リヴァイアサン号殺人事件
評判
リヴァイアサン号殺人事件の評価:
3.83/5点 レビュー 6件。 B ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1〜3 1/1ページ
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リヴァイアサン号殺人事件の評価:
3.83/5点 レビュー 6件。 B ランク
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各国の国民性を表すのにこんな小話があります。無人島に女1人男2人がたどり着いた。(以下諸説あります)
それが全てイギリス人だった場合、1人の女性に2人が忠誠を誓う。
フランス人だった場合、男同士がくっつき、女性は植物で自分を着飾る。
日本人だった場合、自分は遠慮し相手に押し付けようとする、あるいは金銭(または話し合い)で片をつけようとする。
アメリカ人の場合、3人で楽しむ。
そしてロシア人の場合。女が好きでもないほうの男とくっつき、その女性ともう1人の男は苦悩する。
まぁ典型的過ぎる嫌いはありますが、ロシアの出版物といえばあたまに浮かぶのはやっぱりこんな感じでした。
ところが、これを読んでとにかく驚きました。もちろんファンドーリンは素敵です。更にわれわれ日本人にとってうれしいのが、
青野銀太郎の存在。他の方のレビューにもあるように、日本のことをよく知っている作者だからこその19世紀の世界における日本人の描写。外国の方が書かれている日本人像の中でこれほど日本人のことを不快に思わせない記述は少ないのではないでしょうか。
特にファンドーリンと銀太郎の交流の場面は銀太郎の無実を証明するところから最後の場面まで、よくこうやって書いてくれましたと拍手したくなりました。さすが三島由紀夫の翻訳本を出版された方です。
ラストの記述の仕方を問題視される方もいましたが、こういった部分がロシアっぽいのかもしれません。また一つの真相が発覚してからの真のラストに向かってのスピード感はたまりません。
日本の推理小説って最近つまらんなーと思っている方にこそ読んで欲しい本です。ロシア文学ということを念頭に置きながら。