恋文の技術

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評判

恋文の技術の評価:

4.32/5点 レビュー 116件。 A ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全232件 161〜180 9/12ページ
No.72
(3pt)

笑って楽しんで読んで良かったと思うけど。。

とっっっっっっっても面白かった。守田君と友人達との手紙のやり取り、というか掛け合い漫才を見るたびに、おもわずニヤニヤしてしまう。
森見先生の他の著作にでてくるキーワード(例えば韋駄天コタツとか)が、ところどころ本書に散りばめられているのもまた、ファンを嬉しくしてくれる1つのスパイスである。
守田君への伊吹さんのお返事を読めなかったのが残念だけど、それはほら、きっと実った恋ほど語るに値しないものはないのだから。でも読みたかった、、、すごく残念。。

ただ、なんというか、、「ちょっとなぁ」と思ってしまったのもまた事実。だって、展開が一緒だよね。やり取りは楽しめたけど、途中から「ああ、またこういう落ちか」ってなる。いや、もちろんそれが悪いとは思わない。けれどもちょっと違ったタイプの学生生活だって見てみたいのさ、ファンとしては。うーん、でもこの展開から離れると寂しいといえば寂しいな。実にムズカシイ。

ここは1つもっと森見作品にどっぷりつかってみよう、そうすれば、この世界が心地よいのか、それともそろそろ良いのか、判断できるのでしょう。うん、止むを得ぬ。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.71
(3pt)

笑って楽しんで読んで良かったと思うけど。。

とっっっっっっっても面白かった。守田君と友人達との手紙のやり取り、というか掛け合い漫才を見るたびに、おもわずニヤニヤしてしまう。
森見先生の他の著作にでてくるキーワード(例えば韋駄天コタツとか)が、ところどころ本書に散りばめられているのもまた、ファンを嬉しくしてくれる1つのスパイスである。
守田君への伊吹さんのお返事を読めなかったのが残念だけど、それはほら、きっと実った恋ほど語るに値しないものはないのだから。でも読みたかった、、、すごく残念。。

ただ、なんというか、、「ちょっとなぁ」と思ってしまったのもまた事実。だって、展開が一緒だよね。やり取りは楽しめたけど、途中から「ああ、またこういう落ちか」ってなる。いや、もちろんそれが悪いとは思わない。けれどもちょっと違ったタイプの学生生活だって見てみたいのさ、ファンとしては。うーん、でもこの展開から離れると寂しいといえば寂しいな。実にムズカシイ。

ここは1つもっと森見作品にどっぷりつかってみよう、そうすれば、この世界が心地よいのか、それともそろそろ良いのか、判断できるのでしょう。うん、止むを得ぬ。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.70
(5pt)

想像力をかきたてる,いい距離感。

本書は主人公が先輩や友人,妹,家庭教師時代の元教え子などとの間で交わされた文通のうち,主人公が出した手紙により話が進められます。一切,周りの登場人物が直接出てこないにも関わらず,書簡の内容から想像力がかきたてられ,各人のその濃いキャラクターが浮かび上がり,また詳細に語られていないにも関わらず,アホみたいな出来事の顛末がありありと浮かび上がり,そこに軽妙な書きっぷりが加わってすんごく笑わせて頂きました。
 かと思えば,文面から現れる,迷走しながらも恋文に悩んでいく主人公の様に,何故かホロリとさせられ,読後感は気持ちの良い落差にすごく満ち足りました。
 主人公が見出した恋文の技術とは何か,本書を読み進めれば深みを感じる不思議さ。読んでみて味わって欲しいと思います。是非,一読してみて下さい。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.69
(5pt)

想像力をかきたてる,いい距離感。

本書は主人公が先輩や友人,妹,家庭教師時代の元教え子などとの間で交わされた文通のうち,主人公が出した手紙により話が進められます。一切,周りの登場人物が直接出てこないにも関わらず,書簡の内容から想像力がかきたてられ,各人のその濃いキャラクターが浮かび上がり,また詳細に語られていないにも関わらず,アホみたいな出来事の顛末がありありと浮かび上がり,そこに軽妙な書きっぷりが加わってすんごく笑わせて頂きました。
 かと思えば,文面から現れる,迷走しながらも恋文に悩んでいく主人公の様に,何故かホロリとさせられ,読後感は気持ちの良い落差にすごく満ち足りました。
 主人公が見出した恋文の技術とは何か,本書を読み進めれば深みを感じる不思議さ。読んでみて味わって欲しいと思います。是非,一読してみて下さい。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.68
(5pt)

おっぱいしつこい

おっぱいのしつこさを評価するときのマイナス要因にしたとしても☆5です。他の作品と違って続編が可能だと思うので、いずれは守田の大文字山でのシーンとかも読んでみたいです。 とりあえず爆笑(大笑い)に次ぐ爆笑で本屋での立ち読みはお薦めできません。阿呆なストーリーなのに、何故か暖かい気持ちになり手紙を書きたくなる本でした。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.67
(5pt)

おっぱいしつこい

おっぱいのしつこさを評価するときのマイナス要因にしたとしても☆5です。他の作品と違って続編が可能だと思うので、いずれは守田の大文字山でのシーンとかも読んでみたいです。 とりあえず爆笑(大笑い)に次ぐ爆笑で本屋での立ち読みはお薦めできません。阿呆なストーリーなのに、何故か暖かい気持ちになり手紙を書きたくなる本でした。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.66
(5pt)

ラブレター

こんな面白い本は最近だとちょっと思い当たりません。
手紙のみで話が展開していきます。

作中の穴水のフレッシュネスは今はないようです。ちょっと残念。
森見好きなら必読です。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.65
(5pt)

ラブレター

こんな面白い本は最近だとちょっと思い当たりません。
手紙のみで話が展開していきます。

作中の穴水のフレッシュネスは今はないようです。ちょっと残念。
森見好きなら必読です。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.64
(3pt)

とりあえず最後まで読んでみて下さい

最後まで読み終わっての感想は、「やられた〜!orz」って感じでした。
そして一番言いたいのは、とりあえず最後まで読んでみてください!!ということ。

内容は花の都・京都の大学から石川県の実験所に移動になった(本人いわく島流し)主人公 守田くんが、恋しい京都に住む友人や先輩、妹や知り合いの小学生、憧れの人等々に手紙を送る というもの。

本編はすべて主人公の手紙。そのため、全体的に同じようなテンポと語り口調でのんびりお話しが進むので、実は何回か挫折しそうになりました。
森見ワールドファンの方々は相変わらずの森見節を楽しめると思うのですが、初読みという方にはひょっとしたら少し辛いかもしれません。

ただ、読み始めたのなら最後まで是非!!
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.63
(3pt)

とりあえず最後まで読んでみて下さい

最後まで読み終わっての感想は、「やられた〜!orz」って感じでした。
そして一番言いたいのは、とりあえず最後まで読んでみてください!!ということ。

内容は花の都・京都の大学から石川県の実験所に移動になった(本人いわく島流し)主人公 守田くんが、恋しい京都に住む友人や先輩、妹や知り合いの小学生、憧れの人等々に手紙を送る というもの。

本編はすべて主人公の手紙。そのため、全体的に同じようなテンポと語り口調でのんびりお話しが進むので、実は何回か挫折しそうになりました。
森見ワールドファンの方々は相変わらずの森見節を楽しめると思うのですが、初読みという方にはひょっとしたら少し辛いかもしれません。

ただ、読み始めたのなら最後まで是非!!
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.62
(5pt)

恋文が濃い文に・・

モリミーセンセの作品はどれも大好きですが、これはその中でもかなりお気に入りです。
私が小さい頃、ちょうど「見どころのある少年」くらいの年頃には「文通」が紳士淑女のたしなみでした。
や、結構マジで流行ってました。そういう私もお手紙を書くのも出すのも大好きなお子様でしたので、
この作品は他の作品より楽しく読みました。
誰かに宛てた手紙を盗み読む気分を味わえるし、次々とヒトサマの手紙の読み散らかすうちに
物語りもどんどん進行して、二重に楽しめる作品でした。
特にモリタイチロウ氏が書いて没にした「失敗書簡集」に目を通したときは転げまわって喜びました。
ですから、公共の場所で読むのはお勧めしませんね。
「文通」という言葉にぐっとくる世代にもおすすめかな、案外。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.61
(5pt)

恋文が濃い文に・・

モリミーセンセの作品はどれも大好きですが、これはその中でもかなりお気に入りです。
私が小さい頃、ちょうど「見どころのある少年」くらいの年頃には「文通」が紳士淑女のたしなみでした。
や、結構マジで流行ってました。そういう私もお手紙を書くのも出すのも大好きなお子様でしたので、
この作品は他の作品より楽しく読みました。
誰かに宛てた手紙を盗み読む気分を味わえるし、次々とヒトサマの手紙の読み散らかすうちに
物語りもどんどん進行して、二重に楽しめる作品でした。
特にモリタイチロウ氏が書いて没にした「失敗書簡集」に目を通したときは転げまわって喜びました。
ですから、公共の場所で読むのはお勧めしませんね。
「文通」という言葉にぐっとくる世代にもおすすめかな、案外。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.60
(5pt)

☆5つ

良くも悪くもこの人の文章はクセがあります。
そしてクセになる。
何か1つ読むと、読み終わった他の作品まで再読したくなります。

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた主人公・守田一郎。
寂しさのあまり、彼は「文通武者修行」と称してかつての仲間達に手紙を書きまくります。
曰く、

「いかなる女性も手紙一本で篭絡できる技術を身につけ、世界を征服する。」

ほぼ全編が守田一郎が送った手紙で語られる、書簡体小説。
なんかもうホント、笑えます。
読書してこれだけ笑えたのは、この作者の作品と『吾輩は猫である』くらいだ。
森見作品は、途中でやや展開がダレることがあるのが気になるところではあったのだけど、本作に関しては最初から最後までテンションを維持出来て素晴らしい。

といっても、笑えるだけじゃない。
思わずホロリと涙しそうになるシーンもきちんと用意。
いやぁ、完成度の高い小説ですね。
『第五話 女性のおっぱいに目がない友へ』は特に傑作。
「おっぱい絶対主義は克服されねばならない。」は、本作を代表する名文の一つであろう。

あ、ちなみに『吾輩は猫である』は、迷亭先生と彼に対する「我輩」の冷静なツッコミがツボ。
どうでもいいか。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.59
(5pt)

☆5つ

良くも悪くもこの人の文章はクセがあります。
そしてクセになる。
何か1つ読むと、読み終わった他の作品まで再読したくなります。

京都の大学から、遠く離れた実験所に飛ばされた主人公・守田一郎。
寂しさのあまり、彼は「文通武者修行」と称してかつての仲間達に手紙を書きまくります。
曰く、

「いかなる女性も手紙一本で篭絡できる技術を身につけ、世界を征服する。」

ほぼ全編が守田一郎が送った手紙で語られる、書簡体小説。
なんかもうホント、笑えます。
読書してこれだけ笑えたのは、この作者の作品と『吾輩は猫である』くらいだ。
森見作品は、途中でやや展開がダレることがあるのが気になるところではあったのだけど、本作に関しては最初から最後までテンションを維持出来て素晴らしい。

といっても、笑えるだけじゃない。
思わずホロリと涙しそうになるシーンもきちんと用意。
いやぁ、完成度の高い小説ですね。
『第五話 女性のおっぱいに目がない友へ』は特に傑作。
「おっぱい絶対主義は克服されねばならない。」は、本作を代表する名文の一つであろう。

あ、ちなみに『吾輩は猫である』は、迷亭先生と彼に対する「我輩」の冷静なツッコミがツボ。
どうでもいいか。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.58
(5pt)

さすが 森見登美彦

森見作品を今まですべて読んだ人も、そうでない人も、きっと皆楽しめます。
守田(主人公)自身の手紙ですべて終えるのかと思ったが、後半は他の登場人物の手紙もあります。
やっぱり、森見節ってカンジです。 
守田自身の手紙ばかりなのに読んでいて苦にならないところがまた、いいですね。((笑
どの登場人物も憎めない人ばかりです。でも、本当に大塚さんがいたらちょっと、恐い。
最後に長々しいけど、一生懸命な守田の手紙に心が暖まると同時に、クスリと笑えるし、こんな手紙が欲しい!ってなります。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.57
(5pt)

さすが 森見登美彦

森見作品を今まですべて読んだ人も、そうでない人も、きっと皆楽しめます。
守田(主人公)自身の手紙ですべて終えるのかと思ったが、後半は他の登場人物の手紙もあります。
やっぱり、森見節ってカンジです。 
守田自身の手紙ばかりなのに読んでいて苦にならないところがまた、いいですね。((笑
どの登場人物も憎めない人ばかりです。でも、本当に大塚さんがいたらちょっと、恐い。
最後に長々しいけど、一生懸命な守田の手紙に心が暖まると同時に、クスリと笑えるし、こんな手紙が欲しい!ってなります。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.56
(4pt)

中興の祖

手紙はちょっと特殊なコミュニケーションだ。
面と向き合って言えない事でも伝えられる利点があるし、
それと引き換えに、ニュアンスを文章で伝えるためそれなりのテクニックを要する。
書簡文学は書き手のある種の緊張をもって書かれるところが、小説と比べて読者の目には新鮮に映るみたいだ。
表向きの感情の薄皮を丁寧に剥いで素の心の手触りを伝える醍醐味が手紙にはある。
本書もその利点を存分に活かし、筆者守田一郎の心の裡にある喜びや悩みをこちらも裸の心で受け止めることが出来るのだ。
久しく忘れられていた書簡文学。中興の祖となりうるか?
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.55
(4pt)

中興の祖

手紙はちょっと特殊なコミュニケーションだ。
面と向き合って言えない事でも伝えられる利点があるし、
それと引き換えに、ニュアンスを文章で伝えるためそれなりのテクニックを要する。
書簡文学は書き手のある種の緊張をもって書かれるところが、小説と比べて読者の目には新鮮に映るみたいだ。
表向きの感情の薄皮を丁寧に剥いで素の心の手触りを伝える醍醐味が手紙にはある。
本書もその利点を存分に活かし、筆者守田一郎の心の裡にある喜びや悩みをこちらも裸の心で受け止めることが出来るのだ。
久しく忘れられていた書簡文学。中興の祖となりうるか?
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759
No.54
(4pt)

京都恋しや若人は手紙を書く、とにかく書く

「ネオ京都本」の代表的作家である著者のユニークな作品

能登半島の海辺の研究所に「島流し」となった京都の大学院生が研究にいそしみつつ
在京の親友・家族・先輩・教え子たちと繰り広げた「文通武者修行」。
本書はその書簡集となっております。
友人の恋の相談に乗り、我が身の境遇に愚痴をたれ、先輩諸氏からいじめられ、また愚痴をたれつつ、やがて季節は春から秋へ。
さて修行の成果や如何に?

いつもながらの森見節が全開。
したがって好みじゃないという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、このテイストはクセになるものなので面白く感じる人にとってはやはり貴重。

今回も阿呆大学院生が主人公ではありますが書簡形式と言うこともあり若干いつもとは味わいが異なります。
いつもにもまして、およそ「物語」と呼ぶべきものはなく文面から浮かび上がってくるのは言ってみれば仲間同士の内輪ネタに過ぎません。
にも関わらず読み手を最後まで楽しませて離さないのはやはりお見事です。
独特のユーモアにまぶされてはおりますが、ふと浮かび上がる将来への不安や意中の人への恋慕の情。
何よりも「人恋しさ」が垣間見えて微笑ましくもあり切なくもあります。
それが人と人の結びつきの大切さを伺わせて気持ち良いですね。

舞台は石川県能登半島の七尾ですが主人公の「京都」への望郷の思いがやたらと滲み出ていて、やはりこれも立派な「京都本」となっております。
恋文の技術 (ポプラ文庫) Amazon書評・レビュー: 恋文の技術 (ポプラ文庫)より
4591124215
No.53
(4pt)

京都恋しや若人は手紙を書く、とにかく書く

「ネオ京都本」の代表的作家である著者のユニークな作品

能登半島の海辺の研究所に「島流し」となった京都の大学院生が研究にいそしみつつ
在京の親友・家族・先輩・教え子たちと繰り広げた「文通武者修行」。
本書はその書簡集となっております。
友人の恋の相談に乗り、我が身の境遇に愚痴をたれ、先輩諸氏からいじめられ、また愚痴をたれつつ、やがて季節は春から秋へ。
さて修行の成果や如何に?

いつもながらの森見節が全開。
したがって好みじゃないという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、このテイストはクセになるものなので面白く感じる人にとってはやはり貴重。

今回も阿呆大学院生が主人公ではありますが書簡形式と言うこともあり若干いつもとは味わいが異なります。
いつもにもまして、およそ「物語」と呼ぶべきものはなく文面から浮かび上がってくるのは言ってみれば仲間同士の内輪ネタに過ぎません。
にも関わらず読み手を最後まで楽しませて離さないのはやはりお見事です。
独特のユーモアにまぶされてはおりますが、ふと浮かび上がる将来への不安や意中の人への恋慕の情。
何よりも「人恋しさ」が垣間見えて微笑ましくもあり切なくもあります。
それが人と人の結びつきの大切さを伺わせて気持ち良いですね。

舞台は石川県能登半島の七尾ですが主人公の「京都」への望郷の思いがやたらと滲み出ていて、やはりこれも立派な「京都本」となっております。
恋文の技術 Amazon書評・レビュー: 恋文の技術より
4591108759