美女と竹林
評判
美女と竹林の評価:
3.66/5点 レビュー 58件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 81〜100 5/6ページ
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美女と竹林の評価:
3.66/5点 レビュー 58件。 D ランク
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宣伝文句に惑わされてはいけません。(ハードカバー版では)15ページくらいまで読んだところで「あと260ページもこの調子が続くのか…すごく嫌な予感がする。オチがなかったら許さんぞ!」。軽妙かつ惚けた語り口はなにかを思い出す。そう、星新一のショートショートだ。しかし、そこに込められているのはブラックユーモアではなく、ほとんどが苦しい言い訳だけど。
森見登美彦の小説は「太陽の塔」「四畳半神話大系」「夜は短し歩けよ乙女」「きつねのはなし」「【新釈】走れメロス 他四篇」「有頂天家族」と読ませてもらってきたけれど、一体この本は何? どうやら2007年から2008年にかけて「小説宝石」に17回連載された「妄想エッセイ」集らしい。いや、妄想というより孟宗(竹)か。「美女と竹林」とあるけれど、正確には「美女か竹林」だ。
わたしにとって「森見登美彦=京都大学+四畳半+黒髪の乙女もしくは狸」という図式が成り立っていて、好きな作家のひとりに数えてもいいと思っています。作家の人となりを知るには「あとがき」が参考になるのだけれど、わたしは森見登美彦のあとがきを読んだことがありません。この本は小説でもエッセイでもありません。月に一度の「あとがき」集です。当然ストーリーなど存在しません。突っ込みどころ満載です。
京都の西、桂にある竹林に手を入れて(古い竹を伐って)美しいものにするのが行動目的なのですが、締切に追われて忙しかったり、夏は暑かったり、ひとりでは寂しかったりと全くはかどりません。案の定、最後の最後まで。
「かぐや姫、おらんね」
「かぐや姫を切ってしまわないように、くれぐれも気をつけろ。血みどろはごめんです」
「待て。こんな枯れた竹を刈ってもダメだ。もしかぐや姫が中にいたとしても、竹が枯れるまで居座っていたらバアさんではないか」
思わずプッと吹き出すこともあり、なかなか楽しい読み物でした。ただし「森見登美彦は初めて」という方にはお勧めできません。「夜は短し歩けよ乙女」あたりを読んだあとにしたほうがいい。なにせ「あとがき」ですから。