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(短編集)
旅猫リポート
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旅猫リポートの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全231件 181~200 10/12ページ
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電車の中で読んでいたら涙が溢れ、止まらなくなってしまいました。 かと言って、最後が気になり、本を閉じることもできず……「まぁ、二度と会う人もいないからいいかぁ……」と読み続けました。これから読む方は、自宅で読むことをオススメします。 私は、「ワンコ派」なのですが、この本を読んだら「猫もいいかも?」と、初めて思いました。 伊坂幸太郎のクルマを擬人化した「ガソリン生活」に引き続き、奇しくも、猫がつぶやいているこの作品に出合いました。 「吾輩は猫である。名前はまだ無い」の冒頭から惹き込まれ、一気に読みました。 とにかく主人公サトルが、本当に素敵な青年で、一緒に暮らし始めた猫ナナ(男の子)も冷めているんだけれども、人の気持ち、特にサトルの心の動きに敏感で、お互いをよく理解し、尊重し、サラッとした関係がとってもいいんです。 特に「Pre-Report」と「Last-Report」が、心に染みました。 有川 浩さんの作品は何作か読みましたが、今までの中ではベストです。 こんなに大泣きした作品は、「永遠のゼロ」以来です。 | ||||
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最初は、夏目漱石の「吾輩は猫である」と、井上ひさしの「ドン松五郎の大冒険」的な、 猫が人間の言葉を理解する小説かな? と思って読み始めましたが、だんだん猫の気持ちが良く表現されているし、ストーリーの 心地よい展開に夢中になって読みました。 涙無くしては、読めない感動場面もあり、猫好きには、ツボな本です。 | ||||
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冒頭からしばらく読み進めても、なんかはっきりしない物語で途中で読むのをやめようかと思った。 でも、有川さんがそんなの書くわけないと思いつつ読み続けました。 後半の展開は、まさしくお涙頂戴的な作りになってますが、素直に泣かさせていただきました。 主人公を猫にしないと書けない感動物語でした。 | ||||
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いや~、猫好きにはたまりませんね、このナナの賢さ、べらんめぇ口調。猫って、こんなに人の世界のことを理解しているんだ、と思わせてしまう自然な発言(ナナの)。思わず愛猫の顔を見てしまいました。 そして、有川さん独特の言葉使い。猫が「ほてほてと歩いて」なんて初めて出会った言葉ですが、う~ん、その通りだなと納得しちゃいます。鼠が捕れる猫と捕れない猫の区別も。さっそく愛猫で試してみてしまいました。重い上に暴れたので、よくわからないけれど、どうやらチャトランタイプです、残念ながら。(って何のことだかわからなかったら、ぜひ読んで下さい。) 最後はお決まりの涙、涙、涙。ティッシュを箱ごと抱えて読みました。 忠告が一つ。仕事が忙しい時には、けして手を出してはいけません。止められなくて、寝不足になるから。 | ||||
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宮脇悟は、ある夜、車にはねられ大怪我をした猫(♂)を助ける。その日から、野良として生きてきた孤高の猫は、ナナと名づけられ、悟と一緒に暮らすことになる。 ナナは、狩人としてのプライドを持ちつつ、パートナーとして悟を支えている。甘えず、媚びず、馴れ合わず。So!クール。 悟とナナの共同生活は、5年後、終わりをつげる。ある事情により、悟とナナは一緒に暮らすことができなくなってしまった。悟は、友人たちを訪ね、ナナをもらい受けてもらおうと旅に出る。 本作品は、悟とナナのロードノベルである。小学校、中学校、高校のそれぞれの友人と、悟との思い出が、行く先々で語られていく。友人たちはそれぞれ、悟と猫にまつわるエピソードを持っている。悟はどういうヤツだったのかが、友人たちの目をとおして見えてくるのだ。こういうキャラクターの見せ方は、感情移入する上で、実に効果的だと思う。私は、友人の立場から、悟というイイ男にどっぷりと惚れ込んでしまった。ナナの辛口なコメントも楽しい。 ナナと新しい飼い主候補たちのお見合いは、次々失敗してしまうのだが、何故か悟もナナも喜んでいる。読み進めながら、疑問がが湧いてくる。理由は、ストーリーの終盤に明らかにとなるのだが、あまりの切なさに愕然としてしまうだろう。 クライマックスでは、野良猫ナナの本領発揮のシーンに、胸がアツくなってしまう。ベタベタしていないところが余計に感じ入ってしまう。 愛に満ちたラストは、静謐さすら感じる。幸せとは何かを、あらためて考えさせてくれる素敵な一冊である。 | ||||
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動物の心の中の声が聞こえたら楽しいだろうな〜と、 軽快なトークにひきこまれ、どんどん読み進めることができました。 が、最後に久々に泣きました。声をだして、号泣しました。 後味が悪いとかではなく、泣いてとてもすっきりする作品です。 皆さんにおすすめしたいですね。 飼い犬が心配して、ぺろぺろなめてくれました。 | ||||
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あまりにも魅力あふれるナナとサトル。最高のハッピーエンドでした。有川先生ありがとう。 | ||||
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私がこの本を読んだ時、奇しくも悟のようにある病気でガリガリにやせ細ってしまい入院中でした。そして、私も猫を1匹飼っており、その猫の名前はナナ。色んな意味で共通点があったので、深く入り込んでしまいました。救いだったのは、死という事に対して前向きに書かれていた事です。闘病中の自分の心も何となく救われた気がします。そして、何度も何度も読み返しています。病気が良くなったらより一層、我が家の猫も家族の一員として大事にしたいです。猫好きじゃなくても、動物好きなら是非、お薦めしたい本です。 | ||||
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「『吾輩は猫である。・・・』と、のたまった偉い猫が居たそうだが僕は名前があるという一点においてのみその猫に勝っている』と思っている性別に合致しないナナという名をもらった野良猫が、お気に入りの銀のワゴン車のボンネットでお昼寝をしていたら、車の持ち主、悟と出会った。貢物を運んでくる代わりに触らせてやっていたある日、ナナは車に撥ねられ動けなくなった!そんな時悟を思い出し声を限りに鳴いていたら・・・、病院で治療してもらいやがて悟と暮らすことに。 五年の月日を互いにかけがえのない相棒として過ごしていたら、悟は突然仕事を辞め、ナナの引き取り先を探す旅に出ることになった。幸介・・・小学校の修学旅行中に両親を交通事故で亡くした悟は叔母さんの所に引き取られる時、幸介と拾った猫のハチを小倉の親戚に預ける事に。吉峰・・・中学の修学旅行が福岡だったことから吉峰と小倉にハチに会いに行こうと脱走を。杉と千佳子・・・高校生の時、杉と共に抱いた千佳子への恋心。行く先々で思い出に浸りながら旅を続け、結局叔母さんに託すことになり北海道へ。両親のお墓参りをして最後までナナと過ごす決心を。悟のナナを手放す理由が少しづつ、少しづつ察せられてくると読み進むのが辛く、切なくなります。命を得た者がやがて迎えるその時を思うと不安に押し潰されそうになる時がありますが、ナナの最後のリポートを読むと深く沈んだ重い心を両の手ですくい上げられやがて輝く陽光の中に出たように軽ろやかにしてくれます。 | ||||
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楽しく読めました 有川浩さんの作品が好きで全て読んでいます。 あざといほど狙ってくる作者さんなので 素直にハマって読めば心が少し軽くなる作品が多いですよね | ||||
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この物語の設定自体反則です。サトルがいい奴過ぎるし、そのいい奴をあんな結末にしてしまうのですから。うちのネコを見ながら、お前もナナのように僕を観察しているのか、なんて思いました。 運悪く、読み終えたのが電車の中でした。涙が止まらなくて困りました。この本は、特に最後のところは絶対に家で、出来れば自分の部屋で読んで下さい。 ネコ好き、ネコを飼っている人には絶対おススメです。 | ||||
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この物語は猫である「ナナ」主観の旅リポートと、「サトル」の過去を知る第三者の視点で語られる。 本を読み進めるうちに「これは確実に泣かされる」と身構えてしまいましたが そんな構えなどお構いなしに泣き崩れてしまいました。 大抵の本は「謎」が明らかになっていくことで面白さを引き出していくのでしょうが、 この本はそういった「謎」に重きを置いているわけではありません。 サトルの「人生」のなかで「友情」と「家族愛」そしてナナとの「絆」で結ぶ旅の物語です。 ナナのコミカルな語りが暖かさや感動を引き立ててくれます。 ここまで王道でわかりやすい本は最近ではなかなか出てきませんが、 王道だからこそ胸が強烈に響くのだと改めて思い知らされました。 安易で結構。素敵な物語に難解さなど求めておりません。 素直に感動できる本をお探しの方は是非読んでみてください。 | ||||
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事情から、飼い猫を誰かに預けるため その猫を見せに 旅をしていく主人公の話ですが。。。 猫ならではのちょっと素直じゃないところ、そして主人公の 素直さが素敵な文章として描かれています。 最後になっていくと、やはり事情は事情だったのだなと 伝わってきますが、それでも主人公と猫の距離感は 涙がこぼれそうになりながらも、微笑ましくみていたくなります。 最後のほうには、ほんとうに視界がにじんでしまいます。 家には猫と犬がいますが、その関係や 猫の仕草など 作者も猫が好きなんだろうなというのが伝わってきます。 ペットとの距離が こんな風に築くことができたらいいなと 思わされる一冊です。 | ||||
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小5の息子が、一気に読んで涙ぽろぽろ!こんなことはいままでなかった。 | ||||
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猫好きの”ジャケ買い”でしたが、予想外のストーリーでした。 主人公は”不運”だけど”不幸”ではなかった。 幸せかどうかは気持ち次第なんだと思った。 猫好きなので、最愛の猫を手放す理由はすぐにわかったので、どんな最後になるのか恐々と読み進めました。 確かに悲しいんだけど、私は”ハッピーエンド”だと思った。 私の猫も私との生活をナナのように思っててくれると良いな。 | ||||
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しっぽが曲がっていて数字の7に見えることから、ナナと名づけられた猫がいた。飼い主のサトルは、 ある日ナナを連れて旅に出る。やむを得ない事情でナナを飼えなくなったサトルは、昔の友人たちを 訪ねながら、もらい手さがしを始めたのだった・・・。 サトルはナナと一緒に旅に出た。遠い昔の思い出は、悲しいこともあったけれど、仲間と笑いあう 楽しいこともたくさんあっただろう。その楽しい思い出をひとつひとつかみしめるように、サトルは 懐かしい人たちに会いに行く。読み進めていくうちに、サトルがナナを手放さなければならない事情が なんとなく見えてきた。それでも、「どうか、私の考えがハズレでありますように!」と祈るような 気持ちで読んだのだが・・・・。 ナナとサトルの関係は、本当にほほえましかった。サトルの思いがせつない。ナナの思いがせつない。 なぜふたりは別れなければならないのだろう。こんなにもお互いがお互いを必要とし合っているのに。 つらく悲しい運命を彼らに与えた作者に、言えるものならひとこと文句を言いたい。 ラストは、本当にじんときた。私のような猫好きにはたまらない作品だと思うが、猫好きでない人も 大きな感動に包まれることだろう。でも、決して人前では読まないように。泣き顔を公衆の面前に さらすことになります(笑)。 | ||||
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“吾輩は猫である。名前はまだ無い。 と仰ったえらい猫がこの国にはいるそうだ。 その猫がどれほどえらかったのか知らないが、僕は名前があるという一点においてのみ、そのえらい猫に勝っている” 銀色のワゴンのボンネットをお気に入りの場所にしていた名前を持たない野良猫。 車の持ち主サトルとはお互いの距離感を大事にした心地よい関係を続けていたが、ちょっとしたヘマで事故に遭い、怪我を助けてもらったことをきっかけに飼い猫”ナナ”になった。 それから5年、やむなくナナを手放さなければならない事情となったサトルは、二人で銀色のワゴンに乗って旅にでる。 物語は、サトルがナナの引き取り手を探して、昔からの友人を順に旅していくロードムービー。 小学生時代、中学生時代、高校時代とそれぞれの友人とのやり取りを飼い猫ナナの視点で、友人たちの回想を交えて描きます。 それぞれが一つの短編になっており、全体としてサトルとナナの物語になる構成。有川浩さんらしい”恋愛”を隠し味……いや、隠れてはないか……に、テンポの良い猫主観の言葉が気持ちよく物語を読み進めさせます。 高校時代の友人・スギとチカコとの物語の終盤、サトルがナナを手放さなければならない事情が明かされ、物語の終着点が匂わされると、二人の旅をより濃密に感じその世界に入り込むことになります。 最後の旅路はダダ泣きです。 サトルとナナが見た景色に、サトルの叔母の回想に、サトルの行動に、ナナの行動に。 これからしばらく、「最近読んだ小説で良かったのは?」と聞かれると、「有川浩さんの旅猫リポート」と答えることになるでしょう。 まずは私と同じく小説が好きな母にこの物語を伝えます。 「旅猫リポート」は有川浩さんが、舞台化を前提に書き上げた作品。 演劇集団キャラメルボックスの俳優・阿部丈二さんとの演劇ユニット「スカイロケット」として、2013年4月3日〜7日に東京の紀伊国屋サザンシアターで公演されることになっています。 実は私、この公演が東京だけなので、観に行くのを諦めるために本を買ったのですが、読み終えてこの公演が観たくて困ってしまっています。 | ||||
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「僕はサトルのたった一匹の猫だ、サトルは僕のたった一人の相棒だ」 ネコとの旅を通じて描かれている猫のナナと主人公サトルの絆。 涙なしでは、読み切れない心温まるお話です。 また、自分の飼猫とナナとを重ね合わせてみてしまうため、自分の猫がより愛おしく感じます。 | ||||
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青年・サトルは、とある事情から飼い猫のナナとともに旅に出る。サトルたちは、小学校時代の友人など、懐かしい人々との出会いながら旅を続けていく・・・。猫と人間の絆が感動を呼ぶ、温かいも切ない物語です。 | ||||
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「すごくいいよ」と勧められて読みました。ツンデレナナが可愛い。猫が好きじゃなければ、あそこまで猫の心理描けません。たぶん犬より猫が好きなんじゃないかな。犬の描写はなんだかアホっぽくて笑えました。それとも、ナナの目を通しているからああなるのかも。一人称形式ですが、次々語り部が変わります。慣れるまではちょっと戸惑うかも知れません。泣けます。ティッシュ箱を横に置いて読みましょう。 | ||||
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