すべての美しい馬

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

すべての美しい馬の評価:

4.24/5点 レビュー 17件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.24pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全34件 21〜34 2/2ページ
No.14
(3pt)

ある意味、カウボーイ物語。

コーマック・マッカーシーの名を一躍有名にした代表作。

牧場で働きたいという思いからアメリカからメキシコへと渡るある青年の物語です。

なんか、主人公と一緒に旅をしているような気分になる小説です。それも結構過酷な旅をたんたんとする感じとでも言いましょうか。ちょっとハードボイルドな感じも受けます。

長いけど飽きはない。飽きはないけど長い。
文章のタイプとしては、とてもアメリカっぽい印象を受けました。アービィングとかが好きな人は好きなんじゃないでしょうか。

一文が長いところがとても目立つので(原作がそうらしいのですが)僕はちょっと苦手です。

「作業が終わると牧童頭ともうひとりの牧童が二人を牧場長の前に連れてゆき名前は後回しにして一言紹介し、そのあと五人で牧場長の家の裸電球がぶら下がる台所にゆき鉄製のテーブルとにつくと改めて牧場長が二人に牧場の仕事をどれくらいのみこんでいるかを詳しく尋ねたが二人が何かを答えるたびに牧童頭はそれが本当であることを請け合いもうひとりの牧童もそのとおりとうなずくのだったが、さらに牧童頭はこの二人の白人には自分たちもまだ気づいていない資質があるはずだといい、牧場長が疑念を漏らすのをそんなことは誰にでもわかることだとばかりに手の一振りで退けた。…」

ね、長い。こんなのがずらずらと続きます。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.13
(3pt)

ある意味、カウボーイ物語。

コーマック・マッカーシーの名を一躍有名にした代表作。

牧場で働きたいという思いからアメリカからメキシコへと渡るある青年の物語です。

なんか、主人公と一緒に旅をしているような気分になる小説です。それも結構過酷な旅をたんたんとする感じとでも言いましょうか。ちょっとハードボイルドな感じも受けます。

長いけど飽きはない。飽きはないけど長い。
文章のタイプとしては、とてもアメリカっぽい印象を受けました。アービィングとかが好きな人は好きなんじゃないでしょうか。

一文が長いところがとても目立つので(原作がそうらしいのですが)僕はちょっと苦手です。

「作業が終わると牧童頭ともうひとりの牧童が二人を牧場長の前に連れてゆき名前は後回しにして一言紹介し、そのあと五人で牧場長の家の裸電球がぶら下がる台所にゆき鉄製のテーブルとにつくと改めて牧場長が二人に牧場の仕事をどれくらいのみこんでいるかを詳しく尋ねたが二人が何かを答えるたびに牧童頭はそれが本当であることを請け合いもうひとりの牧童もそのとおりとうなずくのだったが、さらに牧童頭はこの二人の白人には自分たちもまだ気づいていない資質があるはずだといい、牧場長が疑念を漏らすのをそんなことは誰にでもわかることだとばかりに手の一振りで退けた。…」

ね、長い。こんなのがずらずらと続きます。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045
No.12
(5pt)

「青春」を鮮烈に謳いあげた、<国境三部作>の第1作

現代アメリカ文学の巨匠コーマック・マッカーシーの<国境三部作(ボーダー・トリロジー)>の第1作。’92年の全米図書賞と全米批評家協会賞をダブル受賞している。また、マット・デイモン、ペネロペ・クルス共演により映画化もされている。

時は1949年、16才の少年ジョン・グレイディ・コールは、祖父が死んで牧場が人手に渡るのをきっかけに、新しい人生を選び取るため、親友ロリンズと共に、愛馬でメキシコに越境した。途中で年下の少年プレヴィンスを道連れに加え、辿りついたメキシコの大牧場で働き始めるのだった。そこでの仕事は順調で、彼は美しい牧場主の娘アレハンドラと恋におちる。

だが、彼を待ち受けていたのは予期せぬ運命だった。プレヴィンスが騎馬警官を撃ち殺し、その共犯としてロリンズともども逮捕され、カステラル刑務所に収監されてしまう。そこで、ナイフを使った命がけの争いが起こる。くだんの牧場主の大叔母の尽力でふたりは自由の身になるのだが、彼女からアレハンドラとは二度と会うなといわれるジョン。

例によって、会話に引用符をつけず、心理・内面描写の無い、カンマを極力省略した息の長い文章というマッカーシー特有のスタイル。加えて南部方言やスペイン語をとりいれた地方色あふれるダイアローグからは、会話が地の文と一体化して少年ジョンの至高の恋と失恋、また苛烈な暴力が読者の胸をえぐる。

本書は、広大な西部を舞台にジョンの青春を鮮やかに謳いあげた、アメリカ青春小説の傑作である。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.11
(5pt)

「青春」を鮮烈に謳いあげた、<国境三部作>の第1作

現代アメリカ文学の巨匠コーマック・マッカーシーの<国境三部作(ボーダー・トリロジー)>の第1作。’92年の全米図書賞と全米批評家協会賞をダブル受賞している。また、マット・デイモン、ペネロペ・クルス共演により映画化もされている。

時は1949年、16才の少年ジョン・グレイディ・コールは、祖父が死んで牧場が人手に渡るのをきっかけに、新しい人生を選び取るため、親友ロリンズと共に、愛馬でメキシコに越境した。途中で年下の少年プレヴィンスを道連れに加え、辿りついたメキシコの大牧場で働き始めるのだった。そこでの仕事は順調で、彼は美しい牧場主の娘アレハンドラと恋におちる。

だが、彼を待ち受けていたのは予期せぬ運命だった。プレヴィンスが騎馬警官を撃ち殺し、その共犯としてロリンズともども逮捕され、カステラル刑務所に収監されてしまう。そこで、ナイフを使った命がけの争いが起こる。くだんの牧場主の大叔母の尽力でふたりは自由の身になるのだが、彼女からアレハンドラとは二度と会うなといわれるジョン。

例によって、会話に引用符をつけず、心理・内面描写の無い、カンマを極力省略した息の長い文章というマッカーシー特有のスタイル。加えて南部方言やスペイン語をとりいれた地方色あふれるダイアローグからは、会話が地の文と一体化して少年ジョンの至高の恋と失恋、また苛烈な暴力が読者の胸をえぐる。

本書は、広大な西部を舞台にジョンの青春を鮮やかに謳いあげた、アメリカ青春小説の傑作である。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045
No.10
(4pt)

野生馬の描写が素晴らしい

94年に翻訳された本で、かなり古いが、去年、『ザ・ロード』を読んで、読んでみたいとずっと思っていた。
翻訳もなかなか読みやすく、しかも馬の描写、特に、最初の方に出てくる野生馬の調教のところの描写すばらしい。
内容的にも、青春小説、恋愛小説、暴力小説の要素が混在しているが、さらには、メキシコの政治も絡み、非常に深いものになっている。
表面的には読みやすいけど、その深さがマッカーシーということなのかな。
他の著書も読もう。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.9
(4pt)

野生馬の描写が素晴らしい

94年に翻訳された本で、かなり古いが、去年、『ザ・ロード』を読んで、読んでみたいとずっと思っていた。
翻訳もなかなか読みやすく、しかも馬の描写、特に、最初の方に出てくる野生馬の調教のところの描写すばらしい。
内容的にも、青春小説、恋愛小説、暴力小説の要素が混在しているが、さらには、メキシコの政治も絡み、非常に深いものになっている。
表面的には読みやすいけど、その深さがマッカーシーということなのかな。
他の著書も読もう。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045
No.8
(4pt)

単純な青春小説ではない

映画「ノー・カントリー」で作者のことを知り、いたく興味を持って、本書も読んだ。
「青春小説」、などという通り一遍の評価があったが、そこは期待したとおりの作者のレベルの高さ。そんな単純なタイトルでは括れないおもしろさがあった。
展開も、ある意味意表をついている。
小説「ノー・カントリー」との共通点は、“拘り”ということだろう。このワードは、これからの時代においても、多分に重要となるはずだ。
世間がなんと言おうと、「わが道を往く」という価値観を創造することなくして、日本も日本人も生き残る必要はない。
ところで、なぜ「すべての美しい馬」なのだろうか、と考えてみた。きっとそれは、「馬」という、自然や人間に従順に生きることのすばらしさを訴えつつ、もがきながら、あるいは拘りながら生きていく人間の性(さが)のすばらしさを逆説的に対比させているのだろうか。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.7
(4pt)

単純な青春小説ではない

映画「ノー・カントリー」で作者のことを知り、いたく興味を持って、本書も読んだ。
「青春小説」、などという通り一遍の評価があったが、そこは期待したとおりの作者のレベルの高さ。そんな単純なタイトルでは括れないおもしろさがあった。
展開も、ある意味意表をついている。
小説「ノー・カントリー」との共通点は、“拘り”ということだろう。このワードは、これからの時代においても、多分に重要となるはずだ。
世間がなんと言おうと、「わが道を往く」という価値観を創造することなくして、日本も日本人も生き残る必要はない。
ところで、なぜ「すべての美しい馬」なのだろうか、と考えてみた。きっとそれは、「馬」という、自然や人間に従順に生きることのすばらしさを訴えつつ、もがきながら、あるいは拘りながら生きていく人間の性(さが)のすばらしさを逆説的に対比させているのだろうか。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045
No.6
(4pt)

青春、それはアメリカ。

まず幻想的な風景描写が素晴らしい。そして重要な作品に必要不可欠な濃密さがある。この物語は人間の成長、自由の探求、友情、恋愛、冒険、宗教倫理など、前時代的で語り尽くされてきた、いかにもな文学の王道、本質的なテーマが根幹を成している。そのようなものを現代において描くのは、単にこのようなテーマが普遍的なものだからというだけではない。作者の圧倒的な筆力と表現力が否が応でも書かせてしまうのだ。マッカーシーは、時代に名を残した文豪たちと同じ土俵で渡り合うことができる稀有な現代作家であろう。現代では手に取りにくいような不朽の名作などの代替として、本作を読んでみてはどうだろうか。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.5
(4pt)

青春、それはアメリカ。

まず幻想的な風景描写が素晴らしい。そして重要な作品に必要不可欠な濃密さがある。この物語は人間の成長、自由の探求、友情、恋愛、冒険、宗教倫理など、前時代的で語り尽くされてきた、いかにもな文学の王道、本質的なテーマが根幹を成している。そのようなものを現代において描くのは、単にこのようなテーマが普遍的なものだからというだけではない。作者の圧倒的な筆力と表現力が否が応でも書かせてしまうのだ。マッカーシーは、時代に名を残した文豪たちと同じ土俵で渡り合うことができる稀有な現代作家であろう。現代では手に取りにくいような不朽の名作などの代替として、本作を読んでみてはどうだろうか。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045
No.4
(5pt)

この文体は凄い

読むとメキシコに行きたくなります。情景描写がすごく豊かに書かれていて、少しメルヴィルを感じさせる。独特のダイアローグも印象に残った。始めの方はとにかく読みづらいけど、どんどん物語に引き込まれていく。読後の余韻もひときわでした。 しかしよく翻訳できたなあ、これ。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.3
(5pt)

この文体は凄い

読むとメキシコに行きたくなります。情景描写がすごく豊かに書かれていて、少しメルヴィルを感じさせる。独特のダイアローグも印象に残った。始めの方はとにかく読みづらいけど、どんどん物語に引き込まれていく。読後の余韻もひときわでした。 しかしよく翻訳できたなあ、これ。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045
No.2
(3pt)

乾いた文体

文章は状況描写のみで、場人物の心情は殆ど描かれず、彼等の心情は台詞を通してしか推し量ないので、少々読みづらいと感じました。しかし、面白い小説ではありました。後書きにもありましたが、現代を描きながらタイムトラベル小説にも似た趣がある点は面白いと思います。アレハンドラの大伯母の長い独白によって物語に変化が生まれ、全体的に単調だという印象も和らいでいます。ただ、「至高の恋と苛烈な暴力を鮮烈に描き出す永遠のアメリカ青春小説の傑作」という書店書評は正確では無いように思います。作者は、失われた夢を美化するのではなく、現実の疎外感や孤独感をリアルに描きたかったのではないでしょうか。
すべての美しい馬 (Hayakawa Novels) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (Hayakawa Novels)より
4152078413
No.1
(3pt)

乾いた文体

文章は状況描写のみで、場人物の心情は殆ど描かれず、彼等の心情は台詞を通してしか推し量ないので、少々読みづらいと感じました。しかし、面白い小説ではありました。後書きにもありましたが、現代を描きながらタイムトラベル小説にも似た趣がある点は面白いと思います。アレハンドラの大伯母の長い独白によって物語に変化が生まれ、全体的に単調だという印象も和らいでいます。ただ、「至高の恋と苛烈な暴力を鮮烈に描き出す永遠のアメリカ青春小説の傑作」という書店書評は正確では無いように思います。作者は、失われた夢を美化するのではなく、現実の疎外感や孤独感をリアルに描きたかったのではないでしょうか。
すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫) Amazon書評・レビュー: すべての美しい馬 (ハヤカワepi文庫)より
4151200045