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“文学少女”見習いの、卒業。



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【この小説が収録されている参考書籍】
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)

“文学少女”見習いの、卒業。の評価: 4.88/5点 レビュー 16件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全15件 1~15 1/1ページ
No.15:
(5pt)

更新版が出たということで。

アマゾンさんから更新があるけど、要る?って感じで通知が来たの。
どこが欠落していた部分の補完?なんだろうかと、ちょっとばかり気になった。
どーせ、誤字脱字の改訂版だろ?と・・・

『桜の園』の台詞でしょうか・・・(^_^;)これ、ぇぇぇぇ!!??
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)より
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No.14:
(5pt)

あぁ・・・

前半は菜乃の親友で、前巻最終部で衝撃を与えた冬柴瞳が主人公の話。
間にななせのごく短い話があって、
後半には心葉が卒業していくにあたって、思いをはせる菜乃のお話。

どれもこれもうまく構成されていて、登場人物の心の中がよく伝わってきます。
終盤の『桃の園』を題材にした話は特に圧巻。
ぜひ読んでほしい。

・・・あぁ。
僕はどうしてこんなにも文学少女シリーズが好きなのだろう。
本当にいい話ですね。

文学少女は、甘くも苦くも爽やかでもある、とても“おいしい”作品です。
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)より
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No.13:
(5pt)

素晴らしい。そのひとこと。

感動してしまった
こんなにも心動かされる作品は初めて。

登場人物の心情描写も上手いし、これは傑作です。
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No.12:
(5pt)

見習いからの卒業

文学少女の見習いシリーズの完結です。
題材の一つ目は夏目漱石の「こころ」ということで、各登場人物のエゴがむき出しになり事件がどんどん複雑になっていきますが、その絡まった糸を一つづつ解きほぐれていく様子は見事でした。
そしてもうひとつの題材がチェーホフの「桜の園」。菜乃の初恋の行方が丁寧に、簡潔に、そして情感たっぷりに描かれていました。

今作も竹岡美穂先生のカラー口絵・挿絵は登場人物が生き生きと描かれていました。特に最後の挿絵はとても「美しい」一人の文学少女がいました。

次回予告には挿話集と文学少女シリーズの新シリーズの予告があり、とても楽しみです。
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No.11:
(5pt)

張り巡らせた伏線とその劇的な回収が見事

・“文学少女”見習いの、寂寞。(全320頁)
菜乃ちゃんの親友、瞳ちゃんの、前巻での挑戦的な引きを受けて始まりつつ思わぬ方向に進んだ展開が、次から次へと新たな意味合いを持って読み手を翻弄する見事な物語。「これは本当の三角関係だなぁ」と言える繊細で絶妙な設定を壮絶に描いている。しかも、今回の原典に漂う狂気の世界をトレースしながら、より複雑な想いを重層的に盛り込む凄さもあった。ある意味で独特の耽美も醸しており、これまで以上の古典文学へのオマージュを感じなくもない。それぞれの立場で異なる解釈がすれ違う切なさには『藪の中』(著:芥川龍之介)さえ想起させた。数多の伏線を1つずつきっちり回収していく見事な構成と展開に思わず唸る力作であろう。実は「おマセねぇ、瞳ちゃん」という中1時代の話には儚げな危うさも有するが、瞳ちゃんの大人びた言動で行き過ぎを上手く回避させており、場合によっては激欝にもなり得るところも、菜乃ちゃんの明るい猪突猛進とすっとぼけた言動が程良く緩和している。さらには琴吹さんが何とも言えない存在感で笑わせてくれる。

・ある日のななせ(タイトル+9頁)
前巻の後日談的“夕歌”とのやり取り。自分の居場所というか身の置き場所に苦慮していた琴吹さんの、心葉との距離感を見出したかのような、一種カラッとした雰囲気が良い。

・“文学少女”見習いの、卒業。(タイトル+76頁)
サブタイトルの「サヨナラのための短い物語」が全てを表す卒業式の1コマ。本編の遠子先輩に続いて心葉の卒業も描かれた有意義さと併せて、見事な成長を遂げた菜乃ちゃんが眩しく輝いている。もっと早く出会っていたら違ったのにぃ、という、菜乃ちゃんに感化された琴吹さんが弾けている。
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No.10:
(5pt)

言葉では言い尽くせないほど。

心からのありがとうをこの本に贈りたいと思います。
そしてこの本が一人でも多くの人に読まれればと思います。
そんな、素晴らしいシリーズでした。

シリーズの最後に私が思ったことを書きたいと思います。
もしまだ読んだことのない人が参考にしてもらえれば嬉しいです。

文学少女、そして見習いシリーズでは一貫してテーマがあると私は思います。
それは、想像力。

他人の気持ちを知ることはできません。
だからこそ人はすれ違い、間違え、傷つけあうのでしょう。
文学少女もそのために起きる悲劇を多く取り扱った物語です。
しかし、物語の中で天野遠子は、井上心葉は、そして日坂菜乃は叫びます。
「でも、“想像”することはできる!」と。
現実は不条理で残酷で。真実は醜くて、目をそむけたくなるような辛いものかもしれません。
でも。でも!
想像することで、考えることで、世界は変わります。
他人のココロを見つけれるかもしれない。
一瞬の光や幸いに会えるかもしれない。
とんでもない大逆転を夢見て生きれるかもしれない。
だから。立ち止まるな!前へ進め!
彼らからはそんな当たり前で大切なことを教えてもらいました。
ありがとう。
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No.9:
(5pt)

綺麗な締めくくり

今回は菜乃の親友である冬柴瞳にスポットが当てられています
陰鬱な気持ちにさせる内容でありながらそれ故にそれぞれの想いに何かしら共感する部分があり胸を抉られます
しかし菜乃のそれこそバカみたいな底抜けの明るさは登場人物だけではなく私たち読み手を癒してくれます
菜乃の言動はお節介ともとれますが相手を心の底から想いやる気持ちが自然と伝わって結果相手の気持ちを解きほぐしているように感じてとても心地よいです
瞳ちゃんと菜乃の友情には涙腺が緩みました
イナゴにそんな意味があったなんて思いもよらなかったです
伏線回収の上手さは相変わらず目から鱗でした
そして菜乃と七瀬による心葉争奪戦が微笑ましくも卒業により訪れてしまう別れ
菜乃の切実な想いに心葉が誠実に返してくれる場面はジーンと来ました
これまで心葉と菜乃が過ごして来た時間は確かに何かが生まれ育まれていたことを実感できました
菜乃自身さえ本当ははじめから実らないと分かっていて始まった恋
その結末はけして哀しいものではありません
見習い3部作の堂々完結です
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)より
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No.8:
(5pt)

菜乃は将来『度量の広い、魅力的で思いやりのある、最高の女』になるよね

『文学少女』シリーズの続編である『"文学少女" 見習い』シリーズの最終巻。
 この巻では菜乃の友人であるクール・ビューティー瞳をメインにした物語と、心葉の卒業がメインとなっています。
 それにしても、『文学少女』シリーズに登場する少女達って、表に出すと内に秘めるの差こそあれ情熱的な業の深い娘が多いですよねぇ。それだけに男達のヘタレぶりが目につくのもまた事実なんですが(^^;)。
 ところで作者あとがきに「遠子が去ったあと、心葉がどんな学園生活を送るのか想像しているうちに菜乃が生まれました」と書かれていますが、確かに遠子先輩が卒業した後の心葉を支えていたのは菜乃であることは間違いありません。というか、菜乃が純真無垢な笑顔を向けながら振り回してくれたからこそ、心葉は遠子先輩がいない学園生活を充実できたのだと思います。
 麻貴先輩の台詞じゃないけれど、菜乃は将来『度量の広い、魅力的で思いやりのある、最高の女』になることでしょう。
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No.7:
(5pt)

文学少女「見習い」の物語、堂々終幕。

▼「“文学少女”見習いの、寂寞。」

文学少女「見習い」の友人・瞳ちゃんがメインパーソンな話。
錯綜する、それぞれの想い。
「ソラに似ている」に秘められたもうひとつの「真実」とは。
登場人物は少なめですが、文学少女シリーズ「らしさ」はばっちりです。
視聴覚室+語りのシーンはなんていうかもう鉄板ですね。

▼「ある日のななせ」

幕間短編はななせ嬢と「親友」とのメールのやり取り。
時間軸は「寂寞」の後くらいでしょうか。
このくらい短いと若者じゃない読者的には胸焼けしなくてちょうどいいです(笑)

▼「“文学少女”見習いの、卒業。」

文学少女「見習い」シリーズ最終幕。
「きみが大嫌いです」から始まった文芸部の先輩後輩の最後の会話は・・・
もうこれはレビューでどうこう言うの野暮なくらい本当に良かった。
姫に「いい女になる」と言わしめる菜乃嬢の成長っぷりは一読の価値ありです。

他の方がレビューでコメントされてる「ななせにも・・・」には私も同感です。
今後刊行予定の挿話集あたりでちょろっとでも補完されるといいなー。
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)より
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No.6:
(5pt)

卒業の意味すること

今回は夏目漱石の「こころ」とアントン・チェーホフ の「桜の園」をモチーフにしています。
「桜の園」は読んだ事はないが、「こころ」は読んだ事はあります。
正直な感想で言えば、それほど、「こころ」と重なるような印象はありませんでした。
物語なんて、筋道たった内容にしようと思えば、自ずと似通った展開になりますし。

ただ、今回の作品では心葉の「青空に似ている」が物語のネックとなっています。
幼馴染の樹と羽鳥の恋愛物語とされていますが。
この「文学小説」の設定の中にだけある作品ですから、いまいち作品がどういうのかわからないな
せっかくだから本当に「青空に似ている」を書いてほしいと竹岡さんに言いたくなった。

文句ばかり書いているようですが、作品自体は面白いと思いました。
菜乃と瞳の関係や、教師の忍成や珠子と言ったキャラクターが登場し。
作品を楽しませます。

この作品では、心葉が毛嫌いを続けた、「青空に似ている」を書いてから始まった過去に完全に踏ん切りをつけたような印象があります。
卒業のタイトルは、もちろん菜乃と心葉の別れを意味します。
菜乃の初恋の終わりを意味する題名だったのでしょうが。
それだけではなく心葉自身を捕らえていた何かとの別れ、卒業を意味していたのかも知れません。
“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:“文学少女”見習いの、卒業。 (ファミ通文庫)より
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No.5:
(5pt)

卒業

Blu-rayの出来に残念な思いを感じたまま最新作を読みました。
やはり抜群の出来です。先輩は出てこないのですがそれを埋める
後輩の姿とその奮闘の原因となる友人の過去。
全てが明らかになります。

改めてこの作品のすばらしさの理由を考えてみたのですが、実際の
過去の有名な文芸作品を自然に取り込む事でその迫力を自分のもの
に出来ているからでしょう。そしてこの作品を読むと大元となった
過去の作品をまた読みたいと思わせるところがまた素晴らしい。

この作品は映像化困難な部分はこのような点にもあるのだろうと
再認識しました。是非、じっくり読んでみる事をお薦めします。
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No.4:
(5pt)

〈見習い〉三部作の完結編

プロローグに続いて、『こころ』をモチーフにした「寂莫。」、ショート・ショート
「ある日のななせ」を挟んで『桜の園』をモチーフにした「卒業。」という構成。

「寂莫。」では、菜乃の親友・瞳の哀しい過去が掘り起こされ、三角
関係における当事者それぞれの想いのベクトルが探られていきます。

時折挿入される太字の独白パートでは、『こころ』にもとづいた、ちょっとした
仕掛けがあり、著者が語り/騙りに自覚的であることを再認識させられました。

一方「卒業。」は、最初から結末は分かってはいるものの、そこに至るまでの
プロセスと、切なくも清々しいラストシーンに胸が締め付けられてしまいます。

本作を含む〈見習い〉三部作は、おひさまのような菜乃が、淋しさを知るまでを
描いた成長物語と位置づけられますが、それと同時に心葉の、そしてななせの
成長物語でもあったように思います。菜乃が触媒となることで、心葉とななせの
間に、穏やかでうちとけた雰囲気が生まれたことは、シリーズ読者として嬉しい
限りです(あと、本作で描かれなかった、心葉とななせの○○○のエピソードも
是非作品化してほしいですね)。

さて、次回の『挿話集4』を挟んで、いよいよ“あの人”のその後が
描かれる作品が刊行予定とのこと。今から再会が待ち遠しいです。
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No.3:
(5pt)

さよならの儀式

長編「“文学少女”見習いの、寂寞。」、掌編「ある日のななせ」、短編「“文学少女”見習いの、卒業。」を収録。

 「寂寞」は何故か井上心葉に急接近してきた有人の冬柴瞳の行動の理由を、日坂菜乃が追求して行くお話。その結果として、かつて自殺した一人の少年と、一人の先生が関係していることが分かる。モチーフは「こころ」。
 誰かにとってもただ一人の人になりたい一心で行動しただけなのに、状況が少し特殊だったせいで悲しい結果になってしまった出来事と、同じような状況を作られてもその人を信じ続けることで誤解の壁を乗り越えてしまう少女が対比されている気がする。
 これは、菜乃が別れの予兆を感じる物語でもあり、心葉にとって過去が過去となっていることを確認した物語でもある。だけど、琴吹ななせは心葉に都合よく使われちゃってる感じがするな。

 「卒業」は心葉卒業までの一ヶ月ほどを描いた作品。モチーフは「桜の園」。
 最後の思い出作りとお別れの儀式みたいなものだけれど、心葉からの最後のプレゼントは格好良い。いずれななせにも同じものをあげて欲しい。そうじゃないと、記念撮影だけで喜んでいるであろうななせが不憫な気がする。

 最後に次巻、次々巻の予告がされている。ああ、時間軸が進むんだね。
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No.2:
(5pt)

後味すっきり青春味

菜乃の物語、遂に完結!そこに何があったかといえば、純粋な想いがあり恋がありそして失恋があり−−。菜乃、やはりというか心葉の遠子先輩への想いの牙城を崩すには及ばず、でも心葉の心に残したものは確かにあって……。
 「こころ」と「桜の園」をモチーフにした物語運びは相変わらず見事、書き手を錯覚をさせるいつもの叙述トリックも含めて。本編の感想としてはみんなして病み過ぎ勝手に思い込み過ぎ、一途過ぎとそんなことを思ったりしました。いや相手を好きなのは分かるんですけど、もっとこうその相手にもすぐ分かるように単純に愛したら楽なのになあ、と。まあ人間、そうそう思い通りに自分の気持ちを表現も、制御も出来ないのでしょうけども。
 菜乃の最後辺りの心葉への述懐が今巻最大の見せ場、読んでいて胸が熱くなりましたです。終わり方がとても良く、最高の気分でこの外伝のシリーズを読み終えることが出来ました。次は挿話集4とのこと、こちらも楽しみに待ちたいと思います。
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No.1:
(5pt)

゛文学少女″見習いの最高傑作

文学少女シリーズは大好きなラノベなんですけど、これは見習いシリーズの中で最後にして一番の出来だと思います。

文学少女シリーズの雰囲気が全て詰まっていて、見習いシリーズの主人公の成長や友情の書き方に感動しかしませんでした。
成長した心葉や、心葉と主人公の関係の決着にも見事ととしかいいようがなく。
野村先生は、自分の作品をものすごく理解してるなぁと思わざるを得ませんでした。
次のシリーズの主人公は、題名からしてやはり「彼女」でしょうか。
今から楽しみで仕方ありません!
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