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とんび
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とんびの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全311件 281~300 15/16ページ
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重松さんは、前から思ってたけどさりげない日常を描写するのがもーーっのすごく上手い。 今回は、本全体に温かいものというか、幸せというか・・そういうのが溢れてる本だった。 人ってついつい目の前ものに満足しきれずに、もっと大きなものを・・って求めてしまいがちだけど、大切なものっていうのは自分の周りに自然と集まって来るんだろうね。 手を伸ばして無理に色んなものを手に入れようとせず、自分の周りの人やものを大切にして生きていければ、それが一番幸せなのかもなぁと思った。 まぁそう書きながらも、あたしは死ぬまで野望を抱き続けるような気もするし、それはそれで悪くないけど、 でもこの本に出てくる人達みたいな生き方は素敵だとすごく思った。 主人公が言った 「幸せになりんさい。金持ちにならんでもええ、偉い人にならんでもええ、今日一日が幸せじゃったと思えるような毎日を送りんさい。 明日がくるんを楽しみにできるような生き方をしんさい。親が子供に思うことは、みんな同じじゃ。それだけなんじゃ。」 っていう言葉がすごく好きでした。 あと、子供を育てるって言うのは、けっこう切ないなと思ってしまった。 これは「とんび」を読む前に読んだ「右岸」(江国香織著。「左岸」という辻一成著の作品とツイ。)って本からも感じたこと。 子供って、一生懸命育てて、育てて、 育ったー!!と思ったら飛び立っていってしまうものなのかな。 それは最高の喜びなのかもしれないけど、きっと虚脱感というか大きな寂しさを感じることだろうと思った。 あたしにはまだわからないけど、いずれ改めて共感する日がくるんでしょう。 とりあえず読んでみてください★ めちゃくちゃ泣けます。東京の電車で読むのは、ちょっと危険です。目深に帽子をかぶりましょう★ | ||||
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一言で言うなら実際にありそうな人情フィクション 私は産まれたのが昭和62年と終わりの頃なのでわからない部分が多々ありました。 乗り物だとかその当時によく出たであろう言葉とか未舗装の国道とか…12階って高層じゃないじゃん(笑)とか。 そして私には田舎やふるさともありません。 無機質なコンクリートジャングルが私のふるさと。 それでも、そんな私でもこの世界に飲み込まれました。 いや、この人達に飲み込まれたといえばいいでしょうか。 ヤスさんの気質は私のじいちゃんだなあとか、アキラは妹だな(笑)とか和尚は〇〇おじさんみたい…とか 身近にいるような人達ばかりでついつい感情移入してしまう。 私の父とは似ていないし、私自身はまだ子でしか孫でしか無いので親の気持ちは想像でしかわからない。 それでも あぁ、こういうお父さんと息子っているよね。 という気持ちが出てくる。 この親子物語の根底に愛が在るのが伝わってきます。 偉大な愛になろうとする親、なった親 その愛を理解しようとする子供、やがて共感した子供 改めて幸せの定義を考えさせられました。 この時代を生きたかったと私が思うのは今が不幸とかそんなのじゃなくて 変化と人の愛 がわかりやすいからなんだろうな。 公衆電話で十円を入れながらの電話とかお金を使ってる感覚が強すぎて私には難しい(苦笑) ドライな私に潤いをありがとうございました。 | ||||
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著者 重松清氏の「とんび」は、昭和30年代の広島が 舞台となっている。母親を事故で亡くしたアキラと 運送屋で仕事に懸命に取り組む父・ヤスさんのふたりが 本当の親子として成長する過程を描いている。 田舎の人々の思いやりや、人情がうまく描かれている。 著者 重松清氏もアキラと同世代であり、懐かしい昭和 の風景と匂いを感じることができる作品なのだ。 本書の最後のシーンは、父・ヤスさんの姿が印象深いの だ。波打ち際に、自分の孫である、アキラの息子を連れて 行くのである。アキラの息子と自分自身の境遇が重なる。 そして、波の音が、耳に響いている。静かに・・ そして、やさしく・・。「ヤシャーン ヤシャーン」と。 昭和という時代がとても懐かしくもあり、誰もが故郷 の幼なじみや両親を重ねて読むことができる。時間を忘れ て、ゆっくりと読書を楽しめた、充実の一冊と言えるのだ。 | ||||
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ああ、重松さんの本だと思った。 ドラマを見ているような気分になる。 客観的な文章を淡々と綴ることによって積み上げていく既成事実。 読者の脳内に、ヤスさんの像を作り上げていく。アキラの像を作り上げていく。 決して特別な主人公ではない。どこかにあるような家族の話だ。 けれど、そんな家族の話を、人生の話を書かせたら、重松さんの右に出る人はいないだろう。 一つ、圧倒的にすごいと思ったのが、ヤスさんの歳の取り方の描写だ。 自分の頭の中にイメージしているヤスさんが、文章を追うごとに確かに年を取っていき、絶妙な具合で親父になっていくのだ。重松さんの、この技には舌を巻いた。 | ||||
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電車の中で号泣してしまった。 登場人物に、悪い人が一人もいないとっても心が温まるストーリー。 | ||||
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昭和30年代後半、広島で男の子が生まれ、アキラと名付けられます。その後、不慮の事故により母親が亡くなり、不器用だが情に厚い父親ヤスさんが周りの人々の温かい手助けを受けながら、懸命にアキラと二人で生きていきます。この作品は、そのような決して珍しくはない、決して特別にドラマティックではない人間ドラマを描いた作品です。 父親ヤスさんは、悲しいほど不器用ですが、悲しいほど一途に子供の幸せを願う愛情が溢れています。愛すべき人物であるヤスさんの周囲の人々も、ヤスさんやアキラに対して、暖かい、本当の思い遣りをもって接していきます。何気ないような展開の中で、そうした暖かい心と心が触れ合って、新たな暖かさを生み出しているような、そんな小さな多くのエピソードが、確実に涙腺を刺激していきます。 通勤途中に電車で読み始めましたが、電車の中で度々涙が出そうになるのに閉口して、電車の中で読むのは止めました。 NHKでテレビドラマ化されたのがきっかけで、手に取ってみたのですが、素晴らしい作品に巡り会えて、大変良かったです。 作者もアキラ世代ですが、この世代の人間であれば分かる「オート三輪」、「こんにちは赤ちゃん」、「スバル360」等々出てくる小道具についての記憶が全て懐かしく鮮明に蘇り、その時代を思い出させてくれました。 | ||||
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2012年1月にNHKでドラマ化されました。 NHKのドラマを見て、面白かったので原作本としてよみました。 初めての。「重松 清」作品でしたが。まさに面白く。一気読みしてしまいました。 作品の。奥底に流れる【家族愛】と、主人公ヤスさんと登場人物との軽妙なやり取り。ヤスさんの一本気な潔さ、 私にとっては、ぜひお勧めの作品です。 作品を読んでいながら、思わず声を出した腹を抱えて笑ってしまいました。 題材的に。そんなに重くなく、気楽に読める作品でした。 | ||||
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素晴らしい作品でした!!! それ以外に言葉がみつかりません。 父と息子の成長の物語、そしてそれを支え、見守る周囲の人たち。 涙が止まりませんでした。 嗚咽しました。 物語の序盤から何度も何度も、、、 私自身、離婚を経験し、息子と離れて暮らす今。 自分の息子に直接与える事の出来ない愛情。 不器用ながらそれを直接アキラに表現していくヤスさん。 娘の産みの親として、やむを得ない理由から赤子を捨てて暮らすたえ子姉さん。 親の愛情。 その偉大さがつまっています。 全ての人たちに読んでほしいです。 親として、そして自分たちの親の子として、 今、ここにある自分 それに感謝して生きたいと思います。 この作品に何の言葉もいらない。 とにかく読んでほしい。 | ||||
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歳をとると涙腺ががゆるくなってくる。 ちょっと電車の中では読めなかったなあ。3ヶ月かけて少しずつ味わった。 ヤスさんの気持ちが痛いほどにわかって、何度もそうそうと答えていた自分がいる。 自分もヤスさんも似たところがあって、これでいいんだと少し安心させられた。 有難うございました。 | ||||
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昭和の「不器用」「熱い」父親像。ヤスさんは父であり、息子であり、愛すべき人間です。 うまくまとめている感じはありますが、頭を真っ白にして素直にこの不器用な彼の半生を読んで頂ければ、あったかい感動を得られると思います。 | ||||
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重松さんの伝えたい事がギュウッと詰まった作品です。 泣けるよ!って押しつけたらいけないのかもしれないけど …泣けます。 心のほつれた部分に作品の優しさが沁みてくると言えばいいのか 重松さんの作るお話は本当にガツンと来ます。 今度、この作品がNHKのドラマになるのだそうで それも非常に楽しみにしています。 家族みんなで読んで欲しいですね。 | ||||
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この小説の主人公、意地っ張りで頑固で照れ屋で不器用で… 全く思い通りにいかない。何度「あ〜あ。またか。全くこの 主人公は…」と落胆したか分からない。 だが、そこがいい。なんて人間臭い小説なんだろう。 こんな風に生きる事は出来ないし、したくもないとも思うのだけど、 それでも強い羨ましさを感じてしまう、自分の心の寂しさと矛盾。 読後しばらく経ったが、意地っ張りで不器用な彼が、なぜか今も 私の心の中にいる。まるで以前から彼を知っていたかのようだ。 これぞ重松ワールドといった作品だと思う。 | ||||
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とにかくやすさんが男前です。 不器用で、一生懸命で、優しくて。 こんなに、家族を愛し大事にしてくれる人、今どきいない。 やすさんみたいなお父さんがほしいなぁと思う。 ただ、やすさんが輝きすぎていて、息子あきらが少し弱いか。 アキラの苦悩と、それをのりこえていく姿をもっと描いてほしかった。 あと、ずっとやすさんが一人のままだったのは、少しさびしい。 個人的にはたえ子さんと一緒になってほしかった。 父ひとり娘ひとりバージョン「スキップ」と読み比べてみると楽しいかも。 | ||||
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最初の100ページで何度も涙が。 父と子の成長に引き込まれ、あっという間に読めました。 時々笑えるのもまたほっとしました。 | ||||
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この物語、登場人物の誰にも、父・母・子供という“あたりまえの形の家族”の経験がありません。それでも彼らは家族同然のように行き来し、悩みを打ち明け、助け合う。ここに読者のコンプレックスを煽らず、共感を誘う要素があるのでしょう。 不器用なヤスさんが育てたアキラは、どのように育ち、どのように評価されているか。終盤でそれが明らかになるのですが、それぞれのエピソードを見るにつけ、やはりヤスさんの息子なんだな、と思えて、グッときました。 重松作品は長編がいいです。家族という狭い世界だからこそ、長い尺を使ってディテールを描きこんだほうがいい。この作品からは「家族の形が整っていることが、幸せの前提条件ではない」ということを実感しました。 | ||||
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地の文でも「ヤスさん」と使っているので、はじめは違和感がありました。 でもそれでこそ雰囲気が保たれているんだと、あとになって思いました。 アキラが大人になっていく大部分で泣きました。 入社試験の作文で書いた父親の嘘についても泣きました。 和尚さんの遺言も、初孫に向ける想いが溢れるヤスさんにも。 昭和から平成に変わっていく時代背景でしたが、そういった記述がなくとも。 親子の情。幼馴染みの情。職場の情。 あらゆる繋がりが描かれているお話でした。 重松清の作品はこの「とんび」が初めてでした。上司にすすめられ。 他作品も読んでみたいと思っています。 | ||||
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この小説には、嫌なやつがひとりも出てこない。 普通は、対立軸をつくったりするものだが、嫌なやつは登場しない。 なのに、いつか嫌な奴が登場するのではないかとの不安で、 主人公に感情移入してしまい、頁を閉じることができない。 重松清さんにもそろそろ飽きるかなと思っていたが、 その構想の確かさに少しも飽きるところがないのである。 | ||||
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いちいち、「人間」である。 大切な日本人の「こころ」が降ってくる。 思わず自分の「こころ」と向き合わずにいられない一生本と出会うことになった。 金と欲に塗れ、我を通すことの方が多かった自分にとって、 改めて家族のかけがえのなさを胸に刻むことになった。 早稲田大に進学し、編集者になったところもカブる。。。。。。 理屈や偏見抜きに極めて純朴にオススメしたい。 いつか息子にも読んでもらいたい。 いちいち、泣けるどこかにありそうな人生のものがたり。 | ||||
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ヤスさんって本当に不器用です。腹立つくらいに・・・ひたすら我が子の幸せだけを願いながら懸命に生きた感動の父の物語です。「とんび」と「鷹」の長い旅路。息子の成長記録を父の視点より描いています。憎いくらいに周りを支える人たちも良い人ばかりです。そして、アキラもそんな人たちに囲まれまっすぐ良い男に育ちます。いつしか身長も腕力も父を追い抜き良きパートナーを連れて帰ってきますそれでも父は父、息子は息子なんですよね。本当に泣かせてくれます。父親物語の最高傑作 流星ワゴン (講談社文庫) | ||||
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泣けて仕方がない・・・。涙の出るツボをおす文章を書くプロですね。わかっていても泣かされます。また、それが気持ちいい・・・。 主人公の身の上は黒澤明の『生きる』の方に近いのですが、テイストはむしろ稲垣浩の『無法松の一生』ですね。 | ||||
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