デンデラ

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評判

デンデラの評価:

3.31/5点 レビュー 36件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.31pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 1〜20 1/2ページ
No.36
(5pt)

最高にハラハラドキドキ別世界に引き摺り込まれる

この作家の大ファンになりました。奇想天外な内容が面白くて明け方近くまで読み明かしました。今まで読んできた小説が生ぬるく感じてしまいます。他の本も読みたいけれど、これほど面白い本が見つかるか疑問です。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.35
(5pt)

最高にハラハラドキドキ別世界に引き摺り込まれる

この作家の大ファンになりました。奇想天外な内容が面白くて明け方近くまで読み明かしました。今まで読んできた小説が生ぬるく感じてしまいます。他の本も読みたいけれど、これほど面白い本が見つかるか疑問です。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.34
(4pt)

ババアファンタジー

なかなか良いババアファンタジーです。
なかなか無いですよね?このジャンル。
ファンタジーは若者だけの物ではないという気迫を感じます。
何なら異世界転生物の要素も入っています。時代を先取りしています。
応援したい。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.33
(4pt)

ババアファンタジー

なかなか良いババアファンタジーです。
なかなか無いですよね?このジャンル。
ファンタジーは若者だけの物ではないという気迫を感じます。
何なら異世界転生物の要素も入っています。時代を先取りしています。
応援したい。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.32
(4pt)

熊の全力疾走から逃げられるババアはいない

映画をみてから原作があるとのことで本作を読みました。
ネタバレになるかもしれませんが、映画と本作では一部内容が異なります。
しかし映画の疑問はこれで解けると思います。

でもなぁ、熊と全力疾走の追いかけっこしたらすぐに追いつかれちゃうと思うの。
そこが違和感。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.31
(4pt)

熊の全力疾走から逃げられるババアはいない

映画をみてから原作があるとのことで本作を読みました。
ネタバレになるかもしれませんが、映画と本作では一部内容が異なります。
しかし映画の疑問はこれで解けると思います。

でもなぁ、熊と全力疾走の追いかけっこしたらすぐに追いつかれちゃうと思うの。
そこが違和感。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.30
(5pt)

衣食住が充分に行えれば十分だ。しかし、厳しい生活環境の中での村社会の存続。限られた空間の中でそれを維持していく。ここには一定どの約束としての規律があった。

少子高齢化時代の今日、今に生きることの大切さの意味を「デンデラ」は読む人に問いかけている。日本が戦後74年をこえて人工的には4人に一人は70歳をこえ団塊の世代と言われ昭和22〜25年生まれの大半が70歳をこえた。歳をとるそれは祝うべき事柄であるが「デンデラ」に描かれるのはその当時は少なくない村社会、とりわけ人口、数百人での自給自足経済で生きる人々は60歳になるとデンデラ野に捨てられた。そして村人、家族友とはなれ無人の山あいにあって生き絶えていく。凍えそうな降り積もる雪。捨てられる山間の僻地は人が住めるところではない。まず生きるに欠かせぬ食べ物とてない。そんな中で極楽を信じる(老婆)は横たわり死の瞑想に入る。白帷子に降りしきる雪あと数時間で凍死寸前にあって予想外の事態に出会う。古びた帷子、防寒用の外衣に身をつつんだ老婆二人。それは同じ部落の山入りで死での別れをした筈の同朋だった。住む生き物といえば野うさぎか、言い伝えで知られる山の主という熊。今この目で見る人は明らかに生きた人間。何故、そこにいる。この人らは数年も前に極楽に行ってるはず?
物語では齢70歳でお山に行くことを設定しているが柳田国男の「遠野物語」には60歳の伝承を伝えており部落の特性では一律ではない。主人公、斎藤カユ。そしてかっては先人としてお山に眠っているはずの知り人、自分を入れてその数50人。
総支配に関与するのが30年前にお山に捨てられた長老、三ツ屋メイ。村の掟に逆らいてずくりで築き上げた手ずくりの隠れ家。100歳の大婆の想いとは何なのか。極楽行きとは全く正反対の執念。生きることの意味をといかけている。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.29
(5pt)

衣食住が充分に行えれば十分だ。しかし、厳しい生活環境の中での村社会の存続。限られた空間の中でそれを維持していく。ここには一定どの約束としての規律があった。

少子高齢化時代の今日、今に生きることの大切さの意味を「デンデラ」は読む人に問いかけている。日本が戦後74年をこえて人工的には4人に一人は70歳をこえ団塊の世代と言われ昭和22〜25年生まれの大半が70歳をこえた。歳をとるそれは祝うべき事柄であるが「デンデラ」に描かれるのはその当時は少なくない村社会、とりわけ人口、数百人での自給自足経済で生きる人々は60歳になるとデンデラ野に捨てられた。そして村人、家族友とはなれ無人の山あいにあって生き絶えていく。凍えそうな降り積もる雪。捨てられる山間の僻地は人が住めるところではない。まず生きるに欠かせぬ食べ物とてない。そんな中で極楽を信じる(老婆)は横たわり死の瞑想に入る。白帷子に降りしきる雪あと数時間で凍死寸前にあって予想外の事態に出会う。古びた帷子、防寒用の外衣に身をつつんだ老婆二人。それは同じ部落の山入りで死での別れをした筈の同朋だった。住む生き物といえば野うさぎか、言い伝えで知られる山の主という熊。今この目で見る人は明らかに生きた人間。何故、そこにいる。この人らは数年も前に極楽に行ってるはず?
物語では齢70歳でお山に行くことを設定しているが柳田国男の「遠野物語」には60歳の伝承を伝えており部落の特性では一律ではない。主人公、斎藤カユ。そしてかっては先人としてお山に眠っているはずの知り人、自分を入れてその数50人。
総支配に関与するのが30年前にお山に捨てられた長老、三ツ屋メイ。村の掟に逆らいてずくりで築き上げた手ずくりの隠れ家。100歳の大婆の想いとは何なのか。極楽行きとは全く正反対の執念。生きることの意味をといかけている。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.28
(5pt)

一度生を諦めた老人たちが如何に生きることにこだわるようになっていったのかという心理描写が巧みです。

姥捨山に捨てられた老人たちのその後の闘いを描いたものです。サバイバル的内容がメインかと思いきや,映画『リメインズ 美しき勇者たち』を彷彿とさせるような人食い熊や雪との闘いが大半を占めました。

一度生を諦めた老人たちが如何に生きることにこだわるようになっていったのかという心理描写が巧みです。

最後は,カユは熊を村に誘うことに成功したのでしょうか。想像をかき立てられます。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.27
(5pt)

一度生を諦めた老人たちが如何に生きることにこだわるようになっていったのかという心理描写が巧みです。

姥捨山に捨てられた老人たちのその後の闘いを描いたものです。サバイバル的内容がメインかと思いきや,映画『リメインズ 美しき勇者たち』を彷彿とさせるような人食い熊や雪との闘いが大半を占めました。

一度生を諦めた老人たちが如何に生きることにこだわるようになっていったのかという心理描写が巧みです。

最後は,カユは熊を村に誘うことに成功したのでしょうか。想像をかき立てられます。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.26
(4pt)

ある意味、進撃の巨人(小説版)かも?

ストーリーに引き込まれ、貪るように一気に読み通しました。 最後はもう少し最期まで描写して欲しかったし、村や村との関係に変化をもたらすようなストーリーを期待しました。 熊との対決のシーンは、まるで進撃の巨人です。 感傷的な気持ちにならざるを得ない死を瞬間的なもので描写していて、死なんてあっけなく、逆にだからこそ真剣に真摯に生きようという気持ちを持ちました。 読了満足感は結構あります。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.25
(4pt)

ある意味、進撃の巨人(小説版)かも?

ストーリーに引き込まれ、貪るように一気に読み通しました。 最後はもう少し最期まで描写して欲しかったし、村や村との関係に変化をもたらすようなストーリーを期待しました。 熊との対決のシーンは、まるで進撃の巨人です。 感傷的な気持ちにならざるを得ない死を瞬間的なもので描写していて、死なんてあっけなく、逆にだからこそ真剣に真摯に生きようという気持ちを持ちました。 読了満足感は結構あります。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.24
(4pt)

馬鹿馬鹿しすぎて面白い

その後の姥捨て山という設定のようだが、それはまったく関係ありません。いわゆるパニック小説です。女性が描けていないとか人間が描けていないとかの批判は的外れです。単なるパニック小説なんですから。そもそも老婆たちの運動能力、生命力も半端なく強く、とても現実の老人とは思えないほどですから(笑)。ありえないです。難しいことを考えて読む小説ではありません。エンターテイメントです。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.23
(4pt)

馬鹿馬鹿しすぎて面白い

その後の姥捨て山という設定のようだが、それはまったく関係ありません。いわゆるパニック小説です。女性が描けていないとか人間が描けていないとかの批判は的外れです。単なるパニック小説なんですから。そもそも老婆たちの運動能力、生命力も半端なく強く、とても現実の老人とは思えないほどですから(笑)。ありえないです。難しいことを考えて読む小説ではありません。エンターテイメントです。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.22
(4pt)

戦闘老婆の生きざまを見よ!

時代背景は判然としないが、口減らしとして姥捨てが慣例化している貧農が舞台となっているから、推して知るべしだろう。登場人物は、皆、老婆である。なんと平均年齢80歳強!

70歳を迎えた斎藤カユは、村の慣例通り『お山』に捨てられた。極楽浄土を願い雪原に横たわるカユ。しかし、カユが目覚めると、そこには『お山』に入って死んだとばかり思っていた老婆たちがいた。老婆たちは、『デンデラ』という女だけの社会を形成し、『お山』に入ったものを救いながら、生きてきたのだ。助けられたことに怒りをあらわにするカユ。『デンデラ』に溶け込もうとしないカユだったが、やがて、老婆たちの対立に巻き揉まれていく ・・・

僕は、本作品を読んでいて斎藤環さん『戦闘少女の精神分析』を思い出した。『戦闘少女の精神分析』では、闘う少女たちをファリック・ガール=男性器を持つ女性と定義づけて精神分析を試みていくのだけど、斎藤カユら老婆たちのキャラクターがまさにファリック・ガールなのだ。会話をおっていくだけなら、年齢、性別ともに不詳でも通じてしまう。そんな独特な雰囲気が本作品を特徴づけているようだ。

『村』に復讐を誓う襲撃派と『デンデラ』の繁栄を願う穏健派の内紛、襲いくる凶暴な人喰い羆、そして謎の疫病。

凍てつく雪景色の中、闘いが繰り広げられていく。一人また一人と命を落とす老婆たち。ヒロイズムに突き動かされた行動に、戦闘少女の精神性が垣間見える(肉体の破壊描写がグロテスクゆえ、そういうシーンが苦手な方は注意されたし)。戦闘”老婆”の生きざまを見よ!

崩壊しつつある『デンデラ』を前に、襲撃派にも穏健派にも冷ややかな態度をとっていたカユは、目的意識に目覚める。ラストは羆との最終決戦だ。満身創痍となったカユの決断とは何か。そして、それは成就するのだろうか ・・・ と続いていく。

本作品を簡単に要約すると、ただただ、老婆たちが殺されていくだけのお話だ。好き嫌いが別れそうだけれど、私は、解説にあるようなラノベ感覚と、老婆たちのアクティヴさに惹かれた。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.21
(4pt)

戦闘老婆の生きざまを見よ!

時代背景は判然としないが、口減らしとして姥捨てが慣例化している貧農が舞台となっているから、推して知るべしだろう。登場人物は、皆、老婆である。なんと平均年齢80歳強!

70歳を迎えた斎藤カユは、村の慣例通り『お山』に捨てられた。極楽浄土を願い雪原に横たわるカユ。しかし、カユが目覚めると、そこには『お山』に入って死んだとばかり思っていた老婆たちがいた。老婆たちは、『デンデラ』という女だけの社会を形成し、『お山』に入ったものを救いながら、生きてきたのだ。助けられたことに怒りをあらわにするカユ。『デンデラ』に溶け込もうとしないカユだったが、やがて、老婆たちの対立に巻き揉まれていく ・・・

僕は、本作品を読んでいて斎藤環さん『戦闘少女の精神分析』を思い出した。『戦闘少女の精神分析』では、闘う少女たちをファリック・ガール=男性器を持つ女性と定義づけて精神分析を試みていくのだけど、斎藤カユら老婆たちのキャラクターがまさにファリック・ガールなのだ。会話をおっていくだけなら、年齢、性別ともに不詳でも通じてしまう。そんな独特な雰囲気が本作品を特徴づけているようだ。

『村』に復讐を誓う襲撃派と『デンデラ』の繁栄を願う穏健派の内紛、襲いくる凶暴な人喰い羆、そして謎の疫病。

凍てつく雪景色の中、闘いが繰り広げられていく。一人また一人と命を落とす老婆たち。ヒロイズムに突き動かされた行動に、戦闘少女の精神性が垣間見える(肉体の破壊描写がグロテスクゆえ、そういうシーンが苦手な方は注意されたし)。戦闘”老婆”の生きざまを見よ!

崩壊しつつある『デンデラ』を前に、襲撃派にも穏健派にも冷ややかな態度をとっていたカユは、目的意識に目覚める。ラストは羆との最終決戦だ。満身創痍となったカユの決断とは何か。そして、それは成就するのだろうか ・・・ と続いていく。

本作品を簡単に要約すると、ただただ、老婆たちが殺されていくだけのお話だ。好き嫌いが別れそうだけれど、私は、解説にあるようなラノベ感覚と、老婆たちのアクティヴさに惹かれた。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.20
(4pt)

姥捨て山のその後を描いた作品です。

楢山節考が姥捨て山の話なら、このデンデラは姥捨て山のその後を描いた作品です。 ある貧しい村では、老人たちは70歳をすぎると、息子に背負われ山に捨てに行かれます。 ここまでは良く聞く話です。 しかし、この作品では、捨てられた主人公、斎藤カユが、自分以前に捨てられた老婆たちに救われます。 そして49人の70歳以上の老婆で構成されたもう1つの村、「デンデラ」へ連れて行かれます。 主人公を入れて50人です。 村の長は三ツ屋メイ(100歳!)です。 70歳で捨てられたメイは30年かけてデンデラを作り上げたのです。 その目的は自分を捨てた村の人々への復讐でした。 しかし、山の主である、熊がデンデラを襲撃するに及んで、デンデラは村への襲撃どころではなくなります。 しかも、デンデラでは疫病まではやりだし、存亡の危機に瀕します
途中、ミステリー的な要素も盛り込まれ、厳しい自然との戦い、熊との死力を尽くした戦闘シーン、デンデラ内部での派閥抗争など読みどころ満載です。 作者の佐藤友哉という方の作品は今まで読んだことありませんでしたが、インパクト抜群の作品です。 高齢者しか出てきませんが、決してウェットでなく、どちらかというと爽快感を感じることができます。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.19
(4pt)

姥捨て山のその後を描いた作品です。

楢山節考が姥捨て山の話なら、このデンデラは姥捨て山のその後を描いた作品です。 ある貧しい村では、老人たちは70歳をすぎると、息子に背負われ山に捨てに行かれます。 ここまでは良く聞く話です。 しかし、この作品では、捨てられた主人公、斎藤カユが、自分以前に捨てられた老婆たちに救われます。 そして49人の70歳以上の老婆で構成されたもう1つの村、「デンデラ」へ連れて行かれます。 主人公を入れて50人です。 村の長は三ツ屋メイ(100歳!)です。 70歳で捨てられたメイは30年かけてデンデラを作り上げたのです。 その目的は自分を捨てた村の人々への復讐でした。 しかし、山の主である、熊がデンデラを襲撃するに及んで、デンデラは村への襲撃どころではなくなります。 しかも、デンデラでは疫病まではやりだし、存亡の危機に瀕します
途中、ミステリー的な要素も盛り込まれ、厳しい自然との戦い、熊との死力を尽くした戦闘シーン、デンデラ内部での派閥抗争など読みどころ満載です。 作者の佐藤友哉という方の作品は今まで読んだことありませんでしたが、インパクト抜群の作品です。 高齢者しか出てきませんが、決してウェットでなく、どちらかというと爽快感を感じることができます。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030
No.18
(5pt)

まさに怪作

「姥捨て」された老婆たちが「デンデラ」というコミュニティを築き、サバイバル生活をする――
そこでは捨てた村に復讐を近う「襲撃派」、新しい生活を発展させたい「穏健派」が対立しており、
主人公はどちらに与することもなく、短気で怒りやすい考え無しではあるが、持ち前の直感で関わっていく。
……というあらすじである。

奇抜で興味深い設定ではあるが、これらは全てガジェットに過ぎない。
途中何度も襲いかかる羆も、デンデラを襲う疫病も、襲撃派と穏健派の対立でさえ、単なる舞台装置である。
更に、キャラクターもテーマのための記号でしかない。登場人物たちは老婆であることを作中何度も強調されるが、
70を超えた老婆たちは羆を相手に大立ち回りするし、思考や性格も若くまるで十代の少女を見ているようである。
ゆえに、「老婆たちの知恵で村に復讐する活劇」と思って読み始めると肩透かしを食らう。

肝心のテーマについては、多くを内包しており、単純に語ることはできないが、
個人的には、「個は孤である」という点が印象に残った。
登場人物たちは「姥捨て」について様々な見解を持っており、その姿に共感するも、反感を抱くも読者の考え方である。
読者としての自分は「51人目のデンデラのメンバー」として、安全な位置から思考実験に参加しているような印象を受けた。

なお、主人公が最後どうなったかはほぼ確定的に暗示されるものの明確に描写はされていない。
「その後」は読者の主義によっていくつかに分かれるだろう。不思議な作品である。
デンデラ (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: デンデラ (新潮文庫)より
4101345538
No.17
(5pt)

まさに怪作

「姥捨て」された老婆たちが「デンデラ」というコミュニティを築き、サバイバル生活をする――
そこでは捨てた村に復讐を近う「襲撃派」、新しい生活を発展させたい「穏健派」が対立しており、
主人公はどちらに与することもなく、短気で怒りやすい考え無しではあるが、持ち前の直感で関わっていく。
……というあらすじである。

奇抜で興味深い設定ではあるが、これらは全てガジェットに過ぎない。
途中何度も襲いかかる羆も、デンデラを襲う疫病も、襲撃派と穏健派の対立でさえ、単なる舞台装置である。
更に、キャラクターもテーマのための記号でしかない。登場人物たちは老婆であることを作中何度も強調されるが、
70を超えた老婆たちは羆を相手に大立ち回りするし、思考や性格も若くまるで十代の少女を見ているようである。
ゆえに、「老婆たちの知恵で村に復讐する活劇」と思って読み始めると肩透かしを食らう。

肝心のテーマについては、多くを内包しており、単純に語ることはできないが、
個人的には、「個は孤である」という点が印象に残った。
登場人物たちは「姥捨て」について様々な見解を持っており、その姿に共感するも、反感を抱くも読者の考え方である。
読者としての自分は「51人目のデンデラのメンバー」として、安全な位置から思考実験に参加しているような印象を受けた。

なお、主人公が最後どうなったかはほぼ確定的に暗示されるものの明確に描写はされていない。
「その後」は読者の主義によっていくつかに分かれるだろう。不思議な作品である。
デンデラ Amazon書評・レビュー: デンデラより
4104525030