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蒸気機関車と血染めの外套の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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ベテラン警部補ファロとその義理の息子の新米医師ヴィンスの名コンビが英国ヴィクトリア朝のエジンバラで奇妙な殺人事件の謎を追う古き良き時代の探偵推理小説シリーズ第3弾です。前作は衝撃的な展開で今後どうなるのか随分と心配しましたが、本書では案外まるで何も起きなかった様にほぼ元通りの警察捜査活動が行われていまして、まずはホッと一安心しました。 ヴィンス医師の上司でファロ警部補の同僚の警察医ケラーの妻メイベルが列車で妹のもとへと向かう途中で行方不明となる。二週間後、線路脇の雪の中から血まみれになったメイベルの外套とケラー家の肉切りナイフという2つの物証が発見され事件は俄に物騒になって動き出すのだった。 本書の推理はあまりにも明確な線へと考え方を誘導される気配が強すぎますので、きっとミステリー愛好家の方なら真相の半分にすぐに気づいてしまう事でしょう。でも意外で大胆な人間トリックもひとつ仕掛けられていますし、動機に係わる男と女の愛憎ドラマは読み応えがあると思います。やはり女流の著者だけに女心の描写には素晴らしい物があると言えるでしょう。私としては冷たい性格の警察医ケラーが今後幾分かでも変化したならこの事件にも価値があったかなと思いますね。このシリーズはコージー・ミステリーのジャンルではないですが、レギュラーのキャラクターの動向も毎回楽しみです。ソロモン塔で数え切れない猫達と暮らす狂った准男爵サー・ヘンリー、生意気だが有能な若い巡査部長マクイーン、優しいファロ家の家政婦ミセス・ブルック、そして新米医師ヴィンスはこうと思い込んだらまっしぐらで頑なに意見を変えない典型的なワトソン役(そう言えばどちらも医師ですね)の頑固者、最後にファロ警部補は冷静沈着であらゆる可能性を追求する柔軟な思考の持ち主で、私生活の方は愛妻リジーを亡くした後の第1作の悲劇的な恋愛の影響を引き摺っている様子でまだ当分恋は無理みたいですね。シリーズの醍醐味はこのファロ警部補とヴィンス医師の義理の親子同士の真剣な議論や対話を読む楽しみにもあると思いますね。 このシリーズは今の所16作が書かれておりまして本書の様に真相が驚愕とまで行かない平凡な出来の物も偶にはあるでしょうがまあ作品全てが傑作と言うのは不可能ですし、私としましては推理の巧拙に関わらず今後もずっとファロ警部補とヴィンス医師の物語を愛読し続けようと思っています。 | ||||
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