深紅の碑文

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評判

深紅の碑文の評価:

4.53/5点 レビュー 19件。 A ランク

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平均点4.53pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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未読の方はご注意ください

全31件 21〜31 2/2ページ
No.11
(4pt)

初めての読者にとっては手ごわい上巻

ホットプルームによる海面上昇で陸地が極端に減った地球環境で繰り広げられる異世界。「魚船・獣船」「華竜の宮」の続編。私のように読み続けている者はいいが、本書から読み始める読者は、戸惑うだろう。この世界の前提条件や、海の民が遺伝子操作によって人間と魚船を双子で産むとか、最初に軽くガイドのページを付けるか、巻末に用語解説を付けるかした方がよい。関係各位、文庫化の際は御一考を。
 タイトル「深紅の碑文」が何なのか、上巻読了時点では皆目見当がつかない。
 思わせぶりな書簡から物語は始まるが、前半は活劇が少なくて少し飽き気味だった。だが、第五章でザフィールの生い立ちが始まるや、世界が生き生きと明るみを増した。彼の希望、鬱屈、理想、怨恨・・・すべてが我がことのように眼前で展開する。殺戮知性体には戦慄した。
 深宇宙開発機構に入った少女が、これからどんな存在になって物語に絡むのだろうか。楽しみに下巻を開くことにする。
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094230
No.10
(5pt)

リリエンタールの末裔

時間に余裕があったら、ぜひ「リリエンタールの末裔」を
読んでからこの「上下巻」を読んでください。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.9
(5pt)

リリエンタールの末裔

時間に余裕があったら、ぜひ「リリエンタールの末裔」を
読んでからこの「上下巻」を読んでください。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.8
(5pt)

傑作!

久しぶりに読み応えのある傑作に出会えました。最終章での感動に涙、涙、涙でした。終局迫る怨恨うずまく世界の中で、それでも生きる希望を胸に各々の進む道をもがきながら進む人々のなんと凄まじき群像劇よ!号泣必至です。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.7
(5pt)

傑作!

久しぶりに読み応えのある傑作に出会えました。最終章での感動に涙、涙、涙でした。終局迫る怨恨うずまく世界の中で、それでも生きる希望を胸に各々の進む道をもがきながら進む人々のなんと凄まじき群像劇よ!号泣必至です。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.6
(5pt)

ネゴシエーションの積み上げというリアルな世界を・・・

第32回日本SF大賞受賞作『華竜の宮』の続編的作品。
近未来を舞台とした海洋SFを謳っているが、ストーリーの骨子は、
為政者/経営者/宗教団体などの、組織的立場に立脚した利害、
ならびに官僚的面子のネゴシエーションの応酬という珍しい作品。

もちろんSF的設定や世界観、仮想生物たちの生き生きとした描写は
それはそれで素晴らしく、脳内にリアルに立ち上がってくる。
しかし、最初から最後まで物語を引っ張っていくのは、
組織の頂点や末端で、所属組織の論理や制約に縛られながらも、
自らの倫理にも誠実であらんとするネゴシエーターたちの姿勢と苦悩である。

前作は本作にも登場する一人の官僚を軸に骨子が組み立てられていたが
本作ではより多くの組織の立場を背負った人間たちが物語を担う。
その一人ひとりを、集団の特徴を現す粗い書割としてではなく、血の通った人間として
書き分けている作者の才能の進化には、正直感服するしかない。

下巻では、旧世代の因縁が執拗に語られる。とはいえその結末は、
様々な想いがすべては成就されす、本書の世界観、
そしてダブルバインドな題名と同じく苦く、救いが見出せないものだ。
一方終末が迫る中、人類の希望が、いや、生きていた証が
様々な困難を乗り越え、若者たちの手で深宇宙に打ち上げられる。
誰に渡されることの無いバトンが、無音のラグランジュポイントから
静かに旅立つラストの描写には、読者はじんわりとした感動で満たされるであろう。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.5
(5pt)

ネゴシエーションの積み上げというリアルな世界を・・・

第32回日本SF大賞受賞作『華竜の宮』の続編的作品。
近未来を舞台とした海洋SFを謳っているが、ストーリーの骨子は、
為政者/経営者/宗教団体などの、組織的立場に立脚した利害、
ならびに官僚的面子のネゴシエーションの応酬という珍しい作品。

もちろんSF的設定や世界観、仮想生物たちの生き生きとした描写は
それはそれで素晴らしく、脳内にリアルに立ち上がってくる。
しかし、最初から最後まで物語を引っ張っていくのは、
組織の頂点や末端で、所属組織の論理や制約に縛られながらも、
自らの倫理にも誠実であらんとするネゴシエーターたちの姿勢と苦悩である。

前作は本作にも登場する一人の官僚を軸に骨子が組み立てられていたが
本作ではより多くの組織の立場を背負った人間たちが物語を担う。
その一人ひとりを、集団の特徴を現す粗い書割としてではなく、血の通った人間として
書き分けている作者の才能の進化には、正直感服するしかない。

下巻では、旧世代の因縁が執拗に語られる。とはいえその結末は、
様々な想いがすべては成就されす、本書の世界観、
そしてダブルバインドな題名と同じく苦く、救いが見出せないものだ。
一方終末が迫る中、人類の希望が、いや、生きていた証が
様々な困難を乗り越え、若者たちの手で深宇宙に打ち上げられる。
誰に渡されることの無いバトンが、無音のラグランジュポイントから
静かに旅立つラストの描写には、読者はじんわりとした感動で満たされるであろう。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249
No.4
(5pt)

ネゴシエーションの積み上げというリアルな世界を・・・

第32回日本SF大賞受賞作『華竜の宮』の続編的作品。
近未来を舞台とした海洋SFを謳っているが、ストーリーの骨子は、
為政者/経営者/宗教団体などの、組織的立場に立脚した利害、
ならびに官僚的面子のネゴシエーションの応酬という珍しい作品。

もちろんSF的設定や世界観、仮想生物たちの生き生きとした描写は
それはそれで素晴らしく、脳内にリアルに立ち上がってくる。
しかし、最初から最後まで物語を引っ張っていくのは、
組織の頂点や末端で、所属組織の論理や制約に縛られながらも、
自らの倫理にも誠実であらんとするネゴシエーターたちの姿勢と苦悩である。

前作は本作にも登場する一人の官僚を軸に骨子が組み立てられていたが
本作ではより多くの組織の立場を背負った人間たちが物語を担う。
その一人ひとりを、集団の特徴を現す粗い書割としてではなく、血の通った人間として
書き分けている作者の才能の進化には、正直感服するしかない。

上巻は、やや前作の世界観を引きずる描写が多かったものの、
宇宙を目指す若者たちが徐々に重要な役割を果たしつつある。
彼らが絶望の中で、いかなる未来を紡いでいくのか
下巻を読むのが楽しみでもあり、読み終えてしまうのが悲しくもある。
深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(上) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312176
No.3
(5pt)

ネゴシエーションの積み上げというリアルな世界を・・・

第32回日本SF大賞受賞作『華竜の宮』の続編的作品。
近未来を舞台とした海洋SFを謳っているが、ストーリーの骨子は、
為政者/経営者/宗教団体などの、組織的立場に立脚した利害、
ならびに官僚的面子のネゴシエーションの応酬という珍しい作品。

もちろんSF的設定や世界観、仮想生物たちの生き生きとした描写は
それはそれで素晴らしく、脳内にリアルに立ち上がってくる。
しかし、最初から最後まで物語を引っ張っていくのは、
組織の頂点や末端で、所属組織の論理や制約に縛られながらも、
自らの倫理にも誠実であらんとするネゴシエーターたちの姿勢と苦悩である。

前作は本作にも登場する一人の官僚を軸に骨子が組み立てられていたが
本作ではより多くの組織の立場を背負った人間たちが物語を担う。
その一人ひとりを、集団の特徴を現す粗い書割としてではなく、血の通った人間として
書き分けている作者の才能の進化には、正直感服するしかない。

上巻は、やや前作の世界観を引きずる描写が多かったものの、
宇宙を目指す若者たちが徐々に重要な役割を果たしつつある。
彼らが絶望の中で、いかなる未来を紡いでいくのか
下巻を読むのが楽しみでもあり、読み終えてしまうのが悲しくもある。
深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (上) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094230
No.2
(5pt)

人類は争いを止めることができるのか

2014年の読み初め。

この物語には、全てがある。

未曽有の環境変化に直面する人類。

遺伝子操作以上の生物改変、核融合技術の開発、人工知性体の開発など、全てのタブーを捨て去ってまで生き延びようとする時、人類はどうなるのか。

人は、何を選び、何を捨て去るのか。
物語の舞台は、残酷で悲惨な未来だが、希望は残る。

恐らく、どれを希望と捉えるかは、読み手次第だ。

著者の既刊「魚舟・獣舟」、「華竜の宮」などと世界観は同じで、読んでいた方が、物語には入り込み易い。

正直、個人的に海が身近ではないため、「魚舟・獣舟」を読んだ時は、作者の世界観に違和感を覚え、馴染めなかった。

しかし、長編の「華竜の宮」と「深紅の碑文」は、壮大な物語だが、一人一人の人生の物語でもあり、彼らと共に、波の音を聞き、潮の匂いを嗅いでいるかのように感じられ、読み終えるのが残念でならなかった。

読み終えた今、まるで「世界のためにお前は何が出来るのか」と問いかけられているようだ。
深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文(下) (ハヤカワ文庫JA)より
4150312184
No.1
(5pt)

人類は争いを止めることができるのか

2014年の読み初め。

この物語には、全てがある。

未曽有の環境変化に直面する人類。

遺伝子操作以上の生物改変、核融合技術の開発、人工知性体の開発など、全てのタブーを捨て去ってまで生き延びようとする時、人類はどうなるのか。

人は、何を選び、何を捨て去るのか。
物語の舞台は、残酷で悲惨な未来だが、希望は残る。

恐らく、どれを希望と捉えるかは、読み手次第だ。

著者の既刊「魚舟・獣舟」、「華竜の宮」などと世界観は同じで、読んでいた方が、物語には入り込み易い。

正直、個人的に海が身近ではないため、「魚舟・獣舟」を読んだ時は、作者の世界観に違和感を覚え、馴染めなかった。

しかし、長編の「華竜の宮」と「深紅の碑文」は、壮大な物語だが、一人一人の人生の物語でもあり、彼らと共に、波の音を聞き、潮の匂いを嗅いでいるかのように感じられ、読み終えるのが残念でならなかった。

読み終えた今、まるで「世界のためにお前は何が出来るのか」と問いかけられているようだ。
深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション) Amazon書評・レビュー: 深紅の碑文 (下) (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)より
4152094249