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黒塚



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【この小説が収録されている参考書籍】
黒塚
黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)

黒塚の評価: 4.00/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全13件 1~13 1/1ページ
No.13:
(4pt)

これもKindle版で再読。

ちょっと残念なのは文庫の表紙絵がKindle版ではなくなっていたのと、著者のあとがきは有ったが解説が無い事かな。
能の「黒塚」と義経、吸血鬼、キリスト教と盛り沢山に詰め込んである物語。
ラストがどうなっていたのか忘れていたので、黒蜜の生い立ちが語られるところが新鮮。
黒蜜を不死者にした漂着者が飲んだ血の持ち主が3日目に復活するのは納得するが、良いのかな?
黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)より
4087475417
No.12:
(4pt)

惜しい。

ストーリーや設定は好みだし(特に、不死者第一号が超有名な「あのお方」というトンデモ設定は大好物だ)、テンポよくてそれなりに楽しく読んだけれども、描き込みが浅くて淡々としているのでいまひとつ盛り上がらない。 最後なんかはもっとぐっと来るものがあるはずなんだけどなあ。 もったいない。 中盤の荒廃した東京をさまようくだりはメガテンみたい。 そういえば、オチも『魔都の戦士』っぽいな。
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4087475417
No.11:
(5pt)

期待どおり

思っていたよりも「あっ」とさせられる内容に少しおどろきました。
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4087475417
No.10:
(5pt)

面白かったです。

予想以上にスケールが大きくて読み始めたら止まらなくなりました。
黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)より
4087475417
No.9:
(5pt)

読み易く、凄まじい世界とストーリーに入り込みやすい

あまり活字を読まない私ですが、そのシーンの何となくのイメージどころか情景そのものがありありと浮かぶのです。
さして情景描写に文量を割いている訳ではないのに、いつの間にかこの世界に入ってしまっています。

平安時代の和風のおどろおどろしさと近未来の殺伐としたSF世界とが
縫合跡を感じさせないほど見事に融合されており、
その相乗効果で独特の面白さを作り出しています。
しかもそのスケールが大きく、圧倒されるばかりです。

名前すら出てこない1ページ程度のちょい役に至るまで、キャラクター達が個性豊か。
序盤からいきなり引き込んでくる強烈なインパクト。
いきなり世界が大きく変わって「!?」と思わせ、新しい「引き」を生んでいる。
謎が解けていく過程とその正体がわかった時の衝撃、そしてクライマックスの盛り上がりがすごい。

これだけの分厚さを、目が離せなくなって一気読みし、
その後数ヶ月もの間「黒塚ワールド」の気分で過ごし、
読後数年経った今でも思い出すとその世界に入り込める。

凄い作品です。
黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)より
4087475417
No.8:
(5pt)

大変気に入りました。他の仲間にも紹介したいものなので満足しています。

大変気に入りました。他の仲間にも紹介したいものなので満足しています。
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4087475417
No.7:
(5pt)

時のいや果てへの最高にカッコいい小説

【安達が原の鬼婆と、源の義経と、キリストを裏切った使徒、吸血鬼】これらがこれでもか!!と言うくらいの疾風により紡がれた物語です。正に長編伝奇ロマン!!

本そのものはぶ厚いのですが、大変読みやすく、あっという間に読み終えてしまいました。戦闘シーンなどは特に描写が細かく、カッコ良さに拍車がかかってます。

黒蜜の様に完全な形で力を手に入れる事の出来なかった義経は、およそ100年に一度身体を交換しなくてはならないのでした。しかもその不完全ゆえにそのつど記憶をなくしてしまう。記憶を無くしながらも必死に黒蜜を追い求める姿に失った記憶の片鱗に手を伸ばす以上に深い愛を垣間見ました。そして黒蜜を追い求める者はなにも義経だけでは無く、様々な思惑が絡み合いながら物語りは進んでいく。

そして幾百年。幾千年。経とうとも人の世に戦は絶えず。黒蜜と義経の二人の時のいや果てへの旅路は、人の醜い業があり続ける限り、茨の道なのだと悲しくなりました。

また、この黒塚はコミック化もアニメ化もされています。どちらも内容は全く同じわけではなく、アレンジが加えられていて。これもまた一見の価値ありです。私としては実写映画化なんかもして欲しいなと思ったりもします。
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4087475417
No.6:
(4pt)

義経が登場するリインカーネーション・ストーリー

期待を裏切らず、一気に読めてしまう。日本の民話では八百日比丘尼(やおびくに)、海外ではバンパイアを想像させる女が繰り返し男の再生を願う、恋愛奇譚。男は義経がからみ、奇想天外な展開だが、人物関係が複雑でなくストーリーにのめりこめる。
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No.5:
(4pt)

バイオレンス<ロマン

物凄くブ厚い本ではあるが、文章自体は極めて読みやすく(かと言って稚拙な文章ではない)、特に後半はグイグイと引き込まれ、イッキに読み終えてしまった。途中途中で、「ああ、実はこれはこう言う事なんだな」と、中身が読めてしまった部分があるが、後半は驚きの連続だった。

 全体を通して、この作品には不死の命を持った者達が、それぞれに強い想いを持ち、それを叶えようと漂流する姿、あるいは待ち続ける姿と、不死の命を得ようと、彼らを追う人間の姿が描かれていた。

 時代背景に暗い部分や、バイオレンスな描写もあったが、不思議と重苦しさを感じない作品だった。それはおそらく、作品の根底に流れているものが、紛れもなく、「愛」だからだろう。ここら辺はあまり詳しくは語れないが、一つ言えるのは、バイオレンスで、痛々しい描写がところどころで見られながら、美しく、切ない人間像を描いた作品であるという事だ。
黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)より
4087475417
No.4:
(5pt)

今年の大河は義経。

今年の大河は義経。
これ、謡曲安達ヶ原を下敷きに義経を主役に持ってきた異色作です。
分厚いですが、テンポよく一気に読めます。
まだ膨らませる余地がある終わり方も好き。
疾走しつづけている残像が見える気がします。
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No.3:
(5pt)

吸血鬼ちっくな物語

躍動感と時代背景の流れ、スピード感がとても面白く、ノンストップで読み上げてしまいました。内容が落ち着く暇無く終始ハラハラさせられっ放しでしたのでラストはどの様な形で結末を迎えるのか!?と思っていたら予想外にも泣かされてしまったという点では最初から最後迄読みごたえのある作品でした。主人公に付き添う女性の女心の描写がとても良かったです。
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No.2:
(4pt)

モンゴルではなく未来に落ちのびた義経の物語

物語はとにかく荒唐無稽。そして古典や伝承や先行作品のいいとこ取りのオンパレード。その意味では、もうほんとに豪華絢爛。典拠をあれこれと想像しながら、いつのまにか語りのうまさに引き込まれていく。うわあ義経にここまでやらせる!? 安達が原の鬼婆も頼朝もびっくり仰天、静御前があの世で悲鳴を上げないかしら、と唸りつつも、テンポの速い展開と、印象的な短い文にぐいぐい引きずられ、勢いに乗ってつい読みふけるうちに、食事の支度と保育所に子供を迎えにいくのを危うく忘れるところだった。ラストを読むころには、こういう義経記もアリだわ、と納得させられていました。
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4087475417
No.1:
(5pt)

夢枕獏、完全復活!!

永遠の命と、寸断された記憶を持つ、男。
男に、永遠の命を授けた、女。
男と女の哀しい古典を、伝奇小説として夢枕獏が料理した一編。かなり長い間、スランプに苦しんでいた夢枕獏(買ってるこっちも、かなり苦しんだ)。私小説よりの作品でなんとかスランプを脱出しようとあがいていたようですが、本業(?)の伝奇小説でも、ようやく、完全復活を感じさせる物語になったと思います。
このまま、ぐいぐいと調子に乗って、単発の長編、いくつか読みたいなあ。
黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)Amazon書評・レビュー:黒塚 KUROZUKA (集英社文庫)より
4087475417

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