エディプスの恋人

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エディプスの恋人の評価:

4.16/5点 レビュー 50件。 D ランク

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平均点4.16pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全149件 101〜120 6/8ページ
No.49
(4pt)

ネタばらし

ネタばらしをしている作品です。
手品ならそのネタ、アイドルならその裏側、舞台ならそのセットの裏側を見せているような作品です。
それはある意味作者の誠実さでもあるのだけれど。
同時に作品に描き出したキャラクターをペラペラの二次元にしたように感じます。
「意志」や「彼女」の存在は作中では只の仕掛けにしか過ぎないので(そう作中のアイドルのように)気にしなくても良いが(「彼」も仕掛けの一つにしか過ぎない、アイドルの隠し芸のように)。
その舞台を作中のキャラクターが喰い破ってこそ、例え文字で描かれたキャラクターであっても実在のものとなると思うので。
その舞台を見透かしながら最終的にその役どころを受け入れる七瀬が残念です(他のキャラクターをその舞台から退場させるのは彼女の誠実さであったのかもしれないが)。
そういう意味で実は、女性原理を全面に出しながら、実に父性的な作品です。
エディプスは父殺しをしたが、この作品は結局父殺しをしていないということです。
だからあくまでも「彼」の恋人は「彼女」であり、七瀬ではない。
父(作者)を殺せなかった(というかそもそもそこに問題意識すら持っていないのだが。だからあのような単純な選民的意識に浸れる)「彼」ではほんとうの意味で七瀬を恋人にすることはできない。
それは「彼」が七瀬の実在性を認識していないから。
そしてそれでありながら、七瀬が自己の実在性を放棄してしまう。
七瀬が魅力的なのは、どのような環境においても自己の実在性を決して放棄しようとしない、その意志であったと思います。
しかしそれを放棄してしまうのは、七瀬が「彼女」を受け入れたからなのでしょうか(それとも単に疲れたか、ある意味作者が)。
そういう意味では七瀬は「彼女」以上の母性を発揮したと言える。
しかし父殺しをしないエディプスの恋人になるという選択を七瀬がした時点で、七瀬はキャラクターとしては死んだと思います。
つまり虚構の存在に戻ってしまった。
確かに文字の上に書かれたものはキャラクターを含めて虚構です。
ですが、そのキャラクターがその虚構を喰い破ろうとするときに、確かに読者はそのキャラクターの実在を感じる。
そういう意味で、七瀬が最終的に自らの実在を放棄するような選択をした(もしくは作者がさせた)ことは残念ではある。
しかしそういう構造を包み隠さず見せた作者の意図はわかる。
しかしネタをネタとせず、それを本物にするには何が必要なのか。
そこまで踏み込めればほんとうの意味で「意志」と向かい合えるような気がする。
結局作品に食い殺されることを、作者が避けたということなのかもしれない。
七瀬というキャラクターのポテンシャルは作者を食い殺せる可能性があった。
そういう意味では七瀬自身がエディプスに成り得たかもしれないということです。
そしてその七瀬(今回の七瀬ではない)の恋人に成り得るのはどういった存在なのか。
そういったことも不遜ながら考えたりするのです。
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.48
(5pt)

アイドル性、最大活用

明らかに前2作とは毛色の違うこの作品だが
傑作としてのエディプスの恋人は前2作の存在なくしてありえない
キャラクター小説からの脱却ではなく肥大したアイドル性を昇華させる試みとさせうる技法には脱帽
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I
No.47
(5pt)

アイドル性、最大活用

明らかに前2作とは毛色の違うこの作品だが
傑作としてのエディプスの恋人は前2作の存在なくしてありえない
キャラクター小説からの脱却ではなく肥大したアイドル性を昇華させる試みとさせうる技法には脱帽
エディプスの恋人 Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人より
4103145064
No.46
(5pt)

アイドル性、最大活用

明らかに前2作とは毛色の違うこの作品だが
傑作としてのエディプスの恋人は前2作の存在なくしてありえない
キャラクター小説からの脱却ではなく肥大したアイドル性を昇華させる試みとさせうる技法には脱帽
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.45
(3pt)

筒井さんもかなり無理して書いたのでは

「七瀬ふたたび」で死んだはずの七瀬がなぜか傷もなく美貌のまま主人公。
エディプスはオイディプスとも発音され、ギリシア神話の王ライオスとイオカステの子でのち王となる。ライオスは息子に殺されるとの神託を受けエディプスを捨てた。のち、心ならずも老人(実はライオス)を殺し、スフィンクスの謎かけを解き王となる。先王の王妃(実は母)を妻として4人の子を得る。やがて、知らずして父を殺し、母と交わったことを知り両眼をえぐり王位を捨てて放浪する。
エディプスコンプレックスは精神分析の用語で・・人は幼児期において異性の親に対し近親相姦的愛情をいだき、同性の親を憎むという経験を持つが、これは自他ともに容認されないため意識にとどめる事ができず無意識内に抑圧される・・この心的表象(コンプレックス)をいう。
でもこの作品はそんな思索めいたことはなく、筒井の世界観、超絶対者、母親の息子に対する溺愛・過剰防衛、近親相姦などが混じっていて安っぽく無理を感じます。
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I
No.44
(3pt)

筒井さんもかなり無理して書いたのでは

「七瀬ふたたび」で死んだはずの七瀬がなぜか傷もなく美貌のまま主人公。
エディプスはオイディプスとも発音され、ギリシア神話の王ライオスとイオカステの子でのち王となる。ライオスは息子に殺されるとの神託を受けエディプスを捨てた。のち、心ならずも老人(実はライオス)を殺し、スフィンクスの謎かけを解き王となる。先王の王妃(実は母)を妻として4人の子を得る。やがて、知らずして父を殺し、母と交わったことを知り両眼をえぐり王位を捨てて放浪する。
エディプスコンプレックスは精神分析の用語で・・人は幼児期において異性の親に対し近親相姦的愛情をいだき、同性の親を憎むという経験を持つが、これは自他ともに容認されないため意識にとどめる事ができず無意識内に抑圧される・・この心的表象(コンプレックス)をいう。
でもこの作品はそんな思索めいたことはなく、筒井の世界観、超絶対者、母親の息子に対する溺愛・過剰防衛、近親相姦などが混じっていて安っぽく無理を感じます。
エディプスの恋人 Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人より
4103145064
No.43
(3pt)

筒井さんもかなり無理して書いたのでは

「七瀬ふたたび」で死んだはずの七瀬がなぜか傷もなく美貌のまま主人公。
エディプスはオイディプスとも発音され、ギリシア神話の王ライオスとイオカステの子でのち王となる。ライオスは息子に殺されるとの神託を受けエディプスを捨てた。のち、心ならずも老人(実はライオス)を殺し、スフィンクスの謎かけを解き王となる。先王の王妃(実は母)を妻として4人の子を得る。やがて、知らずして父を殺し、母と交わったことを知り両眼をえぐり王位を捨てて放浪する。
エディプスコンプレックスは精神分析の用語で・・人は幼児期において異性の親に対し近親相姦的愛情をいだき、同性の親を憎むという経験を持つが、これは自他ともに容認されないため意識にとどめる事ができず無意識内に抑圧される・・この心的表象(コンプレックス)をいう。
でもこの作品はそんな思索めいたことはなく、筒井の世界観、超絶対者、母親の息子に対する溺愛・過剰防衛、近親相姦などが混じっていて安っぽく無理を感じます。
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.42
(3pt)

狙いすぎかなぁ。

七瀬、みたび、ですが、
『七瀬ふたたび』で、
衝撃的なエンディングを迎えましたが、
もう一度、
というのは嬉しい。

と思っていたら、
なんとも意外な方向へ。
SFには違いないけど、
壮大な展開。
で、
その落ち、みたいな。

嬉しいけど、
なんか、
寂しい3冊目でした。
ちょっと哲学的過ぎたかな。
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I
No.41
(3pt)

狙いすぎかなぁ。

七瀬、みたび、ですが、
『七瀬ふたたび』で、
衝撃的なエンディングを迎えましたが、
もう一度、
というのは嬉しい。

と思っていたら、
なんとも意外な方向へ。
SFには違いないけど、
壮大な展開。
で、
その落ち、みたいな。

嬉しいけど、
なんか、
寂しい3冊目でした。
ちょっと哲学的過ぎたかな。
エディプスの恋人 Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人より
4103145064
No.40
(3pt)

狙いすぎかなぁ。

七瀬、みたび、ですが、
『七瀬ふたたび』で、
衝撃的なエンディングを迎えましたが、
もう一度、
というのは嬉しい。

と思っていたら、
なんとも意外な方向へ。
SFには違いないけど、
壮大な展開。
で、
その落ち、みたいな。

嬉しいけど、
なんか、
寂しい3冊目でした。
ちょっと哲学的過ぎたかな。
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.39
(5pt)

ファンをSF的に叩きのめし、キャラクターを封印してしまった

あえて三部作の掉尾を飾る作品だと言い切ってしまおう。「家族八景」「七瀬ふたたび」という連作と主人公は同じなのだが、実は前作で話は終わっていたはずだからである。
 その謎解きがないままに、物語は大いなる意志に導かれ、否応なく甘美な恋の物語として進んでいく。そして最後に大いなる意志、すなわち母性のエゴイズムの思惑がすべて告白によって証され、その意志に翻弄される人々や自分の存在意義とは何か、という哲学的疑問に昇華していく。
 作家が創造した主人公を、意外な人気で引き継いで話を展開した結果、今度は読者の予想もしない地平に物語を引きずり出して、大いなるSF的な解決を見せることでファンを叩きのめし、七瀬を封印した作家快心のシリーズ最終作品と言えると思う。
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I
No.38
(5pt)

ファンをSF的に叩きのめし、キャラクターを封印してしまった

あえて三部作の掉尾を飾る作品だと言い切ってしまおう。「家族八景」「七瀬ふたたび」という連作と主人公は同じなのだが、実は前作で話は終わっていたはずだからである。
 その謎解きがないままに、物語は大いなる意志に導かれ、否応なく甘美な恋の物語として進んでいく。そして最後に大いなる意志、すなわち母性のエゴイズムの思惑がすべて告白によって証され、その意志に翻弄される人々や自分の存在意義とは何か、という哲学的疑問に昇華していく。
 作家が創造した主人公を、意外な人気で引き継いで話を展開した結果、今度は読者の予想もしない地平に物語を引きずり出して、大いなるSF的な解決を見せることでファンを叩きのめし、七瀬を封印した作家快心のシリーズ最終作品と言えると思う。
エディプスの恋人 Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人より
4103145064
No.37
(5pt)

ファンをSF的に叩きのめし、キャラクターを封印してしまった

あえて三部作の掉尾を飾る作品だと言い切ってしまおう。「家族八景」「七瀬ふたたび」という連作と主人公は同じなのだが、実は前作で話は終わっていたはずだからである。
 その謎解きがないままに、物語は大いなる意志に導かれ、否応なく甘美な恋の物語として進んでいく。そして最後に大いなる意志、すなわち母性のエゴイズムの思惑がすべて告白によって証され、その意志に翻弄される人々や自分の存在意義とは何か、という哲学的疑問に昇華していく。
 作家が創造した主人公を、意外な人気で引き継いで話を展開した結果、今度は読者の予想もしない地平に物語を引きずり出して、大いなるSF的な解決を見せることでファンを叩きのめし、七瀬を封印した作家快心のシリーズ最終作品と言えると思う。
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.36
(4pt)

本当のショック

確かに前の2作に比べると話の密度も面白さも低いんだけど…、ショック度・重要度ではトップですね。読んだ回数は圧倒的に「七瀬ふたたび」が多いんで星4つにしましたが。
他の方が書いてらっしゃる「神」の事や「宇宙」の事は割りとどうでもよくて、とにかくラスト。これ、筒井さんが常々言ってる「虚構性への挑戦」の、最初の成功作だと思います。
現実と虚構、本を読んでる自分はじゃあ一体どこにいるのか?この世界は何なのか?高校生の時に読んで、何が何だかわからなくなってナタで脳天かち割られた気持ちで、しばし呆然としました。翌日、学校へ向かった時も、それ以降も、ずっと現実感が無かった、この世界に。
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I
No.35
(4pt)

本当のショック

確かに前の2作に比べると話の密度も面白さも低いんだけど…、ショック度・重要度ではトップですね。読んだ回数は圧倒的に「七瀬ふたたび」が多いんで星4つにしましたが。
他の方が書いてらっしゃる「神」の事や「宇宙」の事は割りとどうでもよくて、とにかくラスト。これ、筒井さんが常々言ってる「虚構性への挑戦」の、最初の成功作だと思います。
現実と虚構、本を読んでる自分はじゃあ一体どこにいるのか?この世界は何なのか?高校生の時に読んで、何が何だかわからなくなってナタで脳天かち割られた気持ちで、しばし呆然としました。翌日、学校へ向かった時も、それ以降も、ずっと現実感が無かった、この世界に。
エディプスの恋人 Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人より
4103145064
No.34
(4pt)

本当のショック

確かに前の2作に比べると話の密度も面白さも低いんだけど…、ショック度・重要度ではトップですね。読んだ回数は圧倒的に「七瀬ふたたび」が多いんで星4つにしましたが。
他の方が書いてらっしゃる「神」の事や「宇宙」の事は割りとどうでもよくて、とにかくラスト。これ、筒井さんが常々言ってる「虚構性への挑戦」の、最初の成功作だと思います。
現実と虚構、本を読んでる自分はじゃあ一体どこにいるのか?この世界は何なのか?高校生の時に読んで、何が何だかわからなくなってナタで脳天かち割られた気持ちで、しばし呆然としました。翌日、学校へ向かった時も、それ以降も、ずっと現実感が無かった、この世界に。
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.33
(5pt)

才能を爆発させた一作

シリーズ一作目が好きな人には、この作品が苦手な人が多いようだ。私は小学生の時に読んで、恐怖のあまりトラウマになってしまった。それと同時に筒井作品を深く読むようになった記念碑的作品でもある。七瀬三部作は是非10代で読んで欲しい。
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I
No.32
(5pt)

才能を爆発させた一作

シリーズ一作目が好きな人には、この作品が苦手な人が多いようだ。私は小学生の時に読んで、恐怖のあまりトラウマになってしまった。それと同時に筒井作品を深く読むようになった記念碑的作品でもある。七瀬三部作は是非10代で読んで欲しい。
エディプスの恋人 Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人より
4103145064
No.31
(5pt)

才能を爆発させた一作

シリーズ一作目が好きな人には、この作品が苦手な人が多いようだ。私は小学生の時に読んで、恐怖のあまりトラウマになってしまった。それと同時に筒井作品を深く読むようになった記念碑的作品でもある。七瀬三部作は是非10代で読んで欲しい。
エディプスの恋人 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (新潮文庫)より
4101171130
No.30
(3pt)

世界観はさほど魅力的ではなかった

神について論じているのが三巻で、けっきょく主人公:七瀬には焦点はあてられていない。

七瀬は語り部であり、「七瀬ふたたび」と同じように、しかも今回は前作よりひどく翻弄される。

能力に翻弄され、社会に翻弄され、神に弄ばれるのが七瀬という哀れむべき女性である。

結局、七瀬の人生はあらゆる意味で陵辱された悲惨なものであった。

SFとしては一級だが、七瀬という人物を書く小説としては三級と思わざるをえない。

世界をつかさどる神に人格ごと蹂躙され、人生という人を組成するものを髪の毛一本まで陵辱された主人公というのも珍しいのではないか

この作品に全く救いはない。
エディプスの恋人 (1977年) Amazon書評・レビュー: エディプスの恋人 (1977年)より
B000J8UP5I