腐蝕の構造

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腐蝕の構造の評価:

4.44/5点 レビュー 18件。 A ランク

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平均点4.44pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全52件 21〜40 2/3ページ
No.32
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解ります!

1972年に刊行されました。1969年に「高層の死角」で江戸川乱歩賞を受賞した後、日本推理作家協会賞を受賞した作品です。読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述している処は、読み応えがあります。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。核廃棄物は“もんじゅ”によって再利用されるという空想のために電力会社の燃料として在庫の資産として処理されています。しかし、“もんじゅ”の計画が破綻した場合(もう破綻していると思う)それは資産上ただの産業廃棄物となってしまい、それを処分するための経費も算入しなければなりません。電力会社の決算書は、真っ赤に変わってしまいます。

本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年) Amazon書評・レビュー: 森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年)より
B000J8UEMC
No.31
(3pt)

収賄は 社会の潤滑油。

森村誠一は 企業と人間というテーマを追求している。
汚職は 現在の資本主義社会では、避けられない問題だろう。
中国では おおっぴらに 賄賂が贈られているが。
汚職の中でも 人間らしく 生きている姿が みることができるのか?ということに 興味を持つ。
原子力というビッグサイエンスで、その力の発揮目覚しい雨村が主人公のように見えて、
両刃の剣に悩むだけで、実践的解決がない。そこに 作品のオクターブが下がるような気もする。
政治家 名取の描き方はよくできている。
人間のひとつの歯車としかみない 森村誠一の視点はずば抜けている。
女性の生き方 愛のとらえ方 ダミープライドという
発想は、とても面白いものがあるが、なにか物足りない。
よく考えてみると雨村という人間が、とてもパワーの弱い人間ではないだろうか。
冬子という一人の女性を愛するがゆえに、世俗的で自らが身を引くという姿勢。
濃縮ウランの技術開発したときに個人的な悩み方。つまり 技術者として信頼のできる友人がいない。
また 妻に対する姿勢。わからないだろうという考え。
偶発的事故からの発見。自殺しようとする姿勢。
科学技術にたいする成果・失敗は、あくまでも個人の努力の範囲内で描かれている。
他人の成果、知識の継承と総和としての発展という認識が、どうも弱いような気がする。
努力の代償として 地位・名誉・経済的裕福になるということ。
腐蝕の構造 (1975年) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (1975年)より
B000J99MF6
No.30
(3pt)

収賄は 社会の潤滑油。

森村誠一は 企業と人間というテーマを追求している。
汚職は 現在の資本主義社会では、避けられない問題だろう。
中国では おおっぴらに 賄賂が贈られているが。
汚職の中でも 人間らしく 生きている姿が みることができるのか?ということに 興味を持つ。
原子力というビッグサイエンスで、その力の発揮目覚しい雨村が主人公のように見えて、
両刃の剣に悩むだけで、実践的解決がない。そこに 作品のオクターブが下がるような気もする。
政治家 名取の描き方はよくできている。
人間のひとつの歯車としかみない 森村誠一の視点はずば抜けている。
女性の生き方 愛のとらえ方 ダミープライドという
発想は、とても面白いものがあるが、なにか物足りない。
よく考えてみると雨村という人間が、とてもパワーの弱い人間ではないだろうか。
冬子という一人の女性を愛するがゆえに、世俗的で自らが身を引くという姿勢。
濃縮ウランの技術開発したときに個人的な悩み方。つまり 技術者として信頼のできる友人がいない。
また 妻に対する姿勢。わからないだろうという考え。
偶発的事故からの発見。自殺しようとする姿勢。
科学技術にたいする成果・失敗は、あくまでも個人の努力の範囲内で描かれている。
他人の成果、知識の継承と総和としての発展という認識が、どうも弱いような気がする。
努力の代償として 地位・名誉・経済的裕福になるということ。
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.29
(3pt)

収賄は 社会の潤滑油。

森村誠一は 企業と人間というテーマを追求している。
汚職は 現在の資本主義社会では、避けられない問題だろう。
中国では おおっぴらに 賄賂が贈られているが。
汚職の中でも 人間らしく 生きている姿が みることができるのか?ということに 興味を持つ。
原子力というビッグサイエンスで、その力の発揮目覚しい雨村が主人公のように見えて、
両刃の剣に悩むだけで、実践的解決がない。そこに 作品のオクターブが下がるような気もする。
政治家 名取の描き方はよくできている。
人間のひとつの歯車としかみない 森村誠一の視点はずば抜けている。
女性の生き方 愛のとらえ方 ダミープライドという
発想は、とても面白いものがあるが、なにか物足りない。
よく考えてみると雨村という人間が、とてもパワーの弱い人間ではないだろうか。
冬子という一人の女性を愛するがゆえに、世俗的で自らが身を引くという姿勢。
濃縮ウランの技術開発したときに個人的な悩み方。つまり 技術者として信頼のできる友人がいない。
また 妻に対する姿勢。わからないだろうという考え。
偶発的事故からの発見。自殺しようとする姿勢。
科学技術にたいする成果・失敗は、あくまでも個人の努力の範囲内で描かれている。
他人の成果、知識の継承と総和としての発展という認識が、どうも弱いような気がする。
努力の代償として 地位・名誉・経済的裕福になるということ。
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.28
(3pt)

収賄は 社会の潤滑油。

森村誠一は 企業と人間というテーマを追求している。
汚職は 現在の資本主義社会では、避けられない問題だろう。
中国では おおっぴらに 賄賂が贈られているが。
汚職の中でも 人間らしく 生きている姿が みることができるのか?ということに 興味を持つ。
原子力というビッグサイエンスで、その力の発揮目覚しい雨村が主人公のように見えて、
両刃の剣に悩むだけで、実践的解決がない。そこに 作品のオクターブが下がるような気もする。
政治家 名取の描き方はよくできている。
人間のひとつの歯車としかみない 森村誠一の視点はずば抜けている。
女性の生き方 愛のとらえ方 ダミープライドという
発想は、とても面白いものがあるが、なにか物足りない。
よく考えてみると雨村という人間が、とてもパワーの弱い人間ではないだろうか。
冬子という一人の女性を愛するがゆえに、世俗的で自らが身を引くという姿勢。
濃縮ウランの技術開発したときに個人的な悩み方。つまり 技術者として信頼のできる友人がいない。
また 妻に対する姿勢。わからないだろうという考え。
偶発的事故からの発見。自殺しようとする姿勢。
科学技術にたいする成果・失敗は、あくまでも個人の努力の範囲内で描かれている。
他人の成果、知識の継承と総和としての発展という認識が、どうも弱いような気がする。
努力の代償として 地位・名誉・経済的裕福になるということ。
森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年) Amazon書評・レビュー: 森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年)より
B000J8UEMC
No.27
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解ります!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.26
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解ります!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (1975年) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (1975年)より
B000J99MF6
No.25
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解ります!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041365015
No.24
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解ります!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.23
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解った!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.22
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解った!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年) Amazon書評・レビュー: 森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年)より
B000J8UEMC
No.21
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解った!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (1975年) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (1975年)より
B000J99MF6
No.20
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解った!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.19
(5pt)

世紀のベストセラー!原発関連の記述を読むだけでも価値はあります。原発を止められない訳も解った!

1972年に刊行された本書ですが、読みどころは、なんと言っても現代その存在に国民の多くが疑問を持っている原子力発電に関する記述だと思います。濃縮ウラン製造の有意やメカニズム、又その研究に多くの科学者が鎬を削っている事、更に、それは核兵器に転用可能であり核兵器に使われるのではないかと言う危惧。

原子力発電所建設に於いては、その莫大な利権に群がる大企業や政治家達の私利私欲にまみれた姿を狡猾に否定的に書いています。更に核燃料ゴミを再利用して核燃料サイクルを確立する計画が立てられている事などを詳細に記述しています。

半世紀も前に上記の様な利権が絡んでいた事を知ると、現在ではSTOPさせたくない存在の有る事を知ります。しかしながら現在の“もんじゅ”を見ればそれは破綻している様に思えます。本書刊行から半世紀近くを経た現在でも何も解決していない事を改めて知らされます。読後に思った事は、絶対に事故など起こしてほしくは無いと言う事でした。

本論は、そんなに難しい話ばかりではありませんが、数々のプロットで形成されていて素晴らしいものになっていると思います。先ず。航空機事故にからみ消息不明になった核技術者の夫の行方追う妻久美子の追跡行です。追えば追うほどに知らなかった夫の姿に気付き、久美子が懊悩する姿を森村氏は克明に書いていて、私も儚いものを感じてしまいました。

また核利権に絡む何者から久美子は脅迫され、身の安全まで脅かされてしまいます。ところが、ここでスーパーマンとも言える助っ人“大町”こと町田竜一が現れるのです。彼は、日に灼けた精悍な顔つきで体躯も良くガッシリし、女もてする姿でしたが、久美子の身の安全を守り、夫捜しの手伝いを申し出るのです。

大町こと町田は実に良い男で久美子を支えます。久美子もしだいに大町に惹かれていってしまうわけです。実際当時、森村誠一氏の事務所に大町(町田)宛に多くのファンレターが来たほどだったそうです。彼の正体はラストで明かされますので、是非!本書を読んで下さい。

本書は600頁にも及ぶ長編なので、あまり梗概に終始してもいけませんが、二人のこの後はサスペンス劇場なみに展開してゆきます。取り分け久美子から夫を奪った恋敵とも言える冬子は美貌の持ち主で、久美子は終始その存在を気にかけ悩み苦しむのですが、冬子は権力者の娘にも関わらず意外にふしだらな処があり本書の初めと終わりでは全く印象が異なってしまう処が作者の意図有りです。美女は二人要らないって事ではないでしょうか?

書きそびれそうになりましたが、もちろん森村氏十八番の高級ホテルも物語の設定の中に数々出てきてきます。デート、密会、官僚の徹夜資料の作成現場として等。その一つでは密室殺人事件が発生します、誰が関わった事件かは差し控えます。でも、これは残念ながら現在では必ずしも密室とは言えないかもしれません。森村氏の作なら通常は高層階で起こるはずですが、なぜか低層階で起こった事件で、このトリックは少し弱そうです。勿論、現在での話です。

日本推理作家協会賞を受賞した本書ですが、中身は推理小説であり、社会派小説であり、追跡行(冒険)あり、サスペンス、ラブロマンスありの多彩なジャンル含めた長編でした。世紀のベストセラーは、今でも全く色褪せていない事を感じました。

新しいものばかりでなく、こういった作品も是非読んで下さい。何故かと言うと本書が発行された時、私は中学生で正直言って理解出来なかったからです。原発の事などは、今は良く分かります、だから尚更です。歴史上の傑作です!
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.18
(3pt)

大作だが殺人トリックに懲りすぎ

冬子の睡眠薬自殺が4度も失敗する奇怪の物語である。
主人公と思われる幼馴染の雨村と土器屋の白馬登山での悪戯で指標の向きを変えたことから、遭難者を出してしまう。
その後の二人の人生は大きく変わるがやがて二人とも死亡してしまう。
土器屋と結婚した冬子の復讐と思いきや展開は複雑になっていく。
一般文学通算1034作品目の感想。2013/07/28 15:55
森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年) Amazon書評・レビュー: 森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年)より
B000J8UEMC
No.17
(3pt)

大作だが殺人トリックに懲りすぎ

冬子の睡眠薬自殺が4度も失敗する奇怪の物語である。
主人公と思われる幼馴染の雨村と土器屋の白馬登山での悪戯で指標の向きを変えたことから、遭難者を出してしまう。
その後の二人の人生は大きく変わるがやがて二人とも死亡してしまう。
土器屋と結婚した冬子の復讐と思いきや展開は複雑になっていく。
一般文学通算1034作品目の感想。2013/07/28 15:55
腐蝕の構造 (1975年) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (1975年)より
B000J99MF6
No.16
(3pt)

大作だが殺人トリックに懲りすぎ

冬子の睡眠薬自殺が4度も失敗する奇怪の物語である。
主人公と思われる幼馴染の雨村と土器屋の白馬登山での悪戯で指標の向きを変えたことから、遭難者を出してしまう。
その後の二人の人生は大きく変わるがやがて二人とも死亡してしまう。
土器屋と結婚した冬子の復讐と思いきや展開は複雑になっていく。
一般文学通算643作品目の感想。2013/07/28 15:55
腐蝕の構造 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (角川文庫)より
4041028140
No.15
(3pt)

大作だが殺人トリックに懲りすぎ

冬子の睡眠薬自殺が4度も失敗する奇怪の物語である。主人公と思われる幼馴染の雨村と土器屋の白馬登山での悪戯で指標の向きを変えたことから、遭難者を出してしまう。その後の二人の人生は大きく変わるがやがて二人とも死亡してしまう。土器屋と結婚した冬子の復讐と思いきや展開は複雑になっていく。一般文学通算643作品目の感想。2013/07/28 15:55
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.14
(5pt)

社会派推理小説。

森村誠一氏。今では『731部隊』や『忠臣蔵』に取材するなど、
その守備範囲も広く今や日本を代表する“国民作家”の1人といっても
過言ではないでしょう。

出世作“人間の証明”より遡ること8年、本作の筆致は森村氏がその旺盛な
制作意欲や社会への挑戦といった作家本来のアグレッシブな姿勢が感じられ
テンポよく読み進む事ができます。
政界と鉄鋼業界との癒着が新原子力エネルギーの争奪戦をキーワードに
登場人物やロケーションも効果的に設定されてゆきます。

この人、山岳風景の描写が得意ですよね?
ご本人もかなりお好きなことがその文章から窺われます。
興味深いのは、旅客機の衝突事故・・・。日航ジャンボ機の惨事を
思い起こせば、森村氏の構成力には脱帽です。

最終章まで読み進めると本書のタイトルである“腐食の構造”の意味が
理解できます。推理小説なんていうフレームをはるかに越えた
モチーフと思います。

読んで損の無い1冊です。
腐蝕の構造 (ハルキ文庫) Amazon書評・レビュー: 腐蝕の構造 (ハルキ文庫)より
4894563908
No.13
(5pt)

社会派推理小説。

森村誠一氏。今では『731部隊』や『忠臣蔵』に取材するなど、
その守備範囲も広く今や日本を代表する“国民作家”の1人といっても
過言ではないでしょう。

出世作“人間の証明”より遡ること8年、本作の筆致は森村氏がその旺盛な
制作意欲や社会への挑戦といった作家本来のアグレッシブな姿勢が感じられ
テンポよく読み進む事ができます。
政界と鉄鋼業界との癒着が新原子力エネルギーの争奪戦をキーワードに
登場人物やロケーションも効果的に設定されてゆきます。

この人、山岳風景の描写が得意ですよね?
ご本人もかなりお好きなことがその文章から窺われます。
興味深いのは、旅客機の衝突事故・・・。日航ジャンボ機の惨事を
思い起こせば、森村氏の構成力には脱帽です。

最終章まで読み進めると本書のタイトルである“腐食の構造”の意味が
理解できます。推理小説なんていうフレームをはるかに越えた
モチーフと思います。

読んで損の無い1冊です。
森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年) Amazon書評・レビュー: 森村誠一長編推理選集〈第11巻〉腐蝕の構造 (1977年)より
B000J8UEMC