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感謝祭は邪魔だらけ



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【この小説が収録されている参考書籍】
感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)

感謝祭は邪魔だらけの評価: 4.71/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

最後までハラハラ

最後まで事件の真相がわからなくて、ハラハラしつつも面白かったです。
しかもね、ずーっと緊張感が漂っているのではなくて、ユーモラスなシーンもあるので、バランスが取れているなあと感じました。あと、登場人物が結構いるのですが、個性がはっきりしているので「この人って誰だっけ?」と言う事が起こらずに、するーっと読めました。翻訳本が苦手な私には珍しい事でした。私はマースが好きだったかな。パパのポールも紳士で良いです。でもソフィはウルフが良いのねー。私と趣味違うのねー、なんて、そういう楽しみ方もありました。女性ではソフィも好きだけどナターシャが複雑そうな人で興味ありました。もっと知りたいわ。

読んでいると時々、普通の文字とは違う太い文字で、雑誌に掲載されたソフィやナターシャのアドバイスの文章が出てくるのですが、絶妙に予言していたり、同じ事をしていたりして面白かったです{読み直してみるとその事がもっと良くわかりますよ}

フェイという、この家の前の持ち主の写真が暖炉の上にあるのですが、絶妙に揺れたりキラリと光ったように見えたりして自己主張してきます。ひっそりと全てを見守ってくれているような感じ。まったく怖くない幽霊、という感じです。これからもさりげなく居てほしものです。

アメリカの離婚、再婚率の多さとか、お料理の仕方とか、感謝祭のしきたりとか・・・ちょっぴりですが、ホームステイでもしたような気分になれます。アメリカでは5冊出ているらしいですね?日本ではまだ2冊までみたいですが・・・・2冊目、買ってみようと思いました。

上質な推理ものでラブあり笑いあり涙ありの本です。お勧めですよー!
感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)より
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No.6:
(5pt)

2巻にも期待♪

久々に面白いの見つけた♪って感じです。なんといってもこの物語の面白さは「登場人物の数!」。これに限る(●'ω`●)このおかけであり過ぎるほどの伏線も誰につながるのか、また、この人で決まりかなと思わせておいてから新たなヒントを入れてくることで、あれ?決まりだと思ったのにこっち??と、読み手を翻弄してくれることでしょう(*'ω`*)おまけにその沢山いる登場人物のキャラが既にほぼ確立されていていいです。それと、コージーミステリは本格ミステリと違いこの後の作品で固定メンバーがほぼ決まり、その人達が読み手が頭に描く「怪しい人リスト」からすっぽり抜けてしまうので第1巻でしか味わえない「友達が犯人かもしれない、妹かもしれない」という登場人物全てを疑える最大の楽しさが、登場人物の多さによって倍増してます★それにボリュームも良かったです。これくらいのボリュームがあることで「あれについての書き方が物足りない」という不満もなくストレスフリー( *'艸`)主人公の立ち位置やうるさい母親自由な妹など、主人公を取り巻く環境はいかにもコージーって感じだけど、内容が最近出ているコージーより1段上等な感じがしました★
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No.5:
(4pt)

思っていたより面白かった

主人公の家事(お料理の手際のよさ)は読んでいて感嘆しました。私にはとってもあーはいかない笑
犯人はちょっと以外な人でした。が ただ読み終えて そっかと思いましたが私は別の人が犯人と考えてました。
これから読みたいシリーズです。
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No.4:
(4pt)

一気に読めました!

一気に読めてしまいました。 
シリーズ最初で、やたら大勢の人が出てきて名前を把握するのも大変!
って感じなところもありますが(笑) これを読んでおけばこのシリーズの主だった登場人物の性格把握はOKだと思わせる
よくできた第一作目だと思います。
犯人や動機、解決はコージーによくあるパターンかな? 
とにかく 軽く気分転換したい時などに気軽に手に取りやすい一冊かな?と思いました。 
シリーズの今後の展開が楽しみです。
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No.3:
(5pt)

謎も容疑者も悲喜劇も暮らしの知恵まで目一杯詰まった期待の新コージーが好発進です!

2008年から5年間で順調に6冊が刊行されている新コージーミステリ・シリーズ家事アドバイザー・ソフィーの事件簿の1冊目です。本書には謎も容疑者も悲喜劇もオマケに暮らしの知恵まで目一杯たっぷり詰まっていますから、どなたでも飽きる間もなくどんどん読み進んで行けるでしょう。
感謝祭シーズンを迎える町アレクサンドリアで暮らすバツイチ女性ソフィーは、家族のおもてなしと直前に迫る料理コンテストの準備で大忙しでした。そんな気忙しい中ソフィーは食料品の買出しに出たスーパーで、それから料理コンテストの会場で何と偶然にも2回連続して男性の死体を発見してしまう。刑事から散々容疑者扱いされて立腹した負けん気の強いソフィーは親友ニーナの助けも借りながら素人探偵として調査に乗り出して行く。
本書では次から次へと謎めいた事件が起きたり、疑わしい容疑者がぞろぞろ出て来たりして真犯人を言い当てるのは相当に困難ですし、(大体がソフィーも推理はからきし駄目で未熟さを熱意と粘りで補う努力家タイプなのですね。)はっきりした手掛かりが無きに等しいという事からも、もしあなたが完全にお手上げだったとしても無理もないと思いますね。メインの事件に関係ある事とそうでない事を選り分けるのが重要になりますが、もし頭の中でごっちゃになったとしても気にせずに、後で「そうか、そうだったのね」とニヤリと笑っちゃいましょう。2つの殺人事件の他にも前夫マースの毒殺未遂事件、ナターシャ家の火事全焼騒ぎ、謎のストーカー横行、マースの弟夫婦の空き巣被害、近所の老色男ハムステッド大佐の死と復活の大騒ぎ、と読者を一瞬たりとも飽きさせないサービス精神満点の趣向のてんこ盛りです。推理の方はお楽しみ頂くとしまして、気になるキャラを紹介しますと、ヒロインのソフィーは家族や大勢の予期せぬ客達を全然苦にせず完璧にもてなす家事の達人振りはお見事ですし、素人探偵の腕前も犯人を罠にかける機転と度胸の良さが素晴らしいです。気になるのは離婚した元夫マースとは不仲でも無さそうなのにどんな事情があったのかと、複雑な謎を秘めたウルフ刑事との仲が今後どう発展して行くのか要注目です。それからソフィーをライバル視する旧友のナターシャは今や元夫マースと恋人関係で決して悪人ではないのですが思いやりに欠ける意地悪で自分勝手な性格ですね。また各章の初めでは二人の家事相談振りが披露されており、それぞれの考える暮らしの知恵が楽しめます。贅沢なセレブ系のナターシャと気さくな庶民派ソフィーのいろんな意味での勝負は今後も続くでしょうね。そして解説でも書かれている亡きフェイおばさんの写真の謎については、私は密かに(他社ですが)ディミティおばさま(優しい幽霊)のパターンなのでは?とにらんでいます。最後に登場人物表に名前が出て来ない2匹のペット、犬のデイジーと猫のモチーも心癒やしてくれる貴重な相棒で今後も登場を心待ちにしたいですね。
本国より4年遅れで紹介が始まったばかりのシリーズですが信頼のおける創元推理文庫はこの先多少の人気の浮き沈みはあっても時間をかけて必ずや全作翻訳してくれるだろうと信じていますので、お気に入りの一本としてこれからも気長に読み続けようと思っています。
感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)より
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No.2:
(5pt)

最後まで犯人がわからなかったです

コージーなのに犯人が最後まで見えなかったです。こんなこと初めて。
伏線はいっぱいなのに登場人物が多いことと、いい人が沢山で犯人を推理するのが難しいです。

主人公は家事アドバイザーの44歳(だったかな)ソフィー
ジーンズがきつくて履けないといって、ゴム入りのチノパンを履いてしまうバツイチのポッチャリ女性です。夫とは2年前に離婚したにも関わらず、双方の母親はふたりの復縁を願って、いまだになんとか仲を取り持とうと躍起になっています。

感謝祭のお料理の準備(最初は6名分)をするべくソフィーがスーパーに向かうと、子猫を連れた男の人が話しかけてきます。この男の人が第一の被害者。そしてこの殺人事件現場で知り合う刑事がソフィーの恋人候補ウルフ刑事、子猫は新しい家族になるモチーです。

あれよあれよと感謝祭のお客様は膨れ上がり14名。お料理を膨れ上がった人数分に合わせようと四苦八苦しながらも、お料理コンテストのこと、殺人事件のこと、なぜか相思相愛と勘違いして手を繋いでくる幼馴染のこと、そして「ちょっといいかも?」と想いを寄せるウルフ刑事のことに大忙し。
家事アドバイザーなのにお掃除がニガテとか、インスタントを上手に使っちゃうとか、親近感も湧きます。

そしてライバルのナターシャの言動にイライラしながらも、彼女がストーカーされていると思うと心配をしてしまったり、別れた旦那が義理の母親を老人ホームに入れると聞いて、本気で憤慨したりするあたりが、この小説のほのぼの感をアップさせています。

隣に住む友達のニーナや感謝祭に招いたお客様もいっしょに探偵ごっこに精を出したり、それぞれの事情に悩まされたり、話はかなり混みいって盛り沢山。飽きないで最後まで読み切れます。

そうそう、お料理コンテスト会場でのミステリー現象の犯人は最後にわかります。この場面でのストーリーもわたしは大好きです。夫の「ウワァー」の声が面白すぎます。

読みだすと止まらないので、ただいま寝不足です。
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No.1:
(5pt)

古さと新しさの取り合わせ

クリスタ・デイヴィス『感謝祭は邪魔だらけ』は家事アドバイザーを主人公としたミステリー小説である。「家事アドバイザーの事件簿」シリーズの第一作である。日本でも家政婦やタクシー運転手など推理と縁のなさそうな職業を主人公としたミステリーは多い。『感謝祭は邪魔だらけ』は主人公が第三者的な探偵役ではなく、いきなり濃厚な容疑者候補になる点が特徴である。

『邪魔だらけ』のタイトルにふさわしく様々な登場人物が主人公の前に現れ、人間関係はカオス状態になる。「いま自分たちが複雑な殺人事件に巻きこまれていることが信じられなくなる」(238頁)くらい日常的な雰囲気の中で物語は進むが、複数の人物が疑わしく、犯人探しを楽しめる。各章の最初には主人公ソフィとライバル役のナターシャによる家事に関する質問への回答が掲載されており、現代アメリカ中産階級の家事の悩みを理解できる。その家事の知識が真犯人の割り出しにも役に立つ。

『感謝祭は邪魔だらけ』は現代アメリカを舞台とする。古さと新しさが良い感じで混在する。古さは町並みである。主人公の住む街は昔ながらの景観を保った住宅街である。「歴史ある家々とレンガの歩道」と形容される(16頁)。「赤レンガの古い家並と歩道からは現代にない優雅さが漂っている」との表現もある(237頁)。

特に主人公の家は年季が入っており、すきま風が吹くものの、主人公は「老朽化した家が大好き」と語る(16頁)。ここには見慣れた街並みを破壊し、超高層ビルを乱立させるスクラップアンドビルドの町壊しはない。

新しさは女性の社会進出である。古き良きアメリカ的なオールドタウンが舞台であるが、主人公は離婚歴のある働く女性である。脇役には妻の稼ぎで食べている夫も登場する。女性は家庭で良妻賢母になれという保守的な家庭観とは無縁である。

この古さと新しさの取り合わせは絶妙である。往々にして日本社会は古いものと新しいもののカスの部分を追求しがちである。新しさを求める向きは昔ながらの街並みを壊す再開発を歓迎する。古いものの良さを指摘する向きは封建的価値観を押し付ける。それと正反対の『感謝祭は邪魔だらけ』は健全である。(林田力)
感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:感謝祭は邪魔だらけ (創元推理文庫)より
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