腐蝕の構造

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評判

腐蝕の構造の評価:

4.44/5点 レビュー 18件。 A ランク

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平均点4.44pt

Amazonレビュー一覧

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 41〜52 3/3ページ
No.12
(5pt)

社会派推理小説。

森村誠一氏。今では『731部隊』や『忠臣蔵』に取材するなど、
その守備範囲も広く今や日本を代表する“国民作家”の1人といっても
過言ではないでしょう。

出世作“人間の証明”より遡ること8年、本作の筆致は森村氏がその旺盛な
制作意欲や社会への挑戦といった作家本来のアグレッシブな姿勢が感じられ
テンポよく読み進む事ができます。
政界と鉄鋼業界との癒着が新原子力エネルギーの争奪戦をキーワードに
登場人物やロケーションも効果的に設定されてゆきます。

この人、山岳風景の描写が得意ですよね?
ご本人もかなりお好きなことがその文章から窺われます。
興味深いのは、旅客機の衝突事故・・・。日航ジャンボ機の惨事を
思い起こせば、森村氏の構成力には脱帽です。

最終章まで読み進めると本書のタイトルである“腐食の構造”の意味が
理解できます。推理小説なんていうフレームをはるかに越えた
モチーフと思います。

読んで損の無い1冊です。
腐蝕の構造 (1975年) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (1975年)より
B000J99MF6
No.11
(5pt)

社会派推理小説。

森村誠一氏。今では『731部隊』や『忠臣蔵』に取材するなど、
その守備範囲も広く今や日本を代表する“国民作家”の1人といっても
過言ではないでしょう。

出世作“人間の証明”より遡ること8年、本作の筆致は森村氏がその旺盛な
制作意欲や社会への挑戦といった作家本来のアグレッシブな姿勢が感じられ
テンポよく読み進む事ができます。
政界と鉄鋼業界との癒着が新原子力エネルギーの争奪戦をキーワードに
登場人物やロケーションも効果的に設定されてゆきます。

この人、山岳風景の描写が得意ですよね?
ご本人もかなりお好きなことがその文章から窺われます。
興味深いのは、旅客機の衝突事故・・・。日航ジャンボ機の惨事を
思い起こせば、森村氏の構成力には脱帽です。

最終章まで読み進めると本書のタイトルである“腐食の構造”の意味が
理解できます。推理小説なんていうフレームをはるかに越えた
モチーフと思います。

読んで損の無い1冊です。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.10
(5pt)

社会派推理小説。

森村誠一氏。今では『731部隊』や『忠臣蔵』に取材するなど、
その守備範囲も広く今や日本を代表する“国民作家”の1人といっても
過言ではないでしょう。

出世作“人間の証明”より遡ること8年、本作の筆致は森村氏がその旺盛な
制作意欲や社会への挑戦といった作家本来のアグレッシブな姿勢が感じられ
テンポよく読み進む事ができます。
政界と鉄鋼業界との癒着が新原子力エネルギーの争奪戦をキーワードに
登場人物やロケーションも効果的に設定されてゆきます。

この人、山岳風景の描写が得意ですよね?
ご本人もかなりお好きなことがその文章から窺われます。
興味深いのは、旅客機の衝突事故・・・。日航ジャンボ機の惨事を
思い起こせば、森村氏の構成力には脱帽です。

最終章まで読み進めると本書のタイトルである“腐食の構造”の意味が
理解できます。推理小説なんていうフレームをはるかに越えた
モチーフと思います。

読んで損の無い1冊です。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041365015
No.9
(4pt)

本格推理派と社会派との融合を目指した著者渾身の意欲作!

2007年に刊行された、森村氏の小説論を作家志望者を主たる対象として詳細に解説した『小説道場』(小学館)には、本格推理派から社会派への傾斜を強めた代表作として『腐食の構造』(日本推理作家協会賞受賞)が指摘されている。『高層の死角』でのトリックメーカーしての作風はむろん残しながら(殺人事件はホテルで実行される)、そこに原子力開発(濃縮ウランの開発化)をめぐる企業と国家の貪欲な駆け引きという社会問題を巧みに盛り込んだ意欲作である。著者には格別の想いがある<山>の情景描写も印象的である。ハルキ文庫版では600頁を超え(講談社文庫版は552頁)、著者が綿密な構想とそれを確実に裏付ける地道な取材とを重ねたときに生まれる文字通りの力作であり、主題が有する社会性・話題性もさることながら、そうした一連の問題群の背景にある人間ドラマも鮮やかに描かれている。森村作品には常に<人間>に対する深い洞察力と、ときにその人間が自らの意識を遥かに超越する行動をおかす危険性を内に秘めていることへの鋭い観察力が文体そのものに刻み込まれている。タイトルにある「腐食」という言葉も、一見すると、「企業と国家の癒着」というありきたりの意味かと思いきや、最終章からも分かるように、腐食の主たる構成分子はやはり「人間」であった。『腐食の構造』をなす企業や国家、それを構成する人間の思惑は複雑に絡み合い錯綜しているのである。本作品は本格(推理)派と社会派の融合作品であるが、読み終えてみると後者の色彩が強い。とはいえ、個人的には些か本書は冗長な感じが拭えない。内容的に豊かであることは認めるが、もっとコンパクトに仕上げることはできないものか。主人公の雨村や彼が握っていた濃縮ウラン開発技術の話も途切れ、次第に<愛>をめぐる人間ドラマが中心部に居座ってくる。たしかに力作であるが、正直なところ抜群の読後感を得ることはできなかった。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041365015
No.8
(4pt)

本格推理派と社会派との融合を目指した著者渾身の意欲作!

2007年に刊行された、森村氏の小説論を作家志望者を主たる対象として詳細に解説した『小説道場』(小学館)には、本格推理派から社会派への傾斜を強めた代表作として『腐食の構造』(日本推理作家協会賞受賞)が指摘されている。『高層の死角』でのトリックメーカーしての作風はむろん残しながら(殺人事件はホテルで実行される)、そこに原子力開発(濃縮ウランの開発化)をめぐる企業と国家の貪欲な駆け引きという社会問題を巧みに盛り込んだ意欲作である。著者には格別の想いがある<山>の情景描写も印象的である。ハルキ文庫版では600頁を超え(講談社文庫版は552頁)、著者が綿密な構想とそれを確実に裏付ける地道な取材とを重ねたときに生まれる文字通りの力作であり、主題が有する社会性・話題性もさることながら、そうした一連の問題群の背景にある人間ドラマも鮮やかに描かれている。森村作品には常に<人間>に対する深い洞察力と、ときにその人間が自らの意識を遥かに超越する行動をおかす危険性を内に秘めていることへの鋭い観察力が文体そのものに刻み込まれている。タイトルにある「腐食」という言葉も、一見すると、「企業と国家の癒着」というありきたりの意味かと思いきや、最終章からも分かるように、腐食の主たる構成分子はやはり「人間」であった。『腐食の構造』をなす企業や国家、それを構成する人間の思惑は複雑に絡み合い錯綜しているのである。本作品は本格(推理)派と社会派の融合作品であるが、読み終えてみると後者の色彩が強い。とはいえ、個人的には些か本書は冗長な感じが拭えない。内容的に豊かであることは認めるが、もっとコンパクトに仕上げることはできないものか。主人公の雨村や彼が握っていた濃縮ウラン開発技術の話も途切れ、次第に<愛>をめぐる人間ドラマが中心部に居座ってくる。たしかに力作であるが、正直なところ抜群の読後感を得ることはできなかった。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.7
(4pt)

本格推理派と社会派との融合を目指した著者渾身の意欲作!

2007年に刊行された、森村氏の小説論を作家志望者を主たる対象として詳細に解説した『小説道場』(小学館)には、本格推理派から社会派への傾斜を強めた代表作として『腐食の構造』(日本推理作家協会賞受賞)が指摘されている。『高層の死角』でのトリックメーカーしての作風はむろん残しながら(殺人事件はホテルで実行される)、そこに原子力開発(濃縮ウランの開発化)をめぐる企業と国家の貪欲な駆け引きという社会問題を巧みに盛り込んだ意欲作である。著者には格別の想いがある<山>の情景描写も印象的である。ハルキ文庫版では600頁を超え(講談社文庫版は552頁)、著者が綿密な構想とそれを確実に裏付ける地道な取材とを重ねたときに生まれる文字通りの力作であり、主題が有する社会性・話題性もさることながら、そうした一連の問題群の背景にある人間ドラマも鮮やかに描かれている。森村作品には常に<人間>に対する深い洞察力と、ときにその人間が自らの意識を遥かに超越する行動をおかす危険性を内に秘めていることへの鋭い観察力が文体そのものに刻み込まれている。タイトルにある「腐食」という言葉も、一見すると、「企業と国家の癒着」というありきたりの意味かと思いきや、最終章からも分かるように、腐食の主たる構成分子はやはり「人間」であった。『腐食の構造』をなす企業や国家、それを構成する人間の思惑は複雑に絡み合い錯綜しているのである。本作品は本格(推理)派と社会派の融合作品であるが、読み終えてみると後者の色彩が強い。とはいえ、個人的には些か本書は冗長な感じが拭えない。内容的に豊かであることは認めるが、もっとコンパクトに仕上げることはできないものか。主人公の雨村や彼が握っていた濃縮ウラン開発技術の話も途切れ、次第に<愛>をめぐる人間ドラマが中心部に居座ってくる。たしかに力作であるが、正直なところ抜群の読後感を得ることはできなかった。
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.6
(4pt)

本格推理派と社会派との融合を目指した著者渾身の意欲作!

2007年に刊行された、森村氏の小説論を作家志望者を主たる対象として詳細に解説した『小説道場』(小学館)には、本格推理派から社会派への傾斜を強めた代表作として『腐食の構造』(日本推理作家協会賞受賞)が指摘されている。『高層の死角』でのトリックメーカーしての作風はむろん残しながら(殺人事件はホテルで実行される)、そこに原子力開発(濃縮ウランの開発化)をめぐる企業と国家の貪欲な駆け引きという社会問題を巧みに盛り込んだ意欲作である。著者には格別の想いがある<山>の情景描写も印象的である。ハルキ文庫版では600頁を超え(講談社文庫版は552頁)、著者が綿密な構想とそれを確実に裏付ける地道な取材とを重ねたときに生まれる文字通りの力作であり、主題が有する社会性・話題性もさることながら、そうした一連の問題群の背景にある人間ドラマも鮮やかに描かれている。森村作品には常に<人間>に対する深い洞察力と、ときにその人間が自らの意識を遥かに超越する行動をおかす危険性を内に秘めていることへの鋭い観察力が文体そのものに刻み込まれている。タイトルにある「腐食」という言葉も、一見すると、「企業と国家の癒着」というありきたりの意味かと思いきや、最終章からも分かるように、腐食の主たる構成分子はやはり「人間」であった。『腐食の構造』をなす企業や国家、それを構成する人間の思惑は複雑に絡み合い錯綜しているのである。本作品は本格(推理)派と社会派の融合作品であるが、読み終えてみると後者の色彩が強い。とはいえ、個人的には些か本書は冗長な感じが拭えない。内容的に豊かであることは認めるが、もっとコンパクトに仕上げることはできないものか。主人公の雨村や彼が握っていた濃縮ウラン開発技術の話も途切れ、次第に<愛>をめぐる人間ドラマが中心部に居座ってくる。たしかに力作であるが、正直なところ抜群の読後感を得ることはできなかった。
森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年) Amazon書評・レビュー: 森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年)より
B000J8UEMC
No.5
(4pt)

本格推理派と社会派との融合を目指した著者渾身の意欲作!

2007年に刊行された、森村氏の小説論を作家志望者を主たる対象として詳細に解説した『小説道場』(小学館)には、本格推理派から社会派への傾斜を強めた代表作として『腐食の構造』(日本推理作家協会賞受賞)が指摘されている。『高層の死角』でのトリックメーカーしての作風はむろん残しながら(殺人事件はホテルで実行される)、そこに原子力開発(濃縮ウランの開発化)をめぐる企業と国家の貪欲な駆け引きという社会問題を巧みに盛り込んだ意欲作である。著者には格別の想いがある<山>の情景描写も印象的である。ハルキ文庫版では600頁を超え(講談社文庫版は552頁)、著者が綿密な構想とそれを確実に裏付ける地道な取材とを重ねたときに生まれる文字通りの力作であり、主題が有する社会性・話題性もさることながら、そうした一連の問題群の背景にある人間ドラマも鮮やかに描かれている。森村作品には常に<人間>に対する深い洞察力と、ときにその人間が自らの意識を遥かに超越する行動をおかす危険性を内に秘めていることへの鋭い観察力が文体そのものに刻み込まれている。タイトルにある「腐食」という言葉も、一見すると、「企業と国家の癒着」というありきたりの意味かと思いきや、最終章からも分かるように、腐食の主たる構成分子はやはり「人間」であった。『腐食の構造』をなす企業や国家、それを構成する人間の思惑は複雑に絡み合い錯綜しているのである。本作品は本格(推理)派と社会派の融合作品であるが、読み終えてみると後者の色彩が強い。とはいえ、個人的には些か本書は冗長な感じが拭えない。内容的に豊かであることは認めるが、もっとコンパクトに仕上げることはできないものか。主人公の雨村や彼が握っていた濃縮ウラン開発技術の話も途切れ、次第に<愛>をめぐる人間ドラマが中心部に居座ってくる。たしかに力作であるが、正直なところ抜群の読後感を得ることはできなかった。
腐蝕の構造 (1975年) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (1975年)より
B000J99MF6
No.4
(5pt)

おすすめ

人間の証明の方が有名ですが、森村さんの作品の中では個人的にこの作品が

イチオシです。

人妻が謎を追いかけるストーリーは、松本清張さんの(ゼロの焦点)でおなじみです。

それよりも、さらに読みごたえがあり何倍もロマンチック。

ただ、松本氏の作品のエンディングが文学的で、森村氏のそれがどちらかというとドラマ的であった。このことが現在の評価の明暗を分ける元だと思いますが、再評価して欲しい作品です。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041365015
No.3
(5pt)

おすすめ

人間の証明の方が有名ですが、森村さんの作品の中では個人的にこの作品が
イチオシです。
人妻が謎を追いかけるストーリーは、松本清張さんの(ゼロの焦点)でおなじみです。
それよりも、さらに読みごたえがあり何倍もロマンチック。
ただ、松本氏の作品のエンディングが文学的で、森村氏のそれがどちらかというとドラマ的であった。このことが現在の評価の明暗を分ける元だと思いますが、再評価して欲しい作品です。
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.2
(5pt)

読みごたえあり

日本推理作家協会賞を受賞した、森村誠一にとって最初の転機となった作品です。とにかく重厚な作品です。それまではトリッキーな作風を得意としていた森村が社会派に転換した一作と評されているのですが、単に“社会派”という言葉で済ますことのできない異様な迫力を持っています。トリックもきちんとあって、作者が得意とするホテルでの密室殺人が扱われています。やはり作者の得意技のひとつである山登りも大きなテーマとなっており、ホテル・密室・山岳・社会悪と森村が繰り返し扱っているテーマをすべてぶち込んだという感じです。

ストーリー進行の面では、最初は主人公だと思われた雨村征男が途中から全く登場しなくなるという点に驚きました。読者が十分に感情移入した頃に彼を行方不明にさせることによって、彼の不在から来る妻の不安感を読者にも感じやすくするという効果が出ていますが、反面読者としては“主役”を奪われた形になるので今度は誰に感情移入したらいいのかわからなくなるというリスキーな選択肢です。それまでは大した重要性を持っていなかった雨村の妻がその後の主役を務めるのですが、森村が自らの筆力によって短時間のうちに今度は読者を妻に感情移入させる自信を持っているからこそできる技と思います。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041365015
No.1
(5pt)

読みごたえあり

日本推理作家協会賞を受賞した、森村誠一にとって最初の転機となった作品です。とにかく重厚な作品です。それまではトリッキーな作風を得意としていた森村が社会派に転換した一作と評されているのですが、単に“社会派”という言葉で済ますことのできない異様な迫力を持っています。トリックもきちんとあって、作者が得意とするホテルでの密室殺人が扱われています。やはり作者の得意技のひとつである山登りも大きなテーマとなっており、ホテル・密室・山岳・社会悪と森村が繰り返し扱っているテーマをすべてぶち込んだという感じです。
ストーリー進行の面では、最初は主人公だと思われた雨村征男が途中から全く登場しなくなるという点に驚きました。読者が十分に感情移入した頃に彼を行方不明にさせることによって、彼の不在から来る妻の不安感を読者にも感じやすくするという効果が出ていますが、反面読者としては“主役”を奪われた形になるので今度は誰に感情移入したらいいのかわからなくなるというリスキーな選択肢です。それまでは大した重要性を持っていなかった雨村の妻がその後の主役を務めるのですが、森村が自らの筆力によって短時間のうちに今度は読者を妻に感情移入させる自信を持っているからこそできる技と思います。
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908