コインロッカー・ベイビーズ

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

コインロッカー・ベイビーズの評価:

4.13/5点 レビュー 178件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.13pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全235件 41〜60 3/12ページ
No.195
(4pt)

生まれが不幸だったからヤケクソになりましたって話かな

よくこんな話、長々とこのページ数書いたなあという印象。
正直読むのしんどかった。休み休みで3か月くらいかかった。
言いたいことはよくわからない。
コインロッカーに捨てられた孤児が自分のアイデンティティを探す人生の旅みたいなものか。
そして最後に大破局でエンディングを迎える。決してハッピーエンドではない。
でもなんかもやもやとした人生の葛藤を力任せにぶち壊してしまえというメッセージにも感じる。
そこがすがすがしいといえなくもない。
しかし俺はどんなに生まれが不幸でも社会のレールを外れたくはないけどね。
自分を救うのは最後は自分だと思ってるし。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.194
(4pt)

金網を越えることができるか

この小説を読み始めるまでには少し気合いがいる。なんせ分厚い。
しかしいざページをめくると、作品の世界に引きずり込まれ、読み終わるまで逃れることはできなくなる。
休日や仕事の休憩時間などを使って少しずつ読んでいたのだけど、本から離れている間も頭の片隅にはこの小説の物語があったように思う。

正直、のほほんとした幸せな場面などはほぼ無く、読んでいてとにかくしんどいのだけど、見ちゃいけない世界を覗くような興奮を得ていたので、刺激が欲しい人にはおすすめです。

この作品を読んでいて、上條淳士の『SEX』という漫画に共通する点があるなと思った。

それは『金網を越えることができるか?』ということだ。

人間は2つのタイプに分けることができる。
金網の向こうに行ける人間と、行けない人間。

アネモネがケーキ屋の同僚に送別会で、バカだなと思うけど心の底でうらやましいと思う女の話をされる場面があるが、キクとアネモネはあっさりと金網を越えられる側の人間である。(『SEX』でのユキとカホにあたる)
ハシはどうか?ハシはナイーブであるが故にくすぶっていたが、最後に大事なことに気付き自分を再形成したという点で、金網の存在に気付いた。
(『SEX』でのナツにあたる)

2作品とも1980年代に生まれた作品であるが、今よりも若者にエネルギーがあった時代だったのだろうか。
2017年現在、どんなに世界が腐っていて疑問に感じたとしても、諦めムードが漂い、金網を越えることなんてめんどくせえなと思ってしまう。
全員が金網を越えられない人間になってしまったのか?
この作品を読んで、いま現在の人々が抱えた鬱屈とした気持ちの先にある世界が知りたくなった。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.193
(5pt)

噂通りの小説でした

大変面白い小説でした。何度も読み直してしまいます。長編のわりにあっという間に読めます。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.192
(5pt)

悲しいがすごい小説

とことん暗く悲しいストーリー。
ただ絶望ではなくどこかに光が見える。
村上氏は天才なのだろう。こういう小説を書く人って、どんな頭の構造をしているのか、興味がある。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.191
(5pt)

とてもスムーズでした

お届けもスムーズで、大変良かったです。新装版なので、上下に分かれることもなく、とても気に入っています。ありがとうございました。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.190
(5pt)

もう一度読みたい本です

30年前、私が高校生の時にこの本を読みました。物凄く衝撃的というか、この本のものすごく暗い世界に浸りなかなか現実の世界に帰って来れないような感覚に居たのを思い出します。
最近になり、またこの本のタイトルを耳にしもう一度読むつもりでいます。あの異色な世界にもう一度浸りたいと思います!
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.189
(5pt)

死ぬまでに読むべき一冊

圧巻です。
ここまで緊張感のある、無駄のない、研ぎ澄まされた言葉で、一度もそのエナジーと勢いが途切れることなく最後まで自分が物語の中に入りこみ、読み切らせてくれた小説は本当に初めてです。途方もなくすごい小説です。
一人ひとりのキャラも立っていて、あますところなくリアル。ほんの一言、ほんの一節の中に、まるで、他の小説何冊分かの重さと深さを感じたり。読みながら泣きたくなったり、頭がヘンになりそうになったりと、大変でした。読み終わったときは、生きる力をもらったように、元気が出ました。ほんと、すごい小説です。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.188
(5pt)

道標

一気に読んだ。
読み終えた後、清々しさがのこった。解説は読まなかった。
龍の嫉妬すらできない才能に呆然とした。そのあとに、ああ、ふざけるなと悔しくなった。どうすればこんな世界を作り出せるのか見当もつかなかったからだ。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.187
(4pt)

コインロッカーの孤独な子供、キクとハシ。出だしから気分悪く

出だしから気分悪くコインロッカーの孤独な子供、キクとハシ。
美少女モデル、アネモネ。
謎、ダチュラ。
退廃的な街、未来のイメージ
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.186
(5pt)

『コインロッカーベイビーズ』感想

村上龍の『コインロッカーベイビーズ』という小説を読んだ。この小説は村上龍が1980年に出版した作品で、彼の三作目の小説でもある。
 この話はコインロッカーで生まれたキクとハシという2人の少年を主人公とする物語だ。2人が10代の少年へと成長した後、ハシは生みの母を捜し、キクはワニを飼っている少女アネモネと出会う。やがて、ハシは生みの母親を探し出すが、キクがそれを殺してしまう。そして、キクとアネモネは東京中の人間を皆殺しにするために、ダチュラという毒薬を東京中に撒く。
 とりあえずの感想としては、面白かった。 
 奇妙な話だ。不思議な話だ。他の本を読む時とは違う感じだ。
 ストーリーじゃなくて、文章のリズムが良かった。言葉に溺れそうな気がした。文字に吸い込まれそうに感じた。
 印象に残ったのは、キクが母親を殺してしまったところだ。帰るところがないキクとハシの複雑な感情が波のように押し寄せてきた。薄い赤が全体に広がってきて、砂が擦れる音が聞こえた。そんな印象の場面だ。
 また、ハシが妻をさしてしまう場面も印象的だ。白い空に包まれているような感じのする場面だ。どうしてこんなことをするのだろう。ハシは狂ってしまった。そして、僕も。
 物語を全部読み終わった後は、重いんだけど何かに浮かんでいるような感じがした。乾いた悲しみの砂に溺れそうな小説だと感じた。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.185
(5pt)

ジェットコースターのような疾走感

メディアで紹介されていて思わず購入しました。
読書はあまりしない方で、たまに話題の本とか買っていたのですが、数十ページ読んでそのまま積んでいる本が数多く…どれも小難しい設定で展開が遅く、読み進めるのが苦痛でした。
しかし、この作品は最初からフルスロットル。疾走感に満ち溢れており、一気に読破しました。

世界観としては非現実と現実との間の紙一重なところです。なぜか実際にあってもおかしくないな、と思わせるのが凄いところです。
もし、一歩間違えたらオカルトかパロディになりそうなところを、現実的にリンクさせるところが本作の魅力ではないでしょうか。
読者をジェットコースターに乗せて散々振り回したあげく、最後は宙に放り出したような暴力的な作品で、
あの作品は何だったんだ?!という本は今までこの一冊だけです。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.184
(4pt)

ファンなら

村上龍のファン向けかな!?
彼独特の表現が好きな方は是非!

内容は面白かったです。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.183
(4pt)

今のところ…

まだ途中までしか読めていませんが、なかなか面白いです。
前半には結構過激な描写があるので、飽きません。
私は、「小説」となると、淡々と日常を書いているような内容よりは、ある程度過激な内容の方が好きなので。
映画になると、ほのぼぼ系の方が良かったりもしますが…。
この小説の内容も良く知らず購入しましたが、良かったです。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.182
(5pt)

衝撃的なキャラと展開の連続!

今まで呼んだ中で最高に良かった小説と言える作品!
最初から引き込まれ、
予測不可能なキャラたちが予測不可能なストーリーを展開する。
キャラも、プロットも、語りもすばらしい。
読むべし!
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.181
(5pt)

1980の世界

まず本書に載っている解説について。
他の方のレビューを見ると、金原ひとみ氏の解説の評判が悪いが、
僕はあの解説(未読の方にはなんのことやらだろう)はアリだと思う。
作家の経歴やエピソードを書き込むことだけが解説の仕事ではないのだから。

内容について。
説明不要の傑作である。
コインロッカーの孤独な子供、キクとハシ。
美少女モデル、アネモネ。
謎、ダチュラ。
退廃的な街、未来のイメージ。

村上龍を知りたいあなたにどーぞ!
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.180
(5pt)

新しいことを始める人たちに向けたスパイシーな作品

本書を読んだのはもう十年以上も前になるが、改めて読み直して感じたことは
アルコール度数の高いウイスキーを飲んだ後の酩酊感に似ている。
それは言葉とその情景の情報量に、読者が受け取れる許容量を圧倒してしまう
からだ。

作者の文脈には、読者を興奮状態に惹きし快感を刺激する作用が意図的に仕組
まれている様に思われる。それがこれだけ長い長編小説であるにもかかわらず
ひといきに読めてしまう要因に感じられる。

作品は復讐の話だが、そのグロテスクな内容および登場人物とはかけ離れて奇
妙なくらいに人間の信頼関係を緻密に描いている。昔、追い詰められた状態の
なかで本書を初めて読んだとき、キクやハシの境遇と自分を重ね背中を押され
るような勇気をもらったことを思い出します。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.179
(5pt)

生命が誕生すること、人として生きること

母性看護学・助産学領域を担当している私には、人の生きる力の根源は、胎内にあると…あらためて教えさせられる小説でした。
主人は、自分の心のよりどころを探し続け、胎内の母子関係、つまり母親の心音にたどり着くことができました。母体の心音が聞けるすなわち子宮で「命がはぐくまれた」証拠です。
受精卵が細胞分裂を繰り返し、種々の器官を形成を経て、授精後10週には、胎芽が胎児になり人その結晶として280日の胎内成長を経て、一つの「生命がこの世に誕生」して、初めて一人の人間として認められます。
普通家庭に生まれ、通常の生育過程を経たのであれば、両親や保護者の愛情を得て、年齢相応の葛藤を繰り返しながら成長、発達して、世の中に適応していくのでしょう。この主人公たちは、一番大切な出生後の母子相互作用、愛着形成過程を経験することなく乳幼児期をすごし、学童期以降は、里親のもとで養育されました。無償の愛を感じる体験がなく成長することは、人格形成にどのように影響を及ぼすかを考えさせられる内容でした。
高度成長の時代、消費経済重視の中で、商品価値に翻弄されるハシ、社会に反発するキクの描写は若者の生き方の象徴でしょう。2人の生き方は対照的ですが、バブル期崩壊前の1980年代には社会の勢いがある一方、様々な社会問題が表面化した時代でもあり、不安感と爆発したいエネルギーがあった時代だったのかなと振り返りました。
・・・学生に紹介され手にした本であり、学生への読書感を添付しました。・・・
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.178
(5pt)

いつか古典になるのか

村上龍は、賞を撮ったばかりの「ブルー」を読んで、さっぱりわからなくてそれ以来敬遠していました。
人気作家にはちゃんと理由があるはずなのに。
最近になって、ようやくこの「コインロッカーベイビーズ」を読みました。読後感は「すごい」の一言です。
あるコピーが村上龍のことを「現代文学の旗手」と書いていましたが、こういうのがまさに現代文学なのかと思いました。
なぜかというと、描かれるディテールの一つ一つに現代人としての既視感を覚えるからです。
錆びついて草生した地方の風景がある一方、都会には未来を望みながらだらしなく退廃して発生した傷口がある。
登場人物に関しても、古臭い人間関係のしがらみから、個人主義のゆがみまで、それは見たことのある世界です。
でも、それを小説として提示したものはこれまで見たことがなかった。
そして、その中で繰り広げられるストーリーが何を志向しているのかわからないのも現代的と言えます。
この物語から希望を得るのは難しいし、絶望を求めることも拒絶されています。
ストーリーを追うという刹那的な喜びだけが許されているようです。

この作品をいつか「古典」として位置付ける日は来るのでしょうか。
それはわれわれの世代のうちなのでしょうか。
誰にもわからないでしょう。
それを知るのは楽しみなことなのに。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.177
(4pt)

ひとつ、指摘させてください

村上 龍 さん とひとりの人と、彼が生み出す多用な作品は、
当然のことながら濃密な関係を常に持ちながらも、あくまで執筆者=作品 ではないということを念頭に置いていただきたいです。

そして、一部のレビューにおいて、「作品の批評」ではなく、「作家の批評」をしている方がいるように見受けられますが、
これに、私は違和感を覚えます。

作家さんと、作品と、を峻別してください。芸術とは本来的にそういうものではないでしょうか。

また、後書きの金原さんがどうこうという糾弾が多いようですが、
それは出版社の問題であって、この作品の批評になっていません。

私の私見では、金原さんは自論を展開していたというよりは、
この作品を通じて、一人の読者として、率直に感想を述べただけではないですか?

もしも彼女の後書きが許容できないものであった場合、
村上龍さんが承諾するはずがありません。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W
No.176
(5pt)

龍をこれから

龍を読むならこの本から入って欲しいです。
読書が苦手だった自分は一生懸命この本を読み終わり、その時の衝撃は計り知れなかった。
もっと、読みやすい著者の本はあります。だけど、がんばって衝撃を味わって欲しい。
コインロッカー・ベイビーズ (1980年) Amazon書評・レビュー: コインロッカー・ベイビーズ (1980年)より
B000J83S5W