という意味もあろう。その流れた血の上に現在があり、さらに未来を見ることになる。人類滅亡の可能性がある〈大異変〉の到来前に、海上民のザフィール(ラブカのリーダー)、青澄(救援団体理事長)、星川ユイ(宇宙船建造関係者)を中心とした活躍が下巻で動く。長めのスパンの活躍を描き、それぞれの生き方など人間ドラマも面白い。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.27
(5pt)

将来の危機より現在の暮らしの方が重要だと思っちゃうんだよね。

オーシャンクロニクル・シリーズの1冊。人類が滅亡する危機が数十年以内に到来する状況で、地上民と海上民との対立が激化する。どちらの民の言い分も正しいのだが、物語を読む読者視点だと、いかに人類が少し先の危機は他人事で目の前の状況しか見ていないのかが分かる。「お互いがもっと冷静になれば人類全体がハッピーになれるのになあ」と思いながらも、そう言われても現実感がないものに人は対処できないのだなと、論理的ではなく感情で動く人類の弱点のようなものが見えた。これが下巻でどうなるのか楽しみだ。
深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312176
No.26
(5pt)

将来の危機より現在の暮らしの方が重要だと思っちゃうんだよね。

オーシャンクロニクル・シリーズの1冊。人類が滅亡する危機が数十年以内に到来する状況で、地上民と海上民との対立が激化する。どちらの民の言い分も正しいのだが、物語を読む読者視点だと、いかに人類が少し先の危機は他人事で目の前の状況しか見ていないのかが分かる。「お互いがもっと冷静になれば人類全体がハッピーになれるのになあ」と思いながらも、そう言われても現実感がないものに人は対処できないのだなと、論理的ではなく感情で動く人類の弱点のようなものが見えた。これが下巻でどうなるのか楽しみだ。
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094230
No.25
(5pt)

深紅の碑文の意味は重かった。

前作『華竜の宮』は、
弱者たちを救うべく、
傲慢で冷酷な強者たちに対し、
弁舌を用いて戦い、
そして時には手段を選ばず、
狡いことも平気でする、
心の強い行動的な主人公という、
『半沢直樹』を想起させるような、
熱く、激しく、
残酷な物語でしたが、
本作『深紅の碑文』は、
同主人公は組織のトップになり、
権力や暴力に対して、
組織力と正義感を武器に、
コネなども利用して、
説得して目的を達しようとします。
本作には3人の主人公がおり、
この前作の主人公とは別に、
女性主人公が、
宇宙にロケットを飛ばすという夢を、
困難に立ち向かいながら、
熱く語ってかなえようとします。
女性主人公が加わったこともあり、
また、食事や旅の視点も、
結構、頻繁に出てくるので、
感情を描く要素が強くなり、
そういったことに文字数がつかわれ、
『下町ロケット』のような、
人情ドラマに近いものになりました。
著者様は、
あのてのドラマや小説の、
ていうか池井戸潤さんの、
ファンなのかな?

そんなに、絶望を乗り越えて、
その先に待つ、
さらなる絶望と戦うといった、
前作のような激しさはありません。

過激派も主人公の一人なので、
そのパートは、
結構血なまぐさいですが。

時間の経過を、
人生や地球の終着点として、
『老い』というものを、
かなりじっくりと描いているのも、
本作の特徴です。

子供はいつか大人になり、
中年になり、老年になり、
弱って、衰えて、
そして去っていく。

本作には、
別れのシーンも多く、
別離や孤独も、
重要な要素となっています。

なので少し、
同じ終末を描いているのに、
前作よりも寂しい印象です。

やたらとしつこく、
傍点やカッコで強調したり、
会話がメロドラマ風だったり、
地の文が蛇足的だったりと、
粗さが目立つので、
前作よりも駆け足で執筆された、
あるいは、それも味として、
許される立場になった、
のかな、などと、
いろいろ邪推してしまいました。

でもそのへんの粗さも、
化物のような完成度の
『華竜の宮』と比べてのことで、
他の小説と比べれば、
別に普通のことです。

よく見る粗さです。

ここ、強調いらんだろと、
小説好きなら、
一冊に一度は思いますよねw
あれです。

なので、もちろん★は、
満点、大満足です。
面白かったし、
読み応えが凄かった!

オーシャンクロニクルの、
長編2作を読み終えると、
ズッシリと腹にたまります。

解説にも『黙示録的』とありますが、
ほんと、そんな感じ。

お先真っ暗な世界で足掻く、
希望を捨てない人々の話です。

読むと疲れるかもですが、
最高に面白いですよ。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.24
(5pt)

深紅の碑文の意味は重かった。

前作『華竜の宮』は、
弱者たちを救うべく、
傲慢で冷酷な強者たちに対し、
弁舌を用いて戦い、
そして時には手段を選ばず、
狡いことも平気でする、
心の強い行動的な主人公という、
『半沢直樹』を想起させるような、
熱く、激しく、
残酷な物語でしたが、
本作『深紅の碑文』は、
同主人公は組織のトップになり、
権力や暴力に対して、
組織力と正義感を武器に、
コネなども利用して、
説得して目的を達しようとします。
本作には3人の主人公がおり、
この前作の主人公とは別に、
女性主人公が、
宇宙にロケットを飛ばすという夢を、
困難に立ち向かいながら、
熱く語ってかなえようとします。
女性主人公が加わったこともあり、
また、食事や旅の視点も、
結構、頻繁に出てくるので、
感情を描く要素が強くなり、
そういったことに文字数がつかわれ、
『下町ロケット』のような、
人情ドラマに近いものになりました。
著者様は、
あのてのドラマや小説の、
ていうか池井戸潤さんの、
ファンなのかな?

そんなに、絶望を乗り越えて、
その先に待つ、
さらなる絶望と戦うといった、
前作のような激しさはありません。

過激派も主人公の一人なので、
そのパートは、
結構血なまぐさいですが。

時間の経過を、
人生や地球の終着点として、
『老い』というものを、
かなりじっくりと描いているのも、
本作の特徴です。

子供はいつか大人になり、
中年になり、老年になり、
弱って、衰えて、
そして去っていく。

本作には、
別れのシーンも多く、
別離や孤独も、
重要な要素となっています。

なので少し、
同じ終末を描いているのに、
前作よりも寂しい印象です。

やたらとしつこく、
傍点やカッコで強調したり、
会話がメロドラマ風だったり、
地の文が蛇足的だったりと、
粗さが目立つので、
前作よりも駆け足で執筆された、
あるいは、それも味として、
許される立場になった、
のかな、などと、
いろいろ邪推してしまいました。

でもそのへんの粗さも、
化物のような完成度の
『華竜の宮』と比べてのことで、
他の小説と比べれば、
別に普通のことです。

よく見る粗さです。

ここ、強調いらんだろと、
小説好きなら、
一冊に一度は思いますよねw
あれです。

なので、もちろん★は、
満点、大満足です。
面白かったし、
読み応えが凄かった!

オーシャンクロニクルの、
長編2作を読み終えると、
ズッシリと腹にたまります。

解説にも『黙示録的』とありますが、
ほんと、そんな感じ。

お先真っ暗な世界で足掻く、
希望を捨てない人々の話です。

読むと疲れるかもですが、
最高に面白いですよ。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.23
(5pt)

上巻ではまだタイトルの意味はわからない。

華竜の宮の続編ですが、
あの終わりかたなのに、
まさか終末までの詳細を描くとはと、
読み始めてすぐ驚きました。

ただ、読み始めてすぐ、
華竜の宮ほどの緻密さはないなと、
そのつくりの粗さにも驚きました。

ムチャクチャ面白く、
いつまでも読めるほど、
退屈しない小説ですが、
どれほど推敲を繰り返したのか、
機械が書いているかのように、
正確で丁寧だった前作よりも、
勢いや手癖で書いてそうな、
雑だなという表現も多いです。

ストーリーも、
過去を物語るような場面が、
ずーーーーっと続き、
話自体はなかなか進みません。
それでも面白いので、
ぜんぜんいいのですが、
華竜の宮と比較してしまうと、
タイトルの覚えにくさとかも、
他になかったのかなと、
つい思ってしまいます。
贅沢な不満ですが。

自室で読む習慣のあるかたは、
たぶんもう、一気読みです。
そのくらい、
夢中になれる面白さ。
ぼくはトイレや移動の電車、
病院の待ち時間などにしか、
読書はしないので、
何日かかかりました。
5日くらいかな?
本を閉じても、
また開くとすぐに、
パッと映像が戻る、
素晴らしい表現力です。
記憶にのこりやすく、
入り込みやすい。

でも残酷表現や、
人が死ぬのが苦手な人は、
やめといたほうがいいですかね。
けっこうゴア描写強めです。
まあこれは、
このシリーズの特徴でもあるので、
これを読む人は、
そんなの気にしないと思いますが。

前作も分厚かったですけど、
本作はもっと分厚いです。

上巻だけで五百ページ超えます。

下巻も同じか、
それ以上に厚いので、
読み応えも抜群です。

楽しい時間がずっと続くのは、
読書最大のよさですよね。

マンガでも、
映画でも、
こんなに単品では、
長くは楽しめない。

本を読むことを趣味にして、
よかったなと、
心から思えました。
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094230
No.22
(5pt)

上巻ではまだタイトルの意味はわからない。

華竜の宮の続編ですが、
あの終わりかたなのに、
まさか終末までの詳細を描くとはと、
読み始めてすぐ驚きました。

ただ、読み始めてすぐ、
華竜の宮ほどの緻密さはないなと、
そのつくりの粗さにも驚きました。

ムチャクチャ面白く、
いつまでも読めるほど、
退屈しない小説ですが、
どれほど推敲を繰り返したのか、
機械が書いているかのように、
正確で丁寧だった前作よりも、
勢いや手癖で書いてそうな、
雑だなという表現も多いです。

ストーリーも、
過去を物語るような場面が、
ずーーーーっと続き、
話自体はなかなか進みません。
それでも面白いので、
ぜんぜんいいのですが、
華竜の宮と比較してしまうと、
タイトルの覚えにくさとかも、
他になかったのかなと、
つい思ってしまいます。
贅沢な不満ですが。

自室で読む習慣のあるかたは、
たぶんもう、一気読みです。
そのくらい、
夢中になれる面白さ。
ぼくはトイレや移動の電車、
病院の待ち時間などにしか、
読書はしないので、
何日かかかりました。
5日くらいかな?
本を閉じても、
また開くとすぐに、
パッと映像が戻る、
素晴らしい表現力です。
記憶にのこりやすく、
入り込みやすい。

でも残酷表現や、
人が死ぬのが苦手な人は、
やめといたほうがいいですかね。
けっこうゴア描写強めです。
まあこれは、
このシリーズの特徴でもあるので、
これを読む人は、
そんなの気にしないと思いますが。

前作も分厚かったですけど、
本作はもっと分厚いです。

上巻だけで五百ページ超えます。

下巻も同じか、
それ以上に厚いので、
読み応えも抜群です。

楽しい時間がずっと続くのは、
読書最大のよさですよね。

マンガでも、
映画でも、
こんなに単品では、
長くは楽しめない。

本を読むことを趣味にして、
よかったなと、
心から思えました。
深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312176
No.21
(5pt)

海洋SFの大傑作

本作は、「魚舟・獣舟」「華竜の宮」「リリエンタールの末裔」と続く上田 早夕里氏著作Ocean Chronicleシリーズの一作であり、また現在刊行されてる同シリーズの最新巻となる。まだ上記の作品を未読の読者はそちらから読むことを強くお勧めする。

今作は、前作である「華竜の宮」で活躍したアシスタント知性体や獣舟の異常性などのSF要素は鳴りを潜め、三者の主人公からの視点を持って、前作のラストで描かれた人類滅亡級の災害を前に組織、宗教、闘争といった骨組みを経由して描いていく。

未だ人類が経験したことのない未曾有の災害を前に、人はどこまで傲慢になれるのか。
なにを犠牲にし、なにを得るのか。
三者の主人公は滅亡を目前とする世界になにを刻むのか。
そして、未来に残るものは希望か絶望か。

同シリーズでは、異変後の世界はまだ描かれておらず、本作のあとがきでは、時系列は定かではないが二編ほど物語は続くという。
本作で刻まれた「深紅の碑文」は未来の世界になにを残すのか。そして人類は……

淡々とした文体でも、登場人物たちの生き生きとした描写や、ふいに伝わってくる熱い想いには、たびたび涙が溢れることもあった。まだ続編の余地は幾らか残されているので、いつの日かまたこの世界に触れられることを楽しみにしている。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.20
(5pt)

海洋SFの大傑作

本作は、「魚舟・獣舟」「華竜の宮」「リリエンタールの末裔」と続く上田 早夕里氏著作Ocean Chronicleシリーズの一作であり、また現在刊行されてる同シリーズの最新巻となる。まだ上記の作品を未読の読者はそちらから読むことを強くお勧めする。

今作は、前作である「華竜の宮」で活躍したアシスタント知性体や獣舟の異常性などのSF要素は鳴りを潜め、三者の主人公からの視点を持って、前作のラストで描かれた人類滅亡級の災害を前に組織、宗教、闘争といった骨組みを経由して描いていく。

未だ人類が経験したことのない未曾有の災害を前に、人はどこまで傲慢になれるのか。
なにを犠牲にし、なにを得るのか。
三者の主人公は滅亡を目前とする世界になにを刻むのか。
そして、未来に残るものは希望か絶望か。

同シリーズでは、異変後の世界はまだ描かれておらず、本作のあとがきでは、時系列は定かではないが二編ほど物語は続くという。
本作で刻まれた「深紅の碑文」は未来の世界になにを残すのか。そして人類は……

淡々とした文体でも、登場人物たちの生き生きとした描写や、ふいに伝わってくる熱い想いには、たびたび涙が溢れることもあった。まだ続編の余地は幾らか残されているので、いつの日かまたこの世界に触れられることを楽しみにしている。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.19
(5pt)

この先の物語

もちろん、作者はこの先の物語も書いてくれるんですよね。
こんな面白い話、ここで終わらせてもらっちゃ困りますよ。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.18
(5pt)

この先の物語

もちろん、作者はこの先の物語も書いてくれるんですよね。
こんな面白い話、ここで終わらせてもらっちゃ困りますよ。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.17
(5pt)

緻密で深い世界観

内容が濃く読み応えのある小説です。
読み進める内に、あれはどうだろう、これはどうだろうと触発されて考え込む事がたくさんありました。
ハードSFの傑作としてオススメの一冊です。
下巻が楽しみ。
深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312176
No.16
(5pt)

緻密で深い世界観

内容が濃く読み応えのある小説です。
読み進める内に、あれはどうだろう、これはどうだろうと触発されて考え込む事がたくさんありました。
ハードSFの傑作としてオススメの一冊です。
下巻が楽しみ。
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094230
No.15
(5pt)

大傑作

本作はSF小説として一級品であると同時に、人類滅亡級の災害を描いた物語としても最高峰の傑作であると感じた。さらに言えば、メインキャラ達のミクロ視点を中心に据えながら壮大極まりないマクロ視点を語るという離れ業に成功している、希有な小説である。これほどの大傑作が言語的な壁のせいで世界のSFファン達の目に触れないのは、本当に惜しい。

淡々とした文体で語られる物語のそこかしこに、登場人物達の熱い想いが伝わってくる瞬間があり、そのたびに目頭を熱くさせられた。本作を読んでいると、物語に熱を込めるために必ずしも激しい文体は必要ないのだということを再認識させられる。

前作『華龍の宮』のエピローグでは、大異変発生後の光景が簡潔に語られたが、本作の読了後にその部分を読み返すと、いたたまれないことこのうえなし。本作の膨大なページ数を費やして真に迫る命を吹き込まれた世界が、地殻を引き裂く大異変によって為す術もなく蹂躙されていく様は、哀しさを通り越して諸行無常の極致。本作中ではその自信満々な言動に「こいつらなら本当に人類を救ってくれるかもしれない」と頼もしさを憶えた救世の子達だが、前作のエピロードで語られる大異変の光景をいざ目の当たりにしてしまうと、彼らの存在すら大河の濁流に抗う小舟のごとく心許ない・・・。

SFすぎて著者の得意分野から離れてしまうのかもしれないが、是非とも人類とアキーラ号のその後を描いた続編を執筆して欲しいと、心の底から願ってやまない。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.14
(5pt)

大傑作

本作はSF小説として一級品であると同時に、人類滅亡級の災害を描いた物語としても最高峰の傑作であると感じた。さらに言えば、メインキャラ達のミクロ視点を中心に据えながら壮大極まりないマクロ視点を語るという離れ業に成功している、希有な小説である。これほどの大傑作が言語的な壁のせいで世界のSFファン達の目に触れないのは、本当に惜しい。

淡々とした文体で語られる物語のそこかしこに、登場人物達の熱い想いが伝わってくる瞬間があり、そのたびに目頭を熱くさせられた。本作を読んでいると、物語に熱を込めるために必ずしも激しい文体は必要ないのだということを再認識させられる。

前作『華龍の宮』のエピローグでは、大異変発生後の光景が簡潔に語られたが、本作の読了後にその部分を読み返すと、いたたまれないことこのうえなし。本作の膨大なページ数を費やして真に迫る命を吹き込まれた世界が、地殻を引き裂く大異変によって為す術もなく蹂躙されていく様は、哀しさを通り越して諸行無常の極致。本作中ではその自信満々な言動に「こいつらなら本当に人類を救ってくれるかもしれない」と頼もしさを憶えた救世の子達だが、前作のエピロードで語られる大異変の光景をいざ目の当たりにしてしまうと、彼らの存在すら大河の濁流に抗う小舟のごとく心許ない・・・。

SFすぎて著者の得意分野から離れてしまうのかもしれないが、是非とも人類とアキーラ号のその後を描いた続編を執筆して欲しいと、心の底から願ってやまない。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.13
(5pt)

大傑作

本作はSF小説として一級品であると同時に、人類滅亡級の災害を描いた物語としても最高峰の傑作であると感じた。さらに言えば、メインキャラ達のミクロ視点を中心に据えながら壮大極まりないマクロ視点を語るという離れ業に成功している、希有な小説である。これほどの大傑作が言語的な壁のせいで世界のSFファン達の目に触れないのは、本当に惜しい。

淡々とした文体で語られる物語のそこかしこに、登場人物達の熱い想いが伝わってくる瞬間があり、そのたびに目頭を熱くさせられた。本作を読んでいると、物語に熱を込めるために必ずしも激しい文体は必要ないのだということを再認識させられる。

前作『華龍の宮』のエピローグでは、大異変発生後の光景が簡潔に語られたが、本作の読了後にその部分を読み返すと、いたたまれないことこのうえなし。本作の膨大なページ数を費やして真に迫る命を吹き込まれた世界が、地殻を引き裂く大異変によって為す術もなく蹂躙されていく様は、哀しさを通り越して諸行無常の極致。本作中ではその自信満々な言動に「こいつらなら本当に人類を救ってくれるかもしれない」と頼もしさを憶えた救世の子達だが、前作のエピロードで語られる大異変の光景をいざ目の当たりにしてしまうと、彼らの存在すら大河の濁流に抗う小舟のごとく心許ない・・・。

SFすぎて著者の得意分野から離れてしまうのかもしれないが、是非とも人類とアキーラ号のその後を描いた続編を執筆して欲しいと、心の底から願ってやまない。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.12
(4pt)

初めての読者にとっては手ごわい上巻

ホットプルームによる海面上昇で陸地が極端に減った地球環境で繰り広げられる異世界。「魚船・獣船」「華竜の宮」の続編。私のように読み続けている者はいいが、本書から読み始める読者は、戸惑うだろう。この世界の前提条件や、海の民が遺伝子操作によって人間と魚船を双子で産むとか、最初に軽くガイドのページを付けるか、巻末に用語解説を付けるかした方がよい。関係各位、文庫化の際は御一考を。
 タイトル「深紅の碑文」が何なのか、上巻読了時点では皆目見当がつかない。
 思わせぶりな書簡から物語は始まるが、前半は活劇が少なくて少し飽き気味だった。だが、第五章でザフィールの生い立ちが始まるや、世界が生き生きと明るみを増した。彼の希望、鬱屈、理想、怨恨・・・すべてが我がことのように眼前で展開する。殺戮知性体には戦慄した。
 深宇宙開発機構に入った少女が、これからどんな存在になって物語に絡むのだろうか。楽しみに下巻を開くことにする。
深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312176